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塾なし高校受験【実況|その17】善戦も不合格 😿 鋼のメンタルを持つ娘

 

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さてさて、塾なしで偏差値70の公立高校に挑戦する中3のムスメAの学習スケジュールや勉強の様子、学校や模試の成績などを、受験当日まで実況中継してきたわけですが、今回はついに「本命校の受験結果と今後の予定」がテーマです。

 

2020年2月17日(月)

ついに本番を迎えました!

 

本命の公立高校(S高校)の入試が 2/17(月)と18(火)の2日間にわたって行われました。

 

予定していたすべての勉強をこなし、前日にはゆっくりと、弱点や注意点をまとめた自作ノートを読み返して、落ち着いた気持ちで本番の朝を迎えました。すべてやりきったという充実感で満たされ、前夜もぐっすりと眠れたようです。インフルエンザや新型肺炎(コロナウイルス)に罹ることもなく、万全の状態でした。

 

そして、学校説明会やオープンキャンパスなどで通い慣れた道を、1人で旅立っていきました。後姿に向かって、見えなくなるまで「ガンバレ」の念を送り続けました。

 

親としても出来ることをすべてやりきっておきたかったので、5日ほど前から当日朝まで、早朝に近所の神社を訪れ、ムスメAの合格を祈願してきました。普段ろくに参りもしない人間に、神のご加護が期待できるとも思いませんが、もう、親に出来ることは、それぐらいしかないのです。

 

本命校の結果は・・・ 😨

そして、2/25(火)に、運命の合格発表がありました。

 

もちろん、期待していましたよ。自己採点の結果、前年の合格者の平均点と最低点の間に収まっているようだし、内申点も平均以上あると考えられるため、「ミラクルかも!」という思いが少なからずありました。ムスメAも、これまでのどの模試よりも実力を発揮できた様子で、合格をある程度意識していたんじゃないかと思います。

 

 

 

 

ムスメAは、気丈にも笑顔で振る舞っていましたが、担任(中学)への結果報告から帰ってきた時の目は、少し赤く腫れていました。悔しさ、無念、未練、・・・いろんな感情が綯い交ぜになっていたことでしょう。

 

「最後まで、よく、がんばったな」

 

それぐらいしか、かける言葉は見つかりませんでした。

 

受験結果の分析

合格発表の翌々日、母親に付き添われて、S高校まで点数の開示を受けに行きました。

 

その結果、いろんなことが見えてきました。

 得点率(カッコ内は、前年度の合格最低ライン
  • 国語 : 52%(65%)
  • 数学 : 45%(44%)
  • 英語 : 43%(50%)
  • 理科 : 60%(57%)
  • 社会 : 74%(65%)
  • 全体 : 51%(53%)

 

これら以外に、日本語の放送原稿を聞いて要約と自分の考えを500字前後でまとめる検査もあったのですが、これについては開示対象外でした。自信を持っていたので、確認したかったところですが・・・。

 

上に書いたように、内申はプラスに作用すると考えられるため、それらを含めて、あと一歩というところでした(あくまでも、前年度との比較です)。

 

今年は、国語と英語がやや難しいという評価が塾などから発表されており(ボクもそう思います)、去年より落ちるのは仕方のないことでしょうが、国語は得点源と考えていただけに少し残念な結果です。英語は、リーディングの自己採点は50%を超えていましたが、リスニングがかなり足を引っ張った模様です。原因は不明ですが、一番最初のテストということもあり、やはり緊張で十分に聞き取れなかったのかな、と想像します。

 

理科もやや難という評価ですが、苦手科目なのによく頑張ったと思います。数学も、1~2問は単純なミスで取りこぼしていましたが、逆に難しい問題で取り返していたりして、善戦です。苦手な理系教科でそこそこの結果を出せただけに、国語と英語の取りこぼしがより残念に感じられますね。

 

社会は十分な点数ですが、配点が少なく、他教科をカバーできるほどではありませんでした。

 

全体としては、「よくやったな」と言ってあげたいです(すでに言いました)。11月までE判定、12月でもD判定で、偏差値 40 前後をさまよっていたのに、本番で、倍率2倍の全受験生の真ん中ぐらいまで上ってきたわけですから、我が子ながら見事なチャレンジだったと思います 👏 パチパチ。

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通塾していたなら、早々と下のクラスに落とされて、受けることすら叶わなかったであろうS高校の受験を、親を利用しつつ自らの努力で引き寄せ、あと一歩まで追い詰めた自主性と根性は、彼女のこれからの人生にとって、大きな宝物となるでしょう。

 

その他の受験結果

本命校の受験の前に、偏差値 67 前後の私立KS高校と、偏差値 70 前後の私立R高校を受験しました(それぞれ、2/10(月)と 2/12(水))。

 

その結果、KS高校は合格、R高校は不合格、となっています。KS高校は、上位20%の授業料半額免除も狙っていましたが、そう甘くはないですね。R高校は、実力的には合格の可能性があると思っていましたが、やはり問題の傾向が公立とは異なり、上手く対応できなかったようです。ただ、本命校の受験の練習にはなったと思います。

 

というわけで、行き先は確保できている状況です。

 

半年間の受験戦争の感想

親としては、「もう少し目標を低く設定していたなら、どこか別の公立できれいな桜が咲いていただろうに」と思わなくもないのですが、たとえ遥か彼方の夢であっても、自ら「受けたい!」と言い出した高校の合格を目指して一緒にチャレンジできたことは、かけがえのない思い出になります。一生に一度しかない青春時代の高校受験ですからね。小さくまとまることなく、大きな夢を見られて良かったと思っています。「失敗」が妙に恐れられる現代社会だからこそ、失敗や挫折がとても大切な経験になります(ボクも失敗だらけの人生ですからね)。

 

あと2週間もあれば、ミラクルが現実になっていたかもしれませんが、それは結果論です。親の力不足や計画不足も間違いなくあります。それは、しっかりと反省します。

 

やはり、このクラスの高校を確実に合格するのは、もともと地頭が良かったり、アンテナやプライドがすごく高かったり、文武両道どころか文武完璧だったり、何年も通塾して備えていたり、そういう子がほとんどだと実感します。

 

そんな中で、どれにも該当しないのに(遺伝的にも経済的にも)、よくやったなと、本当に心から思うわけです。本人はあまり自覚していないかもしれませんが、この半年間の学力の伸びには、凄まじいものがあります。ボクは、ミラクルに近いものを目撃しましたよ。

 

ムスメAの受験から学んだこと

ムスメAの下には、ムスメSとムスコNが控えています。彼女/彼が同じS高校を受けるかどうかは分かりませんが、勝負の分かれ目は間違いなく、数学と英語です(まぁ、受験業界では割りと当たり前のことでしょうけどね)。

 

ムスメAの場合、難しめの数学の問題を解く技術や、1500~2000 ワード前後にも及ぶ超長文を読み解く英語の技術は、本番1~2ヵ月前にようやく身に付いてきましたが、残りの期間で十分な演習が積めたかと言えば、そこは自信がありません。高速で分量の多い英語のリスニングも同じです。

 

逆に、この2教科さえ早く進めておけば、国語・理科・社会は2ヵ月あればどうにかなる、という印象です。数学と英語は、夏休みに先取り学習して、中3の勉強をひと通り終えましたが、結局のところ、それでは不十分でした(あるいは、先取り学習はできていても、定着までは出来ていなかった)。これは、その子の得手不得手にも依ると思います。

 

国語・理科・社会は学校の勉強をきっちりと押さえつつ、数学と英語だけもう少し早めに先取り学習と問題演習を積めば、自学でも十分に余裕をもって戦えるんじゃないかという印象を持ちました。この点は、ムスメAの能力をしっかりと見極めた上でアドバイスできたわけではなく、申し訳ないと思います。

 

とは言え、子どもには勉強だけでなく、遊びも部活も趣味も目いっぱい楽しむ中学生活を送って欲しいので、早々と受験勉強に入るのなんて勿体ない、という気持ちもあります。結局は、落ち着くべきところに落ち着いた結果なのかもしれません。

 

今後の予定

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以上のように、中3の8月から本格的に始まったムスメAの半年間にわたる闘いは、第1志望には惜しくも届かなかったものの、自ら詳細計画を立て、机に向かい、模試などの結果を受け入れ、倒されても倒されても自力で立ち上がってファイティングポーズを決める、という一連の逞しさをもたらしてくれました。

 

疲れた心身を、しっかりと休ませて欲しいと願うばかりです。そして、これまでの闘いを振り返りつつ、KS高校進学を前提にムスメAと今後のことを話し合いました。

 

その結果・・・・・

 

3月6日(金)の公立高校・中期選抜で、SG高校普通科(偏差値 65 前後)を受ける! と本人が決めました! 😲 ❢ 鋼✨のメンタルを持つムスメよ。。。ところで、コロナウイルスの影響は、大丈夫なんだろうか。。。

 

公立普通科・中期選抜の概要

募集人員は、前期選抜の30%に対し、中期選抜が70%ですから、普通科の場合は、どちらかといえばこの中期選抜が本番ということになります。入試問題は、全受験生に共通ですから、教科書レベルの問題を中心に、差をつけるための難問がちょこちょこ紛れ込んでいる感じです。ムスメAが目指す SG高校なら、内申点の貯金を加味しても、70%は得点したいところです。

 

早速、昨年度の過去問に取り組んでみたところ、85%の得点率となったようです。本命のS高校向けに厳しい勉強を積んできたため、かなり余裕を持って試験に臨めます。ケアレスミスと油断さえしなければ、十分に合格できるレベルです。

 

私立KS高校よりも、公立SG高校の方が、雰囲気や環境的に、これまでに培ってきたムスメAの学力を活かせる可能性が高そうですので、これはもう応援するしかないですね。おまけに、公立高校に行ってくれたら、14年間乗ってきたポンコツ車を買い替える夢も膨らみます。よしっ! 車買うぞ! ガンバレ!

 

受験勉強は、過去問を解きまくって慣れることと、理科・社会の知識・用語確認ぐらいです。国語・数学・英語は、今の実力を出せれば全く問題ないでしょう。

 

 

 

つづく

中3の夏休みに始まった受験勉強も、残すところあとわずかです。

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