ムスメSは、小6の3月、新型コロナウイルス(新型肺炎)の影響で休校措置となった時間を利用して、英検5級に自宅でチャレンジしました。そして、「50問中48問正解」の余裕で合格を手にしました。中学1年レベルの英語が身に付いたことになります。
※ お金節約のため英検HPの過去問を自宅で解いただけなので、正確には「合格」と言えませんが、25問前後で合格らしいので、48問正解なら「余裕」と言えるでしょう。
勉強の進め方は、1日20分 × 24日の「のんびり型」です。1日10分(合計4時間)でも合格できたと思いますが、基礎をしっかりと固めてさらに上を目指しやすいように、テキストを2つ駆使しました。
小6にもなれば、勉強の姿勢がある程度身に付いているため、良質のテキストを与えてあげさえすれば、自分でサクサクと進めていきます。塾などに通わなくても何とかなりますし、親の関与はほぼゼロでした。
とても気に入って購入したテキストと、それを使った勉強方法をまとめておきます。
短時間で英検5級に合格できた参考書
まずは、総合的な参考書を選びました。1日10分 × 24日でゆとりをもって合格できるカリキュラムとなっています。これだけでも合格はできると思いますが、中学英語の先取りを考えるなら、単語の学習に少し不安が残ります。ですので、単語帳も追加しました。順番に紹介しますね。
総合対策用の参考書
まず、大型の書店に出向き、英検5級用の参考書を片っ端からすべて見てみました。そして、選んだのが『改訂新版 イラストでわかる! はじめての英検5級 総合対策 』です。クチコミの数や評価の星が少なくても、気にしない、気にしない。自分の目で確かめるのです。
今回の決め手は、以下のポイントです。
- 改訂版のため、問題が最新の傾向に即している
- カラフルでイラストもかわいい
- 文章が平易で、必要最小限の情報に絞り込まれている
- 「基本レッスン → 問題演習 → 予想問題 → スピーキングテスト」という4部構成で段階を追って知識を身に付けられる
- CD を聴きながら、1日10分という短時間で合格にたどり着ける
いろんな本を眺めていると、「小学生のための」という文言がタイトルに入った書籍が気になります。文法にこだわらずに合格を目指すタイプのものです。ただ、上にも書いたように中学英語の先取りを考えるなら、文法も押さえながら進める方が良いに決まっていますので、その方向で選択しました。
問題演習と予想問題には、マークシートも付いていますので、本番の回答に慣れることもできます。👍
勉強が好きな人なら、1日20分で12日間、1日30分なら8日間で終わってしまいます。こんなに短い時間で中学1年生の英語が終わってしまうなんて驚きです。いずれにしろ、ダラダラやっても身に付きませんので、毎日コツコツと進めるのがおススメです。
英検によく出る頻出単語・熟語が章末や巻末にまとめて掲載されていますが、以下に書く「単語帳」を活用するなら、これらは無視しても問題ありません。
単語帳
単語帳についても、書棚にあるすべてを手に取って、ひと通り確認してみました。大差なくて迷いましたが、最終的に『英検5級 英単語 650 英検ランク順』を選びました。
オールカラーで、無駄な情報が少ない点を気に入りました。また、発音がカタカナで書かれていることが決め手となりました。これがないと、小学生は自学しにくいため、意外に重要です。あと無料アプリや無料音声も入手可能です。今や、スマホアプリは必須ですね。スマホはいつも持ち歩きますので、すきま時間に学習できますし、クイズ形式で学習そのものを楽しめます。
単語学習においては、五感のうちのどれだけ多くを使えるかが、記憶を左右します。本を眺めるだけなら、「視覚」の1つです。手を動かせば、「触覚」も加わります。ネイティブの音声を聞きながらなら、「聴覚」も加わって三感を使えることになりますから、これを利用しない手はありません。さらに、ネイティブの発音をまねして声に出しながら覚えることで、記憶の定着がグッと高くなります。
今回選んだ単語帳は、単語と熟語と会話表現を合わせて、650個を覚えることになります。一見、ギョッ👀っとする数字ですが、日本語の一部になっている英単語も多く、小学校でも英語を習い始めていますので、新たに覚えるのは、実質 150~200個程度です。この程度なら、アプリも駆使すれば難なく覚えられます。
英検5級に合格するための学習方法
英検5級に合格するため、どのように勉強を進めたのかを、「総合対策用の参考書」と「単語帳」とに分けて具体的に記します。
総合対策用の参考書
こちらについては、特に秘策はありません。PART 1~PART 4 が 24章に分かれていますので、 のんびりやるなら、1日に10分を使って1章ずつ進めます。まずは CD を使って音声で学習し、最後に書いて確認する、という流れになっています。
単語帳
まず、購入した単語帳は、「動詞 → 名詞 → 形容詞・副詞」という順番になっていますが、おススメの順番は、「名詞 → 動詞 → 形容詞・副詞」です。名詞の方が、知っている単語が圧倒的に多く、イメージもしやすいため、スムーズに学習に入れるからです。
そして、単語を知っているか否かのレベルは、だいたい以下3つに分類されます。
- A : 発音も意味も分かる
- B : 発音が分かれば、意味も分かる
- C : 発音も意味も分からない
これらのうち、AとBについては、「ほぼ知っている単語」ということになります。単語帳に載っている 650語のうち、450~500語がこれに該当します(もちろん、個人差はありますが、子どもって意外にたくさんの英単語・熟語をすでに獲得しています)。そして、重点的に覚えるべき単語・熟語は、Cの 150~200語ということになります。
以上を踏まえた上で、以下の手順で学習を進めました。
【2巡目】「A」は、すでに記憶に定着しているので放っておきます。「B」は、意味を考えながら発音練習します(カタカナを利用すれば OK)。そして、「C」に一番神経を集中させて、書いたり聞いたりしながら覚えていきます。
【3巡目】「C」だけについて再度、発音と意味を確認していきます(この時点では、完璧に覚えてなくても大丈夫)。
【アプリ】スマホアプリを使って、ゲーム感覚で覚えた語を確認していきます。
これだけできれば、600語前後はしっかりと頭に残るはずです。子ども自身も、自分が600語も英単語・熟語を覚えられたことに驚くとともに、すごく自信が深まります。また、この時点で、英検4級の学習に向けた下準備もできてしまっています。
学習のまとめ
以上の勉強で十分に合格できると思いますが、総合対策用の参考書『イラストでわかる! はじめての英検5級 総合対策 』は最長で24日にもわたって使用するため、最初に学習した部分の記憶があいまいになってきます。せっかく学習したことですから、記憶にしっかりと定着させて、中学の勉強や英検4級の学習にも利用していきたいところですよね。
そこで、最後は親の出番です。5級で学んだことを、一覧にまとめてしまいました! 書籍1冊分のエッセンスを凝縮すると、たったのこれだけです(↓)。
【基本文法】
状態 | |
I | I am a girl. (I am ⇔ I'm) I am not a girl. |
You(単) You(複) They |
You are a girl. Are you girls? They are not girls. (are not ⇔ aren't) |
He She Hanako |
He is a boy. Is she a girl? Hanako is not a body. (is not ⇔ isn't) |
動作 〈普通の動作〉 | |
I You(単/複) They |
I play the piano. Do you play the piano? They do not play the piano. (do not ⇔ don't) |
He She Hanako |
He plays the piano. Does she play the piano? Hanako does not play the piano. (does not ⇔ doesn't) |
動作 〈今~している〉 | |
I You(単/複) They |
I am playing the piano. Are you playing the piano? They are not playing the piano. |
He She Hanako |
He is playing the piano. Is she playing the piano? Hanako is not playing the piano. |
動作 〈~できる〉 | |
I You(単/複) They He She Hanako |
I can play the piano. Can you play the piano? They can not play the piano. (can not ⇔ can't) He can play the piano. Can she play the piano? Hanako can not play the piano. |
【Yes/Noでは答えられない質問】
・ What is this? |
・ Who is that? |
・ Where are you from? |
・ When do you go to school? |
・ Which do you want? |
・ Whose dog is that? |
・ What time is it? |
・ How much is this? |
・ How many pens do you have? |
・ How old is he? |
・ How is the weather? |
・ How long is this train? |
【その他の表現】
・ Don't open the door. |
・ Please open the door. |
・ Let's open the door. |
これらのエッセンスと、がんばって記憶した単語・熟語・会話表現を組み合わせれば、英検5級は間違いなく合格できます。ムスメSもこうやって、50問中の48問に正解することができました。獲得した知識は、そっくりそのまま4級の学習に利用できます。
あとがき
さらに上を目指して、楽しみながら、中学の英語を先取り学習していきます。