長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。
【投資の基本姿勢】
- 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
- 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
- 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。
外国株(マネックス証券)
2021年2月から、マネックス証券で米国および中国の個別株の取引を開始しました。現在のアクティブ運用の主戦場は、米国市場および中国市場となっています。
米国株は、8月も好調に推移し、ナスダックが +4%、S&P500 が +3%、ラッセル(中小型)が +2.5%、ダウが +1.5% ほどの伸びとなりました。その中で、ボクのポートフォリオは、+6%ほど成長し、米国の個別株取引を本格的に始めてから半年で最高の結果となりました。要因はいくつか考えられます。
- DOCS や DLO など、好決算の恩恵を受けた
- IPO株中心に、7月に安値で仕込んだ銘柄が上昇した
- 不要な売買をなるべく控えた
- 決算ミスやトレンドから外れた銘柄を素早く損切りできた
ラッキーではなく、再現性の高い手法に慣れてきた上、お手頃価格で買った好決算銘柄の伸びしろも期待できますので、来月以降もこの調子を維持したいところです。
8月末時点では、DOCS・AFRM・ZI・DLO・U・ZS・CRWD・CCL・NVTA・PLTR・ASO・GDRX・DAL・SNAP・RPRX・MQ・LZ・BIIB・CPRX・MCW・ULCC・PATH・AI・KNBE の24銘柄を保有しています。ちょっと多すぎる気もしますが、このうち14銘柄は、余程の悪材料がない限り、長期保有するつもりです。
毎年9月のレイバーデイ以降は夏枯れ相場の傾向で、昨年も S&P500 が -10%の落ち込みとなり、11月まで回復しませんでした。ですので、キャッシュポジション多めです。ベアマーケットになっても、長期保有銘柄はそのままに、ディフェンシブ銘柄などでモメンタム投資を実行する予定です。
中国(香港)株は、7月末に購入した波司登国際(3998)が +30%ほど伸び続けて、大きな利益となりました。ただ、HSI指数の伸び悩みとともに、四環医薬(0460)や完美医療(1830)も振るわず、初旬に購入した低PERの康哲薬業(0867)も値を落としてしまい、結局はマイナスです。中国は相変わらず政府の規制リスクがあるため、投資金額と銘柄を絞り込みました。
8月末時点では、波司登国際(3998)と中航科工(2357)を保有しています。
米国ETF(楽天証券)
2021年2月から、取り扱い銘柄数を考慮して、米中個別株はマネックス証券に、米国ETFは楽天証券に集約しました。
現金が必要となって一部引き出したため、運用額が大幅に少なくなっています。
7月から、銘柄を TECL・SPXL の2つに絞り込み、 基本的には TECL:SPXL:現金 = 1:1:2 の比率をキープするようにリバランスしながら、運用しています。
7月は不要なリバランスなどで、得られるはずの利益を取りこぼしていましたが、8月は不要な売買をなるべく減らすことで、運用にも慣れてきました。
9月以降の夏枯れと、テーパリング前倒しのリスクを考慮して、TECL や SPXL の比率はかなり落としました。一方、長期金利が底を打ち、金融引き締めとともに年末にかけて上昇すると予想されますので、TMV を多めに保有しています。状況に応じて、TECS や SPXS のベア型も利用したいところです。
日本株(楽天証券)
2020年の12月に、SBIネオモバイル証券に登録して、日本の個別株の売買を始めましたが、現在は楽天証券に移って、単元株の取引を行っています。
8月は、ネオモバイル証券から楽天証券への引っ越しに合わせて、これまでの投資結果を振り返り、いろんな投資方法を模索することになりました。
途中でデイトレなども試した結果、一時はポートフォリオが -8%まで目減りしましたが、米国株と同様に、一部を長期で保有しつつ、残りでモメンタム投資を行った結果、地合いの良さも手伝って、月末の3日ほどでマイナスを取り返すことができました。なので、今後もこの方針で進めます。日本市場は停滞気味ですので、モメンタムの割合が高くなると思います。
8月末時点では、「エアトリ」「若築建設」「ステムリム」「アステナHD」「アートスパーク」「オプトエレクトロニクス」「QDレーザ」「Zホールディングス」を保有しています。
暗号資産(DMM)
イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。
7月からの上昇が継続して、100日ぶりの高値となり、7バガーが見えてきました。
暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。
エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)
国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。
現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。
いずれの案件も、およそ5年後のイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。
ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)
いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。
「キルギスマイクロファイナンス事業者支援」「メキシコ女性起業家支援」「アフリカ未電化地域支援」「東欧金融事業者支援」「欧州フィンテック事業者支援」「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」といったファンドに出資しています。
貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり(依然、コロナ禍の最中でもあるため)、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。償還されるまでは損益ゼロで記載します。
クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。
今後、米国の金融引き締め(テーパリング)の進展に伴って、金利上昇による米ドル/円の上昇も見込まれるため、為替相場に動きが出てきそうです。
積立投資信託(楽天証券)
eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」の4銘柄の合計です。
米国株の頭打ちや中国株の暴落の影響を受け、7月は累計の含み損益が久しぶりに目減りしましたが、8月は再びプラス基調となりました。
いずれも、世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定もあります。
ロボ積立(テオ:THEO)
ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。ボクは、新生銀行の各種手数料が安くなる「ゴールドステージ」狙いのために毎月1万円ずつ積み立てています。人工知能(AI)の将来性にも期待しています。
こちらも、先月は含み損益が目減りしましたが、再びプラスです。
確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)
外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に60%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10% を設定しています。
分散が効いて、過去最大の含み益を順調に更新し続けています。
小規模企業共済
現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。
最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。
複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。
外貨預金(新生銀行)
2020年の1月(コロナ前)から、豪ドルの定期預金を積み立てています。
オーストラリアは、コロナウイルス感染症(新型肺炎)の押さえ込みに成功した稀有な国の1つであり、2020年11月から本格的な豪ドル/円の上昇が始まりました。その後、ワクチンの接種が進んでコロナの終息が見えてくるのに合わせて、鉄鉱石などの資源需要が回復し、さらに豪ドル高が進みましたが、米国をはじめとして業績相場の終焉が見えてきたこともあり、豪ドル安に転じて、累計の含み損益が6月から減少傾向です。
豪ドルは、リスクオン/オフ時の値動きが比較的はっきりしていて扱いやすく、日本円に対する保険的意味合いにもなるため、貴重な資源国通貨として今後も末永くホールドしておきたいところです。
まとめ
以上、2021年8月分の運用状況をまとめてみました。
全体としては、前月比 +43万円という好結果です。中国(香港)株の低迷はありながらも、米国株・ETFの運用にある程度慣れることができました。好調な米国株の比率が高い iDeCo と月末に伸びたイーサリアム(#ETH)の寄与も大きいですね。
日本株も、自分に合った投資手法が確立されつつあります。低バリュエーションの銘柄をボトムで仕込みつつ、上昇の波に乗るモメンタム投資でこまめに利益を確定していきたいところですね。
9月以降は、米国市場の夏枯れに、金融引き締め(テーパリング)が重なる可能性が高いため、かなりギクシャクしそうです。すでに資金は多めに確保してありますので、不要な売買を控えつつ、焦らずに安値・底値での買い付けを目指しましょう。
投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。