長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。
【投資の基本姿勢】
- 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
- 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
- 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。
外国株・ETF(楽天証券)
2021年2月から米国株および中国株のアクティブ運用を開始しました。
11月は、米国CPI(消費者物価指数)の発表でインフレのピークアウト感が鮮明になり、月末には FRB のパウエル議長が講演で利上げ鈍化~利下げの見通しを示したことから、ダウ平均株価指数、S&P500指数、ナスダック総合指数がいずれも+5%前後の上昇となりました。
一方、ウクライナ紛争開始直後の3月から続く物価高と、それに対する利上げ措置で半年以上続いていたドル円の上昇も10月下旬にピークアウトし、11月は円高ドル安が前月比で8%前後も加速しました。したがって、株価指数は円ベースではマイナスの結果です。
このような地合いの中、ボクのポートフォリオ(PF)は、円ベースで-4% と、ほぼ指数並みの結果でした。マイナスのほとんどは、期待して決算またぎした DDOG・ZI・XMTR・RBLX・AMRC などが軒並み決算後に暴落したことが原因です。これらさえなければ、円ベースでもプラスでした。決算の内容がそれほど悪いわけではありませんが、利上げで景気後退に向かう中、ガイダンスに成長鈍化を示唆する数字が並ぶと、どうしても株価は下落しますね。
それ以外のモメンタム投資については、保有銘柄の半分以上が15%~50%の含み益となっており、良いタイミングで無駄なく売買できているようです。
11月末時点では、個別株は AR・NEX・CCL・CLFD・INMD・DOCS・ASO・NU・SGML・SQM・CPRX・ADPT・ABCL・HRMY の14銘柄、ETFは FAS・CURE・NUGT・YINN・TMF・ICLN の6銘柄を保有しています。12月も雇用統計やCPI、中旬にかけてのタックスロスセリングを意識しつつ、その後のデッドキャットバウンス(D.C.B.)や X'mas ラリーで巻き返しを図りたいところです。
基本的には、上昇傾向(かつ好決算)の銘柄(または、上昇の可能性が高いバリュー銘柄)を購入し、トレンドに従って規律を守ることで無駄なトレードを減らし、機会損失や手数料のロスを抑えられるように心掛けています。
中国(香港)株は、昨年12月に売却してしまったので、現在はノーポジションです。
日本株・ETF(楽天証券)
楽天証券で単元株の取引を行っています。トレード方法は、数日~数週間の短中期で上昇銘柄のトレンドに乗る、いわゆる「モメンタム投資」が基本ですが、デイトレも行います。
日経平均が+1%程度、マザーズが+6%前後という地合いの中、ボクのポートフォリオは、+4% と中間の結果でした。主力の「M&A総合研究所」は横ばいでしたが、準主力の「霞ヶ関キャピタル」が+10%、決算をまたいだ「フェローテック」「ハイブリッドテクノロジーズ」「サンワカンパニー」はそれぞれ、+25%、+30%強、+30%弱と順調です。
11月末時点では、「Wスコープ」「M&A総研」「霞ヶ関キャピタル」「フェローテック」「ハイブリッドテクノロジーズ」「サンワカンパニー」「コシダカ」「ENECHANGE」「JMC」「ディア・ライフ」の10銘柄を保有しています。
暗号資産(DMM)
イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。
大手交換業者「FTX」の取り付け騒ぎ → 経営破綻によって、クリプト界隈はかなり荒れた相場となりました。含み益もご覧の通り、過去最悪の6月期に並ぶ水準です。騒動の後は横ばいを続けていますが、業界全体として回復するには数年を要するとの声もあります。
暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。
エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)
国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。
現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。
今月も特に動きはありません。
いずれの案件も、2025年ごろのイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。
ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)
いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。
「メキシコ中小企業金融事業者」「アフリカ未電化地域支援」「欧州フィンテック事業者支援」「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」「コロンビアフィンテック事業者ファンド」といったファンドに出資しています。
貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。
クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。
今月も、特に償還などはありませんでした。
積立投資信託(楽天証券)
eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」「楽天レバレッジ NASDAQ100」の5銘柄の合計です。
「楽天レバレッジ NASDAQ100」の全額をほぼ元値でいったん売却しました。GAFAMの成長が鈍化してきて、次のブル相場の主役にはなれないのではないかという懸念からです。また、それ以外の4銘柄についても一部を売却しました。円高ドル安が進んできたので、ドルを買う資金を用意しておきたいことと、そのドルで次のブル相場に備えたいからです。ドル安で新興国には期待しています。
世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、いずれも長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後も、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定です。
ロボ積立(テオ:THEO)
ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。ボクは、新生銀行の各種手数料が安くなる「ゴールドステージ」狙いのために毎月1万円ずつ積み立てています。人工知能(AI)の将来性にも期待しています。
円高で含み益は目減りしていますが、ドルベースなら過去最高益でした。
確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)
外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に60%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10% を設定しています。
米国や先進国の株式中心のポートフォリオを組んでおり、為替の影響が出ています。
小規模企業共済
現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。
最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。
複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。
外貨預金(新生銀行)
2019年の12月(コロナ前)から、豪ドルの定期預金(3年)を積み立てています。
豪ドルが少し安くなって、含み益が目減りしています。
12月(来月)半ばにいよいよ償還を迎えます。3年間の積立で20%ほどの利益が乗りました。
過去20年間の豪ドル円相場を見ても、100円あたりがピークとなっており、また、来年春の日銀総裁の退任で金利政策に変化が生じるかもしれませんので、いったん円か米ドルに戻して、日米いずれかの株式売買の資金に充てるつもりです。
まとめ
以上、2022年11月分の運用状況をまとめてみました。
全体としては、前月比 -30万円という結果です。円高ドル安が前月比で8%前後も加速して、米個別株・ETF や iDeCo の含み益が目減りしたことと、FTX の経営破綻で暗号資産の含み益も目減りしたことが主因です。
日米とも、モメンタム投資についてはかなり慣れてきました。米国経済はまだリセッションの懸念が残っていますし、インフレも一般的にはしつこく長引くため、まだまだ予断を許さない状況が続きますが、基本的には押し目狙いで、しっかりトレンドに乗っていきたいところです。
引き続き、経済指標の発表イベントなどでボラティリティの高い相場が続くと思われますが、慎重に、欲を出し過ぎることのないように、楽しく取引していきます。
投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。