2020年は、「日産自動車元会長カルロス・ゴーン氏、日本を脱出!」のニュースで幕を開けましたが、その後は、人類がコロナウイルスに振り回され続けた1年となりました。
そんな 2020年を、いくつかの記事とともに振り返ってみましょう。
前編は、こちら(↓)。
- 身の丈に合わせて?(2020年6月)
- イスラエルと台湾の「知の巨人」が対談したら?(2020年7月)
- これで英語が得意になる?(2020年7月)
- これは現代社会の縮図かもしれない?(2020年7月)
- 1980~90年代の「産業の米」の現状は?(2020年8月)
- 日本初の職業小説家がマジメでカワイイ理由?(2020年8月)
- 「普通」とは何か?「異物」とは何か?(2020年8月)
- これで良い歯医者に巡り合える?(2020年9月)
- その文鳥があなたの元にやってきた理由?(2020年10月)
- システムの内側で生きるか?外側で生きるか?(2020年11月)
- トランプ大統領の4年間は何だったのか?(2020年11月)
- 隣国の話は、未来の日本の姿なのか否か?(2020年11月)
- マシンの気持ちが分かりますか?(2020年11月)
- 2020年は、どんな年でしたか?(2020年12月)
- さいごに
身の丈に合わせて?(2020年6月)
いわゆる「生誕ガチャ」の問題を、現役高校生が高校生とは思えない観察眼と文章力で書き綴っています。世界の歪みを認知し、疑問を呈し、それに対して声を上げられる実行力に、ただ感心するばかりです。上澄みだけを吸って生きている人には、皆目理解できない感覚かもしれません。
イスラエルと台湾の「知の巨人」が対談したら?(2020年7月)
イスラエルの著名すぎる歴史学者・哲学者であるユヴァル・ノア・ハラリ(ヘブライ大学教授)と、台湾の天才プログラマであるオードリー・タン(IT推進大臣)が対談しています。もはや、誰も割って入れない状況ですね。
これで英語が得意になる?(2020年7月)
リスニングに、シャドーイング(聞き取った音に被せて自らも発音すること)⇒ ディクテーション(聞き取った音を文字に書き出すこと)⇒ 復文(聞き取った音を思い出して書き出すこと)を組み合わせる方法です。要は、インプット~アウトプットを体系立てて実行することで、英語力を効果的に上げていくわけですね。
「東大理三式」と書かれているように、ハイレベルな人向けの学習方法です。シャドーイングは、プロの通訳者が練習で使います。一般的には、シャドーイングよりも「コピーイング(音を被せるのではなく、追いかけるように発音すること)」が推奨されます。
これは現代社会の縮図かもしれない?(2020年7月)
出来すぎる夫に、居場所を奪われそうになっている40代妻の話です。少し視点を変えると、現代社会の縮図のようにも見えます。つまり、一部の能力ある人だけが「生産」を担い、それ以外の大多数は「消費」しかすることがなく、その消費も、よく見てみると生産者に操られている、という状況です。考えすぎでしょうか・・・
1980~90年代の「産業の米」の現状は?(2020年8月)
仕事がら、半導体業界の「今」を俯瞰することができ、とても参考になりました。
日本初の職業小説家がマジメでカワイイ理由?(2020年8月)
漱石を読んで救われた人が、次の世代にその勇気を引き継いで拡大して、科学的発見を成し遂げたり、すごい曲を作ったり、童話を集めたり、そんでもって、それで育った世代が映画をつくりドラマを作りアニメを作り……と、まあ、そんな風に物事はつながっているかもしれんのやで。せやから、漱石を読んだことがなくても、あんたは漱石のおかげで少しだけ楽に生きることができているんかもしれんのや。「漱石読んだことあるぅ?」は確かに、しょもないマウントかもしれん。そうゆう奴にはな、「漱石のどこがすごいんか説明して?」と返してみ。そんで、ここに書いてあることの半分も理解してないようなら、結局のところ、これ読んだあんたの方が少しだけ漱石の価値を分かってるってことになるんやから、安心してええ。
ここにも(↑)、漱石の勇気を引き継いで拡大している人がいますね 👏。
「普通」とは何か?「異物」とは何か?(2020年8月)
冒頭の記事と同じく、現代の「普通」をテーマに据えた高校生の作文です。障がいを抱える弟と一体的に「擁護」される立場を脱し、1人の輝ける個人として、普通/異物の別なく、すべてを前向きに認め、理解し、愛していこうとする姿が見えるような気がします。
では障がい者は本当に怖くて、可哀想で、生きている意味がないのか?今回のボランティアの体験で、それだけは前よりも確固たる意志を持って否定できた。楽しいこと、嬉しいこと、苦しいこと。それぞれ表情豊かに今を鮮烈に生きて、命を輝かせているその姿は、私達と何も変わらない、人生を謳歌している一人の人間だった。その命に間違いも貴賤もないと、心の底から思った。
言葉や文字にすることって、本当に大事です。
これで良い歯医者に巡り合える?(2020年9月)
驚異の3000ブクマ超えです。それだけ、多くの人が歯科医選びに苦労しているのでしょう。
その文鳥があなたの元にやってきた理由?(2020年10月)
我が家でも文鳥を飼っているので、この記事を取り上げずにはいられません。うちの「おもち」嬢は、事故で片足を失ってしまいましたが、元気に生き続けて、4歳を超えました。
いつしか文鳥が家の中の「景色」の一部になってしまい、ついつい初心を忘れて、放鳥や爪切りをサボってしまいがちなんですが、こういう記事を読むことで、忘れていた気持ちを取り戻せます。我が家に来てくれた偶然の運命を、精一杯受け止めます。
ここでも 声 文字を大にして 言います 書きますが、
文鳥の足についてる金属タグ(バードリング or 足環)は、事故の原因になります。本当に必要かどうか、しっかりと考えてあげてください。
システムの内側で生きるか?外側で生きるか?(2020年11月)
少しずつ進歩していく商品やサービスを利用しなくなると、いつしか世の中に取り残されてしまう、という軽度の浦島太郎のようなお話です。技術革新のスピードが格段に増した現代は、誰しも、齢を重ねると少なからず感じることだと思います。
当然、一抹の寂しさを覚えはしますが、ボク自身は、「現代システムの外側にはじき出されたとして、それはそれでいいんじゃない?」といつも思いながら過ごしています。というか、システムの内側で窮屈に不自由に生きるぐらいなら、多少の不便や困難があろうとも、システムの外側でのんびり過ごしたい、と思う方です。数々のポイント制度にしても、それに引き寄せられて受動的に動かされてしまう自分自身を、惨めな気持ちで客観的に眺めてしまいます。
いろんな意味で、深く考えさせられる記事でした。
トランプ大統領の4年間は何だったのか?(2020年11月)
コロナ騒動を除けば、米大統領選は、2020年で最も注目すべきトピックの1つでした。それに関連して、なるほどと思った記事を2つ載せておきます。
隣国の話は、未来の日本の姿なのか否か?(2020年11月)
少子高齢化で先を行く韓国には、日本と似たような原因や事情が潜んでいるようですね。本は読んでいませんが、興味を持って記事に目を通しました。
お馴染みの「生産性」をモノサシにしたり、イノベーションの源泉となる「便利」「娯楽」の観点で考えたりするなら、子どもは生産性が低く、生産性向上の阻害要因となる存在でしかありません。また、大人の「便利」や「娯楽」を妨げる存在でもあります。
一方、「持続性」をモノサシにするなら、子ども(子孫)ほど、持続性向上を考える大きなきっかけとなり得るものはありません。ただし、目の前のことに一生懸命になり過ぎると、「持続性」のモノサシは霞んでしまいます。
子ども受難の時代が続きます。
マシンの気持ちが分かりますか?(2020年11月)
お役所仕事にありがちなExcelの良くない使用方法と、その修正例とをまとめた記事です。お役所に限らず、民間でも参考になる点がたくさんあります。
ひと言で表すなら「データを処理するマシンの気持ちになろう!」ということです。
2020年は、どんな年でしたか?(2020年12月)
2020年の最後は(少し早いですが)、心温まるこちら(↑)の記事です。本人も、家族も、ディーラーも、改造を請け負った業者も、本を買った人も、この記事の読者も、関わった人すべてが笑顔になれる、カッコいいお金の使い方ですね。
さいごに
2020年も、悲喜こもごも様々な記事に出会えて、すべてが頭や心の栄養となりました。やはり、格差や分断とそれに伴う不安、それらを癒してくれる優しさ、という構図がテンプレート化しつつあるように感じます(ボクが、そのような切り口で社会を見ているだけかもしれませんが・・・( ゚Д゚) )。来年は、どんなドラマに出会えるんでしょうね。