今さら書くまでもありませんが、読書にはものすごい力があります。
読むだけでボキャブラリが増え、漢字を覚えられ、読解力が身に付き、大人の心情や未知の世界を疑似体験できます。文字や文章を読み込むスピードがアップするため、国語はもちろんのこと、英語や算数など、他の教科にも好影響を及ぼします。
自分の子育ての経験から、小学生のうちにどれだけ本に接するかが、読書好きになるか否かの大きな分かれ目になると感じています。
そんな小学生に読んでもらいたい本として、巷ではいろんな書籍が紹介されていますが、ここでは、中学受験の国語の文章題として頻出の書籍を中心に、小学生(特に、高学年)におススメの本を一覧化してみます。中学受験によく使われるということは、教育者が子どもに有益と考える内容を多く含んでいるはずです。つまり、「当たり」の確率が高いわけです。
ちなみに、今年ムスメSが中学受験をしたのですが、その国語の問題で、受験前に読んでいた茂木健一郎:『挑戦する脳』の一節が、そっくりそのまま出題されました! 残念ながら、ほかの教科でつまずいて合格とはならなかったものの、これは大当たりでしたね。
テーマ「現代社会の生き方」
テーマ「科学技術」「人間の未来」
テーマ「自然との共生」「環境問題」
小説・物語(友情・貧困・家族・心の成長)
さいごに
漢字や文章が難しい本も含まれます。まずは親の立場で目を通してみて、我が子が気に入って難なく読める本を探してあげるのが良いですね。特に受験を視野に入れるなら、読みやすい部分だけを切り取ったり、前書きや後書きだけを読んで筆者の主張を吸収する方法もあります。
また、いずれのジャンルも、知識や人間の在り方は、時代とともに更新されたり変遷したりするものですから、迷った場合は、出版年が新しいものを選びましょう。ただし、特に小説・物語は、時代を越えて人間の普遍的なテーマを扱ったものも少なくありません。
2020年に始まった新型コロナウイルス(新型肺炎)の騒動は、今後もしばらく続くと予想されるため、来年以降の中学受験では、「自然(特に、ウイルスや細菌)との共生」をテーマにした本が要チェックです。また、2021年に延期された東京オリンピックと絡めて、スポーツも青春時代を彩る永遠のテーマですね。