長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。
【投資の基本姿勢】
- 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
- 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
- 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。
外国株・ETF(楽天証券)
2021年2月から米国株および中国株のアクティブ運用を開始しました。
5月は、「セルインメイ(Sell in May)」と言われるように、アノマリー的には下落しやすい月なのですが、ChatGPT を始めとする生成AIのブームが沸き起こり、債務上限問題(デフォルトや格下げ懸念)がくすぶり続ける中でも、基盤となる半導体やAI技術を提供する大型テックの銘柄が大きく伸びました。
このようなマクロ環境の中、ダウ平均株価指数が -3.5%、S&P500指数が ±0%、ナスダック総合指数が +6% と、ばらつきの大きな結果になりました。一方の為替は、CPIやPCEなどの経済指標に反応して大きく上下し、最終的には先月比 2%ほどのドル高となりました。
このような地合いの中、ボクのポートフォリオ(PF)は、円ベースで+4% となり、ダウや S&P は上回るものの、ナスダックには届かない結果となりました。SMCI・BLDR・SGML などの利益は確保できましたが、人工知能関連の波には乗れず、逆にバイオ銘柄が足かせとなってしまいました。ただし、AI関連はボラティリティもかなり高く、大きく稼げたのはごく一部の投資家に限られるようですね。
5月末時点では、個別株は VZ のみ、ETFは GLD・EDV・TMF・DRN・SOXS・LABD の6銘柄を保有しています。個別株の VZ は、毎年5月から夏ごろまでは株価が伸びにくいので(景気後退の懸念も残りますし)、高配当株に再度注目が集まるのではないか、という思惑で買いました。その他の個別株は、先行きが不透明なこともあり、いったん全部手放しました。
しばらくは方向感の見極めが難しいため、キャッシュを多めにして市場に臨む予定です。ただし、債権についてはどこかのタイミングで上昇し始めるでしょうから、EDV や TMF を慌てずに増やしていきたいところです。
基本的には、上昇傾向(かつ好決算)の銘柄(または、上昇の可能性が高いバリュー銘柄)を購入し、トレンドに従って規律を守ることで無駄なトレードを減らし、機会損失や手数料のロスを抑えられるように心掛けています。
中国(香港)株は、2021年12月にすべて売却して以来、現在はノーポジションです。
日本株・ETF(楽天証券)
楽天証券で単元株の取引を行っています。トレード方法は、数日~数週間の短中期で上昇銘柄のトレンドに乗る、いわゆる「モメンタム投資」が基本ですが、デイトレも行います。
日経平均が+7%、マザーズがほぼ±0%という地合いの中、ボクのポートフォリオは +17% と、大きく躍進しました。
プラスの大きな要因は、太陽光発電で超絶決算を出した「Abalance」の上昇に乗れたこと、「SREHD」「ギックス」「円谷フィールズ」「Arent」などの厳選した銘柄の決算またぎに成功したこと(危険そうな銘柄の決算は回避できたこと)、「クリアル」などのモメンタム投資で順調に利益を伸ばせたこと、です。
4月から改善してきたデイトレについても、ポートフォリオに対して +5% ほどの寄与となり、地合いが悪い時などの武器として使えるようになってきました。それでも、依然として損切りが遅れてしまうこともあるため、まだまだ改善の余地は残ります。
各銘柄の目標とする利益を明確に設定して資金管理を徹底し、地合いの意識もさらに高くして、6月もさらに利益を伸ばしていきたいところです。
5月末時点では、「クリアル」「Arent」「ウォンテッドリー」「スタメン」「アンビション」「ディア・ライフ」「五洋建設」「セルソース」「サイフューズ」「ステムリム」の10銘柄を保有しています。
暗号資産(DMM)
イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。
ナスダックに連動するかと思いきや、リスク回避としてゴールドとともに買われたり、非常に予測しづらい資産の1つですが、今年は右肩上がりをキープしていますね。
暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。
エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)
国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。
出資した6社のうち2社は事業の継続が困難となり清算されてしまったため、現在は「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「LIVER株式会社」の4社に出資しています。
今月も特に動きはありません。
いずれの案件も、2025年ごろのイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。
ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)
いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。
「アフリカ未電化地域支援」「欧州フィンテック事業者支援」「コロンビアフィンテック事業者ファンド」といったファンドに出資しています。
貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。
クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。
今月も、特に大きな動きはありません。
ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、為替リスクに加えてカントリーリスクも考慮しなければならず、かなり難易度の高い投資ですね。
積立投資信託(楽天証券)
eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」「楽天レバレッジ NASDAQ100」の5銘柄の合計です。
楽天レバレッジ NASDAQ100(通称レバナス)が大きく伸びて、過去最高の含み益となりましたが、現金が必要になったことと、米国の債務上限問題(デフォルトや国債格下げ)の懸念から、いったん出金しました。
リセッションの可能性が残る一方、ChatGPTを始めとする生成AI市場に対する期待感、一方で過熱する期待感に対する反動など、米国市場を取り巻く環境は先行きがかなり不透明になっています。
市場をじっくり観察しつつ、また少しずつ資金を戻していきたいところです。
世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、いずれも長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定もあります。
ロボ積立(テオ:THEO)
ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。
先月、全額出金していったん振り出しに戻りましたが、積立は淡々と続けていきます。
確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)
外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に60%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10% を設定しています。
老後の大切な資産になります。
この1年以上、含み益はずーっと横ばいでしたが、米国市場の回復と日本株の上昇により、過去最高の含み益となりました。ただし、米国にはリセッションの懸念が残るため、このまま上昇曲線を描くかどうかは微妙なところです。
小規模企業共済
現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。
最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。
複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。
まとめ
以上、2023年5月分の運用状況をまとめてみました。
全体としては、前月比 +95万円という結果です。
日本株については、自分なりの投資スタイルがかなり身に付いてきたように感じます。本業を疎かにすることなく、なるべく短いトレード時間で最大限の利幅を狙えるよう、さらに資金管理や銘柄の見極め、デイトレの技を磨いていきたいところです。
投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。