敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

我が子は14個のスイッチを持っている【子どものやる気と自主性のツボ】

 

子ども スイッチ やる気 自主性 行動

 

 

「スイッチ」と言っても、Nintendo のアレのことではありませんので、間違って来られた方は、回れ右してお戻りください。あしからず。

 

ここで言う「スイッチ」とは、着替えや歯磨き、机の整理、家事の手伝いなどなど、子供たちがやるべきことや子供たちにやって欲しいことをどうやって上手くやらせるか、その「きっかけ」のようなものです。

 

3人の子育て中ですが、育児をなるべく楽に進めようと思うなら、子どもが自主的に行動する仕組みを作るのが一番だと実感しています。何でも自分でやってくれるようになるなら、こんなに楽なことはありません。そして、その仕組みの中で何度も行動を促しているうちに、それがやがて子どもの「習慣」となって定着します。

 

子育てには、大切なことが色々とありますが、その中でも「習慣付け」が最も重要だと思っています。「習慣」というのは、何も考えることなく身体が勝手に反応して動き出すことですから、これを身に付けるということは、その後の勉強にもスポーツにも仕事にも大いに役立つ「一生の宝物」となるからです。

 

その習慣付けの基本となる仕組みをここでは「スイッチ」と呼んでいますが、その「仕組み=スイッチ」を作ってあげるのは、やはり親の役目であり、育児の醍醐味でもあります。

 

「スイッチ」を持ち、それを上手く自分で「オン」操作できるようになった子どもは、誰かに「やりなさい」と言われなくても、自主的に行動することができます。

 

そのために我が家で工夫してきたことを、簡単に紹介してみますね。

 

競争心を煽る

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ムスコNは競争が大好きで、負けるのが大嫌いです。このような子のスイッチを「オン」にするのは、割りと簡単です (*^^)v。

 

幼稚園に入る前から、朝の着替えは、時間や他人との競争にすることで、勝手にスイッチが入るようになりました。「〇時〇分までに終わらないと負けだよ」「父上とどっちが速いかな?」などと煽れば、簡単に動き出します。

 

小学生になった今も、体育の授業前の着替えは、クラスメートの中から勝手に「仮想敵」を選んで、一人で勝手に競争しています。すっかり習慣化していますね。

 

ただし、競争が好きな子には向いていますが、反面、競争が嫌いな子にはあまり響かないようです。

 

選択肢を用意する

子どもには反抗期が付きものですが、2~3歳にもなれば、程度の差こそあれ、必ず最初の反抗期(イヤイヤ期)が訪れます。この時期は、親が何を言っても子どもは「イヤ!」と反射的に反応して、親の愛を確かめようとします。こういう時期には、こちらから無理やり何かを押し付けようとしても、逆効果です。上手く前に進みませんね。

 

一方、人間というのはそもそも、誰かに何かを押し付けられるのではなく、「自分で選べる」という自由を割りと好む生き物です。そして、反抗期というのは、そのような「自由」への助走期間でもあると思うのです。

 

ならば、その「自由への渇望」をあえて利用すれば良いのでは、ということで、その答えの1つが「選択肢を用意する」ということになります。「自分で選べる」というただそれだけのことで、自主的にスイッチを「オン」できるようになります。

 

こちら(↓)の記事がとても詳しくて参考になります。

srdk.rakuten.jp

 

プライドをくすぐる

大人はプライドの塊のような生き物ですが、子どもにも当然プライドはあります。

 

そんな自尊心の強そうな子には、語尾に「~できないよねぇ?」と付けてみましょう。「着替え、自分でできないよねぇ?」とか、「歯磨き、できないよねぇ?」とか、「ピーマン、食べられないよねぇ?」とか、「整理整頓、できないよねぇ?」といった具合です。

 

すぐさま「できるもん!」と反応して、そそくさと行動に移る場合があります。ただし、やり過ぎると相手も学習して効果が薄れる可能性もあるため、ここぞ!という時に使います。

 

愛情たっぷり褒める

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ほめられて嬉しくない人間なんていないですよね。子どもだって、もちろんそうです。ほめられると、それが自信になり、心の栄養にもなり、「またやってやろう!」という意欲にもつながります。

 

ただ1つ気を付けたいのは、「すごい!」とか「エライ!」というように「結果」をほめるのではなく、「頑張ったね」というようにプロセスを認めるようなほめ方に徹することです。

 

結果だけをほめていると、子どもは「結果が良ければいいんだね」と学習してしまい、たとえば、やってもない歯磨きを「やったよ」とウソをつくようになる可能性もあります。結果をほめて欲しいからです。

 

本当は結果などどうでもよくて、どんな結果になろうとも、それに至ったプロセスが大事なわけですからね。この「プロセスをほめる」というやり方は、子どもが大きくなって勉強に勤しむようになると、ますます大切になってきますので、子どもが小さなうちから、親も練習と思って、そのやり方に慣れておくのがおススメですよ。

 

肯定する

着替えをしたのは良いけれど、パジャマがぐちゃぐちゃのまま放ったらかしだったら、「なんで片づけないの!」と否定から入ってしまうこと、よくありますよね。

 

でも、否定から入るのではなくて、まずは肯定から入りましょう。

 

「着替え、頑張ってできたね!」と肯定的に認めてあげれば、たったそれだけのことで、子どものやる気は2倍にも3倍にもなります。パジャマを片付けられるかどうかは、その次のステップです。

 

たとえば、上にも書いた「プライドをくすぐる」やり方で、「パジャマ、たためないよねぇ?」などと煽ってみれば、すぐに出来るようになりますよ。

 

ご褒美を用意する

子ども スイッチ やる気 自主性 行動

 

子どもが家事のお手伝いをしてくれた時や勉強を頑張った時など、それに対して「ご褒美」という形で報いるかどうかは、常に賛否が分かれるところですが、ボク自身は経験から、適度にやれば効果的だと思っています。

 

大人だって、給料をもらったり、上司や周りに評価してもらったり、お客さんに感謝してもらったり、そのような「ご褒美」が行動の原動力になっている面が大いにあるわけですから、それを子どもにだけ否定するのもおかしな話です。

 

ですから、大人と同じように、モノやお駄賃を「ご褒美」にする時もあれば、勉強を頑張った時なんかは、上にも書いた「プロセスを褒める」ということも立派な「ご褒美」になるでしょうし、家事を手伝ってくれた時などは、それでどれだけ助かったかを伝えてあげるだけでも立派な「ご褒美」となります。

 

ただし、やり過ぎは禁物です。行動の目的が「報酬」だけになってしまっては本末転倒ですからね。何事も「適度」が大事です。

 

「好き」に没頭させる

キャッチボールでもゲームでも塗り絵でも何でも良いのですが、子どもが「好き」なことには、とことん没頭させてあげるのが良いと思います。好きなことなので当然、子どもは自ら行動して、いくらでも没頭しますよね。

 

でも、その前にちょっと一工夫。「好き」の前に「やるべきこと」をセットにしちゃいます。

 

ゲームの前に「着替え」、キャッチボールの前に「歯磨き」というように、「やるべきこと」を乗り越えた先に「好き」があることを分かってもらうためです。

 

ご褒美の前に、自らハードルを設定することで、そのご褒美がさらにキラキラと輝いて見えるようになります。大人にも当てはまりますよね。昭和的な発想ですが、美味しいビールを飲むために、仕事のハードルを自ら高くすることなんかもしばしば・・・(余談)。

www.overthesensitivity.com

 

人の真似をさせる

子どもが2人以上いる場合に、2人目以降の子どもの自主性を育てるには、上の兄弟姉妹(つまり1人目の子)の真似をさせるのが便利です。というか、割りと放っておいても勝手に上の真似をするようになります。

 

そのために、1人目の子どもの「スイッチ」をしっかりと育てておくことが重要です。1人目がしっかりしていれば、2人目以降の苦労は、1人目の半分以下で済むと実感しています。

 

また、兄弟姉妹が仲良く過ごせる雰囲気・環境を用意してあげることも大事です。仲が良いということは、それだけ距離が近く、互いの行動や様子を必然的によく目にするようになるため、憧れや競争心や嫉妬心など、いろんな感情込みで兄弟姉妹の真似をするようになります。

 

小さな成功体験を積み重ねる

子ども スイッチ やる気 自主性 行動

たとえば、親が良いと思っている習い事でも、子どもにとっては、いつも楽しい事ばかりではないかもしれません。そんな場合に有効なのが、成功体験の積み重ねです。

たとえば、ピアノなどの楽器演奏の発表や演劇の発表など、何でもよいのですが、そのような成果を発表する機会には、上に書いた「褒める」「肯定する」を最大限に活用します。

 

発表の後に、ダメ出しから入る親をたまに見掛けますが、これでは子どもが辛いだろうなぁと同情してしまいます。まずは肯定し褒めてあげれば、その発表は「成功体験」となって子どもの心に残り、そうやって積み重ねた成功体験によって、少しずつ「やる気スイッチ」が育っていくことでしょう。

 

何かの発表に限らず、家事のお手伝いでも勉強でも何でも構いませんし、それが実際に「成功した」ものでなくても構わないと思います。「成功」というのは結果ですから、上にも書いたように、そんな結果自体には特に意味がありません。大切なのはプロセスです。だから、たとえ成功していなくても、プロセスは肯定して褒めてあげられるはずです。

 

極端に言えば、親の声掛け1つで、すべての経験が(成功も失敗も含めて)「成功体験」となり得ます。それを少しずつ積み重ねていくだけのことです。

 

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乾いたスポンジにする

我が子が小学校に入る前まで、文字や計算を一切教えなかった結果、子どものハングリー(渇望感)が Max となって、就学後は乾いたスポンジのごとく文字や計算をグイグイと吸収していったことについては、過去記事に書いた通りです。

www.overthesensitivity.com

 

ハンデやハングリーなどの「不自由」が「やる気」へと変貌することは、よくあることです。『ボヘミアンラプソディ』のフレディ・マーキュリーも、不自由な境遇という「受難(=passion)」が「情熱(=passion)」へと昇華した人なのでしょうね。

 

計画やルールを利用する

反抗期(イヤイヤ期)には「自由への渇望」が強くなりますが、自由が大きすぎても不安になるのが人間です。大人にも当てはまることですが、計画や規則にある程度縛られている方が楽と感じることもあります(もちろん、個人差はあります)。

 

そんな心理を利用して、「〇時〇分になったらご飯を食べる」「朝起きたら、まず着替えをする」「食事後〇分以内に歯磨きをする」というように、予定・計画やルールを適度に設けることで、それがそのまま習慣になるケースもあります。

 

親の背中を見せる

子育てしていて強く感じるのは、「子どもは親に似る」ということです。言葉遣いや行動もそうですし、考え方や生活パターンもコピーされます。

 

そしてそれは、親が「〇〇しなさい」と言葉で伝えたこと以上に、立ち居振る舞いなどの「親の背中」から子どもが勝手に吸収していったものがほとんどである、ということです。ならば、その「背中」を利用しない手はないですよね。

 

親がやる気の「オン/オフ」をしっかりと区別し、やるべきことが生じた場合には、ここぞとばかりにスイッチを「オン」にする姿勢を幾度となく見せつけてやれば、子どもは自然とそのやり方をコピーするようになります。

 

「助けたい」を利用する

子ども スイッチ やる気 自主性 行動

ボクの母上は看護師で忙しい上に、家事や育児も一生懸命だったので、子どもながらにずっと「大変そうだな」と思っていましたし、いつも「力になってあげたい」と思っていました。

 

なので、割りと普通に家事を手伝いましたし、思春期の反抗期ですら、外では毒づきながらも、家では、淡々と家事を手伝う日々でした。

 

人は誰でも、本当に困っている人を見掛けたら「助けたい」と思うものでしょうから、その気持ちをあえて利用することで、子どもの「やる気スイッチ」を育てていく方法もあるんじゃないかと思います(「利用する」といっても、表面的な「困った」ではすぐに見破られますので、本当の「困った」が前提になるとは思いますけどね)。

 

子どもに手伝ってもらったら、さりげなく「ありがとう」の一言を添えます。この魔法の言葉は、世界共通でしょうね。たったの5文字で相手の心象を大きく変える力を持った言葉です。使わないのはもったいないでしょう。

 

ちなみに、「困ってる人を助けたい」という気持ちでスイッチがオンになるタイプの子は、誕生日に「肩たたき券」や「お手伝い券」をくれる可能性が高いような気がします(ムスメAとムスメSがそんな感じです)。

 

エンタメ化する

上の「選択肢を用意する」で紹介したサイトのように、歯みがき粉を選べるようにすることは、子どもにとっての「楽しみ」が自主性につながるようにした仕組みの好例ですね。つまり、やるべきことを「エンタメ化」したわけです。

 

着替えも整理整頓も家事も勉強も、「エンタメ化」は最強の仕組みだと思います。

 

たとえば、数字や科学(宇宙や恐竜など)が大好きなムスコNには、勉強のきっかけとなるように、数字や科学にまつわる面白話をエンタメとしてよく披露します。

 

「厚さ1mm の紙を何回折ったらエベレストより高くなる?」と質問すると、「10万回ぐらいかなぁ・・・」と答えるのですが、「24回だよ」と教えてあげると目を真ん丸にして驚きますし、「27回折れば宇宙だよ」と教えてあげると、気絶しそうなぐらい驚いてくれます。

 

こんな話をしたこともあります(↓)。

www.overthesensitivity.com

 

このようなエンタメによって子どもたちの「知的欲求スイッチ」が育ち、それがやがて自主的に勉強する「やる気」につながれば良いのですけどね。

 

 

 

さいごに

14個の「スイッチ」を羅列してきましたが、当然ながら、最適なスイッチは子どもによって異なります。いろいろと試してみたり、いろいろと組み合わせてみたりして、試行錯誤しながら「スイッチ」を作り、子どもの自主性を育んできたつもりです。

 

また、「スイッチ」を作ったからといって、それを子どもがすぐに上手く「オン」操作できるようになるわけではありません。基本的に、子どもは 100回同じことを繰り返さなければ、それが習慣化することなどないと覚悟しています。「長い目」を持たずに子育てすることなど、不可能に近いと思っています。

 

なお、中学生以上の勉強の「やる気スイッチ」については、こちら(↓)をご覧ください。

 

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