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塾なし中学受験【実況|その4】夏休みの振り返り & 2学期の注意事項

 

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さてさて、塾なしで偏差値60超の公立中高一貫校に挑戦する小6のムスメSの学習スケジュールや勉強の様子、学校や模試の成績などを、受験当日まで実況中継しているわけですが、今回は「夏休みの総括と、それを受けた2学期の過ごし方」がテーマです。

 

夏休みを振り返って

昨日、24時間テレビの終幕とともに、ムスメSの夏休みも終わりを告げました。5週間ほどの休みでしたが、本人にとって満足できる期間となったでしょうか。日中は相変わらず暑いものの、朝晩はめっきり涼しくなって、秋の気配たっぷりの今日この頃です。

 

ボク自身は、中学受験を経験していませんので、夏休みには宿題もそこそこに、部活に遊びに駆け回っていました。その中でいろんなことを学んだように、ムスメSにも机上の勉強だけではなく、貴重な小6の夏休みを有意義に過ごして欲しいと願っていました。

 

そして、結果もその通りになりました!

 

1泊の海水浴旅行と、1泊の夜間登山と、2泊の「立山黒部アルペンルート」の旅を家族で楽しめた上、ボクとツマ両方の実家にも長く滞在し、祖父母や親族との交流を深めることができました。また、ムスメSが大好きな「結晶づくり」を自由研究のテーマに取り上げ、仮説と検証を繰り返しながら、結晶(砂糖、ミョウバン、尿素、etc.)の奥深くを探求するのにも、合計1週間前後の時間を掛けました。

 

このような夏休みとなりましたので、当然、受検勉強の成果はほとんどありません。学校の宿題はいつも通りしっかりとこなしましたが、Z会の「公立中高一貫校 適性検査」は必要最低限しか進んでいませんし、予定していたプレジデント Family シリーズ(進学塾 VAMOS 監修)の『日本一の算数ドリル vol.3 割合』も、58日分の 35日目まで進むのがやっとでした。まぁ、想定内といえば想定内なんですけどね。

 

それよりも、夜間登山で軽く遭難しそうになった時は、「草や土が踏み固められていれば、それは人が歩いた道だ」とか、「表面がこすれて光っている岩は、人が手足で触れた証拠だ」とか、「同じ霧でも、日中と夜間では視界の広さがまったく異なる」など、生死に関わる気づきが色々ありました。また、立山黒部アルペンルートの旅を通じて、高所では水が90℃程度で沸騰してしまう様子や、雲が山にぶつかって雨を降らせる様子などを、机上の勉強ではなく、目の前の現象として確認することができました。

 

その他、見たこともない昆虫や高山植物に触れられたことや、結晶実験では、さまざまな結晶を顕微鏡で観察できたことなど、「頭」で理解するのではなく「身体」で感じたことは、ムスメSの宝物となって、記憶に残り続けるでしょう(と、勝手に信じています)。

 

というわけで、受検勉強そっちのけの、受検生とは思えない夏休みとなりました (^^♪。

 

2学期以降の過ごし方

とは言え、中学受検をあきらめたわけではないので、 残り5ヵ月ほどを掛けて、何とか闘えるようにレベルアップしていくこととしましょう。そのために、2学期が始まる今日の時点で、今後の注意事項を簡単にまとめておきたいと思います。

 

メリハリと睡眠

残り5ヵ月は、勉強時間が増えていくこと必至ですが、忘れてならないのは「メリハリ」と「睡眠」です。

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6年生の今は、心も体も大きく成長する大切な時期です。その時期に、睡眠時間を削ってまで勉強するのは、あとで心身に不具合を生じさせるリスクとなるため、何としても避けたいと思っています。十分な休息とともにゆとりを持てる健全な生活習慣がベースにあってこその受検だと考えますので、「寝る」が最優先です。

 

そして、睡眠時間を確保しようと思うなら、ダラダラと闇雲に勉強するのではなく、「やる時はやる」「やらない時はやらない」と明確にメリハリを付けるのが大事です。

 

ダラダラしている時間は、集中力がかなり低空飛行しており、それがさらなるダラダラの原因となります。そうすると、やるべきことがどんどん積み上がり、勉強時間が長くなります。勉強時間が長くなると、集中力はどんどん落ちていくため、さらにダラダラしていきます。つまり、「ダラダラ」は悪循環の始まりですから、何としても断ち切らねばなりません。時には親がペースメーカーとなって、メリハリの利いた時間の有効利用を体感させてやるのが良いと思います。メリハリの好循環に入れば、それは子どもにとっても気持ちよいものですし、そのような好循環を身に付けられれば、それは一生の宝物になります。

 

親が焦っても仕方がない

夏休みをアウトドアや帰省、遊びなどに目いっぱい使ったため、受検生としては完全にビハインドの状態となってしまいました。でも、元々「合格」が最終目標ではなく、「目の前に山があるなら登ってみる」「その中で、さまざまな自分に出会う」が目標なので、「ビハインド」と考える必要なんてないんですよね。

 

とは言え、「目の前の山を登る」という目標は抽象的すぎて、なかなか子どもの心に響きません。なので、「合格」という具体的な目標も同時に設定しています。子どもが「合格」という結果に重きを置きたいならそれでも良いですし、「山登り」というプロセスに重きを置きたいならそれを応援します。今のところ、ムスメSは「合格」にそれほど魅力を感じず、プロセス重視で親が引っ張っている状態です。

 

プロセス重視なので、その山登りは、必ずしも山頂に達する必要はなく、登れるところまで登って、安全に下山することが一番の目標になります。だけど、その登山が8合目で終わるのか、9合目で終わるのか、はたまた山頂に到達できるのかは、その後のムスメSの人生に多少なりとも影響すると思いますし、それなりの結果が伴うようにしてあげたいと思うのが親心でもあります。

 

こうなると結局は、「合格」を目標にする場合と同様に、本番までの日数を指折り数えてみたり、進んでいない勉強にハラハラしたり、模試の結果が思わしくない場合に落胆したりすることになります。親であるボクが、ね。ムスメSは相変わらず、どこ吹く風、です。

 

それでも、当初の目標を見失うことなく、焦りや感情をムスメSにぶつけることがないように、親としては気持ちにゆとりを持って、ムスメSにとっての最適な道筋や選択肢を常に考えていきたいところです。もちろん、本人の意思次第では、受検から撤退することも1つの選択肢となり得ます。思春期に片足を突っ込んでいるため、なかなか難しい舵取りになりますが、その難しさも楽しめるようになりたいものです。

 

過去問対策

最後は少し具体的に、過去問の取り組み方です。

 

秋以降、過去問を学校別に収録した「赤本」を使って、受検する中学校の過去問に取り組んでいくことになりますが、この時の注意点を2つほど書いておきます。

  • 本番の試験と同様に、週末の午前中に過去問を解いてみる。
  • 本番の問題文を各学校や新聞社、塾などのウェブサイトからダウンロードしたり、近所の先輩から入手して利用する(赤本は、小さな文字が目いっぱい詰め込まれており、本番の問題とレイアウトが大きく異なります)。

 

共通するのは、「本番と同じ状況を再現する」ということです。子どもは、ちょっとした違いにも動揺してしまい、本来の力を発揮するのが難しくなります。本番と同じ時間帯(精神状態)に本番と同じ問題文を使って本番の疑似体験を積み重ねておくことで、本番当日の精神的な焦りや動揺を最小限に抑えることができます。まだまだ幼い小学生だからこそ、ちょっとした配慮が大きな違いとなって結果に表れることでしょう。

 

 

 

つづく

次は、12歳のムスメSが下した決断と、それに対する宿題や習い事の対応を書きます。

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