長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。
【投資の基本姿勢】
- 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
- 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
- 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。
外国株・ETF(楽天証券)
2021年2月から米国株および中国株のアクティブ運用を開始しました。
3月は、ベンチャー企業や仮想通貨への投資を専門とする米国の地銀(シリコンバレー銀行、シグネチャ銀行)が利上げに耐え切れず相次いで経営破綻となり、そのあおりを受けたクレディ・スイスの UBS による救済買収など、リーマンショック以来となる金融危機のニュースが世界中を駆け巡りました。
その影響で株価も中旬に大きなボラティリティを伴って下落しましたが、各行個別の問題ということで財務省やFRBが火消しに奔走した結果、月末にかけて大きく値を戻しました。終わってみれば、ダウ平均株価指数が +2%、S&P500指数が +4%、ナスダック総合指数が +6% というプラスの結果になりました。一方、金融危機で円高ドル安となりましたが、インフレ関連の指数が落ち着いてきていることもあり、先月末から 2.5%ほどドル安に振れたままで月末を迎えました。
このような地合いの中、ボクのポートフォリオ(PF)は、ドルベースで+6.5% と、辛うじて指数を上回ることができました。
無用な決算またぎやトレードを極力控えつつ、設定ラインを下回った場合の損切りや、タイミング良い押し目買いなど、1カ月間を通して、規律をしっかりと守った運用ができました。金融危機も逆にチャンスと捉え、金融ETFを買い増ししたり、利上げの緩和を見越したグロースの押し目買いなども実行できました。
3月末時点では、個別株は BLDR・SMCI・IOT・H・ABNB・DADA・PANW・ASO・SGML・FLNG・VIST・CPRX・ADPT・ARDX・SURF・AMAM の16銘柄、ETFは FAS・DRN・CURE・SOXL・NUGT・YINN・TMF・EDV・REMX の9銘柄を保有しています。
基本的には、上昇傾向(かつ好決算)の銘柄(または、上昇の可能性が高いバリュー銘柄)を購入し、トレンドに従って規律を守ることで無駄なトレードを減らし、機会損失や手数料のロスを抑えられるように心掛けています。
中国(香港)株は、2021年12月にすべて売却して以来、現在はノーポジションです。
日本株・ETF(楽天証券)
楽天証券で単元株の取引を行っています。トレード方法は、数日~数週間の短中期で上昇銘柄のトレンドに乗る、いわゆる「モメンタム投資」が基本ですが、デイトレも行います。
日経平均が+2%、マザーズがほぼ±0%という地合いの中、ボクのポートフォリオは先月に引き続き ±0% と、指数を若干割り込んでしまいました。
「M&A総合研究所」や「ギックス」のモメンタムで 8%ほどのプラスとなっているのに、不用意な決算跨ぎで-3%、デイトレで-4%、損切りの遅れで-2%など、せっかくのプラスを食いつぶしてしまっています。本業が忙しいため、ボラティリティが高くて瞬時の判断を要するトレードは向いていないことが分かっているのに、目先の利益を追うことに意識が行き過ぎていました。
4月以降は、やはりモメンタム投資を中心に、デイトレは下げ相場の日だけ行うこととします。過去の相場から、寄りが大きなマイナス(寄り~数分で1~1.2%以上の下落)の場合は、その後の急上昇が期待できます。ジワジワ下落の日は、特にマザーズでは10時15分~10時45分に相場が落ち着くことが多く、そこから上昇しそうな銘柄を選定できれば、低リスクで勝つ確率が高くなりそうです(もちろん、さらなる急落に備えて、損切り(逆指値)の設定は必須です)。この方法(ちょっと地味 💦)により、1カ月でどの程度のプラス(or マイナス)になるのかを試してみようと思います。
3月末時点では、「Wスコープ」「M&A総研」「ギックス」「日本ホスピス」「SREHD」「スマートドライブ」「サイフューズ」「NF銀行業(1615)」の8銘柄を保有しています。
暗号資産(DMM)
イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。
基本的には、ナスダックに連動する傾向にあり、前月比プラスを維持しています。
暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。
エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)
国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。
現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。
今月も特に動きはありません。
いずれの案件も、2025年ごろのイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。
ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)
いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。
「メキシコ中小企業金融事業者」「アフリカ未電化地域支援」「欧州フィンテック事業者支援」「コロンビアフィンテック事業者ファンド」といったファンドに出資しています。
貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。
クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。
今月は、特に大きな動きはありません。
ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、為替リスクに加えてカントリーリスクも考慮しなければならず、かなり難易度の高い投資ですね。
積立投資信託(楽天証券)
eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」「楽天レバレッジ NASDAQ100」の5銘柄の合計です。
含み益微増での着地となりました。
世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、いずれも長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定です。
ロボ積立(テオ:THEO)
ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。
2022年の12月から、含み益があまり伸びなくなりました。先月にごっそりと出金したため、含み損益の上下動もほとんど分からなくなりましたが、若干のマイナスです。やはり人工知能(AI)にも難しい局面が続いているのかもしれません。
確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)
外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に60%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10% を設定しています。
老後の大切な資産になります。
この1年以上、含み益はずーっと横ばいです。世界情勢を見れば、横ばいでもマシな方かもしれませんけどね。
小規模企業共済
現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。
最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。
複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。
まとめ
以上、2023年3月分の運用状況をまとめてみました。
全体としては、前月比 +5万円という結果です。いずれのアセットも大きな変化がなく、全体としても微増に留まりました。米国株は、含み益はそれほどでもありませんが、2年前にアクティブ投資を始めてから、最も上手く、手堅く、無駄なくトレードできたように感じます。来月は、日本株のミスを減らすことが目標になります。決算シーズンに突入するため、決算またぎには細心の注意を払いましょう。
米国経済は、各種指標が良すぎるとインフレ&利上げ懸念が頭をもたげ、指標が悪すぎるとリセション懸念が前面に現れるため、いずれも株価にとってはマイナス要因です。両者間の細い道のりを進む難しい舵取りが続きますが、すごく勉強になります!
投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。