敏感の彼方に

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イーサリアム暴落と米国ETFの失敗で前月比±0円【6月の投資実績】

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長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。

 

【投資の基本姿勢】

  1. 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
  2. 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
  3. 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。

 

外国株(マネックス証券)

2021年2月から、マネックス証券で米国および中国の個別株の取引を開始しました。現在のアクティブ運用の主戦場は、米国市場および中国市場となっています。

 

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米国市場は、コロナワクチンの接種効果が如実に現れて、景気が急速に回復しています。特に、生産や物流がボトルネックとなってインフレが加速しており、景気が回復する「業績相場」から、景気が過熱する「逆金融相場」へと遷移しているようです。また、株価の動きは、景気が減速する「逆業績相場」を織り込み始めているようにも見えます。

 

6月上旬は、業績相場の様相が残っており、海運銘柄や金融銘柄でプラスを確保できていましたが、主に以下3つの理由から、ポートフォリオ(PF)が悪化していきました。

  • ミーム株を安易に買ってしまった。
  • ハイテク・グロース株をしっかりホールドできなかった。
  • FOMC(米国金融政策決定会合)に上手く対応できなかった。

 

ミーム株は、最初は運よく儲かったのですが、その後は欲に引っ張られて利益確定や損切りが遅れてしまい、結局はマイナスです。一方、ハイテク・グロース株は、値上がりを信じて保持すべきところ、チョコチョコと利確を入れてしまい、プラスを取り逃してしまいました。さらに、中旬の FOMC で景気の過熱感が鮮明となりましたが、金融銘柄に固執してしまい、イールドカーブのフラット化の影響を受けて、大きくマイナスとなりました。

 

6月末時点では、ZM・ROKU・CRWD・AI・LI・ZI・U・QS・ CPRX・RBLX・PATH・KNBE・RXRX の13銘柄を保有しています。比較的大型のハイテク銘柄を中心に、中小型や IPO 銘柄も取り入れつつ、安易な売買の回数を極力減らしたいところです。

 

中国株は、下落が始まった永達汽車服務(車ディーラー)を上旬に利益確定しました。また、上海医薬をいったん手放した後、少しだけ再度購入しました。さらに、好決算で株価も順調に伸びている康哲薬業(医薬)をポートフォリオに加えました。以前から保有する登輝控股(家電)、完美医療(美容)、火岩控股(ゲーム)等のグロース株と併せて、現在は5銘柄を運用しています。香港ハンセン株価指数(HSI)が 2.2%ほど下落したのに対し、保有株は7%前後のプラスとなりました。

 

7月は、何としても米国株をプラスに転じたいところです。

 

米国ETF(楽天証券)

2021年2月から、取り扱い銘柄数を考慮して、米中個別株はマネックス証券に、米国ETFは楽天証券に集約しました。

 

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ETF についても、FOMC の対応をミスって、FAS と TMV で大きなマイナスを生じてしまいました。

 

FOMC 前までは、GLDM・BND・IYR・VTI・XLK・XLE・SPXL・DBA・QCLN ・SOXL・FAS・TMV の12銘柄で運用していたのですが、多すぎて十分に管理できていないことと、業績相場の終焉によりコモディティの値上がりがあまり期待できなくなったことから、運用方針を大幅に変更してみました。

 

銘柄を TECL・SPXL の2つに絞り込み、 TECL:SPXL:現金 = 1:1:2 の比率をキープするようにリバランスしながら、運用していくことにしました(リバランスは、なるべくピークやボトムを狙いますが、特に上昇時は、比率が崩れないようにコツコツとリバランスする予定です)。

 

これから景気が減速していく状況でも、比較的大型で好決算のハイテク銘柄は、ある程度の上昇が期待できるため、TECL と SPXL のブル型で利益を伸ばしたいところです。

 

日本株(SBIネオモバイル証券)

2020年の12月に、SBIネオモバイル証券に登録して、日本の個別株の売買を始めました。単元株ではなく、1株や金額単位で投資できるのが便利です。

 

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「ANA」「川崎汽船」「東急」「横浜ゴム」といったコロナ復興銘柄の上昇に乗って、5月のマイナスを大きく取り戻すプラスとなりました。その他、「富士フイルム」「中央自動車工業」のほか、ファンダメンタルズや収益構造が良好で、しかも割安なベンチャー銘柄「ステムリム」からも収益がありました。

 

6月末時点では、「メンバーズ」「SREHD」「M3」「マークラインズ」「SUMCO」「第一稀元素化学工業」「ステムリム」「富士フイルム」「横浜ゴム」「シスメックス」「メニコン」「中央自動車工業」の 12 銘柄を保有しています。

 

日経平均もTOPIXも上値が重く、しばらくは停滞が続きそうです。7月以降も、上昇するセクターをしっかりとフォローしつつ、利確や損切りが遅れないように注意したいところです。

 

暗号資産(DMM)

イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。

 

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5月前半のピークに8バガー近くまで伸びたのは夢のような話で、6月下旬には3バガーまで暴落しました。その後、月末には、何とか4バガーまで持ち直しています。短期的には、まだまだ安心できませんし、先行き不透明です。

 

暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。

 

エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)

国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。

 

現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。

 

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いずれの案件も、およそ5年後のイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。

 

ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)

いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。

 

「キルギスマイクロファイナンス事業者支援」「メキシコ女性起業家支援」「アフリカ未電化地域支援」「東欧金融事業者支援」「欧州フィンテック事業者支援」「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」といったファンドに出資しています。

 

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貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり(依然、コロナ禍の最中でもあるため)、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。償還されるまでは損益ゼロで記載します。

 

クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。

 

メキシコペソは、コロナによる下落から順調に回復しており、バイデン政権の誕生で米国との関係が修復されれば、さらにペソ/円の上昇が期待できるため、今後もペソ建て案件には注目していきます。

 

積立投資信託(楽天証券)

eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」の4銘柄の合計です。

 

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いずれも、世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定もあります。

 

ロボ積立(テオ:THEO)

ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。ボクは、新生銀行の各種手数料が安くなる「ゴールドステージ」狙いのために毎月1万円ずつ積み立てています。人工知能(AI)の将来性にも期待しています。

 

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含み益は順調に伸びています(しかも、完全に放置状態です)。

 

確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)

外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に50%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10%、バランス型「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」に10%を設定しています。

 

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過去最大の含み益を順調に更新し続けています。

 

小規模企業共済

現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。

 

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最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。 

 

複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。

 

外貨預金(新生銀行)

2020年の1月(コロナ前)から、豪ドルの定期預金を積み立てています。

 

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オーストラリアは、コロナウイルス感染症(新型肺炎)の押さえ込みに成功した稀有な国の1つであり、2020年11月から本格的な豪ドル/円の上昇が始まりました。その後、ワクチンの接種が進んでコロナの終息が見えてくるのに合わせて、鉄鉱石などの資源需要が回復し、さらに豪ドル高が進みましたが、米国をはじめとして業績相場の終焉が見えてきたこともあり、豪ドル安に転じて、累計の含み損益が初めて減少となりました。

 

豪ドルは、リスクオン/オフ時の値動きが比較的はっきりしていて扱いやすく、日本円に対する保険的意味合いにもなるため、貴重な資源国通貨として今後も末永くホールドしておきたいところです。

 

 

 

まとめ

以上、2021年6月分の運用状況をまとめてみました。

 

全体としては、ほぼ ±0% という結果です。仮想通貨(イーサリアム : ETH)の暴落と、米国ETFで FOMC の対応に失敗したことが大きく影響しています。しかし、仮想通貨は本来「水モノ」ですから、それに頼ることなく、日米中株/ETFでしっかりと運用益を出せるようになりたいところです。

 

米国市場が業績相場から逆金融相場 → 逆業績相場へと移行しているようなので、日米株は、市況株(景気敏感株)をそろそろ手仕舞いして、グロース中心のポートフォリオにシフトしていきます。ガチャガチャとイジり過ぎることなく、10日~2週間単位でリバランスを検討するぐらいになるのが理想です。

 

米国ETFについては、運用方針を大幅に見直しましたので、まずは1ヵ月、この方針でどの程度の結果が得られるかを実験してみましょう。面白いですね。

 

中国株は、いま保有している銘柄や、過去に保有した銘柄をウォッチしながら、キャピタルとインカムの両にらみで、今後も気長に付き合っていこうと思います。

 

投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。

 

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