敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

でくの坊 🌵 脱格差論 └|∵|┐【生産性向上という不毛な社会と意味】

 

格差 生産性 教育 でくの坊 システム 冒険

 

 

探検家で作家の角幡唯介さんが面白い。

twitter.com

 

先日も、インタビュー記事を興味深く読んだ。

www.asahi.com

 

システムの外側で生きること

己の内側から湧き上がる感情に従って、社会というシステムの外側に飛び出し、社会の役に立たない「無意味なこと」に普遍性を求める。そんな生き方に、甚く共感する。

 

大学で部活にのめり込み、「就職はしない」と心に決め、途中5年間ほど組織に属したものの、やはりフリーとして生きていく。その経歴に、自分のたどってきた道が重なる部分も多く、それで余計に、他人事とは思えなくなる。心から、応援したくなる。

 

「社会の役に立たないこと」を志向するのは、今の社会に欠けている本質を読者に問い掛けるため、とおっしゃる。その通りに、心が見事に揺さぶられてしまい、何かを書かざるを得なくなったので、指を動かしてみることにした。

 

生産性向上とその意味

現在、「社会に役立つこと」は、生産性と結び付けられることが多い。生産性とは、「時間当たりの成果」なので、短時間に多くの成果を出せれば、生産性が高くなる。

 

生産性を上げる過程では、成果(≒ 利益や収入)が増え、それに掛ける時間が減る(≒ 余暇時間が増える)。そして何より、多くの人は、生産性が高くなること自体を「気持ちいい」と感じる。これの行き着く先は「生産性中毒」なわけだが、いずれにしろ、生産性を上げるとすごく Happy になれそうな気がするため、生産性が神様みたいになってくる。

 

そうすると、生産性を高くすることが正義になる。その正義は、社会の養分として回収される傾向にあるから、結局「高生産性 = 社会に寄与」みたいな構図が出来上がる。

 

その裏側で、生産性の低い者は忌避される。高齢者しかり、障害者しかり、子供しかり、だ。成果を出せるかどうかの不確実性が高く、時間ばかり取られる「挙児・育児」なんて、生産性から最も遠い存在だから、誰もが躊躇して当然と言える。だから、「生産性向上」と「少子化対策」が同時に掲げられるのは、狂ってるようにしか見えなくもない。

anond.hatelabo.jp

 

生産性向上がもたらす不毛な格差社会

「国家」という枠組みがある以上、国同士の競争は必然的に発生する。グローバル化が進み過ぎた今は、生産性の競争がとても熱い。国のリーダーは当然、生産性向上を主導する。企業のリーダ―も当然、生産性亡者とならなざるを得ない。このように、国内の上から下の方に向かって、生産性ピラミッドが出来上がる。

 

生産性を高くするには、無駄時間を減らさなければならない。無駄時間を減らすには、上意下達のトップダウンが好都合だ。言うことを聞かない人は、どんどん外しちゃえ! となっても不思議はない。やがて、従順さを最高の美徳とする社会になる。そう、スマートな社会だ。

globe.asahi.com

 

従順であればあるほど、人は深く考えなくなる。決まったパターンに当てはめ易くなる。上の立場の人間にとっては、とても扱いやすい。目の前にエサをぶら下げておけば、あとは指示通り・目論見通りに動き始める。パターンにはまっているため、人工知能(AI)にも扱いやすい。GAFA や FAANG とよばれる企業群の思惑通りとなる。

 

そうやって、政治・経済的なシステムと技術的なシステムの両方に絡めとられていく。そのようなシステムの中では、家柄や家庭環境に恵まれた人、マナーや礼儀作法にそつのない「育ち」のいい人などが活躍しやすくなる。誤解を恐れずに言うなら、個人の本質とは関係のない表面的な装飾によって「きれいに見える」人が有利になる。

「育ちがいい人」だけが知っていること

「育ちがいい人」だけが知っていること

  • 作者:諏内 えみ
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: Kindle版
 

 

とまぁ、こんな感じで、トップに近い人はますます威勢が良くなり、ボトムに近い人はますます従順になり、諦念とともに考えることを放棄しがちになる。諦念があればまだマシで、諦念すらなく、ただ従順になっていくだけかもしれない。どう考えたって、格差は拡がっていく。今まさしく、その過程を目の当たりにしている時代だ。

 

でくの坊の脱格差論🌵

話を振り返ってみると、格差が拡がる起点となっているのは、「生産性」が個人にとっても社会(政府や企業)にとっても都合のよい道具となり、生産性が高い者から低い者への無言の圧力によって、生産性ピラミッドの下層にいる我々(本来、生産性のメリットを十分に享受できない層)までもが生産性の呪縛に囚われ、意図せずとも格差拡大に寄与してしまっている点が考えられる。だとすれば、なんとも皮肉な話だ。

 

その解決策の一つとして、「社会の役に立たないこと」を志向する角幡さんの問い掛けが、心に突き刺さって抜けない。

 

社会の役に立たない・・・つまり、敢えて「木偶の坊」になれば良いじゃないか。

〔雨ニモマケズ〕

〔雨ニモマケズ〕

  • 作者:宮沢 賢治
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: Kindle版
 

 

たまには生産性を捨て去って、役立たず人間として生きるのが良い。それを認め合える社会は美しい。

 

ただし、この「生産性」ってのは、産み出す側としての生産性に限ったことではない。生産性を高くするために編み出された数々のアイテムやシステム(スマホ、GPS、自動車、etc...)から敢えて離れて「不便」を味わってみるのも、すごく木偶の坊的だ。生産性の「成果」として生み出されたプラットフォームを通じて流れてくる動画やテレビなどのコンテンツから離れて「無」を味わってみるのも、すごく木偶の坊的だ。

 

そうやって、便利や娯楽をもたらしてくれるシステムの外側に立ち、「不便」や「無」を味わう価値観が今より尊重されるようになれば、格差の縮まった未来が見られそうな気もする。

 

 

 

さいごに

角幡さん曰く、

「でも偉そうに『社会的に意味がないこと』と言っても、その時点ですでに『意味がない』という意味が生まれている(笑)。」

 

無意味を追求する姿に注目が集まってしまうと、そこに意味が発生する、という矛盾。真に「社会に役立たない無意味」を実現しようと思うなら、決して耳目を集めてはならないわけだ。なんて孤独な闘いなんだろう。ブログなんて書いてる場合じゃないね。

 

 関連記事 


www.overthesensitivity.com

 

受験とは何か?競争に勝てる能力・環境・運と、努力と、自由への疾走と

 

f:id:nezujiro:20200228135842p:plain

 

とても興味深い記事(↓)を読んだので、小中高生を子育て中の親として、思うところを書いてみます。サンプル数1の単なる自伝的エッセイなので、興味ない方は思いっきりスルーしてくださいね。

topisyu.hatenablog.com

 

まず私のスペックは、ド田舎出身 → 旧帝大理系卒 → 規模ばかり大きなメーカ → 独立 → 地方都市在住 → ライフ重視のワークライフバランス(ワーケーション未満)、です。今は地方都市在住ですが、はっきり言って、小中高生の通塾率の高さと、学校(すべて公立)の先生方の能力やモチベーションの低さに、ビビっています。

 

私が子どもの頃は、そもそも塾というものがほとんどなく、あっても、それは授業の遅れを取り戻したい人が通う(というか、親が通わせる)個人経営の塾だけでした。なので、学校の勉強以外にやることは、部活と遊ぶことしかありませんでした。

 

今の小学生たちが塾のカバンを背負って夜遅くまで勉強している年頃に自分がしていたことといえば、トンボを大量に捕獲して家の中で放し飼いにしてみたり、ホタルを大量につかまえてきて、その明かりで本を読んでみたり、朝4時に友人たちと集合して、バス釣りに興じた後に通学したり、そんなバカみたいな日々でした。

 

中学と高校は、部活が楽しくて、部活仲間とつるんで遊ぶのが楽しくて、勉強が第一になることは決してありませんでした。ただし、お金がなくて高卒・中卒とならざるを得なかった両親は、勉強に対するあこがれが強く、仕事の合間に勉強や読書をよくしていましたので、その影響か、勉強を嫌いになることも決してありませんでした。

 

中学生のころは、英語の教科書がまる一冊、ウォルト・ディズニーの生涯を取り上げたもので、ただただ内容が面白く、何度も読み返しているうちに、一字一句すべて覚えてしまいました。また、世界地図を見ながら仮想世界旅行をするのが楽しくて、何度も旅行しているうちに、世界の主要都市や山・川・砂漠・鉄道などの名称・場所をすべて覚えてしまいました。余談ですが、その当時の「イースター島に行ってみたい!」という夢は、大きくなってお金が貯まってから、無事に叶えることができました。

 

高校生のころは、数学で三角関数や微積を習って、それが物理の波の方程式や運動方程式とつながった瞬間は、頭の中に100mAぐらいの電流がビビッと流れましたし、英語の分詞構文を理解して使えるようになった時には、200mAぐらいの電流が流れました。「a(an)」と「the」と複数形の使い分けができるようになった瞬間は、1Aに達していたでしょう。その英語の先生は、旧帝大を主席で卒業したものの、長男であるために実家に戻り、高校の先生をやっていた人です。何となく哀愁を感じさせる人柄でしたが、この先生のように、都会で自己研鑽した後、その文化を後輩たちに残すべく地元で先生になった方々は、誉れ高く颯爽と風を切って歩く一方、勉強や進路の相談には、親身になって相談に乗ってくれました。

 

そんなこんなで、勉強の面白さに気付けた幸運と、親身な先生方に囲まれた幸運だけを頼りに、高3で漸く受験勉強というゲームに目覚めて、苦しくも楽しく学習を重ねた結果、晴れて大学進学となりました。

 

しかし、その大学で、少しつまづきました。

 

同級生たちは、どこそこの塾だ、予備校だ、こんな勉強をした、あの参考書が良かった、などと盛り上がるわけですが、自分にはそういう都会的な経験がないため、まったく話についていけません。ロボットみたいな先生たちは、だいたい黒板とおしゃべりしているだけ。たまに振り返ったかと思うと、自分の来歴の自慢話だったり。他人と共有できるものが少なく、何となく嫌気が差して、部活とアルバイトに逃げてしまいました。

 

その部活で好成績を残せたおかげか、幸い就活には困りませんでした(ひと昔前の物語です)。その入職した会社で最初に関わったプロジェクトのメンバーは、旧帝大卒が半分。さすがに塾や予備校の話は出ませんし、「旧帝卒」という共通項があるからか皆に可愛がってもらって、特に何も不自由はなかったのですが、何となく違和感はずっと抱いていました。

 

「人はやがて環境に馴染むもの」と頭では理解しつつ、下請けをボロ雑巾のようにこき使う尊大な態度、組織内のちまちました権力争い、長時間努力する者が一番エライという風潮、顧客(BtoC)の時間や懐を搾取して当然という不遜な態度・・・そういった少しずつの積み重ねが、大きな違和感へと育っていきました。私は HSP の気が強く、他人を困らせることが出来ないのです。共感しやすく、他人の困りごとがすべて、自分の困りごとになってしまうからです。競争が苦手なんですね。そういえば、受験勉強も自分との闘いでしたし、大学の部活も、対人というよりは、自然を相手にするスポーツだったのです。

 

5年が限界でした。

 

「野に下る」というと語弊がありますが、社会的立場としては底辺とも言える、フリーランサーとして独立することにしました。そこには、理想とする3つの大きな自由がありました。底辺として社会に貢献できることを生き甲斐に感じています。

www.overthesensitivity.com

 

私は、要領が決して良い方ではありません。どちらかと言えば、要領が悪いです。育った家庭環境も、決して裕福ではありません。ただ少し勉強が得意なことと、あとは、勉強の面白さに気付けた幸運、親身な先生方に囲まれた幸運が重なっただけで、上滑りするように大学を出て、いわゆる大企業に就職できました。競争らしきことを何一つ経験せずに、そこまで行ってしまいました。

 

そして、その道からも逃げてしまいました。逃げたことが良かったのかどうかは死ぬまで分かりません。たぶん、死んでも分かりません。ただ、今は幸せです。どれぐらい幸せかというと、地球の重さをはるかに凌ぐ程度に、ズッシリとした幸福感があります。

 

というわけで、どこからどう見ても生存バイアス的な道を歩んできたわけです。それも、かなり細い道です。なので、一般論は語れません。ただ、細いなりにも受験や就活をくぐり抜け、その中でたくさんの人々と関わり合い、今は我が子の進路相談や受験勉強にも関わっているため、それなりに長く、この「人生選抜の道」を眺めていることにはなります。

 

私の受験時は、私のようなただのラッキーマンが旧帝大に入れる「余白」みたいな部分がまだあったと思います。いわゆる一発逆転ですね。それが今は、生まれつき知能が高いか、環境にすこぶる恵まれているか、あるいは余程の幸運でもない限り、一発逆転が難しくなっているように感じます。これがまさしく、格差の固定なんですね。欧米なんかは家庭環境や家柄がもっと影響しますし、中韓なんかは受験戦争がもっと苛烈ですから、日本はまだマシな方だと思いますが、それでも間違いなく格差は固定されつつあります。

 

一部の上位層に引っ張られる形で、それほど知能が高くもなく、それほど家庭環境が良くなくても、受験の低年齢化が進み、私の住む地域でも、多くの子どもたちが夜遅くまで勉強して塾から帰る姿を見かけます。でも残念ながら、上澄みを吸って生きていけるのはごく一部で、その他は容赦なく切り捨てられていく現実があります。目の前の子どもたちが、上澄みにたどり着けるのかどうか、予め分かっていれば無駄に時間や苦労を費やすこともないのにな、といつも思います。

 

我が子の同級生でも、中学受験に失敗して不登校になってしまったり、父親から通塾と受験を強要されて、教育虐待案件とも思える環境に置かれていたりする例など、いろんな話を見聞きします。たかが人間が作り上げたシステムのせいで、なぜこれほどまでに子どもたちがつらい思いをしなければならないのか、ただただ残念でなりません。

 

私自身は、上に挙げた3つの自由を、子どもたちにも獲得して欲しいと思っています。つまり、(1)(大人に)支配されない自由、(2)干渉されない自由、(3)自らを律して自主的に行為できる自由、です。ところが、現実はどうなんでしょうね。

 

本来、自由を獲得すべく学問する大学に入るために、子どもたちが小学生の頃からこれらの自由を奪われているとしたなら、こんなに皮肉なことはありません。地位や年収といったある種の「不自由」を確定させるためだけに、小学生の頃から無理をして、自由を希求すべきアカデミアを目指すとするなら、これまた残念と言わざるを得ません。

 

別にお金を稼ぐことが悪いことだなんて、これっぽっちも思いませんし、お金も含めてゲームのように競争するのが好きな人は、その世界を楽しむのが一番です。ただ、お金があまりにも魅力的すぎて、能力や環境に恵まれていないのに、その世界へ引きずり込まれて歯車がおかしくなってしまう人たちが一定数いることには、思いを馳せておいて良いと思うんですよね。あと、たまたま能力や環境に恵まれていただけなのに、それを実力と勘違いして、一般庶民の時間や尊厳を搾取するような行為は、慎んでも損はないと思いますよ(怒られるので例は出しません)。

 

私個人の妄想的な理想としては、塾が無くなれば良いなと思っています(当然、あり得ないことですけどね)。高1(公立)の娘によると、同級生の通塾率は 80~90%で、睡眠時間は5~6時間。授業中に寝落ちしている子が多く、それらのことを知ってる先生たちからすると、教えるモチベーションなんて上がりませんよね。フリーランスの私からすると、長い時間を掛けるのは、単なる悪です。短い時間で如何に効率よく成果を出すか、それが生産性です。今の中高大生からもやっぱり、長時間労働・低生産性の未来が垣間見えてしまいます。

togetter.com

 

我が子たちは、私が自宅で勉強を教えられるため、環境としては恵まれている方かもしれません。ただし、生まれ持った能力は至って普通なので、親としては申し訳ないけれど、上澄みを吸って生きていける道はかなり狭いと思っています。こんなことを考えるのは自分でもおかしいと思いますが、HSP としての予見のようなものでしょうかね。

 

でもこれって、別に残念なことでも、落ち込むことでもないんです。大人に支配されず、干渉もされず、自らを律して楽しく努力できた先には、自分だけの自由な道が続いています。

 

能力的にピエンな娘は、数学や物理の成績が平均程度なのに、理系に進むことを決めてしまいました。なんて自由なヤツなんだろうと思います。そして日々、「数学って楽しいなぁ!」と言いながら、計算ミスや記述ミスを連発しています。遠い昔の、希望と自由に満ちあふれていた頃の自分に出会ったような気分になり、心から嬉しく思う今日この頃です。

 

結果なんてどうでも良いです。自由を疾走し続けるそのプロセスを、大いに楽しんで欲しいのです。すべての子どもたちに。

 

 

 

なぜ結婚? 冒険するようにボクは結婚し、これからも冒険し続けるのだ

 

結婚 不倫 離婚 出生 少子化

 

 

世界中で子どもの数が激減し、日本を含む23ヵ国では、2100年に人口が半減するらしい。あくまでも予測に過ぎないが、人口動態に関する予測は外れにくいこと、また、子どもの「お荷物感」が増す社会状況などを加味すると、否定するのが極めて難しい予測に感じられる。

www.bbc.com

 

自分を含めて老人ばかりになる未来には、若者がめっきり少なくなって、もはや頼ることなどできなくなる。もちろん、我が子と言えども当てにできない。逆に、子ども自体が経済的なリスクとなる可能性も残る。だから、棺桶に収まるまで、衣食住や介護を含むすべてを自己完結させなきゃならない。健康第一。これが合言葉になるんだろう。エンジニアとしては、人工知能(AI)やロボットといった現時点で不確実性たっぷりの要素が少しでも生活の助けになってくれるよう、社会やテクノロジーの進歩に微力ながら貢献できればと思う。

 

なぜ子どもが減るのか

上の記事では、出生率低下の原因として、以下のように述べている。

教育を受け仕事をする女性が増え、避妊がもっと簡単になったことで、女性がより少ない子ども数を選択するようになったのだ。

 

これが原因なら、待機児童の解消や学童の充実、父親の家事・育児参加の促進といった政策が功を奏すれば、出生率の低下に歯止めが掛かりそうなものである。ただし、これらは、「結婚+出産」を前提とした政策であって、その前提が崩れてしまえば成り立たない。いや、「しまえば」と言うか、すでに崩れていると感じる。少なくとも日本では、出生の入口となる「婚姻」の減少が、出生率の低下に大きく寄与していると思われる。

 

なぜ結婚するのか

じゃぁ、なぜ結婚というものが、こんなにも遠い存在となってしまったのか? 将来の花嫁・花婿候補を3人抱える身としては、少なからず心配になってしまう。

 

「婚活」という言葉を生み出した山田昌弘さんによれば、伝統社会が崩壊した近代社会においては、自分を手放しで承認してくれる親しい人間関係が「家族」にしか期待できなくなったため、結婚への希望が高止まりしているらしい。SNSが発達した現代社会に照らして極論してみると、SNSを通じて不特定多数に承認されるか、結婚を通じて唯一無二のパートナーに承認されるか、そのどちらかにしか希望が見出せなくなっているようにも感じる。ネットや SNS がなければ、結婚に対する希望はもっと高くなっていたのかもしれない。

結婚不要社会 (朝日新書)

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  • 作者:山田 昌弘
  • 発売日: 2019/05/14
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一方、人生の終焉に目を向けてみると、特に女性にその傾向が強いようにも感じるが、人生の最後は、「心休まるパートナーと一緒に安らかに眠りたい」という願望も現実にある。

ルポ シニア婚活 (幻冬舎新書)

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  • 作者:篠藤 ゆり
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つまり、結婚生活は、承認欲求を満たそうとする「入口」と、2人で手をつないで旅立とうとする「出口」において、相変わらず相当な需要があることになる。自分に置き換えてみても、HSP(Highly Sensitive Person)の気が強くて他者と交わりにくい分、結婚によって伴侶や子どもを得たことは、奇妙ともいえる安心感になっている。また、死を見据えてみれば、その瞬間にパートナーが横にいてくれるだろうという期待が、今この瞬間の実存の支えになっているような気もする(どちらが先に旅立つかは神のみぞ知る、だけどね)。

 

長い長い結婚生活

ただし、この入口から出口までの時間が、ものすごく長い。とてつもなく長い。しかも、家事・育児・性生活・お金・介護という「5大衝突要因(ボクの勝手な定義)」が、この長い長い結婚生活に詰め込まれている。さらに、これも SNS の発達と大いに関連すると思うのだが、少し前であればベッキーさん、最近であれば渡部建さんのように、「不倫」という困難も結婚生活の大きなリスクとなってきている。最近では、「むしろ、不倫しない人はなぜしないのか」と疑問を投げかけたフェミニストもいるぐらいだ。

 

このような要因を、自分の両親を通じて体験したり、メディアなどを通じて学習したりする環境まで整ってしまった結果、結婚の前には高いハードルがそびえ立つことになり、そのように結婚生活を不幸なものにする要因を取り除くべく、婚活市場が活況を呈しているのが今の状況だろう。家事・育児の分担、セックスの有無、収入、親の介護、不倫の可能性など、結婚前に確認すべき項目が増え続ける一方だ。

 

承認欲求と予定調和

「心休まるパートナーとともに永遠の眠りに就く」という出口の願望はさておき、「不倫しない人はなぜしないのか」という疑問は、結婚というものに承認欲求のはけ口を求め過ぎのように思えるし、結婚の条件がますます厳しくなるのは、結婚というものに「予定調和」を求め過ぎのように、ボクには思える。

 

濃淡はあれど、誰だって人に認められたい。その欲求が結婚で満たされなければ、SNSにそのはけ口が求められるかもしれないし、不倫相手にはけ口が求められるかもしれない。けれど、SNSなどとは異なり、結婚生活は2人で築いていかなくてはならないから、その関係を壊したくなければ、2人で承認し合うしか方法がない。一方がひたすら承認し続ける関係もあり得るだろうが、かなり特殊なケースだ。ふつうは、承認「する」量と「される」量が釣り合わないと成り立たない、ものすごく難しい関係性だ。

 

また、社会のありとあらゆる場面で過剰なまでに安全・安心が追及され、最後の大きな混乱である太平洋戦争から75年が経過して、さまざまな困難を伴いながらも平和に暮らし続けられる期間が3~4世代目に差し掛かろうとしている現在、その混乱のない「平凡ながら平和な毎日」が永遠に続くかのような錯覚は、ボクらの意識の根底にまで達してしまっている。こうなると、人生の大事業である結婚の前に、予定調和的にあらゆるリスクを取り除こうとするのは、至極当然な流れだ。

 

結局、承認欲求と予定調和のどちらか一方でも満たされないのなら、結婚なんて踏み込む価値のない無駄な行為なんだ。と、多くの人が思えば思うほど、婚姻というものの「損得」が「損」の方に大きく傾き、その意識が広まって、よほどの勝ち組になれないのなら回避する方が無難、という人生の一選択肢に過ぎなくなるわけだ。

 

承認しながら冒険する結婚

逆に考えると、ほんの1%でも「相手に承認される」ことより「相手を承認する」ことに喜びを感じられるのなら、そして、予定"不"調和を楽しめるマインドを持っているのなら、結婚というのは、長い長い時間を掛け、やがて死を迎える時に相手にとって唯一無二の存在となり、手を取り合って笑顔で旅立つまでの、果てしなくも楽しい冒険になり得る。少なくともボクは、そうなることを願って、長い長い結婚生活の一瞬一瞬を大切に思っている。

 

そんなボクは、不倫をしたことがないし、今後もその予定はない。「予定」と書いたのは、不倫するかしないかというそのこと自体を、自らの理性でコントロールできる人間でありたいと思うからだ。不倫という「自由」とは別の所で、自分の心を自由に解き放つことができるなら、十分に理性でコントロールできると確信している。

  • 家庭を壊したくない
  • 家族を悲しませたくない
  • 子どもの希望になりたい
  • 両親も義両親も、していない(はず)
  • そもそも忙しくて時間がない

 

そもそもが不倫できる器量を持ち合わせていないってのもあるけど、仕事やプライベートで異性と出会う機会も少なからずあるので、間違いは起こり得る。ただ、状況的に可能となったところで、気持ちは揺るがない自信がある。ボクは、結婚した時、無職だった。そんなボクを選んでくれたパートナーを裏切るわけにはいかない。結婚を許してくれた義両親の愛を踏みにじるわけにはいかない。

 

いろんな理由があるけれど、ボクにとって結婚生活は、1%でも多く相手を承認しながら果てしなく続く冒険なのだ。否応なく襲い掛かる「5大衝突要因」をかいくぐりながら、やがて一方あるいは同時に迎える「死」という出口に向かって延々と続く冒険なのだ。どこまでも続く細い一本道の両側には、奈落への口が常に大きく開いている。だから面白い。そうやって「冒険」と定義することで、自分がすごく大きな事業を成し遂げようとしている気になれるし、自分を鼓舞できる。パートナーは、そんな事業に付き合っているつもりもないだろうけど、それが迷惑にならず、結果的に満足してもらえるなら、悪くないかな、と思う。

 

冒険を完遂した後にだけ見える景色を、いつかこの目で確かめてみたい。両親は、すでに冒険を完遂している。義両親も、ほぼ確実に成し遂げることになるだろう。

 

子どもはボクたちの背中を見ている。その子どもらが、「承認される」側よりも「承認する」側に少しだけ重心を移し、予定調和を脱して冒険する方が楽しいに決まってる、ということを感じ取ってくれたなら、ちょっと嬉しいかもしれない。

 

 

 

こうしてボクは結婚し、し続ける

「なぜ結婚したのか?」と問われたら、「両親と同じような冒険をしてみたかった」と答えるだろうし、「なぜ不倫しないのか?」と問われたら、「より困難な冒険の方が楽しいから」と答えるだろう。たぶん不倫していないだろうパートナーは、どう答えるんだろう。知らない。

 

不倫する/しないは個人の自由選択だから、他人がとやかく口出しすることではない。そこは本当に、個人の自由だと思う。ただ、人間が決まり事として定めたに過ぎない「婚姻」という制度が、世界中でそれなりに長く支持されていることを考えると、そこには、承認欲求や予定調和といった人間の根源的な部分に対して忍耐でもって対峙することに、人類の夢や理想や希望が詰まっているような気がしてならないんだよね。

 

結婚当初は不安が脳ミソの100%を占めていたボクなのに、わずか十数年でこのように生意気な文章が書ける程度には忍耐と自信を深め、それなりに成長できたと思えるのは、人類の夢や理想や希望を自分なりに内面化した上で冒険を開始できたからだろう。そこは、両親や義両親が模範解答として存在してくれていたことが大きい。だから自分自身も、子どもたちに対してその程度の模範解答にはならなくちゃ、という気概はある。

 

予定調和を満たして失敗を少なくしようと思うからこそ、一部の先進国では、婚前の同棲期間が長くなり、初婚年齢と第一子出生時年齢が逆転する現象が起こっている。日本もそうなっていくのだろうが、その後の長い長い結婚生活では、試行期間には考えもしなかった問題が多発する。ならばいっそのこと、両者の冒険心がある程度一致するのなら、さっさと冒険を始めてしまうのも1つの手だと思う。少し大袈裟に言えば、結婚は、現代に残された数少ない冒険の1つだ。

 

これは別に、少子化が止まって人口が増えて株価が永遠に値上がりして欲しい、と思って書いているわけではない。今のボクは、冒険そのものが楽しくて仕方ないのだ。結婚当初は、恐る恐る冒険の一歩を踏み出した。その後は、冒険を続けることを目標に、つまり、冒険のための冒険を必死になって進めていたように、いま振り返って思う。それが今は、冒険そのものを楽しめている。次はどんな難関が待ち受けているのだろう、と考えてほんの少しワクワクしている自分に驚くこともある。今後の目標は、「冒険」という意識すら持たなくなり、やがて訪れる出口に向かって、自然と心を重ね合わせられるようになること。

 

最近のメディアには刺激しか求められないから、こんなボンヤリとした結婚生活が紹介されることもないだろうね。ただ、ボクにとっては、長い年月を掛けて承認欲求や予定調和の壁を乗り越えていくことこそ、刺激的でエキサイティングで、心がヒリヒリする。結婚にそんな思いを持ってる人間もいるってことを伝えるために書いてみたかった。

 

あと、結婚生活にはお金が必要不可欠だから、男女を問わず、どうしても稼ぐ力を持つ方が優位になってしまうのが結婚の難しいところ。そこは、収入の多い方が優しさを発揮して承認欲求を満たす側に立ち、予定調和を打ち砕く冒険を主導すべきだと思う。その方が上手くいく。その逆パターンの方が多く感じられるのが、現実の残念なところ。

 

追記

ちなみに、結婚生活を円滑に運営する秘訣などは、2年前に書いたのを思い出した。

www.overthesensitivity.com

 

【コロナ名場面・珍場面】感染症の歴史に名を残した人・そうでもない人

 

コロナ ウイルス 肺炎 経緯 歴史 感染症 場面

 

 

新緑の候、新型コロナウイルス(新型肺炎)の第1波が終息を迎えようとしています。

 

今から5ヵ月弱前の2019年12月31日、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告がプライベートジェットで日本を無断出国し、トルコ経由で中東レバノンに入ったことが判明しました。

 

2020年はこのニュースで幕を開け、しばらくは「ゴーン被告 vs. 日本当局」の続報がネットや紙面を賑わすものと思われていたころ、中国から「原因不明の肺炎」に関する情報が少しずつ入ってくるようになりました。

b.hatena.ne.jp

 

2020年1月9日、時事通信が『新型コロナウイルス検出 原因不明肺炎で中国』の見出しで報じた記事が、日本で最初に「新型コロナ」が認知されるきっかけになったと記憶しています。

中国国営中央テレビは9日、湖北省武漢市で多発している原因不明の肺炎に関し、専門家チームが複数の患者から新型のコロナウイルスを検出し、これが病原体だと初歩的に判断したと伝えた。新型肺炎(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)もコロナウイルスを原因とするが、この二つとは違う種類のウイルスだという。

 

100年に一度と言われる感染症パンデミックは、こうしてひっそりと動き出したのです。

 

あれから5ヵ月弱が経過し、とりあえず第1波の出口が見えてきました。今後、第2波や第3波が危惧される中、小規模なクラスタや集団感染を経験しながら新しいウイルスと共生していくことになるのでしょうが、ひとまず現時点までの経緯に数々の名場面・珍場面を添えて、今後のリスクに備えていきたいと思います。

 

※ 記事の選定に特別な意図はありませんが、後で振り返ったときに全体の流れを把握できるようにはしたいな、と思いながら記録しました。読み返してみると、コロナ騒動の前後で社会や世界が大きく変わってしまったことが分かるような気がします。

 

なお、本記事の最後に、今回のコロナ騒動中によく読まれた書籍も掲載しておきます。

 

2020年1月のコロナウイルスに関する主な出来事

2020年1月16日

中国 武漢の肺炎 国内で初確認 武漢に渡航した男性から 厚労省 | NHKニュース

 

2020年1月21日

新型肺炎を理由に「中国人は入店禁止」 箱根の駄菓子店:朝日新聞デジタル

 

2020年1月24日

WHO 新型ウイルス肺炎“現時点では緊急事態にあたらない” | NHKニュース

新型ウイルス肺炎 日本で2人目 武漢から旅行で東京訪問の男性 | NHKニュース

b.hatena.ne.jp

 

2020年1月26日

GMO、新型肺炎で国内4000人を在宅勤務に | 日本経済新聞

 

2020年1月27日

“感染した人の4分の1は重症” WHO会見 | NHKニュース

 

2020年1月28日

新型肺炎 日本人で初の感染確認 国内感染か 武漢滞在歴なし | NHKニュース

 

2020年1月29日

北欧紙、コロナウイルスで風刺画 中国が謝罪要求 | 共同通信 

東京オリンピック中止か、新型肺炎対策でIOCとWHOが協議 - エキサイトニュース

blog.livedoor.jp

 

2020年1月30日

 新型肺炎、「緊急事態宣言出すな」 中国が圧力と仏紙報道 - 産経ニュース

 

2020年1月31日

WHO「緊急事態」を宣言 医療のぜい弱な国への感染拡大懸念 | NHKニュース

b.hatena.ne.jp

 

 

 

2020年2月のコロナウイルスに関する主な出来事

2020年2月2日

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2020年2月3日

ドクター・中松氏「日本救う」コロナ対策製品を発明 - 社会 : 日刊スポーツ

新型肺炎 WHO事務局長 各国の相次ぐ渡航制限に懸念表明 | NHKニュース

 

2020年2月4日

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2020年2月5日

クルーズ船 ウイルス陽性は10人 うち乗客9人 日本国籍は3人 | NHKニュース

WHO「マスクは予防にならない」「パンデミックでなく『インフォデミック』」 新型肺炎 - 毎日新聞

 

2020年2月6日

b.hatena.ne.jp

 

2020年2月7日

toyokeizai.net

新型肺炎めぐりWHO事務局長の辞任要求が活発化、30万人超が署名 - 産経ニュース

 

2020年2月10日

anond.hatelabo.jp

 

2020年2月11日

英仏で中国渡航歴ない人から感染広がる WHOが警戒感 | NHKニュース

b.hatena.ne.jp

感染が拡大する新型肺炎は「休業補償」の対象外と厚労省が公表…会社休めば有休か欠勤に(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

 

2020年2月12日

新型ウイルスの病状「COVIDー19」と命名 WHO | NHKニュース

 

2020年2月13日

崎陽軒クルーズ船に寄付のシウマイ弁当乗客に届かず - 社会 : 日刊スポーツ

東京五輪、中止や延期検討なし 新型肺炎、森氏「冷静に対応」 | 共同通信

新型肺炎対策で川淵氏「梅雨がウイルスやっつける」:朝日新聞デジタル

新型ウイルス 東京都内の70代タクシー運転手 感染確認 | NHKニュース

欧州ウイルス専門家 新型コロナに「消すことのできない人工的痕跡」と主張 - ライブドアニュース

新型ウイルス 和歌山県内 50代医師の感染確認 | NHKニュース

 

2020年2月14日

WHO事務局長「中国認めて何が悪い」 記者会見で反論 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

新型ウイルス 感染のタクシー運転手は100人集まる新年会に参加 | NHKニュース

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2020年2月15日

ドワンゴ、新型肺炎で1000人を在宅勤務に 17日から | 日本経済新聞

新型ウイルス 都内で8人感染確認 1人は新幹線で愛知に出張 | NHKニュース

クルーズ船 新たに67人感染確認 陰性の人は今後順次下船へ | NHKニュース

新型ウイルス 加藤厚労相 「感染経路見えなくなってきた」 | NHKニュース

 

2020年2月16日

米から救出機「遅すぎ。乗らない」 拒むクルーズ船客も [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

“屋形船で感染拡大か” 新型ウイルス 東京で新たに5人感染 | NHKニュース

 

2020年2月17日

天皇誕生日の一般参賀 取りやめることを決める 宮内庁 | NHKニュース

東京マラソン 一般参加中止を正式発表 参加料返金せず 来年出走権特例も別途参加料(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

 

2020年2月18日

マスク6000枚盗まれる 神戸赤十字病院 | NHKニュース

 

2020年2月19日

anond.hatelabo.jp

クルーズ船 19日中に乗客およそ500人が下船へ | NHKニュース

 

2020年2月20日

感染拡大防止へ イベント開催の必要性 主催者は検討を 厚労省 | NHKニュース

能天気に景気回復としているわけでない=西村経済再生相 - ロイター

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2020年2月21日

新型コロナウイルスの感染から回復した人が再び感染 中国

「マスクをしないで最後まで頑張る」森喜朗会長が新型コロナ巡り発言 - ライブドアニュース

 

2020年2月22日

イタリア北部 感染者拡大で学校や飲食店など当面閉鎖へ | NHKニュース

www.facebook.com

 

2020年2月23日

新型ウイルス 封鎖から1か月 先行きの見えない街 中国 武漢 | NHKニュース

松本人志、イベント中止による損害に「中国に補償してほしくないですか」 - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)

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2020年2月24日

「今後1~2週間が瀬戸際」国の専門家会議が見解示す | NHKニュース

 

2020年2月25日

「パンデミック」に当たらず WHO事務局長 | NHKニュース

新型コロナウイルス 政府 対策基本方針を決定 | NHKニュース

千葉県内で感染確認の3人 同じスポーツクラブ利用 | NHKニュース

「事実は謝ったところで変わらない」小泉氏、新型コロナ対策会合欠席「謝罪」はせず - 毎日新聞

 

2020年2月26日

米CDC「アメリカでもいずれ継続的感染起きる」 | NHKニュース

新型コロナ、中国・広東省 退院患者の14%から陽性反応(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

イラン保健省“汗かき会見”実はコロナ感染していた

新型ウイルス PerfumeやEXILEの公演も 急きょ中止 | NHKニュース

 

2020年2月27日

新型コロナウイルス 韓国での感染者1595人 300人以上増加 | NHKニュース

全国の小中高 臨時休校要請へ 来月2日~春休みまで 首相 | NHKニュース

 

2020年2月28日

中国に漂い始めた“戦勝”気分:日経ビジネス電子版

カミュの小説「ペスト」在庫切れ相次ぐ 伝染病の脅威、後手に回る行政 現状と重ねてか - 毎日新聞

麻生財務相 休校中の学童保育負担「つまんないこと聞く」 新型肺炎対策 - 毎日新聞

新型ウイルス 売り上げ急減した中小企業の全額保証実施へ | NHKニュース

岡田晴恵教授が涙で訴え!「感染研の先生方は自分の実績より人命を優先してください」PCR検査拒否の真相はここだった : J-CASTテレビウォッチ

北海道知事 道民に「緊急事態宣言」 外出控えるよう呼びかけ | NHKニュース

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2020年2月29日

WHO 世界的な危険性「非常に高い」に引き上げ | NHKニュース

新型コロナ“神対応”連発で支持率爆上げの台湾 IQ180の38歳天才大臣の対策に世界が注目〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

感染の3人、大阪で同じライブに 2月15日に開催  :日本経済新聞

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2020年3月のコロナウイルスに関する主な出来事

2020年3月1日

感染予防にマスク着用不要 過度の使用控えてとWHO | 共同通信

野田秀樹さん「公演の継続望む」 感染防止で閉鎖は「演劇の死」 | 共同通信

 

2020年3月2日

トイレットペーパー“品薄はデマ” も不安に歯止めかからず | NHKニュース

 

2020年3月3日

臨時休校で都内の繁華街に中高生 ゲームセンターに出入りも | NHKニュース

花こう岩が高額販売 ネットで「コロナウイルスに効く」 “新型コロナ騒動”(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース

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2020年3月4日

IOC会長が異例の声明 東京オリンピック開催に向け懸念払拭 | NHKニュース

 

2020年3月6日

新型コロナ「4~5月がピーク」 感染症対策の第一人者、東北医薬大・賀来特任教授 - 毎日新聞

“自宅待機無視”の感染男性「ウイルスばらまいてやる」 飲食店2軒訪れ「感染してる」と話し騒ぎに(東海テレビ) - Yahoo!ニュース

b.hatena.ne.jp

 

2020年3月9日

フリーランスや自営業に一日4100円の休業補償検討、新型コロナ対策で TBS NEWS

finalvent.cocolog-nifty.com

 

2020年3月10日

新型コロナ「パンデミックが現実味」 WHO事務局長 (写真=ロイター) :日本経済新聞

15日からマスク転売禁止 罰則も 政府が正式決定 | NHKニュース

ローマ教皇、聖職者らに外出して新型コロナ患者と会うよう呼び掛け 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

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2020年3月11日

自民若手議員ら 消費税ゼロなど提言 新型ウイルス感染拡大で | NHKニュース

センバツ高校野球 開催中止に 新型コロナウイルス感染拡大受け | NHKニュース

 

2020年3月12日

WHO事務局長、新型コロナ「パンデミック」と表明 (写真=ロイター) | 日本経済新聞

「人口の70%が感染する可能性」独首相 新型コロナウイルス | NHKニュース

NY株式市場 終値 2352ドル安 過去最大の値下がりを記録 | NHKニュース

togetter.com

 

2020年3月14日

ブラジル大統領が新型コロナに感染 | 共同通信

トランプ大統領 国家非常事態を宣言 感染拡大を受けて | NHKニュース

安倍首相 “現時点では緊急事態を宣言する状況ではない” | NHKニュース

blog.livedoor.jp

 

2020年3月15日

首相、五輪「感染拡大乗り越え、予定通り開催したい」(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

フランス 食料品店や薬局など除き営業停止命じる | NHKニュース

 

2020年3月16日

新型コロナ、クラスター全国15カ所 厚労省が地図公表 | 日本経済新聞

ドイツも国境封鎖 | 共同通信

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2020年3月17日

NYダウ急落、過去最大の下げ幅 2997ドル安 | 日本経済新聞

Amazon、10万人を追加採用へ 新型コロナで需要増 | 日本経済新聞

 

2020年3月18日

IOC オリンピック予定どおり開催へ 準備進める考えを確認 | NHKニュース

 

2020年3月19日

「3連休 大阪府~兵庫県の往来自粛を」大阪府知事 呼びかけ | NHKニュース

ANA 客室乗務員約5000人を一時休業へ 新型コロナウイルス | NHKニュース

増える経路不明「ぎりぎりの状況」 東京では感染者の半数以上 新型コロナ - 毎日新聞

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2020年3月20日

イタリアの死者数 中国超え世界最多に 新型コロナウイルス | NHKニュース

国民1人10万円現金給付案を検討 TBS NEWS

JOC山下会長、理事の延期発言に「極めて残念」  - 東京オリンピック:朝日新聞デジタル

カナダのサーカス、95%解雇へ 「シルク・ドゥ・ソレイユ」(共同通信) - Yahoo!ニュース

ドイツ各地で「コロナパーティー」 若者ら、自粛要請従わず:時事ドットコム

山中教授、コロナのHP開設 闘いは「長いマラソン」 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

アフリカで感染が急拡大 36カ国900人、医療は脆弱 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

togetter.com

 

2020年3月21日

米紙、東京五輪の即時中止求める ワシントン・ポスト | 共同通信

「東京五輪は延期するべき」 英陸上競技連盟会長 | NHKニュース

大阪と兵庫、コロナ感染者「今後2週間で40倍」と国が試算…吉村知事、非公開文書を公開

上野公園「やっぱり桜見たい」 花見自粛も大勢でにぎわう | 共同通信

安倍首相 中小企業や小売業の団体関係者に雇用維持を要請 | NHKニュース

さいたまスーパーアリーナのK-1、西村担当相も自粛要請 主催者は決行へ - 毎日新聞

 

2020年3月22日

仙台で聖火見物5万人 感染リスクの数時間行列 組織委、再び密集なら中止検討 - 毎日新聞

東京オリンピック“サッカーのように延期できない”IOC会長 | NHKニュース

東京新聞:各地の観光施設が営業再開 「待っていた」「やっと遊べる」:話題のニュース(TOKYO Web)

togetter.com

 

2020年3月23日

東京都 主催イベントの中止や延期 来月12日まで延長で調整 | NHKニュース

東京五輪・パラ 延期含めた検討開始 4週間以内に結論 IOC | NHKニュース

原則として全校再開すると萩生田文科相(共同通信) - Yahoo!ニュース

新型コロナ、小池都知事「首都の封鎖あり得る」 TBS NEWS

ニューヨーク当局が新型コロナ時代のセックス指針を公開「最も安全な相手は自分自身」 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

togetter.com

 

2020年3月24日

ドイツ 感染者2万人超で死者86人 大規模検査で早めに対応か | NHKニュース

現金の一律給付見送りへ、政府 富裕層は対象から除外 | 共同通信

東京五輪・パラ 1年程度延期を合意 安倍首相とIOC会長 | NHKニュース

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2020年3月25日

志村けん、肺炎で入院…コロナ陽性の疑い、初主演映画の撮影は延期 : スポーツ報知

NYダウ、2100ドル超上昇 上げ幅過去最大  :日本経済新聞

菅長官「コロナに完全勝利し五輪迎えたい」 延期決定 - 東京オリンピック:朝日新聞デジタル

世界最大のポルノサイトPornhubが有料サービスを全ユーザーに無料提供、「Stayhomehub」へ改名も - GIGAZINE

イギリス チャールズ皇太子 新型コロナの陽性反応 | NHKニュース

東京都 小池知事「感染爆発の重大局面 今週末の外出自粛を」 | NHKニュース

スペイン 死者数が中国上回り世界2番目に 新型コロナウイルス | NHKニュース

現金か商品券か コロナ経済対策、自民党内で綱引き - 産経ニュース

 

2020年3月26日

WHO事務局長の辞任要求 ネット上で署名50万人超 | 共同通信

自民、国産魚介類の商品券検討 バランス欠くと異論も | 共同通信

ウーマン村本、小池都知事の外出自粛要請に「店が潰れて自殺したらコロナではなく政治が人を殺したってことね」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

米男性が便器を舐める「コロナウイルスチャレンジ」に挑戦 感染して入院 - ライブドアニュース

ブラジルの犯罪組織が住民に夜間外出禁止令 - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ)

阪神・藤浪 新型コロナ「陽性」PCR検査で判明 プロ野球選手初(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

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2020年3月27日

感染者「味とにおいわからず」専門家「症例少なく慎重判断を」 | NHKニュース

センザンコウから新型コロナウイルスに類似のウイルス発見 | NHKニュース

「新型コロナ、軽症者は自宅で寝てろ」と言ってた橋下氏、喉の違和感だけでほぼ平熱なのに指定病院に診察に | ハーバー・ビジネス・オンライン

安倍昭恵氏の桜写真報道 首相「花見ではない」と反論 参院予算委 - 毎日新聞

「感染爆発を抑止できるギリギリの局面」小池都知事 | NHKニュース

英 ジョンソン首相と保健相が陽性 新型コロナウイルス | NHKニュース

1日の感染者、初めて100人超える | 共同通信

米有力紙「感染者や死者が少なく日本は油断している」 | NHKニュース

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2020年3月28日

夜行バスに若者次々 「東京出られなくなる」―週末控え、予定早め帰省・新型コロナ:時事ドットコム

障害者福祉施設で計58人の感染確認 千葉 東庄町 新型コロナ | NHKニュース

「感染者がいない場所に逃げてきた」鳥取・島根が隠れた人気に 新型コロナで - 毎日新聞

ASKAがコロナが死滅するという“怪しい機械”を開発「僕に投資して」(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース

家賃を払えないときは無理して払わないでください。諦めて住居を出ることもしないでください。(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース

1日あたりの感染者、初めて200人超す 前日から倍増 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

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courrier.jp

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2020年3月29日

スペイン経済原則停止へ 感染阻止で30日から2週間 | 共同通信

外出制限措置で家庭内暴力が深刻化 世界の死者の約7割が集中する欧州で 新型コロナ(AbemaTIMES) - Yahoo!ニュース

大学でクラスター発生の可能性 京都産業大の学生8人が新型コロナ感染 |社会|地域のニュース|京都新聞

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2020年3月30日

成田入管で19時間留め置き 日本に20年暮らすイラン人の怒り - 毎日新聞

政府・与党、10万円超の現金給付で調整 TBS NEWS

自民若手議員ら 消費税減税求め緊急声明 | NHKニュース

「諮問委では緊急事態宣言出したほうがよいとの意見が多数」 | NHKニュース

「緊急事態宣言を出してほしい」日本医師会が会見、医療崩壊に危機感 | ハフポスト

ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」規模支援 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

コロナ禍のアメリカでひよこがバカ売れ | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

「お肉券」「お魚券」構想頓挫 自民の経済提言に入らず [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

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2020年3月31日

「どう生きていけば…」入社式直前に内定取り消し 新型コロナ | NHKニュース

政府 携帯会社にデータ提供要請へ 感染者集団を早期発見 | NHKニュース

都立学校の休校、GWまで延長へ 新型コロナウイルス  :日本経済新聞

ブラジル大統領ロックダウンを拒否「どうせ誰もがいつかは死ぬ」 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

宮藤官九郎がコロナ感染「過信した」症状は発熱のみ - 芸能 : 日刊スポーツ

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2020年4月のコロナウイルスに関する主な出来事

2020年4月1日

「コロナに勝つぞ!自粛しねーぞ!」デモが横浜で行われる! | ニコニコニュース

石川県知事、外出自粛の東京都民に観光アピール 地元は困惑 - 毎日新聞

緊急事態宣言「現時点で出す状況でない」 安倍首相 新型コロナ | NHKニュース

1住所当たり2枚の布マスクを配布の方針 安倍首相 | NHKニュース

日本医師会が「医療危機的状況宣言」 病床不足の地域も | NHKニュース

イタリア当局「ピークに達した」 感染者数、ほぼ横ばい [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

kyoko-np.net

jp.techcrunch.com

 

2020年4月2日

新型コロナ 感染確認の4割が30代以下 都「慎重な行動を」 | NHKニュース

新型コロナに続き「世界的食料危機」の恐れ、国連とWTOが警告 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

ハンコ押すため出社…契約書類、在宅勤務の壁 | 日本経済新聞

布マスクで「不安パッと消えます」 官僚案に乗って炎上 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

 

2020年4月3日

ナイトクラブや風俗業、休業補償の対象外 厚労省「公金助成ふさわしくない」に批判 - 毎日新聞

人と人との接触 8割削減で感染収束へ 専門家グループ | NHKニュース

新型コロナウイルス 国内の感染者数 初の1日300人超 | NHKニュース

個人事業主に最大百万円の現金を給付 | 共同通信

georgebest1969.typepad.jp

 

2020年4月4日

森三中・黒沢かずこ、新型コロナウイルス感染 3月21日に発熱、3日に判明…吉本興業が発表 : スポーツ報知

都で新たに118人感染確認 新型コロナ、100人超は初 : 日本経済新聞

新型コロナで外出自粛でも「買い物・旅行」、60代が最も活発――若者は自粛傾向だが……(ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース

 

2020年4月5日

アルコール濃度の高い酒 専門家“消毒効果は確かでない” | NHKニュース

「コロナは貧しい人から犠牲に」ハーバード大教授が不都合な真実を警告(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

西村担当相「現在の自粛続けば終息できる」NHK討論番組 - 産経ニュース

感染拡大「国のせいにしないで」 国交政務官のツイートに波紋 | 共同通信

東京都 新たに143人の感染確認 1日で最多 都内1000人超に

現金30万円給付、風俗業などで働く人も対象に 担当相 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

大阪のホテルを軽症者受け入れに無償提供へ 楽天 三木谷社長 | NHKニュース

note.stopcovid19.jp

nyanyannyan.hatenablog.com

 

2020年4月6日

76%が安倍政権のコロナ対応「評価しない」。政府の新型コロナ対策に係る世論調査

安倍総理、PCR検査体制「1日2万件」への倍増を明言 人工呼吸器や治療薬アビガンの増産も(AbemaTIMES) - Yahoo!ニュース

「許されない行為」慶応病院 研修医「お疲れ様会」でクラスター発生を謝罪 | 文春オンライン

 

2020年4月7日

安倍首相が緊急事態宣言 7都府県対象 効力5月6日まで | NHKニュース

英 ジョンソン首相 集中治療室に 病状悪化 新型コロナウイルス | NHKニュース

世界的な航空便の欠航で天気予報の精度低下も 世界気象機関 | NHKニュース

理美容とホームセンター事業継続|NHK 首都圏のニュース

withnews.jp

 

2020年4月8日

スペインで「ベーシック・インカム」導入、経済大臣が宣言 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

中国 武漢 2か月半ぶりに都市封鎖解除 | NHKニュース

「絶対にマンションに入らせるな」住人の看護師さんの感染を疑ってバリケードが設置される | 文春オンライン

「週刊少年ジャンプ21号」発売延期のお知らせ|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

四天王寺も閉鎖、聖徳太子以来初 大阪、感染拡大防止に協力 | 共同通信

北朝鮮「1人の感染者もいない」WHOに報告 新型コロナ | NHKニュース

新型コロナで業績悪化 タクシー会社が約600人解雇へ 東京 | NHKニュース

世界的なコンドーム不足の恐れ、新型コロナで生産減 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

緊急事態宣言 営業続けるスーパー 人手不足が課題に | NHKニュース

社員悲鳴 ヨドバシカメラ時短せず マスク着用も禁止指示か コロナ感染の情報も - Togetter

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2020年4月9日

高須院長 タイタニック号を例に「船長に従いましょう」と提言(東スポWeb) - Yahoo!ニュース

三浦瑠麗氏 東京都や小池知事は「感染症専門家の意見に引きずられている感じがする」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

人が消えた渋谷でネズミ走り回る報道 衝撃走る「怖い」「ヤバくないか」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

布マスク2枚に経費466億円 菅氏「代替手段はない」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

大阪 新たに92人感染確認 1日で最多 新型コロナウイルス | NHKニュース

 

2020年4月10日

小池都知事 6つの業態 施設に休業要請 協力金支払いも | NHKニュース

鳥取県で初の感染確認 鳥取市の60代男性 新型コロナ | NHKニュース

ネットカフェ寝泊まり客を武道館へ 休業要請の神奈川県 [新型コロナウイルス][緊急事態宣言]:朝日新聞デジタル

books.j-cast.com

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小池都知事にコロナのこと質問しまくってみた【ヒカキンTV】【新型コロナウイルス】

 

2020年4月11日

世界の死者、10万人超す 「致死率インフルの10倍」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

CNN.co.jp : ヌーディストにマスク着用を指示、裸はOK チェコ警察

米、1日の死者2108人 世界で初めて2000人超す 新型コロナ(AFP=時事) - Yahoo!ニュース

東京都内 197人の感染確認 4日連続で最多 77%は感染経路不明 | NHKニュース

新型コロナ対応を巡る知事の評価に明暗「#吉村寝ろ」「#百合子ありがとう」「#大村寝てろ」(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース

「報道ステーション」富川アナ コロナ感染で出演見合わせ | 文春オンライン

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2020年4月12日

テレワーク 中小企業での実施は26%にとどまる 東京都内 | NHKニュース

日本はまだコロナを侮っている、欧州では完全に戦争 キリスト教的価値観まで破壊したコロナの猛威(1/4) | JBpress(Japan Business Press)

小林よしのり氏「自粛を止めて、経済を回す」と持論 - 芸能 : 日刊スポーツ

独国境付近で仏人へのコロナヘイト激化 卵投げ付けられる例も 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

「要請するならカネをくれ」失業者たちが安倍・麻生邸にデモ

 

2020年4月13日

ロックダウンしないという選択をしたスウェーデン…「基本的な行動規範に忠実なだけで効果はある」(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース

麻生財務相「消費税引き下げ 考えていない」 | NHKニュース

消毒液の代わりにアルコール高濃度の酒使用認める 厚労省 | NHKニュース

「国は休業補償しない。交付金も使えない」西村氏が答弁 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

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2020年4月14日

新型コロナ、回復者に免疫あるか不明 WHOが警告 (写真=ロイター) :日本経済新聞

新型コロナの変異パターンは三つ「広東、日米豪」「武漢」「欧州」 ゲノム解析進む - 毎日新聞

米で約13万円の現金給付始まる 新型コロナ緊急経済対策 | NHKニュース

BCGで新型コロナ予防説「根拠なし」 WHO表明 - 産経ニュース

コロナ緊急事態下で立憲・高井議員が「風俗店」通い 本人認める | デイリー新潮

台湾「新型コロナウイルス 新たな感染確認ゼロ」先月9日以来 | NHKニュース

都がアーティスト支援へ コロナで活動減、救済予算 | 共同通信

 

2020年4月15日

岩手が感染者ゼロの理由…新型コロナ集計で注目 ジョンズ・ホプキンズ大大学院修了の達増拓也知事が対策指揮  : スポーツ報知

行動制限なしなら42万人死亡 クラスター班の教授試算 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

「外出自粛、22年まで必要」 米ハーバード大が予測 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

「どこかへ行こうと」昭恵夫人が安倍首相“コロナ警戒発言”翌日に大分旅行 | 文春オンライン

石田純一、新型コロナウイルス感染 14日に肺炎で入院…15日に陽性と確認 | ORICON NEWS

新型コロナ疑い患者 救急搬送で110か所から受け入れ不能 東京 | NHKニュース

東芝が国内全拠点の7万6千人を原則休業に | 共同通信

 

2020年4月16日

トランプ大統領「感染拡大のピーク過ぎた」新型コロナウイルス | NHKニュース

赤江珠緒アナ、家族が感染した立場から「いま準備しておくこと」6ヶ条【長文レポート全文】 | ORICON NEWS

首相 10万円所得制限設けず一律給付へ 公明・山口代表に伝える | NHKニュース

10万円給付歓迎「電子マネーでの給付が望ましい」経済同友会 - 産経ニュース

「緊急事態宣言」全国拡大「特定警戒」13都道府県 新型コロナ | NHKニュース

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2020年4月17日

肺炎の重症化 “免疫の暴走”抑える薬で治療可能か 新型コロナ | NHKニュース

GMOインターネットグループ:お客様手続きの印鑑を完全に廃止・契約は電子契約のみへ | GMOインターネット株式会社

東京都 新たに201人感染確認 1日で最多 都内2794人に | NHKニュース

b.hatena.ne.jp

anond.hatelabo.jp

 

2020年4月18日

「今、東京から?」拒まれ、仮住まいで焼死 岩手「ついの住みか」のはずが - 毎日新聞

「どんな事があっても きみたちを守る」困窮学生に10億円を緊急援助 TBS NEWS

アベノマスク騒動を尻目に。台湾「Eマスク」システムの快進撃 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

okuranagaimo.blogspot.com

 

2020年4月19日

「国民7割新型コロナ感染、どうしようもない」 ブラジル大統領、経済再開呼び掛け:時事ドットコム

マック、店内での飲食中止へ 13都道府県の1900店 | 共同通信

神奈川 鎌倉 海岸沿いの道路など渋滞 訪問控えるよう呼びかけ | NHKニュース

山中伸弥教授、コロナ対策にランニング時のエチケットを呼びかけ「マスクやバフの使用を。周りにウイルスを撒き散らしているかもしれません」 | 健康, トレーニング×スポーツ『MELOS』

楽天、社員らに「新型コロナウィルスPCR検査キット」提供 - Impress Watch

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2020年4月20日

“読み聞かせ動画の無断公開やめて” 出版各社が呼びかけ | NHKニュース

竹中平蔵パソナ会長「世界は数年痛い目を見る」 いやあなたのせいですでに散々痛い目を見ています(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース

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2020年4月21日

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2020年4月22日

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2020年4月23日

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2020年4月24日

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2020年4月25日

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2020年4月26日

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東京都 新たに72人感染確認 13日ぶり100人下回る 新型コロナ | NHKニュース

 

2020年4月27日

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2020年4月28日

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国内コロナ、欧州起源の第2波か 感染研、武漢の第1波はほぼ終息 | 共同通信

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2020年4月29日

【コロナ禍】シンガポールの危機 テドロス称賛から一転、30万人規模の大クラスター | デイリー新潮

米国の感染者100万人超え 死者、ベトナム戦争上回る―新型コロナ:時事ドットコム

岡村隆史、ラジオでの不適切発言を謝罪「深く反省しております」 30日の番組で改めてお詫びへ | ORICON NEWS

 

2020年4月30日

anond.hatelabo.jp

 

 

 

2020年5月のコロナウイルスに関する主な出来事

2020年5月1日

東京 新たに165人感染確認 6人死亡 新型コロナウイルス | NHKニュース

「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

2020年5月2日

メルカリ、「手指消毒液」「除菌シート・スプレー類」「精製水」など医療機関で必要とされる商品を出品禁止に - ねとらぼ

ロシア 首相や閣僚 軍に感染広がり深刻な事態に 新型コロナ | NHKニュース

b.hatena.ne.jp

 

2020年5月3日

続く外出自粛 アルコール依存の相談急増 新型コロナ | NHKニュース

新型コロナ:バフェット氏、航空株すべて売却 「世界は変わる」 (写真=ロイター) : 日本経済新聞

冷やしマスク、山形に登場 自販機でいつでも購入OK:朝日新聞デジタル

 

2020年5月4日

松本人志 10億円覚悟!生活苦の後輩芸人救済、1人上限100万円無利子貸し付け(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

緊急事態宣言 今月31日まで延長決定 対象は全国 新型コロナ | NHKニュース

都内住宅街のスーパーや公園 人出減らず ビッグデータ分析 | NHKニュース

note.com

 

2020年5月5日

 

2020年5月6日

販路失った野菜をコンビニが販売 輸送には高速バス 新型コロナ | NHKニュース

MIT Tech Review: 新型コロナ、免疫が持続しない可能性も=「風邪」にヒント

新大久保マスク市場、はやくもバブル崩壊 : 市況かぶ全力2階建

「休業の要請や解除は知事の裁量」西村経済再生相 新型コロナ | NHKニュース

b.hatena.ne.jp

b.hatena.ne.jp

anond.hatelabo.jp

 

2020年5月7日

最も評価する政治家は大阪・吉村知事 2位東京・小池氏 発信好感 毎日新聞世論調査 - 毎日新聞

【サイボウズ社長・青野慶久】全員オンラインで気づいた情報格差。「僕はもう出社しちゃダメだ」と大反省 | Business Insider Japan

新型コロナ 感染防ぐ抗体を人工的に作製 北里大学など | NHKニュース

 

2020年5月8日

新宿・紀伊國屋書店が営業再開「どうぶつの森」攻略本求め100人以上行列  : スポーツ報知

N国が党名変更の意向表明 「NHKとコロナの自粛から国民を守る党」に - 毎日新聞

東京都が陽性率を初公表、平均7.5% 平日は毎日発表 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

「ゴルゴ13」が初の休載へ | 共同通信

アメリカの失業率 過去最悪の14.7%に 米労働省雇用統計 | NHKニュース

 

2020年5月9日

加藤厚労大臣 相談目安「我々から見れば誤解」発言にネット怒りの声「ふざけるな」「酷い」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

新型コロナ感染者、韓国再び増加 クラブで集団感染(時事通信) - Yahoo!ニュース

「自粛警察」相次ぐ 社会の分断防ぐ冷静な対応を 新型コロナ | NHKニュース

シンガポール 新型コロナ感染急増 9割が外国人労働者 | NHKニュース

検察庁法改正に抗議、ツイッターで470万超 著名人も:朝日新聞デジタル

 

2020年5月10日

マスクつけてジョギング 注意点を専門家が指摘 新型コロナ | NHKニュース

nobuyoyagi.blog16.fc2.com

 

2020年5月11日

安倍首相 コロナ以降の失態続きで国を救う気概や自信喪失か|NEWSポストセブン

実際の感染者数、報告の何十倍かはわからず=尾身・専門家会議副座長 - ロイター

テレワーク導入で都心部のオフィス賃貸解約や面積縮小の動き | NHKニュース

中高生の妊娠相談過去最多 新型コロナによる休校影響か 熊本・慈恵病院 - 毎日新聞

www.landerblue.co.jp

 

2020年5月12日

「もう限界」都内で営業再開や深夜営業の飲食店も 新型コロナ | NHKニュース

TOHOシネマズ、5月15日から全国10館で営業再開 : 映画ニュース - 映画.com

武漢で1カ月ぶりに患者 集団感染の疑い、責任者は処分 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

4月の自殺者数、前年比約20%減|TBS NEWS

 

2020年5月13日

GW中の日本人出国者わずか850人 成田空港 99.8%減の記録的落ち込み - 毎日新聞

東京都 感染確認は10人 緊急事態宣言以降で最少に | NHKニュース

 

2020年5月14日

WHO、新型コロナ「消滅しない可能性」 終息に長い道のり - ロイター

 

 

 

2万字を超えてしまいました・・・( ゚Д゚)。

 

コロナ騒動中(2020年1月~5月)によく読まれた書籍

    

 

    

 

感染症の自粛要請・リモート化で売り上げが伸びている商品・業界リスト

 

コロナ 売上 業績 好調 増大 リモート 自粛 感染症

 

 

新型コロナウイルス(新型肺炎)の感染拡大の影響で、大企業を中心にリモートワーク(在宅ワーク)の導入が進む中、2020年4月6日に発令された「緊急事態宣言」に基づく自粛要請の強化によって、いわゆる「巣ごもり」需要が急激に延びています。

 

ワクチンや治療薬が開発されるまでは、部分的に解除されながらも自粛が続くでしょうし、ここ20年で新種のコロナウイルス(SARS、MARS、etc.)が次々に出現していることを考えると、現在の消費動向がこれからのスタンダードになるのかもしれません。

 

今後の投資や就活などの参考として、皮肉にもウイルス感染症が追い風となって売り上げや業績が伸びている商品や業界を拾い集めてみました。

 

[医薬]

伸びて当たり前の分野。人工呼吸器や防護服、医療用手袋・マスクなどは、当面の需要のほか、将来的な感染症対策としての備蓄需要もあり。ワクチンや治療薬の開発は競争激化。

 

[オンライン診療]

通院によるウイルス感染のリスクを減らすため、オンライン診療や電話診療が初診から可能になりました。医療機関に診療システムを提供するのは、「メドレー」や「MICIN(マイシン)」といった企業。その他、「just answer(ジャストアンサー)」「AskDoctors(アスクドクターズ)」「ask365(アスク365)」「first call(ファーストコール)」など、ネット経由で医師に相談できるサイトもあります。

 

[動画配信サービス]

NETFLIX や Disney+ など、動画配信サービスの会員数や売上高が爆発的に伸びています。都市部を中心に図書館も閉鎖されてしまったので、もはや数少ない娯楽の頼みの綱。

 

[オンライン/ウェブサービス]

ZOOM などのウェブ会議サービスは、リモートワークのみならず、「ZOOM飲み」「ZOOM帰省」という言葉が生まれるほどに、必須アイテムとなっています。その他、月額課金制の各種ウェブサービスも、暇つぶしにはもってこい。社会不安が増大する時期は、占いやスピリチュアル系なんかも強い。

 

[ネット通販 + 宅配・デリバリー]

もはや完全なインフラ。特に高齢者や有病者の強い味方。宅配の伸びとともに、宅配ボックスや宅配バッグの需要も急増中。

 

[ゲーム]

Nintendo Switch を中心に、ゲームも巣ごもりの必須アイテムとして爆上げ中。「あつまれ どうぶつの森」や、PS4 の「バイオハザード RE:3」などが大きな記録を打ち立てることになりそうです。

 

[パソコン/タブレット/ウェブカメラ/ヘッドセット/Wi-Fi 機器]

これがないと、在宅ワークができません。仕事需要だけではなく、休校が長引く場合は、オンライン学習のため、子どもを持つ全家庭への配布も視野に入ってきそう。

 

[家具類]

在宅ワークの広がりで、仕事用のデスクやチェアの需要が急増。自宅で掃除や DIY をする時間が増えたため、収納グッズや日曜大工関連も。

 

[キッチン用品]

特に、火を使わない電気調理鍋(ヘルシオ ホットクック etc.)や、ホットプレート、圧力鍋、たこ焼き器などが前年の数倍に伸びています。お菓子作りの材料やキットなんかも。巣ごもり用のインスタント食品、冷凍食品、レトルト、缶詰も。パスタ需要も堅調。粉もん(小麦粉+ドライイースト、お好み焼き粉、たこ焼き粉、チヂミ粉、ホットケーキミックス)。納豆やビタミン剤(免疫up 目的)。料理する機会が増えると、当然キッチンペーパーも需要が伸びますね。

 

[学習教材]

自宅学習を強いられる子どもたちに親が買い与えるドリルや通信教材。図書館が機能しなくなると、児童書や絵本の需要も回帰。大人も、ポストコロナを見据える人たちが、資格や語学の勉強に向かっています。

 

[自転車関連]

ラッシュアワーの通勤電車は、3密(密集、密室、密接)そのもの。これを回避する強い味方が「自転車」です。今後は、自転車通勤の利点がさらに見直されることに。

 

[トレーニング器具]

家に引きこもってばかりだと、今度は生活習慣病が気になってきますね。病気予防やストレス解消のため、バランスボールやペダル運動器といったトレーニング器具が注目の的。

 

[衛生用品]

マスク(ついでに、布マスクを手作りするための手芸用品)、使い捨て手袋、除菌シート、消毒液、アルコール、ハンドソープ、洗剤など。シャチハタが 2016年に発売した手洗い練習スタンプ「おててポン」は、子どもの手洗い需要が猛烈な追い風に。

 

[リラクゼーション関連]

外出自粛の要請を受け、旅行にも行けなくなった人々の間で、「日本の名湯」「旅の宿」などの温泉地シリーズ入浴剤の需要が伸びています。アロマなども含むリラクゼーション関連は、ストレス解消需要が継続する見込み。

 

[電力・ガス]

在宅時間が長くなり、電気・ガスの使用量も必然的に増加。一方、人々の移動が大幅に減少 → 飛行機や車の燃料需要激減 → 原油価格下落ということで、供給面でも収益プラス。

 

[保険]

社会不安の増大に加え、在宅ワークの増加により、オンライン契約が伸びているらしい。

 

[婚活市場]

東日本大震災の際にも、大きな恐怖や不安から、互いに寄り添って助け合える家族の価値が再認識され、多くのカップルが結婚しました。今回は、自粛の影響で婚活自体を一時中断する人たちがいる一方、婚活アプリを利用して一足飛びにプロポーズまで至る人たちもいます。自粛が長引く中、遠隔プロポーズで安心を得た人たちの声が広まって、婚活市場がさらに熱くなる可能性も。

 

[キャバクラ]

自粛が強化されればされるほど、逆に増す「羽伸ばし」需要。自宅にいながら、ZOOM や LINE や Skype を使って、遠隔地にいる女性スタッフのリモート接客を受けられるオンラインキャバクラサービス「ズムキャバ!」「スマキャバ(SmaCaba)」などがスタート。スマホ上での領収書発行も可能で、接待需要にも対応しています。キャバ嬢側には、相応のコミュニケーション力が求められるため、たとえば学生なら、比較的安全・安心に収入を得つつ、就活の練習にもなったり。

 

[アダルト関連]

「FANZA」「X-city」といった AV配信サイトが会員数を増やしています。アマゾンも、990円で AVを5万本見放題にする「H-NEXT」を開始。サブスクリプション(定額制)の定着。この分野から、新たな VR・AR 技術のイノベーションもありそう。

 

[弁護士・司法書士・行政書士・税理士]

補助金申請や税務相談、債務整理、はたまた倒産の手続きなど、皮肉にも「コロナ需要」が増えています。また、在宅勤務の拡大で DV や虐待も増えており、収束後には「コロナ離婚」の手続き需要も。

 

[銅] 

意外なのがこちら。ウイルスは、プラスチックやステンレス上では数日間も生き延びるのに、銅の上では4時間前後で死滅することが確認されています。この銅の殺菌作用を利用し、プラスチック樹脂の粉末と銅粉を混ぜて成形する技術を持つ第一精工舎などが、つり革や手すりの提供を開始しています。

 

 

 

金融機関や証券会社も含めて、全国民に配られる10万円の争奪戦が繰り広げられようとしています。

 

【自動運転】50年前より 240 倍安全な車が普及する未来の「事故と死」

 

 

「完全自動運転」の一歩手前となるレベル3の自動運転車が 2020年に公道(高速道路)を走り始め、2022~2025年ごろには、「レベル4」の自動運転技術を搭載した車両の市場投入が計画されています。

 

ちなみに、自動運転のレベルは以下のように定められており、レベル4以上がいわゆる「完全自動運転」ということになります。本記事の執筆時点において、日本ではレベル2までが実用化され、市販車に搭載されています。

レベル0  人がすべて操作
レベル1  自動ブレーキなどの運転支援
レベル2  車線変更や追い越しなどの運転支援
レベル3  システムが運転操作(求められれば人間が対応)
レベル4  一定条件下でシステムがすべて運転操作(人間は対応せず)
レベル5  システムがすべて運転操作

 

このように、自動車単体の技術としては、「完全」自動運転がもう手の届く所まで来ています。ただし、それが普及に直結するかどうかは、また別の問題です。

 

マクロの視点では、自動運転の導入により交通事故の件数は確実に減ります。しかし、ミクロの視点では、「機械に人間が殺される」可能性が決してゼロにはなりませんので、「死」が日常から遠ざけられた安全・安定志向の現代(未来)社会では、この問題が必ず立ちはだかることになるからです。

 

日本と外国の意識の違い

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ある調査によれば、「完全自動運転車に乗ってみたい」と答えた人は、インドで85%、中国では75%にも上ったのに対して、日本では36%に留まり、調査対象 10カ国の中で最も少なかったそうです。

 

なぜ、このような違いがあるのでしょうか?

 

理由はいろいろあると思いますが、「交通事故死亡率」を1つの手掛かりとして考えてみたいと思います。

 

現在の日本は、自動車保有台数が約8,000万台(自動車検査登録情報協会より)であるのに対して、年間交通事故死者数が約4,000人(全日本交通安全協会より)ですので、死亡事故発生率は、およそ「2万台当たり1人」ということになります。

 

一方、インドと中国は、自動車保有台数がそれぞれ約3,000万台、約1億 3,500万台(2015年末:日本自動車工業会より)であるのに対して、年間交通事故死亡件数は、それぞれ約13万件、約7万件(世界保健機関より)となっており、死亡事故発生率はそれぞれ、およそ「200台当たり1件」「2,000台当たり1件」ということになります。

 

つまり、単純計算で、インドは日本の100倍、中国は日本の10倍、「車は危険」という認識が人々の中にあると考えられます

 

上にも書いたように、自動運転を導入すれば交通事故の件数は確実に減りますので、「車は危険」という認識の強いインドや中国では、「機械に人間が殺される」というミクロの視点よりも、「交通事故が減ってより安全になる」というマクロの視点が重視されることによって、自動運転車に対する期待が高く現れているのではないか、という1つの仮説が成り立ちます。

 

日本の昔と今の違い

国内の交通事故による死者数の推移を見てみると、戦後すぐが 4,000人前後であり、「第1次交通戦争」と呼ばれた1970年前後に1万人を超え、いったんは1万人弱へと減ったものの、「第2次交通戦争」と呼ばれる1990年前後に再び1万人を超えています。それ以降は徐々に減っていき、現在は戦後すぐと同じ 4,000人前後に落ち着いています。

 

この間、自動車の保有台数は爆発的に増加しています。

 

たとえば、現在と50年前とを比較してみると・・・

現在  : 保有台数 = 約8,000万台(交通事故死者数 = 約4,000人)
50年前 : 保有台数 = 約800万台(交通事故死者数 = 約1万3,000人)

 

50年前は、保有台数が現在の1/10なのに、死者数は3倍強です。つまり、印象として、50年前の自動車は、現在より30倍以上も危険な乗り物だったわけです。現在のインドと中国の間ぐらいの印象ですね。

 

戦後、自動車という新しいテクノロジ(それがもたらす新しいタイプの「死」)が、なぜ社会で受け入れられ、保有台数が爆発的に増加していったのでしょうか?

 

その理由はいくつかあるでしょうが、たとえば以下のような点が考えられます。

  1. 戦争を経験し、「死」が日常の割りと近くにあった
  2. 社会全体の安全意識があまり高くなかった
  3. 「高度成長」という高揚感があった
  4. 自動車の便益が、リスクよりも大きく見えた

 

さらに、50年前は、刑法犯の被害による死者数が現在の5倍程度と、殺人事件も多く発生しており、治安が悪かったこと(「死」が日常の近くにあったこと)も背景の1つと考えられそうです。

 

自動車とエレベータ/エスカレータとの比較

次に、100%機械化されているエレベータやエスカレータとの比較で、自動運転車の未来を考えてみたいと思います。

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■ 安全の定義

ある技術が「安全かどうか」は、それが「人間にとって安全かどうか」という問題になるわけですから、その技術だけを見ていても安全かどうかは分からず、その技術との人間の関わり方、その技術の経済上の必要性、その技術の社会における歴史、その技術の導入を決定する政治などが影響すると考えられます。

 

ここではものすごく単純化して、人がある技術に抱く「安全期待(安全であるはずという期待)」は、その技術がどれだけ機械化されているか(人の介入がどの程度か)と、その技術による死亡事故発生率によって決まるものと仮定します。

 

■ 自動車の場合

現在、車は人間が運転しています。

 

この車の機械化率を明確にするのは難しいですが、簡単に、機械と人間の役割が半々と考えると、機械化率は「1/2」です。

 

一方、上にも書いた通り、国内の年間死亡事故発生率は、「2万台当たり1人」です。

 

つまり、現状として、「機械化率が1/2」である車は、「事故率が2万台当たり1人」という安全水準にある、と言えます。

 

■ エレベータやエスカレータの場合

次に、エレベータやエスカレータの場合を考えます。

 

エレベータやエスカレータは、稼働時に人手が掛かりませんから、完全に機械化していると考えられ、機械化率は「1」です。

 

一方、普及台数が約80万台(日本エレベーター協会等より)であるのに対して、年間事故死者数が約5人(国土交通省の資料等から概算)ですので、死亡事故発生率(国内)は、「16万台当たり1人」ということになります。

 

つまり、現状として、「機械化率が1」であるエレベータやエスカレータは、「事故率が16万台当たり1人」という安全水準にある、と言えます。

 

車が「2万台当たり1人」でしたので、車よりも8倍厳しい安全水準が求められているとも言えます。

 

■ 完全自動運転が実現した場合

将来、車が完全に自動運転となった場合は、運転時に人手が掛からなくなるわけですから、機械化率は「1」となります。つまり、「機械化」という観点において、将来の自動運転車は、現在のエレベータやエスカレータと同等の認識がなされることになります。

 

機械化率が同じ場合、求められる安全水準も同じになると仮定すると、死亡事故発生率は、少なくとも現在の1/8である必要があります。

 

つまり、将来の自動運転車は、現在の車と比較して、8倍以上の安全が求められます。

 

50 年前より 240 倍安全になった車に人は乗るか?

ここまでをまとめると、現在の自動車は、印象として、50 年前より 30 倍安全になったと言えます。そして、将来的に自動運転車が普及する際の安全水準が、少なくとも現在のエレベータ/エスカレータと同等になるものと仮定すると、将来の自動運転車は、現在の車と比較して8倍安全ということになります。

 

つまり、普及レベルの自動運転車は、50 年前の自動車と比較して、少なくとも 30 × 8 = 240 倍は安全になった印象を与えることになると考えられます。

 

果たして、この 240 倍安全になった車に、人は乗るのでしょうか? 少なくとも 240 倍安全になった車は、社会に受け入れられるのでしょうか?

 

 

 

自動運転車の普及に立ちはだかる壁

■ 倫理面の壁

車が道路を走行中、目の前に障害物が現れた。ブレーキをかけても間に合わない。右側にハンドルを切ると、Aさん(たとえば、社会に大きく貢献する企業家)が犠牲になる。左側にハンドルを切ると、Bさん(たとえば、将来の大いなる可能性を秘めた赤ん坊)が犠牲になる。車は、そのまま直進すべきか、どちらかにハンドルを切るべきか。

 

このような倫理上の問題は、かなり以前から指摘されています。

 

人間が運転している場合は、その人の「倫理」に基づいて、「一瞬」でこれを判断することになります。その行為が正しいかどうかではなく、その人の「一瞬の倫理観」が決め手になります。その結果、たとえばAさんが車にひかれた場合、Aさんはドライバの「倫理」と向き合うことになり、ドライバの倫理が受け入れやすいものであればあるほど、Aさんは結果を受け入れやすくなります。ある意味、ドライバの倫理に気持ちが「救われる」可能性があります。

 

自動運転車が難しいのは、正しいのかどうかが分からず、「一瞬の倫理観」に委ねられているものを、事前に開発者が結論付けておかなければならない点です。あるいは、人工知能が学習のどこかの段階で得た「倫理」を頼りにするしかない点です。おそらく、どう対処するのが正しいのかは、人間がいくら考えても明確な答えは出ず、「決める」しかないんでしょうね。

 

■ 法律面の壁

現在の道路交通法は、人間が運転することを前提としていますが、レベル4以上になると、人間が運転に関与しなくなるため、この前提が合わなくなります。

 

システムによる運転操作中は、ドライバに注意義務を課すのが難しく、もし事故が起きた場合でも、ドライバは処罰されないものと想定されます。

 

一方、自動車メーカについても、事故を予見して結果を回避する義務を認めるのは難しく、悪質なケースを除いて処罰は困難、という見方が大勢を占めています。

 

ドライバも自動車メーカも処罰の対象外となるなら、自動運転の核となる人工知能(AI)に「電子的人格」を認めて、人工知能を刑法の対象(主体)にすることも検討しなければならなくなります。

 

最後は命の取引か?

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住宅街の広くない道を減速もせずに走行する車をたまに見かけます。交差点で、自転車や子どもが不意に飛び出してきたら、と思うと怖くなります。

 

将来、自動運転車が普及して、「慎重な運転」を学習した人工知能が搭載されているならば、このようにヒヤリとする場面は少なくなるのでしょう(このような自動運転車は、極低速で走行すると予想されますので、それに伴う渋滞などは、また別の課題です)。

 

一方、自動運転の究極の目標として、自動車メーカが「死傷者ゼロ」を掲げるように、ボクら庶民の間でも「自動運転は事故ゼロ」という認識が広がっているように思います。

 

ただし、いくら慎重な運転であっても、いくら低速で走行しても、事故がゼロになることはありません。車というのは、それがもたらすリスクよりも便益が大きいために、社会で許容されているだけのことです。

 

現在の自動車が事故の発生を前提としているのに対して、自動運転車には、最初から「事故ゼロ」という期待がかけられています。

 

可能な限り「事故ゼロ」に近づけるには、交差点などの死角での事故を防止するため、たとえば交差点の路側機と車に搭載した車載器との間の情報のやり取り、車載器同士の情報のやり取り、歩行者が持つ携帯端末との情報のやり取りなどが必要になります。このようなインフラの整備には、さらに10年単位の時間が必要になるのでしょう。

 

しかし、このようなインフラを整備しても、「事故ゼロ」にはなりません。

 

最後は、自動運転車という「機械」が事故を起こし得ることを社会が許容するかどうかです。つまり、人間の全く関わっていない機械が事故を起こし、場合によっては死亡事故を起こす可能性があることを、社会が受け入れるかどうかです(もちろん、事故が今よりも減る、という利点はありますが・・・)。

 

これを受け入れた後には、自動運転の分野に限らず、「機械が人を殺す」という今は考えようもないハードルが少し下がることになるのかもしれません。

 

 

 

もっと現実的な未来像

ここまで考えると、完全自動運転車の普及というのは、そう簡単に実現するとも思えません。完全自動運転車がいきなり社会全体に浸透するのではなく、もっと現実的な未来がやってくると考えるのが妥当です。

 

■ 自動車と歩行者(自転車)の分離

現在開発中の自動運転車は、高速道路や幹線道路だけを走るものとし、市街地は、いわゆる「超小型モビリティ」を自動運転化して導入すれば、歩行者や自転車の安全を概ね確保できそうです。

 

このような分離を図るには、幹線道路と市街道路の区分け、幹線道路に人が近寄れない仕組み、超小型モビリティへの乗り換え場所の確保など、インフラの大きな組み換えが必要になりますが、結果的に、市街地の交通環境が今よりも安全で快適になりますので、望ましい姿と言えます。

 

■ 空飛ぶ車

欧米を中心に、「空飛ぶ車」の開発が熱を帯びてきています。

 

たとえば、米国のライドシェア(相乗り)サービス大手 Uber Technologies(ウーバー)とブラジルの航空機メーカ Embraer(エンブラエル)との提携、シリコンバレーのベンチャー企業 Kitty Hawk(キティホーク)による個人用飛行機の開発、フランスに本社を置く航空機メーカ AIRBUS(エアバス)によるエアモビリティ「Vahana(ヴァーハナ) 」プロジェクト(動画はこちら)などが挙げられます。

 

いずれも、簡単に表現するなら、「人が乗れる大型のドローン」ですね。

 

安全性や騒音などを考えると、都市部でいきなり実用化するのは難しそうですが、離島や僻地での交通手段として、まずは実績を積んでいくことになるのではないでしょうか。

 

■ 人工知能(AI)と人間の協働

自動ブレーキ、車間制御、車線維持など、部分的な自動運転の技術が進歩すると、車の安全性はさらに高くなり、当然、交通事故も少なくなっていくはずです。

 

これに加えて、自動車搭載の人工知能の「経験」を人間にフィードバックしていくことが考えられます。

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上に書いたように、自動運転の導入によって、交通事故の件数は確実に減ります。ということは、その人工知能は、人間とは異なる視点で学習している可能性が高いわけです。つまり、人間には見えていない「安全」が見えています。

 

たとえば、自動車の走行中、カメラなどのセンサ類はどこに注目しているか、異変があった時にどのような判断をしているか、などが分かれば、それを人間の運転にフィードバックすることで、さらに安全な運転が可能となりそうです。

 

あるフレームの中では、人工知能が人間の能力を向上させる「先生」となる可能性が大いにあるわけです(ただし、現状では、人工知能の思考過程が全く見えず、中身はブラックボックスですから、「理屈は説明できないけど経験値だけが異様に高い先生」ということになります)。

 

完全自動運転ではなく、「理屈はちゃんと説明できないけど経験値だけが異様に高い先生」と協働で事故ゼロを目指すのが、最も現実的なのかもしれませんね。

 

まとめ

現在は、「死」が日常から遠ざけられており、また、社会全体としてかなり高い安全が求められています。ですので、自動運転車の普及のためには、それがもたらす便利な未来と、事故というリスクが如何に小さくなるかを喧伝するしかありません。

 

自動運転車の導入は、日常から遠くなってしまった「死」を見つめ直す良いきっかけになるのかもしれませんね。

 

www.overthesensitivity.com

 

日本版「イクメン・カジメン」の夜明け:男が家庭に定着するまでの歴史

 

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 Q. あなたは自分のことを「イクメン or カジメン」だと思いますか?
  1. 強く思う
  2. どちらかと言えば、思う
  3. どちらでもない
  4. どちらかと言えば、思わない
  5. まったく思わない

 

このような質問をされたら戸惑いながら「2」と答えるぐらいのイクメン・カジメンライフを細々と送り続けてきましたが、知人の家庭や世間の家庭の様子をそれとなく伺っていて思うのは、「ゆるふわ Fluffy な主夫型イクメン・カジメン」「マッチョ型イクメン・カジメン」ばかりが目立ち、それらの中間メンが少ないなぁ、ということ。

 

主夫型イクメン・カジメン

妻が外で働いて稼ぎ、夫が家庭を守る、というパターンですね。戦後の典型的な家庭像をひっくり返したケースですが、育児や家事が割りと力仕事であることを考えると、夫婦合意の下、両者の素質や性格にマッチするのであれば、かなり合理的とも言えます。

 

マッチョ型イクメン・カジメン

仕事も家庭もバリバリこなす夫のことです。

 

このタイプは、一見するとフェミニズム的であり、女性の立場を理解して協力的であるように見えますが、その実は、男性的な「競争意識」の下、仕事も家庭も自分でコントロールしたいと思う「支配欲」や、自分はきちんと何でもこなせるという「優越感」が原動力となっているケースも少なくないと思います。そのことは、おそらく夫自身もはっきりとは気付いていないでしょう。

 

仕事と同じように、「生産性向上」を家庭の至上命題と思い込んでいる節がありますし、それをゲーム感覚で自己満足的に取り組んでいる可能性も高いと思います。

 

仕事も家庭も適度にこなすイクメン・カジメン

以上の「主夫型」「マッチョ型」の中間として、仕事も家庭も適度にこなすイクメン・カジメンには、あまり出会わない気がします。自分が出会っていないだけなのかもしれませんが、国立社会保障・人口問題研究所の『第6回全国家庭動向調査』などを眺めると、妻の家事時間が夫の7倍であり、「名もなき家事」の9割が妻に偏っているとのことなので、やはり事実として中間型は少ないのかなと思います。

www.ipss.go.jp

 

マッチョイズムと少子化と男女差別社会と

以上のような状況には、男女の結婚観も大きく影響しているんじゃないでしょうかね。

 

国立社会保障・人口問題研究所の『第15回出生動向基本調査』によれば、結婚相手に求める条件には男女で割りと大きな違いがあり、特に女性が男性に求めるものとして、「経済力+職業」と「家事・育児の能力」の両方を期待している点が特徴的です。

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でも、上にも書いたように、仕事も家庭も上手くこなしていけるのは、かなり要領の良いマッチョ型です。特に日本では、残業や飲み会なども含めて、仕事の拘束時間が依然として長い上、生産性が上がらないのに(上がらないため)給与額が下落傾向にある中、男性が経済力と家庭力の両者を提供するのは難しくなる一方です。このような女性側の理想と男性側の現実との板挟み感が、日本人男性の幸福度の低さとしても現れるわけですね。

 

女性は経済力と家庭力を求めますが、それにマッチする男性の絶対数が少なければ、必然的に婚姻率は下がります(あるいは、幻滅する母を見た娘世代の婚姻率の低下につながるのかもしれません)。独り暮らしに不自由しない程度にインフラや制度が整った国ですから、希望が叶わない状況では結婚へのモチベーションが上がりません。祖父・祖母の世代に話を聞くと、「女が一人で生きていくのは色んな面で難しかった。だから、無理にでも結婚した。」という現実もあったようですが、今はそこまでの状況はないですよね。

 

一方、経済力と家庭力の両者を提供できるのは、一部のマッチョ型男性です。ただし、この手のマッチョ型男性というのは、上にも書いたように、自分でも気付かない競争意識や支配欲、優越感を原動力にしている可能性があるため、女性蔑視とまでは言わないにしても、「男が上、女が下」という内在意識が備わっているように感じます。

 

極端に言えば、性差別を内在する男性と、それを許容する女性だけが、結婚という制度にスッポリと納まり得る、という何とも前時代的で皮肉な結末になるわけです。

 

男を家庭に導き入れる順序

物理的なマッチョである「筋肉」がこの世を支配することの無いように、人類は暴力を追放してきた歴史があります。

 

物理的マッチョが鳴りを潜めた世の中では、経済的マッチョが全盛となって、男性優位な社会経済が構築されていきました。

 

その経済的マッチョな社会も、欧米を中心に男女同権が進んで、行き場を失ったマッチョたちは、家事や育児に存在意義を求めるようになりました(一部)。家事・育児マッチョは、筋肉マッチョや経済的マッチョと異なり、男性的な「競争」の場面が皆無であって、そこが難しいところだとは思いますが、虐待に至るような過度な競争を強いることなく、「男性」性を家事や育児の中で上手く昇華させられればなぁ、などと考えます。

 

 

 

日本版「イクメン・カジメン」の夜明け

日本の女性が男性に「経済力」を求めるのは、相変わらず女性の平均給与が男性よりも圧倒的に低く、女性の意欲をも奪うレベルで、社会システムのあちこちに「男性優位」が組み込まれているからでしょう。そのような状況では、男性に経済力を頼ろうと思うのが普通です。

 

でも、男性が経済的にマッチョでありながら、家庭においてもマッチョになってしまうようでは、いつまで経っても男性優位の社会から抜け出せません。男性優位のままでは、女性側の選択肢が狭まるため、婚姻ひいては挙児が少なくなり、少子化が加速します。また、女性が能力を生かせないのは、損失でしかありません。結局は、男性にとっても社会全体にとっても、長期的な視点に立てば損をしているだけですよね。

 

女性が男性に「経済力」を求めなくなった時、日本の「イクメン・カジメン」がやっと夜明けを迎えるのかなと思います。男女で協力しなければ成し得ない大事業だ ( `ー´)ノ。

 

【山本太郎メモリーズ】メロリンQの「れいわ新選組」が政党になった日

 

 

 

第25回参議院議員選挙が間近に迫る中、政治団体「れいわ新選組」とその代表である山本太郎氏に対する注目度が徐々に高まっていますね。

twitter.com


史上最低の投票率が予想され、その結果として自民党(+改憲勢力)の無難な勝利が確実視される中、2017年秋の衆院選時の(旧)希望の党(小池百合子代表)や立憲民主党(枝野幸男代表)のように盛り上がる「ネタ」に乏しい今回の選挙で、各種メディアが唯一期待するのが、この「れいわ新選組」と「山本太郎氏」の動向です。

 

衆目を集めて無党派層を取り込めば大化けできると(おそらく)踏んだ山本太郎氏は、奇抜な作戦を次々に繰り出していますね。

「れいわ新選組」の旗揚げ
 「令和」への改元で世間が盛り上がる 2019年4月下旬、1人で「れいわ新選組」を立ち上げて「便乗商法」呼ばわりされる一方、3億円近くまで急速に寄付金を集めています。今の勢いを考えると、まだまだ増えそうです。

ポピュリストもびっくりの公約
 「消費税廃止」「奨学金徳政令(奨学金チャラ)」「最低賃金1,500円」「デフレ脱却給付金(BI:Basic Income のような給付金)」などなど、我々庶民にとっては垂涎ものの公約が並んでいます。既成政党からは当然、「現実的に無理!」という声が多数上がっていますが、国民1人ひとりの心の琴線に触れれば、選挙としては大成功なわけです。閉塞感が充満している社会では、「現実性」は後回しにされます。

どうやって集めたの? 10人の刺客
 北朝鮮拉致被害者家族連絡会・元副代表の蓮池透氏、「女性装」で知られる東大教授・安冨歩氏、元セブンイレブン・オーナーの三井義文氏(7pay 問題と見事にタイミングが合ってしまっています!)、沖縄創価学会壮年部の野原善正氏(しかも、公明党代表・山口那津男氏と同じ東京選挙区からの出馬!かなりの危険球です!)などなど、何かと話題になるこれら著名人の出馬了承をよく取り付けられたものです。そして、集票力のある山本太郎氏が比例区出馬することで、その他9人の候補を担ぎ上げる作戦です。「総投票数の2%以上」という政党要件を満たす可能性大です。

 

以上のような数々の作戦と、選挙ネタが欲しい各種メディアの波長が合致した結果、選挙当日まで、れいわ新選組と山本太郎氏は、ますます注目を集めるものと予想されます。

 

このように破竹の勢いの山本太郎氏が、ここへ来て人々の耳目を集めている理由は、彼の破天荒な人生と無関係ではないでしょう。「何かをやってくれそう」という期待が寄せられるのは、これまでに「何か」をやってきたからです。

 

元気が出るテレビ!「ダンス甲子園」のメロリンQ


ダンス甲子園 山本太郎 メロリンQ ストロベリーQ

 

今から30年近く前、高校1年の時に「アジャコング&戸塚ヨットスクールズ」というインパクト十分なグループ名で、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の「ダンス甲子園」に出場した時の様子です。ヘビメタバンド JUDAS PRIEST の代表曲『PAIN KILLER』にのって強烈なダンスを繰り出し、最後に「キュ~!」と発して締めるパフォーマンスは、確かに「何か」を成し遂げています。

 

映画・テレビドラマ俳優

役者デビュー作は、映画『代打教師 秋葉、真剣です!』です。


代打教師 ダンスバーション

 

その後、『バトル・ロワイアル』(2000年)、『難波金融伝 ミナミの帝王』シリーズ、『EDEN』(2012年)などの話題作に出演したほか、テレビドラマでは、デビュー作の『しあわせの決断』(1992年)を皮切りに、NHK連続テレビ小説『ふたりっ子』(1996年)、NHK大河ドラマ『新選組!』(2004年)などに出演して、確かに「何か」を成し遂げています。

 

政治活動

東日本大震災から1ヵ月後の 2011年4月、反原発運動を開始し、俳優業から政治の世界へと傾倒し始めました。


連続対談「脱原発・自然エネルギー」39 山本太郎さん「3.11以前・以後」

 

2012年12月、政治団体「新党 今はひとり」を立ち上げて、第46回衆議院議員総選挙への出馬を表明した時の様子です。東京8区から無所属(日本未来の党・社会民主党支持)で出馬し、反原発や反TPP等を訴えたものの、次点で落選でした。以下の動画のコメント欄には、現在の「れいわ新選組」に対する熱い反応からは考えられないような、辛辣な意見が並んでいます。


山本太郎 今はひとり党 衆院選出馬12/1

 

その半年後、2013年7月の第23回参議院議員選挙では、生活の党、社会民主党、緑の党などの支援を受け、東京都選挙区から無所属で出馬・当選し、晴れて国会議員となりました。


2013参院選 東京都選挙区政見放送 山本太郎

 

ちなみに、2012~2013年に掛けては、反原発運動の一方で、結婚・離婚・出産などなど、プライベートなことでも世間をかなり騒がすこととなりました。

matome.naver.jp

 

また、2013年10月31日には、園遊会で明仁天皇に書簡を直接手交したことが大問題となりました。内容は、原発や秘密保護法に関するものですが、天皇陛下への請願そのものが法律に抵触する可能性があること、皇室の政治利用であること、儀礼を欠いた行為である点などが徹底的に批判されました。あれからもう、6年も経つんですね。


山本太郎、天皇陛下に園遊会で手紙を渡す一部始終

 

2015年初頭には、政党要件を失っていた生活の党(小沢一郎代表)に入党して、政党要件を回復させました。この際、党名を「生活の党と山本太郎となかまたち」に改めさせました(その後、2016年10月12日に「自由党」へと党名変更)。


生活の党と山本太郎となかまたち【全】1/27記者会見

 

2015年9月の参院本会議にて、新安全保障法制審議の採決では、喪服姿に数珠をもって登場し、安倍首相らに焼香する仕草で抗議の姿勢を示しましたが、あとで参院議長から大目玉をくらう事件もありましたね。


問責決議案 数珠持ち議場で焼香 山本太郎議員

 

与野党が激しく対立した2016年12月の環太平洋経済連携協定(TPP)承認案件では、参院本会議採決などで「1人牛歩」を敢行し、怒号の中でも意志の強さを見せつけました。


山本太郎 森ゆうこ TPP採決に牛歩「制限時間1分」12/9参議院・本会議

 

2017年3月の参院予算委員会では、森友学園疑惑の追及に際して、安倍首相の昭恵夫人の関与を印象づけるような「アッキード事件」という表現を使用して物議を醸しました。当然、安倍首相が激怒し、予算委員長から厳重注意を受けたことは、言うまでもありません。


「アッキード事件!」山本太郎 3/2 参院・予算委員会

 

そして2019年。小沢一郎氏が国民民主党との合流を決めたことをきっかけに離党し、4月に「れいわ新選組」を旗揚げすることとなりました。以下の政見放送では、視聴者の心に語り掛けるような口調、(特に若い)無党派層の心をくすぐるような内容、歯切れの良さ、落ち着いた安心感を与える表情など、どれも見事に洗練されています。動画のコメント欄も、賞賛の嵐となっています。


【字幕入り】政見放送・れいわ新選組代表 山本太郎 参院選2019

 

山本太郎氏の半生を振り返って

山本太郎氏が初めてテレビに登場してから、およそ 30 年間の動向を簡単に振り返ってみましたが、一貫しているのは、反権力・反秩序(というか、反予定調和)の姿勢です。そして、なにものにも怯まない行動力が、この方の一番の魅力でしょう。何があっても這い上がってくる力強さは、容易に真似できるものではありません。

 

しかも、反原発運動にのめり込み始めた8年前の彼に対する世間の評価があまりにも辛辣であったことを考えると、「れいわ新選組」の政見放送に見られる泰然とした態度が、奇跡のように思えてしまいます。8年という月日で人間は大きく変わり、それに対する世間の反応もこれほど変わるのか、と驚きを隠せません。

 

頭の回転がとても速い方であり、いろんな行動が計算高く、狡猾に見える部分もあるんだと思いますが、弱者に対する温かい視線は、間違いないと思えます。その熱い視線が再評価されるぐらい、社会がこの8年間で弱肉強食へと大きく進んでしまった、ということなのかもしれません。

 

 

 

さいごに

今回の選挙は何しろネタが乏しいので、選挙当日まで、山本太郎氏の露出はますます増えていくと考えられます。その結果、無党派層を取り込むことで得票を伸ばし、政党要件人数を満たして政治団体から「政党」になれる可能性も、かなり高いと予測しています。

 

「ポピュリスト」といえば、欧州のポピュリスト政党の先駆けとして、2015年の総選挙で華々しくデビューを飾ったギリシャのチプラス首相が、つい先日、ひっそりと首相の座から降りることになりました。巨額の財政赤字が発覚したギリシャに対するEUの財政緊縮策に対して、山本太郎氏と同様に「反緊縮」を掲げ、最低賃金の引上げや貧困対策を訴えるも、結局はEUに押し切られ、経済回復も実現できなかったことで、あえなく退陣となりました。

 

この日本でも、わずか2年前に希望の党や立憲民主党が注目されて党勢を拡大しましたが、その後に大きな「花火」を打ち上げられなければ、たったの2年で名称すら忘れ去られてしまう、ということがはっきりしました。

 

山本太郎氏も、反緊縮・反権力というポピュリズムの波に乗って勢力を拡大できたとして、それが急進的であればあるほど、その後に花火を上げ続けなければならないことなど、百も承知のことでしょう。選挙後の動向に、今から注目しています。

 

現代の黒船『グーグル』が日本に初上陸した時の様子を調べて面白かった

 

黒船 平成 グーグル 日本 初上陸

 

 

仕事で過去の新聞や雑誌・論文を調べていて、「そういえば、FAANG(Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Google)と呼ばれる『現代の黒船』が日本に初上陸した時の様子はどんなものだったんだろう?」と気になりました。

 

現代の黒船 FAANG

ご存知の通り、「黒船」というのは、マシュー・ペリー率いる米海軍東インド艦隊の艦船のことであり、徳川・江戸幕府末期の日本に来航して、鎖国 300年の歴史に終止符を打つきっかけとなった、あの4隻の黒船のことです。

 

あれからわずか 150年。

 

GAFA と呼ばれる4隻に Netflix を加えた5隻の黒船は、プラットフォーム事業者として、日本では既に必要不可欠なインフラとなっています。そして、ユーザのみならず、優秀なエンジニアも次々に取り込まれて、もはや「開国」どころか、国境の意味すら無くなりつつあります。

 

そんな黒船たちの日本上陸当初の姿を簡単に追いかけてみたいと思います。まず最初は、Google(グーグル)からです。

 

調べ方

  • 仕事ではありませんので、割りと適当です。
  • 「上陸」の定義は、「一般に広く知られること」とします。
  • そのため、ネット情報や学術論文ではなく、全国紙、業界紙、ビジネス雑誌など、幅広い年齢層の目に止まる媒体の記事を対象としました。
  • その中で、「グーグル」に関する記述が中心となっているものを、最も古い記事から順に、適当な数だけ拾い出しました。
  • 調査結果には誤りがあるかもしれません。あしからず。

 

以上のように調査して、いくつか面白い記事が出てきました。

 

グーグルの日本初上陸

今回調べた限りにおいて、グーグルを中心的に扱った記事としては、以下の時事通信の記事が日本最古のものです。したがって、これを勝手に「グーグルの日本初上陸」と認定します(ただし、この記事が実際に新聞・ニュースなどで報じられたかどうかは不明)。

【サイトに10言語バージョンを追加-ネット情報検索の米グーグル】
急成長を続けているウェブ・サーチエンジンの一つ、米グーグルは、受賞製品である同社のサーチエンジンの新しい言語バージョン10種を発表した。この拡大サービスでユーザーは、フランス語、ドイツ語、イタリア語など欧州言語10種のどれででも情報検索ができる。同社は今年末までに、日本語、中国語、韓国語などさらに多くの言語バージョンを追加する計画。そのホームページでリンクすれば、好みの言語を選択でき、次回からの検索のため言語選択はセーブできる。ある調査によれば、現在インターネット上のウェブサイトの80%は英語を使用しているが、2003年までにはサイトの55%は英語以外の言語による表示になると予測されている。

引用:時事通信(2000.5.10)

 

今から 20年近く前、20世紀最後の5月の記事ですが、初上陸にしては、割りと地味な内容ですね (*'▽')。

 

プラットフォーマーとして確固たる地位を築きつつある今は、日本のみならず欧州各国でも、個人情報の取り扱いや市場の独占などが問題となっているため、どちらかといえば「脅威」として紙面に登場する機会が増えてしまいましたが、20年前の当時は、日本語サービスの開始を待ちわびているような、ちょっとした歓迎ムードも漂います。

 

グーグルが全国紙に登場

次に登場したのは、読売新聞の紙面です。

【“超便利”ネット検索エンジン続々 「お気に入り」やリンクを利用】

◆飛躍的に精度アップ
(中略)
 昨年から正確な検索結果が話題となっているのは「グーグル」(グーグル社・米カリフォルニア州、http://www.google.com/)だ。ホームページ閲覧ソフト「ネットスケープ・コミュニケーター」の英語版とも連携、ページのアドレス(URL)を打ち込む欄にキーワードを入力するだけで検索結果が表示される。
 今のところ日本語には対応していないが、例えばローマ字で「hiromi go」(歌手の郷ひろみさん)と入力すると、約四千の結果が探し出され、リストの一番目にはちゃんと公式ページが掲載されるといった具合だ。
 この検索はコンピューターが世界中のページを自動で次々に調査する「ロボット型検索」に分類される。この方式では通常、キーワードがあるページの情報を大量に集めるため、欲しい結果が埋もれるのが常だった。これに対しグーグルは、ページの重要度を、他ページからリンクされている回数を元に順位付けしたのが特徴。順位付けに際しては、リンクしている他ページの重要度も考慮に入れており、「精度」が飛躍的に向上したという。
(中略)
 今や数十億に上るページの検索は、ロボット型検索のほかに、最もポピュラーな「Yahoo!」のように人手でページを分野別に分類して索引を作り、キーワードに合った分類名や紹介文を持つページを探し出す索引型検索がある。
 通常このような索引は専門の担当者によって編集されているのに対し、希望者が索引の編集者となり、ボランティアとしてページを登録していくのが六月下旬にも日本でサービスを開始する「ブリンク」(ブリンクドットコム社、http://www.blink.co.jp/)だ。
 このサービスの特徴は、ある分野に詳しい人は、その分野の貴重なページを数多く蓄積しているはずという前提に基づき、利用者が自分で収集し、分類した「お気に入り(ブックマーク)」を情報交換すること。

(後略)

引用:読売新聞(東京朝刊:2000.5.31)

 

ブログなどで SEO 対策を頑張っている人ならご存知の通り、他ページからのリンク数なども加味してそのページの重要度を判断するロボット型検索アルゴリズムは、20年前の検索エンジン業界に革命をもたらすものであったことが分かります。

 

また、索引型検索として、Yahoo! のほかに、「ブリンク」という懐かしい名前も登場していますね。 

 

当時は、「hiromi go」で検索した結果が 4,000件ほど、とのことですが、先ほど「hiromi go」で検索してみましたら、約 1,500万件でした。単純計算で、およそ 20 年の間に情報量(検索結果)が4千倍になっています。当然、郷ひろみさんのオフィシャルサイトが検索順位のトップです(ちなみに、「郷ひろみ」で検索したら、約 580万件でした)。

 

グーグルの日本語サービスが開始

3番目に古い記事は、日本語サービスの開始を報じる「日経パソコン」の記事でした。

【ニュース~検索エンジンのGoogle 日本語サービスを開始】

米国で新しい検索エンジンとして人気のあるグーグルが日本語サービスを開始する(http://www.google.com/)。既にベータサービスを開始しており、8月には本サービスを始める予定だ。

 グーグルは米スタンフォード大学の学生だったラリー・ページ氏(現CEO)とサージェイ・ブリン氏(現社長)が開発し、98年9月にサービスを始めた検索エンジン。検索速度が速いこと、数多くのWebサイトをインデックス化していること、簡潔なユーザーインタフェースなどが評判となり、短期間で検索エンジンの大手のひとつに成長した。

(後略)

引用:日経パソコン 第366号(2000.7.24)

 

日本上陸が最も早かった時事通信の記事では、日本語サービスの開始は「年内」と報じられていましたが、その後急速に開発が進んだのか、8月に日本語サービスが始まることになった模様です。つまり、20世紀最後の夏に、グーグルを日本語で利用できるようになったわけです。あの夏、ボクは何をしていたかなぁ・・・ ('Д')。

 

グーグルの戦略

これまでに紹介した3件は、ニュース的な側面が強かったり、グーグルの技術を簡単に説明したものであったり、この頃の日本では「検索といえば Yahoo!」という常識が依然として根強く残っていたことが何となく分かりますが、以下の「日経ビジネス」の記事で、いよいよグーグルの実力が日本でも認められつつあるような雰囲気が感じられます。

【時流超流・トレンド e革命の波~グーグル、キーン・ドット・コム…検索エンジンで新世代が台頭  ヤフーやシスコがぞっこん、群抜く速さと的確さ】

ウェブサイトの検索というと、大抵の人はヤフーを思い出すに違いない。
 しかし、そのヤフーが今、サイト検索に使っている技術は自前のものではない。グーグルというスタンフォード大学の学生が始めた新しい会社の技術を今年の8月から使い始めた。

(中略)
 1998年の9月に創業した当時は、1日に1万件ほどの検索依頼しかなかったが、今年の6月には1000万件を超え、8月からヤフーが同社を採用したことで「検索依頼がそれまでに比べて1ケタ増えた」(ラリーCEO)という。
(中略)
どんなページへも0.5秒以内で
 グーグルの検索ページでサイトを検索すると、大抵0.5秒以内で検索が完了する。もう1人の創業者であるセルゲイ・ブリン社長は「1つの単語で検索するだけなら、ほかの検索エンジンとの差はそれほど感じないが、2つ3つと検索する条件を加えると、検索時間の差が実感できる」と言う。
 グーグルの検索エンジンは、データマイニングと呼ばれる技術と、サイトの評価方法に特徴がある。

(中略)
 こうした技術力だけではなく、同社はサイトの作り方やビジネスモデルにも特徴がある。グーグルのサイトには派手な画像を使った広告はなく、使う色の数も限定されている。単純さが売り物の1つだ。その理由をブリン会長はこう説明する。
 「広告に目を向かせようとして、できるだけ派手な広告を載せれば載せるほどサイトは醜くなる。その結果、そのサイトの滞在での時間は短くなり、かえって広告の効果は少なくなる」。同社のサイトでは、テキスト広告という、単純な文字情報だけの広告がある。しかも、サイトのデザインを壊さないように色使いも限定されている。
 だが、こうした制限を加えられるのを好ましく思わない広告主もいるはず。それに対し、ブリン会長は「我々のビジネスモデルが広告だけに頼らないことも、そうした制限を加えられる大きな条件になっている」と話す。同社の収入の半分以上は、ヤフーへ供与したような検索システムを他の企業へ供与した際の使用料が占める。
(後略)

引用:日経ビジネス 第1061号(2000.10.9)

 

どのようなルートをたどれば最も速く目的のデータ(サイト)にたどり着けるかは、ソフトウェア技術者のデータマイニングの力量が試されますし、重要なサイトに対するリンク構造の分析によってその重要性を判断する方法は、数学的な素養が必要になります。

 

このように、他社と異なる視点でウェブの世界を捉えるとともに、高性能コンピュータを何千台もつなげて強力なデータセンターを構築することにより、特に検索条件が複雑な場合に、他の検索エンジンを寄せ付けない圧倒的な強みを発揮するテクノロジが確立されてきたことが分かります。

 

また、一般人としてアドセンスのお世話になっていることもあり、「グーグル = 広告」というイメージが当然強いのですが、サービス提供当初から広告に頼り過ぎることなく、逆に、広告をベタベタ貼り付けた他の検索サイトとは一線を画していることも分かります。

 

このような逆転の発想により、広告(マネー)がギラつかないクリーンな印象を構築して、他の検索サイトの広告に嫌気が差し始めていたユーザを見事に取り込み、そのユーザのサイト滞在時間を長くすることで広告収益を上げていく戦略には、やはり先見の明を感じますね。その思想は、今も脈々と受け継がれていることでしょう。

 

 

 

まとめ

グーグルの日本初上陸と思われる時事通信の 2000年5月の記事に始まり、その後に続く3つの記事を紹介しました。

 

スタンフォード大学の博士課程に在籍するラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが研究プロジェクトの一環として検索エンジンに取り組み始めたのが 1996年1月、「google.com」というドメインが取得されたのが 1997年9月、法人格となったのが 1998年9月、そして日本語サービスの提供が始まったのが 2000年8月ですから、産声を上げてから日本語で利用できるようになるまでに、4年以上もの長い時間を要していることになります。今の時間感覚で考えると、ものすごく時間が掛かっている印象を受けますね。

 

でも、その後は現在に至るまで、変化の激しい業界で 20年にわたって検索サービスの第1のプラットフォーマーとしての地位を保ち続けているわけですから、グーグルという会社が如何に普遍的で替えの利かないテクノロジとビジネスモデルを編み出し、それを世界全体に張り巡らせているかが分かります。

 

とは言え、「世界中の情報を整理し尽くす」という使命とは裏腹に、最近では、SEO に押され気味で、「望みの検索結果になかなか到達できない」という意見がもっぱらですね。1ユーザとしてもそれを強く感じています。今後に期待したいところです。

 

* * *

 

わずか 20年ほど前の出来事なのに、上陸当初の記事を読んでいると、隔世の感が半端ないです。それぐらい、この 20年のテクノロジの進歩も半端ないってことですね。

 

テクノロジの進歩が速すぎて、そのテクノロジに法律や一般人のリテラシが追い付かず、その隙をついて「バイトテロ」のような事件が起こってしまうことも、仕方のないことのように思えてきます。

 

さいごに

「FAANG」という現代の黒船が日本に初上陸した時の様子を探るべく、まずは Google(グーグル)のことを簡単に調べてみましたが、このシリーズを今後も続けるかどうかは、今のところ決まっておりません。あしからず。

 

【就活ルール廃止】お見合いが「自由恋愛」になって増えるフリーランス

 

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現在、経団連に加盟している企業は、「3月から説明会(就活「解禁」)、6月から選考、10月に内定交付」という採用ルール(就活ルール)を建前上は守っています。

 

「建前上」というのは、ある就職情報会社の調査で、経団連加盟企業も含む4割以上の企業が解禁日を無視して内定を出していることが分かっているからです。

 

実際、外資系を中心とするトップ企業から内定をもらうような学生さんは、優秀な人ほど動きが早く、学部3年生の夏にはすでに内々定をもらうケースも少なくありません。

 

「外資系中心に」というのは、そもそも経団連に加盟していない外資系企業やベンチャー企業は上記スケジュールに縛られることなく早期に内定を出せるからですが、もう1つ学生側の事情として、「外資系内定」という「箔」を付けてそれを公表することで、日系企業の内定獲得にも有利に働く可能性が高いからです。

 

就職活動の自由化

そんな就活ルールが「廃止」へと向かっています。

 

具体的な時期は現在も調整中ですが、将来的に「採用活動の策定などに一切関与しない」旨を経団連が発表したからです。

 

就活ルールが廃止となった場合は、インターンシップなどのイベントが今まで以上に採用と直結するようになって、企業による優秀な学生の取り合いが早期化・激化していき、それに対して能動的な学生ほど早期に動き出す一方、受け身な学生は背中を押してもらうきっかけがなくなるため、両者間で「内定格差」がますます拡大するのでは? との懸念がよく聞かれます。

 

実際にどのような変化が訪れるのかは予測不能な部分もありますが、いずれにしろ、ルールが無くなるということは、就活が自由化される、ということであり、それを婚活市場における「お見合い」から「自由恋愛」への変遷になぞらえる向きもあります。

 

ちょっと考えてみました。

 

「お見合い」

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今さらですが、「お見合い」とは、結婚を希望する男女が第三者(世話人)の仲介により対面する慣習です。世話人は、男女それぞれの写真付きプロフィール(釣書(つりがき)と言います)を基に釣り合いの取れそうな相手を見つけ、対面のセッティングなどを行います。対面後は、両者の意思に応じて交際 → 成婚へと進んでいきます。

 

これを就職活動に置き換えてみると、釣書が ES(エントリーシート)、世話人が大学や就職情報会社であり、学生と企業との釣り合いが取れれば、面接 → 内定へと進んでいきます。

 

一部では形骸化が進んでいるとはいえ、これがルールに則った従来の就活です。

 

 「自由恋愛」

「自由恋愛」とは、文字通り「男女が自分の意志で自由にする恋愛」のことです。特に第三者の仲介なく、男女が自由に出会って交際し、その先に「恋愛結婚」があります。

 

自分の意志で相手を見つけ、交際 → 結婚へと発展させる点が、ルール撤廃後の就活に似ています。意志の強さ、動き出しの早さ、人気(実力)の有無などが結果に影響する点もよく似ていますね。

 

インターン期間を「同棲期間」と見なせば、同棲期間が長ければ長いほど相手のことがよく分かり、結婚(就職)後の生活も上手く回る可能性が高いため、その点でも、優秀な学生さんほど就職活動が早期化して、相手をじっくりと見極めてから安全に結婚(就職)しようとする傾向が強まるのかもしれません。

 

未婚率の上昇

以上のように、就活の自由化と結婚の自由化を比較してみると、興味深い共通点がいくつか見つかるわけですが、では、結婚の自由化によって、「結婚」そのものにはどのような影響があったのでしょうか。

 

こちらは、見合い結婚と恋愛結婚の比率の推移を表したグラフです。

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国立社会保障人口問題研究所 第15回出生動向基本調査「結果の概要」より

明治民法に定められた婚姻制度(家父長制度)の下、「お見合い」が大いに効果を発揮して、戦前までは全体の7割を占めていましたが、1960 年代に逆転して、今では5%程度に落ちています。これには、結婚相談所経由の結婚も2%ほど含みますので、それを除いた昔ながらの「お見合い」は、たったの3%しかないことになります。

 

一方、生涯未婚率の推移を表したグラフがこちらです。

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1990 年ごろを境にして、急激に上昇していることが分かります。

 

上の2つのグラフから言えることは、1960 年代に結婚適齢期を迎えていた人が、生涯未婚の判断基準となる 50 歳になった 1990 年前後に、生涯未婚率が大きく上昇し始めている、ということです。つまり、因果関係は別として、お見合いの減少と未婚率の上昇との間には、何らかの相関関係があり得る、ということです。

 

実際、お見合いというのは、個人の自由を半ば蔑ろにしながらも、その半強制性によって婚姻率に大きく寄与していた可能性が十分に考えられます。

 

離婚率も上昇

そして、気になるのが「結婚後」のことです。日本の離婚率(件数)は、どのように推移しているのでしょうか。それを表したグラフがこちらです。

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家父長制度が定められた明治初期まで、日本は離婚大国だったようですが、明治民法の制定により、それ以降は世界にも類を見ない低さで離婚率は推移してきました。それが 1960 年代以降、再び上昇に転じたことが分かります。

 

こちらも因果関係は別として、恋愛結婚の増加と離婚率の上昇には、何らかの相関関係がありそうだ、という結論になります。

 

確かに、お見合い結婚の場合は、世話人や両家など、それに関わる人が多く、そういった人たちに対する恩義や感謝の気持ちに離婚を思いとどまらせる作用が少なからずありそうです。一方、(家制度の影響の薄い)恋愛結婚の場合は、「愛情」というタガが一旦はずれてしまえば、それ以上は婚姻関係を維持する明確な理由がなくなってしまいます。

 

お見合い結婚の場合、最初は相手の内面をろくに知らない状態でも、関係者への恩義を胸に長い年月を過ごしていれば、相手に対する「情愛」の気持ちが徐々に湧いてくるため、そのような後付けで盛り上がる「愛」が長続きの秘訣、という見方もありますね。

 

目の前にある自由は追いかけない

以上のように、結婚の自由化は、未婚率の上昇にも離婚率の上昇にも何らかの影響を及ぼしている可能性があるわけですが、それは、人間の本質と関係しているような気もします。

 

その本質とは、以下のようなものです。

  • 自由を希求するのに、いざ自由が目の前に現れても、その自由を追わない
  • 自由の中で得た「不自由」は長続きしない

 

人間は、お見合いのように、ある程度不自由な環境で背中を押されつつ自由を渇望しているぐらいが丁度よいのかもしれませんし、恋愛結婚のように、自由の延長線上で選択した「不自由」は、より窮屈に感じられるのかもしれません。

 

自由化による就職意欲の減退と離職率の増加

そして、就活ルールの廃止により就職活動が「お見合い」から「自由恋愛」へと変質しそうな未来において、共通点の多い「結婚」と同じような道をたどるとするなら、そこに待ち構えるのは「就職意欲の減退」と「離職率の増加」でしょう。

 

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就活が自由恋愛となった場合、優秀な学生さんは今までと変わらず、あるいは今まで以上に自由を謳歌して、情報収集や活動開始を早めることにより、次々と内定を獲得していくことでしょう。

 

一方、平均以下の学生さんは、目の前の広大な自由があまりにも大きすぎるため、前進することを躊躇してしまい、その自由をやがて追いかけなくなるのではないかと思います。それが人間の本質だと思うからです。

 

また、就活という「自由恋愛」が自由であればあるほど、その後の就職という「不自由」が窮屈に感じられ、よほど自由な社風でもない限り、その不自由から逃れようとする人が今よりも多くなるのではないかと思います。それもやはり、人間の本質だと思うからです。

 

フリーランスの増加

行き着くところは、トップ企業の幹部候補生や大企業で大きな予算のプロジェクトに携わる希望の強い人を別にして、「フリーランスの増加」かなと思います。

 

実際、通年採用が当たり前の米国など、2~3年後にはフリーランサーが 50%にも達すると予想されているようですし、社会の自由が進んだ先には、そのような未来が待っていると考えておくのがよさそうです。

 

 

 

あとがき

婚活にしろ就活にしろ、モテる要素のある人や他人より秀でている人は、自由の恩恵を目いっぱい享受することができるのですが、そうでなければ、自由の恩恵に浴するどころか、自由の大きさに圧倒されて終わってしまう可能性があります。

 

また、自らの意志でフリーランスを選択する人は良いのですが、選択肢がなくて仕方なくフリーランスを選択するような人は、おそらくその時点で精神的にも実力的にも、かなり後ろからのスタートになってしまうと思います。

 

就活の自由化に合わせて、大学の就職課や相談窓口などは強化されていくことになるのでしょうが、それだけでは少し心許ない感じがしますね。

 

フリーランス志望者の増加を見越して、営業や財務・会計、確定申告、法律、受発注手続き、品質保証などのフリーランスに必要な全般スキルや、フリーランスとして生きていくのに必要なマインドセットなどを教える「フリーランス養成講座」なるものが大学の授業に組み込まれても良いんじゃないでしょうか。

 

もっと本質的に、フリーランサーは、高度な専門知識や技術があれば優位に生き残っていけますので、小手先の就活のノウハウなんかよりも、知識や技術を大学でしっかりと身に付けられるようになれば、それでこそアカデミズム本来の役割が果たされるのかもしれません。

 

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