敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

米中株リスク&イーサ・iDeCo 下落で前月比-15万円【9月投資実績】

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長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。

 

【投資の基本姿勢】

  1. 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
  2. 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
  3. 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。

 

外国株(マネックス証券)

2021年2月から、マネックス証券で米国および中国の個別株の取引を開始しました。現在のアクティブ運用の主戦場は、米国市場および中国市場となっています。

 

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米国株は、夏枯れとともに大きな調整が入りやすい9月に突入して、ナスダックが -5.5%、S&P500 が -5%、ラッセル(中小型)が -3.5%、ダウが -4% ほどの下落となりました。

 

例年、9月最初のレイバーデイ(labor day)以降は株価が下落する傾向にある上、今年は、コロナショック以降の上がり過ぎた株価、コロナからの回復に伴う急激なインフレ、それに対する FRB のテーパリング観測、これを見越した金利の上昇に、中国恒大集団をはじめとする中国不動産市場のデフォルトリスクが重なって、世界的に不安定な相場となりました。

 

これに伴って、ボクのポートフォリオも5%程度のマイナスとなりました(現金含む)。8月末の時点で、長期保有銘柄以外は概ね現金化していましたので、グロースや IPO銘柄中心でも、この程度のマイナスで済んだとも言えます。

 

9月末時点では、DOCS・AFRM・ZI・DLO・U・CCL・NVTA・PLTR・GDRX・DAL・RPRX・TSLA・SNAP・AMD・CSCO・GS・MQ・LZ・CPRX・MCW・ULCC・PATH・KNBE の23銘柄を保有しています。このうち、TSLA・SNAP・AMD・CSCO・GS は、9月下旬の株価踊り場で安易に買い入れてしまい、含み損となっています。

 

中国(香港)株は、不動産リスクが急激に高まった中旬に、保有していた波司登国際(3998)と中航科工(2357)の両者を売却し、今はポジション無しです。売却後に大きく下落しましたので、今回は良い判断でした。

 

10月もハイリスクの状況が続きますので、安易な売買は損が膨らむ可能性大です。

 

米国ETF(楽天証券)

2021年2月から、取り扱い銘柄数を考慮して、米中個別株はマネックス証券に、米国ETFは楽天証券に集約しました。

 

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長期金利が底を打ち、金融引き締めとともに年末にかけて上昇すると予想した TMV が実際に 10% ほど上昇して、利益が増大しました。その他、上旬に購入した TECS や SPXS、中国市場の調整を想定して購入した YANG 等のベア型からも利益が得られています。

 

一方、長短金利差の恩恵を受けやすい FAS も購入しましたが、金利上昇よりも株価下落の影響を強く受け、現在のところは含み損となっています。

 

日本株(楽天証券)

2020年の12月に、SBIネオモバイル証券に登録して、日本の個別株の売買を始めましたが、現在は楽天証券に移って、単元株の取引を行っています。

 

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前半は「イーレックス」や「アートスパーク」、後半は「エアトリ」などで利益を積み増しました。結果的には日経平均を上回る4%ほどの利益となりましたが、FRB のテーパリング発表を警戒してポジションをいったん解消したため、初旬の上昇相場は取りこぼしています。これが無ければ、10%近い利益も可能でした。ま、安全第一ですけどね。

 

9月末時点では、小型の成長期待銘柄を一部解消して、「エアトリ」「ANA」「TKP」「アステナHD」「三菱UFJ」を保有しています。コロナの第5波が終息して、経済活動の再開とともに上昇が期待できるリオープン銘柄が多いですね。

 

暗号資産(DMM)

イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。

 

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9月初旬に7バガーを達成した後、ズルズルと下落して、現在は5~6バガーのあたりでフラグパターンを形成しているようです。10月もボラティリティが高くなりそうです。

 

暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。

 

エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)

国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。

 

現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。

 

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いずれの案件も、およそ5年後のイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。

 

ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)

いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。

 

「キルギスマイクロファイナンス事業者支援」「メキシコ女性起業家支援」「アフリカ未電化地域支援」「東欧金融事業者支援」「欧州フィンテック事業者支援」「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」といったファンドに出資しています。

 

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貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり(依然、コロナ禍の最中でもあるため)、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。償還されるまでは損益ゼロで記載します。

 

クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。

 

一部のファンドから償還が始まり、初めて利益が出ました。

 

積立投資信託(楽天証券)

eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」の4銘柄の合計です。

 

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米中株のリスクや大規模な調整を受け、さすがに損益は目減りしています。

 

いずれも、世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定もあります。

 

ロボ積立(テオ:THEO)

ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。ボクは、新生銀行の各種手数料が安くなる「ゴールドステージ」狙いのために毎月1万円ずつ積み立てています。人工知能(AI)の将来性にも期待しています。

 

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世界的な株価調整の中、比較的好調だった日本株や、エネルギー関連株式への分散が効いて、全体ではほぼ±0%の成績となっています。

 

確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)

外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に60%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10% を設定しています。

 

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米国や先進国の株式中心のポートフォリオを組んでいますので、さすがにマイナスです。前月比マイナスは、今年の2月以来です。

 

小規模企業共済

現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。

 

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最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。 

 

複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。

 

外貨預金(新生銀行)

2020年の1月(コロナ前)から、豪ドルの定期預金を積み立てています。

 

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オーストラリアは、コロナウイルス感染症(新型肺炎)の押さえ込みに成功した稀有な国の1つであり、2020年11月から本格的な豪ドル/円の上昇が始まりました。その後、ワクチンの接種が進んでコロナの終息が見えてくるのに合わせて、鉄鉱石などの資源需要が回復し、さらに豪ドル高が進みましたが、経済的に大きく依存する中国の景気失速やリスク増大に伴って、7月から低迷したままです。

 

豪ドルは、リスクオン/オフ時の値動きが比較的はっきりしていて扱いやすく、日本円に対する保険的意味合いにもなるため、貴重な資源国通貨として今後も末永くホールドしておきたいところです。

 

 

 

まとめ

以上、2021年9月分の運用状況をまとめてみました。

 

全体としては、前月比 -15万円という結果です。大きなマイナス要因は、米国個別株、その比率が高い iDeCo、およびイーサリアム(#ETH)です。

 

一方、米国ETFは、TMV・TECS・SPXS・YANG などのベア型を活用して、厳しい相場環境の中でも、4%ほどの利益を得ることができました。

 

日本株も、自分に合った投資手法が確立されつつあります。低バリュエーションの銘柄をボトムで仕込みつつ、上昇の波に乗るモメンタム投資でこまめに利益を確定していきたいところですね。

 

10月は、9月以上にギクシャクするかもしれません。ある程度の資金は確保してありますので、不要な売買を控えつつ、焦らずに安値・底値での買い付けを目指しましょう。

 

投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。

 

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