長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。
【投資の基本姿勢】
- 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
- 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
- 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。
外国株・ETF(マネックス証券)
2021年2月から、マネックス証券で米国株および中国株の取引を開始しました。現在のアクティブ運用の主戦場は、米国市場および中国市場となっています。
5月は、ウクライナ vs. ロシアの長引く紛争によりエネルギーセクターが圧倒的に強く、それ以外では、銀行・ヘルスケア・半導体などが比較的堅調に推移しました。一方、小売りの TGT の決算ミスを引き金に、WMT や COST などの生活必需品(ディフェンシブ)セクターが大暴落の1ヵ月となりました。
終わってみれば、ダウ平均株価指数 と S&P500指数がほぼ0%、ナスダック総合指数が-4%という落ち着いた結果です。これに対して、ボクのポートフォリオ(PF)は -9% となり、久しぶりに指数を下回ってしまいました。
ドル/円がわずかに下落した影響もありますが、それ以上に、
- 怖いもの見たさでグロース株(NET・UPST・DOCS・ZIなど)の決算またぎを決行して大きなマイナスを刻んでしまったこと
- コロナ復興銘柄(CCL・ABNBなど)に固執し過ぎて損切りが遅れたこと
- 海運銘柄(EDRY・NATなど)にも固執し過ぎて損切りが遅れたこと
が大きな要因です。エネルギー・ヘルスケア・半導体のセクターETFなどで上げた利益ではカバーしきれないマイナスとなってしまいました。
特に利上げ局面のベアマーケットでのグロース銘柄の決算またぎは、ちょっとしたミスで20~40%もの大暴落となりますので、リスク&リウォードの観点から何一つメリットがありません。また、金利高止まりやロシア問題の影響で、セクター別の好不調の波が速く大きいことから、セクターや銘柄の選定・買い付け・損切りの機動も素早くする必要があります。今月は、これらの点を痛感する結果となりました。
5月末時点では、個別株は SQM・AA・NAT・DAL・VRTX・CTLT・AMPH の7銘柄、ETFは SOXL・FAS・CURE・LABU・ERX・DRN・NUGT・GLD の8銘柄を保有しています。SOXL・FAS・CURE・LABU・DRNは、年初来かなりの調整が進んだことと、インフレのピークアウト傾向(金利安定~下落)から、反騰を期待して保有しています。
基本的に上昇傾向(かつ好決算)の銘柄(または、上昇の可能性が高いバリュー銘柄)を購入し、トレンドに従って規律を守ることで無駄なトレードを減らし、機会損失や手数料のロスを抑えられるように心掛けています。
中国(香港)株は、昨年12月に売却してしまったので、現在はノーポジションです。
日本株・ETF(楽天証券)
楽天証券で単元株の取引を行っています。トレード方法は、数日~数週間の短中期で上昇銘柄のトレンドに乗る、いわゆる「モメンタム投資」が中心です。
日系平均が+2%、マザーズが-4%という状況の中、ボクのポートフォリオは、-5% という結果になりました。平均出来高が少なめの「ウルトラファブリックスHD」で決算またぎをしたところ、クレーム対応費用で利益が圧縮されたことが嫌気されて大暴落💦。業績自体は悪くないためホールドしたところ、さらに傷口を広げてしまいました。これさえなければ +3% の指数超えです。改めて、決算またぎのリスクを思い知らされました。
その他のトレードについては、リスクを取りつつ、利益確定や損切りをこまめに行うことができました。深く吟味せず安易に手を出した銘柄でマイナスを刻んでしまうことが多いため、その点は改善の余地ありです。
5月末時点では、「エアトリ」「セカンドサイトアナリティカ」「マネーフォワード」「OATアグリオ」「ステムリム」の5銘柄を保有しています。
暗号資産(DMM)
イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。
5月上旬に大きく下落して、4バガーの水準まで戻ってしまいました。1年前に逆戻りです。
暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。
エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)
国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。
現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。
いずれの案件も、2025年ごろのイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。
ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)
いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。
「キルギスマイクロファイナンス事業者支援」「メキシコ女性起業家支援」「メキシコ中小企業金融事業者」「アフリカ未電化地域支援」「欧州フィンテック事業者支援」「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」といったファンドに出資しています。
貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。償還されるまでは損益ゼロで記載します。
クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。
今月は分配金の発生が特になく、含み損益は±0%です。
積立投資信託(楽天証券)
eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」「楽天レバレッジ NASDAQ100」の5銘柄の合計です。
今月も底値付近で「楽天レバレッジ NASDAQ100」をスポット購入しました。
米国市場が結果的にほぼ変動なしのため、こちらの含み損益も先月からほぼ変化なしです。
いずれも、世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後も、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定です。
ロボ積立(テオ:THEO)
ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。ボクは、新生銀行の各種手数料が安くなる「シルバーステージ」狙いのために毎月1万円ずつ積み立てています。人工知能(AI)の将来性にも期待しています。
ロボ積立についても、含み損益の変化はなしです。
確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)
外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に60%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10% を設定しています。
米国や先進国の株式中心のポートフォリオを組んでいますので、ベアマーケットでは含み益がそれなりに目減りしてしまいます。長期投資なので、淡々と積み立てていくだけです。
小規模企業共済
現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。
最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。
複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。
外貨預金(新生銀行)
2020年の1月(コロナ前)から、豪ドルの定期預金(3年)を積み立てています。
コロナウイルス感染症(新型肺炎)が収束に向かう中、量的緩和(QE)の終了と今夏以降の利上げの可能性を発表したオーストラリアに対して、日本は低金利政策を続けることとなったため、豪ドル/円がかなり上昇しています。経済制裁を受けるロシアの代替的な鉱物供給源としての期待も影響して、豪ドル高の水準が続いています。
豪ドルは、リスクオン/オフ時の値動きが比較的はっきりしていて扱いやすく、日本円に対する保険的意味合いにもなるため、貴重な資源国通貨として今後も末永くホールドしておきたいところです。
まとめ
以上、2022年5月分の運用状況をまとめてみました。
全体としては、前月比 -55万円という結果です。暗号資産(イーサリアム)については、米ナスダックに連動しつつも独自の動きでボラティリティも高いため、一喜一憂しても仕方ありません。将来を見据えて、ただホールドするのみです。
5月は、日米株いずれも、決算またぎで痛い目に遭いました。ベアマーケットや出来高の少ない銘柄は、特に注意が必要です。また、世界的なインフレや利上げ、史上稀なるベアマーケットなど、不安定な相場が続くため、より細やかな利確/損切りも必要ですね。
投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。