さてさて、塾なしで偏差値60超の公立中高一貫校に挑戦する小6のムスメSの学習スケジュールや勉強の様子、学校や模試の成績などを、受験当日まで実況中継しているわけですが、今回は「学習計画の見直し」がテーマです。
9~12月分の当初計画
朝晩が涼しくなって「秋」を感じ始めるこの時期、中学受検もいよいよ佳境に入ります。
学習の進捗状況としては、当初の計画からやや遅れ気味ではあるものの、ムスメSなりに頑張っているため、親としても焦らずに伴走するつもりで見守っています。
その当初計画を改めて確認してみて・・・
9~12月分の計画のうち、以下2点を修正することにしました。
- 「公立中高一貫校適性検査問題集 全国版」(通称「銀本」)を解く
- 200字作文の練習を積む(市販の教材 etc.)
公立中高一貫校適性検査問題集 全国版(通称「銀本」)
ぶっ!、ぶ、分厚い! 全国版ですからね。余程の勉強好きでもなければ、この問題集を受け取った子どもは、最初は愕然とすることでしょう。
いろんなパターンの問題に慣れておく、という意味では、これほど濃密に過去問が凝縮された問題集はないと思いますが、裏を返せば、目指す中学の入試問題とはレベルも傾向もまったく異なる問題ばかり、ということになります。全国版ですからね。
ですので、この問題集を活用するなら、まずは以下のようなサイトで、子どもが目指す中学校と同じぐらいの偏差値の中学校を絞り込みます(公立と私立では、問題の傾向が大幅に異なるため、公立受検なら「公立」で絞り込みます)。
そして、絞り込んだ中学校を「公立中高一貫校適性検査問題集 全国版」(銀本)で確認して、目指す中学校と傾向が類似する問題を解いていく、という方法があります。
ただし、我が家では、この問題集の購入そのものを見送りました。
というのも、姉のムスメAが同じ中学校を受検した時の赤本、模試の問題と解答、単発の塾講座でもらった問題集などがたくさん残っているからです。これらはいずれも、目指す中学校の受検対策として作られたものですから、3年前のものとは言え、銀本よりも傾向が似通っています。
これらに加えて、ムスメS自身も模試を受けることになりますし、最新の赤本もやりますし、単発の塾講座にも入るかもしれませんので、それらを通じて得られる問題を徹底的にこなす方が、傾向のずれた銀本に手を出すよりも効率的だろう、と判断してのことです。
また、思春期に片足を突っ込んでいるムスメSにとって、かなり分厚い「銀本」の重みは、特に心の大きな負担になると思われますので、なるべく教材の量を減らして、効率よく勉強に取り組める状況を模索した結果でもあります。
というわけで、銀本はやりません!
200字作文の練習(市販の教材 etc.)
ムスメSが目指す中学では、「作文」という受検科目はなく、説明文の設問の1つとして、100~200字程度で要約と自分の意見を作文する問題が出されます。
ですので、その程度の字数の文章作成に慣れるため、当初は、市販の作文教材を購入しようと考えていました。どのような内容の文章を、どのような言葉で、どのようにまとめれば丁度よい字数になるのか、という感覚を頭ではなく身体で覚えるためです。そのためには、繰り返しの演習が欠かせません。
ですが、これについても、5年生から受け持ってくれている先生が、少なくとも週1回以上の 200字作文を出し続けてくれており、ムスメSもこれをサボらずに提出してきたおかげで、200字程度の作文であれば、スラスラと書けるようになってきています。
なので、市販の教材を用いた 200字作文の練習も、計画から外すことにしました。ムスメSの心身の負担を減らす意味もあります。「合格」という結果ではなく、「山登り」というプロセスを経験することが第1の目標ですので、それを見失うことなく、しっかりと「下山」もできる体力を残しておく必要がありますからね。
あとは、以下のようなオーソドックスな構成を強く意識しながら、過去問などで文章作成に慣れていくことにしましょう。
- 結論(筆者に賛成 or 反対)
- その理由(三段論法など活用)
- 具体例(賛成なら後押しとなる具体例、反対なら代替例など)
- 結言(別の言い回しの結論付けなどで、文章を締めくくる)
つづく
次は、ムスメSにとって人生初となる模試の結果を振り返るとともに、今後の学習方針を検討します。