敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

家で子どもに勉強を教える時の3つの注意点【塾なし受験でも良い関係】

 

塾なし 受験 自宅 勉強 学習 注意

 

 

中3と小6の娘2人がそれぞれ、通塾せずに高校受験と中学受検に臨んでおり、仕事の傍ら、2人の勉強をサポートしています。何しろ2人同時なので、休みの日もボーっとしていられません。学習計画を立案・修正したり、教材を探したり、採点・解説したり・・(涙(嬉))。

 

子どもたちには、自主的に勉強する姿勢や自分でスケジュール管理する能力を身に付けてもらいたいと思っていますし、それをサポートできることに親として喜びを感じます。

 

自宅学習の難しさ

親に時間があり、子どもに勉強を教えることが苦にならないのなら、塾代をケチりつつ子どもの自主性も養えるため、塾に頼らずに受験に臨むのも悪いことではありません。

 

ただし、自宅で教えるとなると、思春期のタイミングに「親子」という距離の近さも手伝って、一歩間違えれば親子関係が最悪な状態となりかねません。最近、子どもによる家庭内暴力の件数が少しずつ増えており、過熱気味の受験戦争の影響が取り沙汰されていますが、自宅学習による親子の接近は、感情を含めた親子のやり取りが増えることになるわけで、家庭内暴力の大きな一因となり得るものです。

 

・・・なんですが、幸いなことに我が家では、とても良好な親子関係を維持できており、その良好な関係がさらに、受験勉強の後押しとなっているように感じます。

 

そんなボクが、自宅で子どもに勉強を教える際に注意している事項を3つ、紹介していきたいと思います。同じような境遇の方の参考になれば幸いです。

 

親が子に合わせる

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上にも書いたように、思春期まっただ中ですからね。何事も、こちらの思い通りには易々と進みません。思春期特有の心のブレがある中、決してラクではない勉強に自ら向かっていくわけですから、思い通りにならないのは、当たり前と言えば当たり前です。

 

たとえば、学習スケジュールを一緒に考えても、その通りには進まないことがたまにあります。いや、「たまに」ではなく、多発します。親には分からない子どもの都合がありますし、親には分からない子どもの気分があるでしょうから、多発しても当たり前だと思うようになりました。その際は、子どもを無理やりスケジュールに乗っけるのではなく、スケジュールを子どもに合わせて修正してやります。

 

大人になって社会に出れば、スケジュール通りにいかないことの方が多いわけで、その際には臨機応変に対応すればいいんだよ、ということを身をもって教えられます。もちろん、大人社会では、スケジュールを死守すべき場面もありますので、子どもにも出来る限りスケジュールを守ってもらいますが、心身ともに未熟な子どもを大人と同列に考えてはいけません。子どもには子どもなりのやり方ってものがあるでしょう。

 

というように、思い通りにならないことが多々あるわけですが、親は決してブレません。親までブレてしまっては、家庭内がブレブレになってしまいます。そうならないよう、決して焦らず、気長にタイミングを見計らいます。

 

大人にも調子の波はありますが、子どもの波は、大人よりも振幅が大きいと思います。何となく調子が悪いときは、大人でも良い結果が出ませんよね。振幅の大きな子どもなら、なおさらです。なので、「調子が乗らない時は、勉強なんか放り出そう!」と普段から声掛けしています。そうやって自分でメリハリを付けられることも、自宅学習の利点です。

 

結果を求めたり、褒めたりしない

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「絶対に、〇〇高校に受かるんだぞ!」とか、「〇〇中学にしか行かせないぞ!」など、結果だけを執拗に求めることは絶対にしません。ましてや、「いい学校を出て、いい会社に入る」というような遠い将来の結果を求めることなど、あり得ません。

望み通りにならなかった場合、子どもは、そのような狭い価値観を脱して自分が進むべき別の道を模索することも、想像することさえもできなくなり、行き詰ったストレスが親に返ってくる可能性が高くなるだけだと思います。

 

仮に望み通りになったとしても、たとえば進学した高校や中学では落ちこぼれるかもしれませんし、入った会社で上手くやっていけないかもしれませんし、人生には必ず挫折が付いて回ります。そうやって挫折した場合でも、親が植え付けた「成功だけが善」という価値観のせいで、子どもは逃げ道を見出せなくなる可能性が高くなります。

 

子どもを狭い価値観の中に押し込めるのではなく、どんな結果になろうとも子どもをありのままに受け入れて愛する、というメッセージを親から発し続けることが必要であり、あらゆる結果をポジティブに変換していける力こそ、本当に必要な生きる力です。

 

一方、テストで良い点を持ち帰ったからといって、「頭いいね」と結果だけを褒めることもありません。褒めるなら、「努力の結果だね」です。その理由は、以下の記事です。

 

受験の目的は、「合格」というちっぽけな成功(結果)ではなく、険しい山を自分の意志で登ってみる、というプロセスにあります。

 

子どもが何でも言える環境を作る

親子が「先生と生徒」の関係になると、子どもが言いたいことを素直に言えなくなります。勉強には厳しさも必要ですから、親が「鬼教官」にしか見えなくなるかもしれず、とても本音を言い合える関係ではなくなります。

 

そこで、ここでもメリハリを大切にします。勉強が終わったら、ノーサイド。「先生と生徒」の関係から親子に戻って、一緒に出掛けたり買い物したり、ゲームしたりテレビを見たり、時にはこちらがバカな役回りを演じてみたり、酔っぱらって醜態を晒してみたり、敢えて「ツッコミどころ」満載のオヤジを演じます(実は、それが本性だったり・・・ (*'▽') )。

 

バカを相手にすると、人間にはスキが生まれて、本音をポロっと吐き出すこともあるでしょうし、スキを通じてこちらから本音を感じ取りやすくもなるってもんです。

 

 

 

まとめ

以上の3つ「親が子に合わせる」「結果を求めたり、褒めたりしない」「子どもが何でも言える環境を作る」が難しいのであれば、無理に自宅で勉強を教える必要もなく、通塾するのが無難だと思います。近すぎる親子関係は、親子の確執と表裏一体ですからね。

 

 

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