敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

【フリーランスの休み方】成功に導くコツは睡眠や休息の戦略的な取り方

 

 

フリーランサーには、「サザエさんブルー(症候群)」が基本的にありません。

 

サザエさんブルーとは、日曜日の夜になると、翌日からまた始まる仕事や学校のことで頭がいっぱいになって、気分が落ち込むことです。土日が休みの一般的なサラリーマンや学生が経験する症状です。

 

フリーランサーは、週休何日にするかも、何曜日を休みにするかも自分次第なので、一律に「土日休み」とはなりません。このため、サザエさんブルーにはなりにくいのです。

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一方、 すべて自分の裁量次第ということは、自由なようで、実はかなり怖いことです。

 

というのも、フリーランスというのは、組織に属さずに自分の独力で仕事をこなしていく働き方ですから、余程の売れっ子でもない限り、「明日も、明後日も、1カ月後も、1年後も仕事がある」という保証などありません。そして、その恐怖心から、ついつい休みを犠牲にして働き過ぎになってしまうのです。ボクも経験者です。

 

休まずに働くのは、「これだけ頑張ったんだから神様も見ているはず」というような安心感を得たいからです。でも、そんなのはただの精神論に過ぎません。本当に必要なことは、しっかりと戦略的に休息を取って、心身ともにパフォーマンスを最大化することです。

 

そのための方法を、経験に則って簡単に説明します。

 

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仕事中の注意点

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1〜2時間に一度は、必ず休息を入れ、軽く体を動かしたり、散歩したり、ストレッチしたりする時間を設けます。人間の集中力の限度は、連続2時間とも言われていますので、個人差も加味して1〜2時間に一度は頭のスイッチをオフにする必要があります。

 

何時間もぶっ通しで作業をする人もいますが、これでは集中力が落ちているため、逆に効率が悪くなります。休息を入れて、新たに集中力を補給しなければなりません。

 

休息の際は、10分でも 15分でも良いので、仕事を離れてまったく別のことに没頭して息抜きするのがベターです。余程込み入った作業でもない限り、作業の途中で仕事を放り出して息抜きしても、作業内容を忘れることはありません。逆に、息抜き中に良いアイデアを思い付くことも多々あります。

 

また、仕事は、乗っているタイミングでこそ中断したいところです。もったいない気もしますが、経験上、実はこれが一番大切なんじゃないかと思っています。乗っている時は、アドレナリンが出まくって調子良く感じますが、身体はかなり消耗しますし、没頭し過ぎて考え方も偏りがちになります。乗っているタイミングでの中断は、体力の消耗を防ぎ、凝り固まった脳ミソを解きほぐす良いきっかけになります。

 

あとは、午後のセカンドブレーク(15時ごろのリフレッシュ)や昼寝(パワーナップ)ですね。特に昼寝は、フリーランサーの最大の特権とも言えます。誰にも注意されません。

 

一般的には、15~30分程度の短い昼寝でストレスが低下し、免疫系も活性化すると言われています。コーヒーを軽く飲んでから昼寝すると、目覚めがさらにスッキリします。あまり遅い時間に昼寝するのは逆効果ですから、14時前後が理想です。実際、その時間帯に一番眠くなりますよね。

 

日常生活の注意点

まず、「寝溜め」はダメです。

 

毎日6〜7時間程度はしっかりと寝ることです。そもそも、毎日の睡眠時間が3時間だったり、9時間だったりバラバラの人は、絶対に良いパフォーマンスを示せません。毎日の睡眠リズムを整えることが何よりも大切です。

 

また、胃腸を休ませるためには、栄養を考えた食事をとる必要があります。いくら睡眠が十分でも、栄養に偏りがあると、ベストパフォーマンスは望めません。

 

あとは運動ですね。理想的には、毎日少しずつでも良いので軽めの運動を取り入れたいところですが、忙しいとそうも言ってられません。そんな場合は、週単位や月単位で考えます。「今週は忙しいので、来週多めに運動する」とか、「今月は忙しいので、来月多めに運動する」とか、週単位や月単位で平均的に運動できていれば OK です。

 

「毎日運動しないと・・・」と思い込むのは、逆に自分を追い込むことになってしまいストレスになります。何事も柔軟に考えましょう。

 

本当の戦略的休息

さてさて、これまで書いてきたことは、仕事中や日常生活の中での具体的な休息・息抜きの取り入れ方ですが、これらはサラリーマンにも共通することが多く、「フリーランサーならでは」というわけではありません。

 

フリーランサーにとっての「本当の戦略的休息」とは、このような休息・息抜きの前提となる環境を整えることです。それは何かと言えば、

複数の取引先を確保する ことです。

 

冒頭にも書いたように、フリーランサーが働き過ぎになる根本原因は、「明日にも仕事がなくなるかもしれない」という恐怖心が大いに影響しますし、その原因は、1社としか取引がなかったり、取引先が偏ったりしていることにあります。

 

ですので、まずは、複数のクライアントとお付き合いすることでポートフォリオ的にリスクを分散することが何よりも重要となります。この点については、過去記事『フリーランスが AI 時代に向く理由|本当の「フリー」は顧客からの解放』が参考になるかと思います。

 

 

 

さいごに

ついつい目先の仕事に追われて、休息も運動も食生活も後回しになってしまうのですが、長い目で見れば、こういったことを疎かにしないことで、高いパフォーマンスを維持しつつ、息長くフリーランサーとして活躍できるようになります。

 

10 年以上の経験があるボクが断言します。

 

人工知能(AI)時代の到来により、「AI に仕事を奪われる」という漠然とした恐怖感が社会を覆っています。また、国境を越えたビジネス競争により、何事もスピード感が求められて忙しい世の中です。このような状況になると、サラリーマンであれフリーランサーであれ、自ら休みを取るのが怖くなってくるんですよね。休んだ瞬間に、他者との競争に敗れるじゃないかと、多くの人が疑心暗鬼になっています。

 

でも、やはり長い目で見るなら、こういう時代だからこそ、他者とは異なる視点で、心身を健康に保つことに注力してみるのが良いんじゃないかと思います。フリーランサーに限らず、休息を十分に確保してメンタルを維持することが、今後重要になってくると確信しています。

 

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