長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。
【投資の基本姿勢】
- 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
- 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
- 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。
外国株・ETF(マネックス証券)
2021年2月から、マネックス証券で米国株および中国株の取引を開始しました。現在のアクティブ運用の主戦場は、米国市場および中国市場となっています。
以下の S&P500 ヒートマップ(過去1ヵ月分)を見れば明らかなように、2022年4月の1ヵ月は、生活必需品(ディフェンシブ)銘柄を除くすべてのセクターで、ほとんどの銘柄がマイナスとなっています。
インフレ傾向が止まらず、FRBによる政策金利(FFレート)のタカ派的な引き上げが次々に織り込まれて、長期金利が大きく上昇したことが主な原因です。ウクライナ vs. ロシアの紛争が膠着状態となり、3月相場を牽引した「エネルギー」「鉱物」「農業」関連銘柄の上昇がひと段落となったことも影響しています。
その結果、S&P500指数が-9%、ナスダック総合指数が-13%、ダウ平均株価指数が-5% という荒れ気味の相場となりました。これに対して、ボクのポートフォリオ(PF)は -2% となり、今月も指数を上回れました。ただし、この1ヵ月でドル/円が 5%ほども急騰しており、それを差し引くと、株式取引自体の成果は、ほぼ指数並みということになります。
4月下旬に市場の下落傾向が見え始めた時点で、TSLA・SQM・ANTM・ALL・VRTX などはしっかりと利益確定して手放しました。また、ウクライナ情勢やインフレを考慮して保有するタンカー(FLNG)やバルカー(EDRY)、オイル(AR)なども含み益となっています。
一方、決算(怖いもの)見たさで保有しているグロース株が大きく足を引っ張り、上記のプラスを相殺してしまいました。PFの10%も占めていませんが、下落の影響は小さくありません。今回の決算は跨いでみますが、やはり金利上昇局面では、グロース銘柄を躊躇なく切り捨てる勇気と機動力が必要になりますね。
4月末時点では、個別株は NET・DOCS・ZI・OLPX・CPRX・AMPH・HRMY・CLFD・ABNB・CCL・DAL・ULCC・EDRY・NAT・FLNG・AR・SWN・CDEV・NEX の19銘柄、ETFは SPXL・NUGT・GLD の3銘柄を保有しています。今回の Q1決算の結果にも依りますが、個別株は 10銘柄前後まで絞り込みたいと思っています。
基本的に上昇傾向(かつ好決算)の銘柄(または、上昇の可能性が高いバリュー銘柄)を購入し、トレンドに従って規律を守ることで無駄なトレードを減らし、機会損失や手数料のロスを抑えられるように心掛けています。
中国(香港)株は、昨年12月に売却してしまったので、現在はノーポジションです。
米国ETF(楽天証券)
楽天証券で取引していた米国ETFは、マネックス証券に移動・統合しました。
日本株・ETF(楽天証券)
楽天証券で単元株の取引を行っています。トレード方法は、数日~数週間の短中期で上昇銘柄のトレンドに乗る、いわゆる「モメンタム投資」が中心です。
日系平均が-3%、マザーズが-10%という状況の中、ボクのポートフォリオは、ほぼ±0% という結果になりました。「エアトリ」が上昇した一方、「ステムリム」「新日本科学」は下落しましたが、好業績を見込んで購入した「サイバートラスト」が予想通りの好決算となり、マイナスをカバーしてくれました。
SBIネオモバイル証券で行っていた端株取引は、機動力に欠けるため4月でやめ、楽天証券に集約しました。銘柄を絞り込み、規律をしっかり守りつつ、もう少し大胆にモメンタム投資を行いたいところです。
4月末時点では、「エアトリ」「新日本科学」「ステムリム」「INPEX」「サイバートラスト」の5銘柄を保有しています。
暗号資産(DMM)
イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。
4月は下落し続け、6バガーの水準まで戻ってしまいました。
暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。
エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)
国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。
現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。
いずれの案件も、2025年ごろのイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。
ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)
いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。
「キルギスマイクロファイナンス事業者支援」「メキシコ女性起業家支援」「メキシコ中小企業金融事業者」「アフリカ未電化地域支援」「欧州フィンテック事業者支援」「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」といったファンドに出資しています。
貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり(依然、コロナ禍の最中でもあるため)、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。償還されるまでは損益ゼロで記載します。
クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。
一部のファンドから分配金が発生して、含み益が微増しました。
積立投資信託(楽天証券)
eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」「楽天レバレッジ NASDAQ100」の5銘柄の合計です。
今月も底値付近で「楽天レバレッジ NASDAQ100」をスポット購入しました。
世界的なリスクオフの状況で円安効果が相殺されてしまっています。
いずれも、世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後も、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定です。
ロボ積立(テオ:THEO)
ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。ボクは、新生銀行の各種手数料が安くなる「シルバーステージ」狙いのために毎月1万円ずつ積み立てています。人工知能(AI)の将来性にも期待しています。
先月から含み益は目減りしたものの、株式・債権・実物資産にバランス良く配分されていることから、上下動は抑えられています。
確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)
外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に60%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10% を設定しています。
米国や先進国の株式中心のポートフォリオを組んでいますので、ベアマーケットでは含み益がそれなりに目減りしてしまいます。長期投資なので、淡々と積み立てていくだけです。
小規模企業共済
現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。
最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。
複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。
外貨預金(新生銀行)
2020年の1月(コロナ前)から、豪ドルの定期預金(3年)を積み立てています。
コロナウイルス感染症(新型肺炎)が収束に向かう中、量的緩和(QE)の終了と今夏以降の利上げの可能性を発表したオーストラリアに対して、日本は低金利政策を続けることとなったため、豪ドル/円がかなり上昇しています。経済制裁を受けるロシアの代替的な鉱物供給源としての期待も影響して、豪ドル高の水準が続いています。
豪ドルは、リスクオン/オフ時の値動きが比較的はっきりしていて扱いやすく、日本円に対する保険的意味合いにもなるため、貴重な資源国通貨として今後も末永くホールドしておきたいところです。
まとめ
以上、2022年4月分の運用状況をまとめてみました。
全体としては、前月比 -46万円という結果です。米国や先進国の株式中心の iDeCo、世界的なリスクオフの影響を受けやすい暗号資産(イーサリアム)などを中心に、円安効果ではカバーしきれない程の含み損が発生しました。
今後、ロシアのウクライナ侵攻が解決したとしても、世界的なインフレ傾向は容易に収まることもなく、米国経済も今年は大きな成長が見込めません。そのため、先進国や日本の株価指数にもあまり期待できないでしょう。少しずつコツを掴んできたモメンタム投資により、個別株で利益を積み上げていきたいところです。
投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。