敏感の彼方に

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普通の小学生「オール3(オールA)」までの勉強方法【通知表の成績】

 

 

地域によって異なりますが、小学校で最高の成績を「オール3」「オール5」「オールA」「オール◎」などと表現します。いずれも、よい響きですよね ♪

 

うちの小学5年生のムスメS(次女)が通う公立小学校は、通知表の成績が3段階評価なのですが、今学期の評価は「オール3」を記録しました。姉のムスメA(長女)も同じころに「オール3」をもらいましたので、同じような道を歩んでいます。

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オール3 オール5 小学生 成績 通知表

地頭は、決して良いわけではありません。ボクもツマも、5段階評価で「3」「4」がほとんどでした。得意な教科でたまに「5」、不得意な教科で踏み外すと「2」という、ごく普通の成績でした。

 

また、いわゆる「教育ママ・パパ」でもありません。勉強は大切ですが、だからと言って強要するものでもないと思っています。ボクは、親に勉強を強制されたことがありませんし、高校2年生までは、遊びと部活ばっかりだったので、そもそも自分の子どもに勉強を強要する資格などないのです。

 

そんなごく普通の家庭の我が子たちが、小学5年生で「オール3」を修めるまでの軌跡をまとめたいと思います。それを目標にしていたわけでもなく、あくまでも結果論に過ぎませんが、これから子育てが本格化する誰かさんの参考になれば幸いです。

 

 

 

!《通知表をもらう日の注意事項》!
終業式の日、通知表を持ち帰った子どもに対して、いきなり「通知表、見せて」という言い方はやめましょう。通知表は、あくまでもその学期の「結果」に過ぎません。大切なのは、その学期をどのように過ごしたか、という「プロセス」です。まずは、その学期の行事や出来事を親子で振り返り、プロセスを十分に認めてあげた上で、通知表が出てくるのを待ちましょう。通知表が出てこない場合は、子どもなりに成績が良くなかったと既に思っているわけですから、出しにくいのは当たり前です。子どもが自然に通知表を出したくなるような雰囲気作りが大切です。

 

乳幼児期の過ごし方

特別なことは何もしていません。普通に育てて、普通の幼稚園に通いました。

ただし、2つのことを徹底しました。

 

1.絵本を読みまくる

絵本に力を入れる幼稚園だったこともあり、ほぼ毎晩、少なくとも1冊は絵本を読み聞かせました。自分で買ったり、幼稚園でもらったりする絵本だけでは全然足りないので、2週間に1回の頻度で足しげく図書館に通いました(子どもの自転車の練習にもなりました)。

 

読み聞かせは 10 歳まで続けましたが、幼稚園などで読んでもらう絵本も含めて、おそらく 5,000 冊は読んだことになると思います。その原動力は、ボク自身も子どもたちも、絵本が面白くて習慣になっていたことです。習慣というのは、ホントに凄い力があります。

 

子どもたちの頭の中には、5千以上ものストーリーが蓄積されており、その中では、人の心にフォーカスしたもの、人生の機微を感じさせてくれるもの、自然の摂理を学べるもの、生き物の様子を観察するもの、乗り物や機械・電気の性質を学べるものなど、実に様々な世界が広がっています。

 

これらのストーリーは間違いなく、あらゆる教科の学習の土台となっています。

 

2.文字や計算をあえて教えない

就学までは文字や計算のジャングルを目いっぱい彷徨って欲しいと思っていたので、こちらから文字や計算を教えることは一切していません。当然ながら、その手の幼児教室や塾にも通わせていません。

 

文字や計算というのは、人間としての「便利ツール」です。そして、スマホなどを例にすれば分かりますが、便利なモノというのは、人間の「自由」を奪います。冒険する自由を奪い去り、すぐに結論へと導くためのツールです。そんなものは、小学校に入ってからで十分だと思っていました。乳幼児期に必要なのは、何かを与えられるばかりではなく、不自由を感じて何かを「渇望」するマインドを養うことだと思います。

 

結果的に、小学校に入ってからは、乾いたスポンジのごとく、文字や計算をグイグイと吸収していきました。

 

また、文字や計算を教える代わりに、英語教室に通わせました。英語教室と言っても、単語や文法を覚えたり外国人講師と会話したりするものではなく、絵本や物語に沿って、乳幼児から大学生までが一緒になって、英語と日本語で創作劇を作り上げて発表する教室です。親もびっくりのコミュニケーション力と想像力が養われました。

 

普段は、退屈しのぎにスマホやタブレットも与えましたが、それ以上に子どもとのコミュニケーションを図り、言葉や知識のキャッチボールを繰り返しました。

 

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小学校入学後の過ごし方

就学後も特別なことは何もしていませんが、次の3つだけはいつも気にかけていました。

 

1.何事も「メリハリ」

「宿題なんかさっさと済ませて、早く遊びに行け~」とよく声掛けしてきました。子どもは、ダラダラし始めると、それが癖になって、さらにダラダラが伸びていきますので、勉強にしろ遊びにしろ、メリハリを付けることがとても大事です。

 

ゲームやスマホなど、誘惑の多い環境ではなおさらです。

 

半年も声掛けしていれば、子ども自身が「メリハリ」の利点に気付いて自分をコントロールし始めますので、それが習慣になって完全に身に付きます。

 

2.前向きな心 

宿題や勉強をこなしていく上で一番の敵は「嫌い」という感情です。どんな子どもも「何かを知りたい」欲求は絶対に持っているはずなんですが、親からのダメ出しや口出しなどのせいで、この知識欲が失せてしまってはもったいないですよね。子どもが宿題や勉強に対して常に「前向きな心」を持てるかどうかは、親の接し方がかなり大きいと思います。

 

[最初に To Do を言わない]

学校から帰宅した子どもにいきなり「今日は塾だよ。宿題はやくね」なんて言うのはダメです。子どもが欲しい言葉は、「やるべきこと」などではなく、「お腹すいたでしょ」とか「寒かったでしょ」とか、そういった共感の言葉です。

 

学校という「やるべきこと」を終えたばかりなのに、次の「やるべきこと」を目の前に置かれてしまうと、心が休まりません。大人でもそうなのに、子どもならなおさらです。

 

[最初にマイナスを見ない]

字が多少きたなくても、まずは宿題を終わらせたことを認め、褒めてあげます。子どもへの声掛けは「ほめる → 改善点を指摘する」の順番がマストです。

 

やたら欠点ばかりをあげつらう人がいますが、最初からダメ出しばかりしていては、子どもの自己肯定感が育たず、結果的に「前向きな心」も育ちません。

 

[やることを増やさない]

大人でも同じですが、やることが増えすぎると、普通は気力が萎えてしまいます。そうならないようにするには、上にも書いたように、いろんな動作を一連の「習慣」にしてしまいます。

 

たとえば、「帰宅 → 靴をそろえる → 手洗い → プリント出す → 宿題」という流れの中には、5つの「やること」がありますが、これを一連の習慣にしてしまえば、やることは1つです。習慣化で「やること」の数が減ると、心への負担がグッと軽くなります。

 

逆に、習慣化できなければ、いちいち親が声を掛けないといつまでも自分で自分のことが出来ないため、親子ともに声掛けがストレスになり、何も良いことがありません。

 

習慣は、子どもの動線を見ながらしばらく声掛けしていれば、すぐに自然と定着します。

 

3.背中は口ほどに物を言う

背中 口 言う

子どもに勉強を好きになってもらうのに、「好きになれ!」などと口でいくら言っても、それは反発を招くだけです。一番効果的なのは、読書でも資格の勉強でも何でも良いので、親が机に向かう背中を子どもに見せつけることです。そう思って日々を過ごしてきました。

 

メリハリなくスマホやテレビにかじりつきながら、口先だけで「あれしろ、これしろ」と指示する親の姿を、子どもはしっかりと見ていますよ。

 

勉強を山登りに例えるなら、「登れ!」と言って子どもだけに登らせるのではなく、親が先頭を切ることで、背中を見せながら一緒に登山することが理想です。

 

習い事や通信教育など

以上は、生活習慣面で徹底していたことや気を付けていたことですが、通知表の成績に直接結びつく習い事や通信教育もやっています。

 

音楽教室

2歳のころからピアノ教室に通っていますので、やはり音楽は得意中の得意です。

 

通信教育(Z会)

山登りが好きなボクとしては、目の前に登れそうな山があるなら、それは登っておきたいところですし、子どもにも登って欲しいと思います。勉強で言えば、中学受験がそれに当たります。「受験」と言っても私立ではなく、基本的に学校で習った範囲からしか出題されない公立中高一貫校の「受検」を想定していますし、はっきり言って結果はどうでも良くて、一緒に山を登ることに意味があると思っています。

 

そう考えて、子どもにも相談した結果、4年生の頃から通信教育の「Z会」にお世話になっています。ボクが大学受験でお世話になって良かった、という理由だけです。

 

Z会は「難しい」というイメージがありますが、小学生コースの「スタンダード」であれば、基本的に学校で習うレベルの問題しか出てきません。

 

気を付けているのは、通信教育を子どもに押し付けないことです。忙しい月には、テキストを一切やらず、「添削問題だけ出しておこうか」と声を掛けます。添削はポイントがもらえるので、それは子どもも必死になってやります。

 

得意なことや理解していることを重複してやる必要などありませんし、強制して勉強が嫌いになっても意味がありません。あくまでも自然体で、苦手な分野を克服するツールとして通信教育を利用しています。

 

先生の気持ちを引き寄せる

通知表の成績は「絶対評価」です。絶対評価とは、他の児童の成績に関係なく、対象児童の成績や態度だけに着目して純粋に評価する仕組みです。

 

ということは、先生の主観が影響してきますので、良い成績をもらうには、自分に対する先生の印象を「良いもの」にすることが重要になります。

 

通知表では、どの教科にも「興味・関心をもち、意欲的に取り組もうとしている」という評価項目が必ずあります。これは、テストの成績に関係なく、授業態度や取り組みの姿勢で評価される項目です。ここに、先生の心をつかむチャンスがあります。

 

この項目を高く評価してもらうためには、以下のことに気を付けます。

  • 宿題や提出物は、しっかりと期限内に出す
  • 授業中、先生の話をしっかりと聞く
  • 発言・発表・質問をよくする

 

この項目は、日々コツコツと積み重ねれば高評価を得られるため、利用しない手はないです。結局、この積み重ねがテストの結果にもつながるわけですけどね。

 

 

 

まとめ

  • 就学前は、文字や計算ではなく、「ストーリー」や対話を重視しました。
  • 就学後は、勉強を「自主的な習慣」とすべく、常に背中で引っ張りました。

 

現在1年生のムスコNが5年生になったら、どんな成績を持ち帰るのか楽しみです。上に書いたような方法論が、男の子にも通用するのかどうか、です。まぁ、結果はどうでも良くて、いつも大切なのは「プロセス」なんですけどね。

 

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