敏感の彼方に

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米株ピーク&IPO低迷と中国株暴落で前月比-30万円【7月投資実績】

株価

 

 

 

長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。

 

【投資の基本姿勢】

  1. 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
  2. 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
  3. 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。

 

外国株(マネックス証券)

2021年2月から、マネックス証券で米国および中国の個別株の取引を開始しました。現在のアクティブ運用の主戦場は、米国市場および中国市場となっています。

 

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米国の景気は、6月までは急速に回復して過熱気味となり、金利も急騰しましたが、物価上昇やGDP増加がいったん織り込まれたことで落ち着きを取り戻し、長期金利も半年前の水準まで下落してきました。しかし、長期金利と逆相関の関係にあった株価(特に、グロース)が、長期金利と相関して動くようにもなって、コロナ回復相場のピークが見えてきました。

 

米国株は決算期を迎えていますが、株式市場のピークが見えてきたこともあり、好決算の企業を除いて、銘柄を絞り込む方向で進めています。特に、PER(または、PBR)の高い銘柄は、相場の下落時に売られる可能性が高いため、早めに手仕舞いしておきたいところです。

 

7月末時点では、BMY・CCL・ZM・SNAP・PINS・AI・ZI・U・CPRX・RBLX・PATH・KNBE・RXRX・OLO・MQ・LZ・ULCC・DNUT の18銘柄を保有しています。IPO銘柄を多く保有していますが、7月のマイナスは、供給過多となっているこれらIPO銘柄の下落が主な原因です。今後、決算をミスった銘柄から削ぎ落として、ポートフォリオを引き締めます。

 

中国株は、決算後の暴落で狼狽して完美医療(1830)をいったん手放してしまったことと、後半に中国政府が学習塾(補習塾)の規制強化に乗り出したことで市場全体が一気に冷え込んだことにより、大きなマイナスを刻んでしまいました。少しずつ貯め込んできたプラスを一気に吐き出す形となってしまいました。HSI指数は、この1ヵ月で8%以上もの暴落です。

 

7月末時点では、完美医療(1830)のほか、好決算の四環医薬(0460)と、上昇トレンドに入った波司登国際(3998)を保有しています。

 

8月以降は、目先の利益にとらわれず、有望と思われる銘柄を安値で仕込む時期と考えます。

 

米国ETF(楽天証券)

2021年2月から、取り扱い銘柄数を考慮して、米中個別株はマネックス証券に、米国ETFは楽天証券に集約しました。

 

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現金が必要となって一部引き出したため、運用額が大幅に少なくなっています。

 

7月から、銘柄を TECL・SPXL の2つに絞り込み、 基本的には TECL:SPXL:現金 = 1:1:2 の比率をキープするようにリバランスしながら、運用しています。

 

運用見直し初月ということで不慣れな中、不要なリバランスが増え、得られるはずの利益を取りこぼしてしまいました。過去のチャートを振り返ってみると、週足のトレンドに上昇/下落のシグナルが出ることが多いようなので、これを利用してリバランスを行ってみます。

 

これから景気が減速していく状況でも、比較的大型で好決算のハイテク銘柄は、ある程度の上昇が期待できます。とは言え、TECL と SPXL はそろそろ頭打ち感もあります。状況に応じて、TECS や SPXS のベア型を利用したいところです。

 

日本株(SBIネオモバイル証券)

2020年の12月に、SBIネオモバイル証券に登録して、日本の個別株の売買を始めました。単元株ではなく、1株や金額単位で投資できるのが便利です。

 

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6月は、「ANA」「川崎汽船」「東急」「横浜ゴム」といったコロナ復興銘柄や、「富士フイルム」「中央自動車工業」のほか、ファンダメンタルズや収益構造が良好で、しかも割安なベンチャー銘柄「ステムリム」からも収益がありましたが、7月は日経平均が4%以上も下落したため、それにつられて特にグロース株が低迷しました。

 

7月末時点では、「ベネフィット・ワン」「アートスパークHD」「サイバーエージェント」「アウトソーシング」「ワコム」の5 銘柄を保有しています。

 

8月以降は基本的に、単元株でトレードしていきます。

 

暗号資産(DMM)

イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。

 

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5月半ばから低迷し始めましたが、7月後半にダブルボトムを形成し、今はネックラインも超えて上昇トレンドにあります。

 

暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。

 

エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)

国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。

 

現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。

 

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いずれの案件も、およそ5年後のイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。

 

ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)

いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。

 

「キルギスマイクロファイナンス事業者支援」「メキシコ女性起業家支援」「アフリカ未電化地域支援」「東欧金融事業者支援」「欧州フィンテック事業者支援」「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」といったファンドに出資しています。

 

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貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり(依然、コロナ禍の最中でもあるため)、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。償還されるまでは損益ゼロで記載します。

 

クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。

 

メキシコペソは、コロナによる下落から順調に回復しており、バイデン政権の誕生で米国との関係が修復されれば、さらにペソ/円の上昇が期待できるため、今後もペソ建て案件には注目していきます。

 

積立投資信託(楽天証券)

eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」の4銘柄の合計です。

 

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米国株が頭打ちする一方、中国株が暴落した影響を受け、累計の含み損益が久しぶりに目減りしました。

 

いずれも、世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定もあります。

 

ロボ積立(テオ:THEO)

ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。ボクは、新生銀行の各種手数料が安くなる「ゴールドステージ」狙いのために毎月1万円ずつ積み立てています。人工知能(AI)の将来性にも期待しています。

 

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含み損益が久しぶりに目減りし、コロナ回復相場が踊り場に到達したことが分かります。

 

確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)

外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に50%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10%、バランス型「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」に10%を設定しています。

 

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分散が効いて、過去最大の含み益を順調に更新し続けています。

 

小規模企業共済

現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。

 

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最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。 

 

複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。

 

外貨預金(新生銀行)

2020年の1月(コロナ前)から、豪ドルの定期預金を積み立てています。

 

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オーストラリアは、コロナウイルス感染症(新型肺炎)の押さえ込みに成功した稀有な国の1つであり、2020年11月から本格的な豪ドル/円の上昇が始まりました。その後、ワクチンの接種が進んでコロナの終息が見えてくるのに合わせて、鉄鉱石などの資源需要が回復し、さらに豪ドル高が進みましたが、米国をはじめとして業績相場の終焉が見えてきたこともあり、豪ドル安に転じて、累計の含み損益が6月から減少傾向です。

 

豪ドルは、リスクオン/オフ時の値動きが比較的はっきりしていて扱いやすく、日本円に対する保険的意味合いにもなるため、貴重な資源国通貨として今後も末永くホールドしておきたいところです。

 

 

 

まとめ

以上、2021年7月分の運用状況をまとめてみました。

 

全体としては、前月比 -30万円という残念な結果です。米国の株価がピークに近づく一方、IPOが供給過多で低迷する中、中国の規制リスク大で株価が暴落した影響を大きく受けました。株式市場は、コロナ禍からの回復がいよいよ大詰めを迎えつつあります。

 

米国と中国の個別株については、現金比率を高めに設定しつつ、好決算の銘柄を中心に割安となったタイミングで購入し、有望な株を中長期的に保有する仕込みの時期とします。

 

米国ETFについては、不要なリバランスを抑えつつ、今の運用方針を続けます。

 

日本株は、単元株トレードを基本とし、上昇の波に乗るモメンタム投資でこまめに利確しつつ、低バリュエーションの銘柄をボトムで仕込めれば良いなと思います。

 

投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。

 

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