敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

【祝】文鳥がフラミンゴになるまでの72日間に鳥ビギナーが気付いたこと

 

文鳥 ケガ 障害 壊死

 

 

昨日は、個人的にとても嬉しいことがありました。

 

飼っている白文鳥の「おもち」ちゃんが、ようやくフラミンゴになれたのです。などと冗談半分に言えるのも、文鳥と家族とともに、苦しい葛藤を伴う 72日間を無事に乗り越えられたからなんです。

 

「バードリング」「足環」と呼ばれる輪っか状の金属タグがケージ(鳥かご)に引っ掛かって片足をケガする不運に見舞われたのが 2019年1月1日(元日!)の夜。それから約2週間後までの様子をまとめた記事がこちら(↓)。

www.overthesensitivity.com

 

その10日後、片足を失おうとしている文鳥のためにケージをリフォームしてあげた様子をまとめた記事がこちら(↓)。

www.overthesensitivity.com

 

その後は、寒さに弱い文鳥のために昼も夜も温度管理を怠らず、体重の増減にも気を配りながら、「ある1つの目標」に向けて祈るような日々を過ごして来ました。仕事に疲れようとも、家族サービスに疲れようとも、「おもち」の姿を見れば、その「目標」に無事たどり着けるかどうかがいつも気になっていました。ただ健気に生きる文鳥を愛おしく感じてきました(本人は普通に生きてるつもりなんでしょうが(たぶん))。

 

その「目標」とは、

壊死した足がポロッと取れること

です。

 

獣医さんによると、怪我で足が壊死した鳥(文鳥)の処置方法は以下の2通り。

  1. レーザメスで壊死した部分を切断する ⇒ ただし、手術のショックで息絶える鳥もいる(体力や性格次第)。
  2. 壊死した部分が自然に脱落するのを待つ ⇒ ただし、脱落した際に出血がひどかったり、それに気付かずに処置が遅れた場合は、死に至る可能性もある。

 

獣医さんは、(1)をススメてくれました。ボクらは鳥初心者ですし、最初はそれに従うつもりでした。こういう時に専門家の意見が嬉しいのは、たとえ死に至ることがあっても、「専門家がススメてくれたことだから」と自分自身を納得させられること。

 

なんですが、優柔不断集団であるボクら家族に、文鳥を手術台へと導く決断など、そう易々と出来るわけがありません。

 

もちろん、何度も話し合いました。専門家に任せた方が、何かあった時に気持ちの整理を付けやすいことも皆が理解していました。優柔不断に結論を先延ばしすることが、結局は文鳥のためにならない可能性があることも分かっていました。2月中ごろには、手術することを決断して、動物病院へと足が向かう段階まで進みました。

 

でも、優柔不断人間にできることは結局、「先延ばし」しかなかったのです。

 

その裏では、「手術の場合は、健康な部分まで多めに切断することになるんだろう」という単なる予想や、「どちらにしろ命が絶える可能性があるのなら、それも含めて最後まで自分たちの責任で見届けてやりたい」という身勝手な希望や、「ちょっとでも長く一緒に過ごしたい」という浅はかな願望など、いろんな感情が綯い交ぜになっていたのですが、それらはつまり、先延ばしのための理由付けでしかないわけです。

 

優柔不断人間にできることは、目の前の「決断」という試練に目をつぶり、事態の先送りを図り、運を天に任せること。分かっていたことだけど、やっぱりそうなんです。

 

そんな優柔不断な自分自身を呪いつつ、壊死した足が出血を伴わずに「ポロッ」と脱落することだけを願いつつ、ただただ運を天に任せる時間と時間と日々と日々。

 

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そして、不運な事故から 72 日が経過した昨日 2019年3月14日(木)、ついに鳥の神様の決断が下りました。

 

何とも嬉しいことに、鳥の神様がほほ笑んでくれて、壊死した足がポロッと取れた のです。ほほ笑みどころか、「出血ゼロ」という満開の笑顔でした! しかも、飼い主であるムスメSが手の上で遊ばせている最中という、絶妙のタイミングです。ムスメSは、自分が一大事業を成し遂げたような喜びに包まれていました。

 

おもち! よくやった! 神様! ありがとう! 

 

文鳥 ケガ 障害 壊死

ケガする前の「おもち」

 

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片足が壊死した「おもち」

 

文鳥 ケガ 障害 壊死

片足が取れそうな「おもち」

 

文鳥 ケガ 障害 壊死

フラミンゴになった「おもち」

 

1本足のフラミンゴ状態とはいえ、脱落した箇所は人間で言えばヒザの辺りですから、中腰(?)ぐらいの高さであれば、両足で立つこともできます。両足で休めるので、健康な方の脚への負担も比較的少なく済みそうです。

 

* * *

 

歓喜に沸くボクら家族を尻目に、「おもち」ちゃんは、取れてしまった自分の足に一切興味を示すこともなく、いつものように黙々とエサを食べ、大好物の豆苗をついばんでいました。ちょっと身軽になって、心無し喜んでいるようでもあります。動物は強いなぁ。

 

その淡々とした強さに感心しつつ、人間が如何にさまざまな感情の影響を受け、時に苦しみ、時に悩み、そうやって自分自身の感情に踊らされているに過ぎないことを実感しました。それが動物と人間の違いなんですが、足が取れても特にそのこと自体で落ち込む様子のない文鳥の強さに、ちょっとした憧れの気持ちまで湧いてきました。

 

* * *

 

そんなわけで、うちの文鳥の場合は、壊死から 72日(2カ月半ほど)で足が自然に脱落した、ということが、文鳥を飼っている見知らぬ誰かの参考になれば嬉しく思います。

 

ただし、これは数ある事例の中の一例に過ぎず、上手くソフトランディングできたのは単なる偶然でしかありません。ボクの優柔不断な性格によって「先延ばし」という「決断」に至ったことが、たまたま良い結果につながっただけのことです。

 

同じような事態になっても、文鳥の体力や性格、ケガの状態、季節、飼育環境などによって結果は大きく変わってくるでしょう。ですので、獣医さんや家族とよく話し合い、その上で何らかの決断が必要になります。その決断の1つとして、「先延ばし」も考えてみてくださいね。

 

 

 

最後にどうしても言っておきたいのは、「バードリング(足環)って、ホントに必要なの?」ということです。今回の事故のそもそもの原因は、繁殖目的もないのにバードリングを付けたまま飼っていたことです。ペットショップで購入する際には、バードリングのリスクについて、何一つ教えてくれませんでした。残念ながら、鳥ビギナーのボクには、それがこのような結末に至るとは、想像できませんでした。

 

単体で飼って、繁殖用でもないのなら、個体識別の必要はありませんし、万一逃げた場合にも、外の世界で生きていける鳥ではありませんので、そもそも必要ないですよね。

 

鳥業界やペットショップの方にお願いします。初心者が鳥を購入しようとしている場合には、バードリングの危険性を教えてあげてください。そして、購入者に不要と思われる場合は、バードリングの取り外しをぜひ提案してあげてください。

 

そのことで、うちの「おもち」をはじめ、無駄に足を失うことになった多くの鳥たちの無念が晴れると思いますので。

 

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