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塾なし高校受験【目指せ!偏差値70】学習計画や学校の成績(その1)

 

高校受験 塾 通信 偏差値 70

 

 

現在、中3のムスメAは、偏差値70の公立高校を目標に勉強しています。しかも、塾に通う予定は今のところありません。学校(普通の公立中学)の勉強を中心に、通信教育や問題集で補いながら、部活や遊びにも目いっぱい青春の汗を流す予定です。

 

そんなムスメAの挑戦を、来年3月までの10ヵ月間ほど記録していきたいと思います。妹や弟の受験に際して参考になることはもちろん、同じ年頃のお子さんをお持ちの方や、お子さんの将来をお考えの方の参考になれば幸いです。

 

※ 偏差値というのは、ある集団(学校や塾や模試)ごとに決まる相対的な数値であり、「70」という数字単独では特に意味がありません。世間一般に「高い」と認識されている偏差値です(割合でいえば、偏差値70 = 上位 2.28% = 44人に1人(つまり、「クラスで1位」のイメージ)です)。ちなみに、ムスメAが目指す高校は、公立で2~3番目の難関校です。

 

「塾なし」の理由

「塾なし」という選択は、親子の希望が一致した結果です。決して、どちらか一方が無理強いしようとした結果ではありません。

 

ただし、公立中学が積極的な進路指導を行わない現状において、中3で塾通いする割合は 70%とも 80%とも言われており、そのような中で塾通いせずに上位の公立高校を目指すというのは、特に親にとってはものすごく大きな不安を伴います。

 

それでも「塾なし」を選んだのは、以下のような理由からです。

[時間や体力がない]
 運動部に所属しているため、平日の帰宅は 18時前後です。土日も一方は練習です。ピアノも大好きで習っているため、夕食・風呂・宿題などを済ませたら、もう21時前後です。発育期や受験期に睡眠時間を削るのは逆効果だと思っているので、時間的にも体力的にも塾に通うこと自体が難しいのです。

[塾代がない]
 月に数万円、長期休みの講習ともなれば10万円超えもザラです。無理です。

[先取り学習に追いつけない]
 塾の一番の特徴は「先取り学習」だと思うのですが、中1~中2まで学校の勉強だけに取り組んできた子が、中3から進学塾に入っても、先取り学習に追いつくのが大変そうです(ムスメAは、特に器用なタイプでもありません)。塾は実績第一でしょうから、先取り学習についていくだけで手いっぱいの子は、辛い時間になるんじゃないかと考えました。

[自主性が身に付く]
 塾には、受験情報や効果的な学習法、他の塾生との切磋琢磨など、多くのメリットがあるのは分かりますが、そういう受け身的な取り組みではなく、自分との闘いとして、自主的に勉強に向き合って欲しいと常々願っています。

[自分で計画を立てられる]
 ムスメAの様子を見ていると、定期テストでは、テスト当日までの日数から逆算して、1つひとつの教科を着実に勉強できていますので、スケジュール管理が性に合っているようです。塾でやることを指導されるよりも、自分で計画を立てて進んでいきたいタイプだと思います。

[自宅で教えられる]
 ボク自身エンジニアなので、英数理は得意です。分からないところがあっても、何とか教えられます。社会も個人的に好きです。国語は・・・!!学校の先生が強い味方です。全教科、学校の先生を味方に付けてしまえば良いのです。

 

 

高校受験に対するボク(親)の考え

いろんな高校の学校説明会に参加したり、中学校からの受験だよりを眺めたりしつつ、ムスメAの学力や勉強に対する姿勢も勘案しながら、丁寧に話し合って目指す高校を決めました。

 

その高校に合格するため、最初は塾通いも真剣に考えましたが、結局は上のような理由から、塾通いの選択肢はなくなりました。

 

もちろん親としては、子どもが希望の高校に合格できることを切に願いますが、その一方で、自分の経験からも、どこの高校に行くかなんて、これからの人生に1%程度の影響しかないと思っています。生きていく上で大切なことは、自分を客観的に評価し、自分で計画を立て、自分で前に向かって進んでいく力です。それらを学べる大きなチャンスである「受験」を塾に委ねてしまうのは、それはそれで勿体ないとも思うのです。

 

自主的に勉強に向き合えないなら、無理して難しい高校に行く必要もないでしょう。それに、勉強だけが人生ではありません。塾に行く代わりに、部活や遊び、旅行などにも目いっぱい青春の汗を流し、自分で精一杯効率的に勉強し、それで身に付いた実力で行ける高校が、ムスメAにとっての最適解になるはずです。

 

親としては、それを可能な限りサポートしてやるだけのことです。

 

ムスメAの成績やこれまでの経験

小6のとき、地元の公立中高一貫校だけを受験しましたが、惜しくも不合格だったため、地元の公立中学に通っています。

 

中学受験で得たもの

中学受験はちょっとしたチャレンジだったわけですが、以下の記事にもまとめているように、勉強する習慣がしっかりと身に付いた上に、小学校の友達と同じ中学校に通えることになり、ムスメAは嬉々として毎日通学しています。

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中学校生活

通っている中学校は、至って普通の公立中学です。運動部に所属して部活に熱心に取り組む一方、勉強も頑張っています。中学受験を経験して勉強のスケジューリングやコツをしっかりと体得したため、こちらから「勉強しなさい」と言ったことは一度もありません。通塾せずに中学受験を頑張ったため、勉強に対する自主性はものすごく高いです。

 

補助学習

小5ぐらいからZ会を始め、中学入学後も続けていますが、学校の勉強や部活などで忙しいため、添削問題を中心に出来る範囲でこなす程度です。

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今から思うと、中1~中2の間は、Z会を休止しても良かったかなと感じています。中1~中2の間は、定期テストを中心に据えて勉強した方が、内申稼ぎにも記憶の定着にもつながり、一石二鳥です。公立高校を目指すなら、余分なことには手を出さず、日々の勉強と定期テストの勉強さえしっかりとこなしていれば、それで十分であることが分かりました(ムスメAの中学が、割りと勉強に熱心でもあるため)。

 

中学校での成績

240人中、10~20番ぐらいを行ったり来たりしています。偏差値で表すと「65」前後ということになります。難関高校への進学実績を考慮すると、他校より少しレベルの高い中学校ですから、現時点の偏差値は「67~68」ぐらいかと思います。ただし、目標とする高校に合格したければ、もう一段上に行く必要があります。もちろん背中は押しますが、本人の意欲次第というところです。

 

得意/不得意

得意な教科は、社会 > 英語 > 理科 > 数学 > 国語、という順番です。本をよく読みますが、国語は先生との相性が悪く、苦手意識があるようです。中3になって、数学的思考がメキメキと育ってきたため、今は英語と同じぐらい数学も気に入っているようです。理系なのか文系なのか、いまいちよく分かりません。

 

その他

中2の夏休みに1ヵ月ほど、米国ユタ州でホームステイを経験しました。そのおかげか、英語はかなり自信を持っています。実際、得意教科の社会と同じぐらい成績も安定しています。

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高校受験の概要

うちの地元では、公立高校の受験チャンスは3回(3回目は救済措置的に実施されるため、実質的には2回)、私立高校は1~2校受ける人が大半です。

 

理想的な受験校の選択としては、以下のように考えています。

  1. 実力レベルの私立高校(心から「行きたい!」と思う高校が理想)
  2. 絶対に受かる滑り止めの私立高校
  3. 少しチャレンジの公立高校(目指す高校)
  4. ほぼ間違いなく受かる公立高校

 

 

 

学習の計画表

高校合格に必要な偏差値、内申、入試の点数など、塾なら当然のように持っている情報が、「塾なし」では手に入れるのが難しい状況ですが、今はインターネットや書籍・雑誌から大抵の情報が得られますし、Z会や中学からの情報も頼りに、模試も上手く活用してデータを分析すれば、情報格差に悩まされることはなさそうです。

 

中3の夏から(難関校の)受験勉強を開始しても間に合う人の特徴として、

  • 普段から勉強をして、定期テスト・内申ともに良い
  • 集中力があってたくさん勉強できる
  • 地頭がそれなりに良い

ということがよく挙げられますが、ムスメAはだいたい当てはまりそうなので、部活を終えてから本格的に勉強を開始すればよいと判断しました。今は部活の目標を達成することに力を出し切ってほしい、という希望もあります。

 

以下、受験当日までの大まかな学習計画を考えてみました(全体計画はボクが考え、詳細な計画をムスメAに任せます)。数字は、優先順位です。あくまでも計画なので、学習の進捗に応じて大きく変わることもあるでしょうね。

 

【夏休みまで(部活が終わるまで)】

  1. 学校の勉強
  2. Z会の未習部分などを進める(映像授業で苦手分野を克服)

 

【夏休み】

  1. 学校の宿題
  2. Z会を進める
  3. 数学と英語の先取り学習(市販の教材 etc.)
  4. 目標とする高校の過去問を眺める(特に、国語と英語の長文に慣れる)

 

【9・10月】

  1. 学校の勉強
  2. Z会を進める(~ 11月で中3の学習終わる)
  3. 模試を受ける(モチベーション維持や実力把握のため絶対に必要)
  4. 「全国高校入試問題正解」(通称「電話帳」)を解く(数学、理科、社会中心)

 

【11・12 ~1月】

  1. Z会(入試対策)を進める
  2. 教科書の隅っこの「コラム」や資料のキャプションなどもしっかり確認する(公立難関校の入試で狙われやすい部分)
  3. 私立の過去問(時間配分、捨て問の見極め、合格最低点との照らし合わせ)
  4. 地元の普通科共通の過去問を解く
  5. 目指す高校に近い実力の高校の過去問を解く(簡単な高校から順に)
  6. 模試を受ける
  7. 場合により、家庭教師も考える

 

【1~2月】

  1. Z会(入試対策)を進める
  2. 目指す高校の過去問
  3. 「全国高校入試問題正解」のできなかった問題をやり直し
  4. 模試の復習(間違えた問題は丁寧に)
  5. 面接対策(学校でも対応してくれる)

 

【直前1週間】

  1. 国語・数学・英語は、ミス防止に注力する
  2. 理科・社会は、まだ伸びる可能性ある(弱点を復習)

 

補足:男女の違いについて

男女平等が当たり前の時代ですが、男子と女子とを集団で分けたときには、やはり男女間で特性や行動パターンが異なります。一般的に、男子には他者との関係性(優劣など)を自覚させ、競争心を適度に煽ってあげると上手くいく場合が多く、一方の女子は、自信を持てるように励ましたりサポートしてあげたりするのが良いと感じています。さらに、教科別の学習方法としては、以下のように男女で分けてみるのも有効です。

 

国語

説明文(論説文)の場合、男子は、全体の構造や段落ごとの主旨を把握しながら読解する。また、設問を先に読んでから本文を読む。女子は、本文の先頭から順に読んで、設問にも順番に答えていく。物語文の場合、男子は、行間から感情を読み取るのが苦手なため、「出来事」「反応」「行動」という段階構造で理解する。

 

数学

男子は、概論だけを説明して、あとは問題をたくさん解かせる。女子は、最初の小問から丁寧に説明し、途中で分からなくなったら、また最初に戻って繰り返す。

 

英語

男子は、文法を徹底理解した上で、国語と同様に構造や段落ごとの主旨を把握しながら読解する。女子は、文脈優先で感覚的に読解する。

 

もちろん、個人差がありますので、上に書いたことが男女で逆転することもあるでしょうから、一人ひとりに合うやり方を模索するのが大切ですね。

 

 

 

つづく

次は、中3夏休みの「先取り学習(数学と英語)」について、その理由や選んだ教材、スケジュールなどを紹介します。

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