敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

[再リフォーム後のお宅拝見]怪我で片足を失って1年後の文鳥♀の様子

 

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2019年の元日、その事故は発生しました。

 

帰省のため文鳥を預けていたペットショップから電話が入り、「足がケージに挟まって血が止まってしまいました。病院で処置はしてもらいましたが・・・」とのこと。その後、帰省先から戻って再会した文鳥の足に、言葉を失いました。完全に壊死していました。

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まさかの事故にボクも家族も気が動転しましたが、そこで立ち止まるわけにもいかず、障害を負った文鳥を必死に看病しつつ、鳥かごをリフォームして快適な住まいを提供しつつ、壊死した足がきれいに脱落することだけを祈り続けた 72日間でした。

 

片足を失って1年

あれから1年と少し。3歳を超えました!(人間だと 25歳前後の年齢かな)。暑い日も寒い日もピッピ!と鳴いて、たくさんの癒しを分け与えてくれます。夏の家族旅行の際には、空調を効かせたリビングで、1人でお留守番もできました。餌や豆苗もモリモリ食べてくれて、事故当時 20g 近くまで落ちた体重も、今は 28g 程度を維持しています。

文鳥 ケガ 障害 壊死

 

そんな彼女の現在のお宅は、上の写真のようになっていますが、これは事故直後にリフォームした状態からは変わっています。2019年の11月に再リフォームしたのです。

 

文鳥に限らず、小鳥が事故などで片足を失うことはままあるようで、上に挙げた過去記事にも毎日たくさんのアクセスがあります。運悪く片足を失ってしまったうちの子の情報が、同じような境遇の小鳥ちゃんやその飼い主さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。

 

アクセスがたくさんあるので、続編として、再リフォームに至った経緯をまとめておきます。

 

 

 

最初のリフォームの試み

事故直後のリフォームでは、慣れない片足生活を心配して、床を底上げしました(詳しくは、過去記事『足が壊死した文鳥のお家リフォーム[小鳥とケガとバリアフリーの記録]』をご覧ください)。

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これまでのように両足で木につかまることができず、不安定になったり、足を滑らして落下したりすることがあるため、それで怪我を負うことがないように、止まり木から床までの距離をできる限り短くしようと思った試みです。

 

足指への負担と衛生面の問題

我ながら良いリフォームができたと満足し、文鳥も快適に暮らしてはいたのですが、これはこれで、新たな問題が生じることになりました。

 

まず、底上げのために部品点数が増えたことで、掃除が大変になりました。たまに分解して水洗いしてあげるのですが、再組み立ての手順が煩雑で、もはやリフォームしたボクにしか扱えません。てことは、ボクの負担が増してしまうわけです。

 

また、木材やコルクを使ってリフォームしたのですが、水浴びが大好きな文鳥ですから、飛び散った水滴で木と木の間やコルクとの隙間がいつも湿った状態になり、カビで少しずつ黒ずんできてしまいました。

 

それだけではありません。

 

床が近くなった文鳥は、止まり木生活を捨てて、地べた生活を送るようになりました ( ゚Д゚) 。やっぱり、片足だとその方が楽なんでしょうかね。普段、移動するときも、食事中も、休憩してうたたねするときも、すべて地べたの上です。こうなると、2つほど気掛かりな点が出てきます。

  1. 鳥の足は、木などにつかまって丸まっている状態が自然だと思うのですが、地べた生活だと、足指がいつも前後に開いた状態となります。爪も常に横を向いた状態となり、明らかに不自然です。長年この状態が続くと、足が変形してしまったり、握力が弱まって、二度と木に止まれなくなるんじゃないかと心配になります。
  2. 人間なら、自分の💩を踏むことはないでしょうが、鳥はお構いなしです。地べた生活だと、自分のフンを足や体でペッタンペッタン踏みつけることになり、とても衛生的とは言えません。ケージから出して放鳥させようにも、その点が気になってしまいます。

 

文鳥の様子を眺めていると、片足生活にも慣れて、止まり木の上を上手く行ったり来たりも出来ています。そこで、そろそろ大丈夫だろうと考え、再リフォームに踏み切りました。

 

 

 

再リフォーム後の様子

再リフォーム後のケージ全体の様子がこちらです(↓)。

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一番の変更点は、底上げ用の板を取っ払ったことです。地べたに降りると外の景色が見えなくなるため、文鳥は自然に止まり木の上で生活するようになります。

 

丸くて滑りやすい止まり木だと、片足でずっと止まっているのは大変でしょうから、すべての止まり木をバルサ材に変更し、しかもその表面をカッターで削って凸凹に加工しました。たとえば、写真の一番上の止まり木を拡大すると、こんな感じです。失った方の足先が窪みに上手く引っ掛かり、これで結構安定します。

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太すぎると、足の指と爪が丸くならず変形してしまうので、足で握れるぐらいの太さになるまで削りました(細すぎるとバランスを崩しやすくなるため、丁度よい太さを探りましょう)。

 

ケージの正面に一番長い止まり木を渡していますので、普段はその上を左右に行ったり来たりしています。また、餌受けの近くにもバルサ材を貼り付けて、体が安定するようにしてみました。冬場の夜間は、ケージの左側にヒーターをぶら下げるのですが、夜になると勝手に、左側の板の上に移動して寝る準備をしています。

 

なお、屋内で飼っているため、実際には、ケージの周りの高さ半分ぐらいを透明のシートで覆っています。こうすることで、餌も水も飛び散ることなく、清潔に屋内飼育できます。

 

再リフォームから2ヵ月経過

上のように再リフォームしてから、およそ2ヵ月が経ちました。

 

2~3日に1回程度、足を滑らせて底まで落ちてしまうこともありますが、それほど高くはありませんので、何の問題もありません。すぐに止まり木に戻ってきます。本人も使い慣れてきたようで、ケージの中を上下左右に上手く行き来しています。

 

止まり木生活に戻ってくれたおかげで、足指は自然な形をキープしていますし、フンを踏ん付けてしまうこともなくなりました。健康的で清潔感ある生活を送れています。

 

 

 

あとがき

事故から1年、いろいろと試行錯誤を繰り返してきましたが、ようやく最適な形に落ち着きました。また齢を重ねるに従って足の筋力が衰えるなどしたら、別の問題も出てくることでしょうが、それまでは、この状態で長くお付き合いしていくことになりそうです。

 

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