敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

円高とリセッション警戒の米株続落で前月比-85万円【12月投資実績】

 

 

 

長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。

 

【投資の基本姿勢】

  1. 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
  2. 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
  3. 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。

 

外国株・ETF(楽天証券)

2021年2月から米国株および中国株のアクティブ運用を開始しました。

 

 

12月は、インフレのピークアウト感は先月に続いたものの、それに伴うリセッション(景気後退)への警戒感がより一層高まり、ダウ平均株価指数が -4%、S&P500指数が -6%、ナスダック総合指数が -9% という結果になりました。

 

一方、日銀の政策方針変更(長期金利の変動許容幅の拡大)が発表され、10月から続いていた円高ドル安傾向に拍車がかかり、12月は円高ドル安が前月比で5%前後も加速しました。したがって、株価指数は円ベースで 10 ~ 15% の大きなマイナスです。

 

このような地合いの中、ボクのポートフォリオ(PF)は、円ベースで-10% と、今月もほぼ指数並みの結果でした。マイナスの要因は、国債(TMF)と金融(FAS)のETFや、個別銘柄(特に、バイオとリチウム)を利確せずに保持し続けたことです。年末ラリーへの期待感(思い込み)で保有し続けた結果、いずれも 20% 前後の利益が水の泡です。

 

モメンタム投資で含み益となった銘柄の利確について、もう少し厳格に運用する必要があることを痛感しました。トレンドを外れた際のロスカットについては躊躇がなくなってきたので、次は利確が課題です。思い込みを無くして、利益をコツコツ積み上げることが大切ですね。

 

12月末時点では、個別株は BA・BLDR・INMD・CLFD・SMCI・DOCS・GTLB・IOT・ASO・NU・SGML・SQM・CPRX・ADPT・ABCL・HRMY の16銘柄、ETFは FAS・NUGT・YINN・TMF・ICLN の5銘柄を保有しています。

 

2023年は、(世界的な)リセッション警戒で前半は株価がさらに下落し、米利上げ停止が見込まれる中盤以降に回復する、との予想が多く出ています。インフレは収まりつつあるようなので、経済指標を監視しつつ安くなった国債(TLT)を春ごろまでに仕込み、他の ETF と併せて利益を積み上げたいところです。また、半導体(SOXL)やバイオ(LABU)のスイングも検討します。個別銘柄(特にグロース)については、決算も含めて個別に対応ですが、利確にしろ損切りにしろ、即断即決が今年以上に重要となりそうです。

 

基本的には、上昇傾向(かつ好決算)の銘柄(または、上昇の可能性が高いバリュー銘柄)を購入し、トレンドに従って規律を守ることで無駄なトレードを減らし、機会損失や手数料のロスを抑えられるように心掛けています。

 

中国(香港)株は、昨年12月に売却してしまったので、現在はノーポジションです。

 

日本株・ETF(楽天証券)

楽天証券で単元株の取引を行っています。トレード方法は、数日~数週間の短中期で上昇銘柄のトレンドに乗る、いわゆる「モメンタム投資」が基本ですが、デイトレも行います。

 

 

日経平均が-7%程度、マザーズが-9%前後という地合いの中、ボクのポートフォリオも -7% とほぼ指数並みの結果でした。先月まで好調だった「M&A総合研究所」「霞ヶ関キャピタル」「フェローテック」「ダブル・スコープ」を保持し続けた結果、日銀の政策変更もあって、12月中旬には PF のマイナスが 15% を超える事態になってしまいましたが、最終盤に何とか取り返せました。

 

米国株と同じで、利確せずにガチホしてしまったことが敗因です。世界情勢や地合いを確認しつつ、利益をしっかりと確定することが 2023年の一番の課題です。

 

一方、「鎌倉新書」や「高島屋」の決算跨ぎは大成功でした。決算跨ぎは、「売上高経常利益率の前期比」が伸びそうな銘柄で成功する確率が高くなるみたいなので、今後も、PF に対して許容できるリスクの範囲内で楽しみたいと思います(もちろん、チャート形状や需給、株主の期待度、ファンダメンタルズ等、総合的な判断が必要ではあります)。

 

11月末時点では、「Wスコープ」「M&A総研」「フェローテック」「バルテス」「アライドアーキテクツ」「サンワカンパニー」「高島屋」「ディア・ライフ」「ELEMENTS」の9銘柄を保有しています。

 

暗号資産(DMM)

イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。

 

 

大手交換業者「FTX」の取り付け騒ぎ以降、クリプトに対する信頼はすっかり薄れてしまいました。含み益もご覧の通り、過去最悪の6月期に並ぶ水準です。業界全体として回復するには数年を要するとの声もあります。

 

暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。

 

エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)

国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。

 

現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。

 


今月も特に動きはありません。

 

いずれの案件も、2025年ごろのイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。

 

ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)

いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。

 

「メキシコ中小企業金融事業者」「アフリカ未電化地域支援」「欧州フィンテック事業者支援」「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」「コロンビアフィンテック事業者ファンド」といったファンドに出資しています。

 

 

貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。

 

クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。

 

今月も、特に償還などはありませんでした。

 

積立投資信託(楽天証券)

eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」「楽天レバレッジ NASDAQ100」の5銘柄の合計です。

 

 

世界的な下落傾向の地合いの中、必然の結果です。

 

2023年早々にも一部を売却し、円高ドル安のタイミングを見計らってドル転した上で TLT などの購入資金に充てたいと思っています。ドル安で新興国には期待しています。

 

世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、いずれも長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後も、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定です。

 

ロボ積立(テオ:THEO)

ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。ボクは、新生銀行の各種手数料が安くなる「ゴールドステージ」狙いのために毎月1万円ずつ積み立てています。人工知能(AI)の将来性にも期待しています。

 

 

円高の影響もありますが、ドルベースでも含み益が減少していますね。人工知能でも対応できない状況(つまり、過去に類似パターンのない状況)なのかもしれません。

 

確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)

外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に60%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10% を設定しています。

 


米国や先進国の株式中心のポートフォリオを組んでおり、世界的な株安や為替(円高)の影響が大きく出ています。結局、今年最低の含み益となってしまいました。

 

小規模企業共済

現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。

 


最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。 

 

複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。

 

外貨預金(新生銀行)

2019年の12月(コロナ前)から豪ドルの定期預金(3年)を積み立て、今年の12月19日に無事償還となりました。豪ドルが少し安くなって、最終的に 15% ほどの利益でした。

 

さらなる円高を心配して、償還日に半分以上を円転させたところ、翌20日に日銀の政策変更が発表され、急激に円高が進みました。今回の豪ドル預金は、積立開始時期も償還日も、最後までラッキー続きだったように思います。

 

 

 

まとめ

以上、2022年12月分の運用状況をまとめてみました。

 

全体としては、前月比 -85万円という結果です。世界的な株安傾向と円高ドル安の二重苦で iDeCo の含み益が大きく目減りしました。また、見通しの甘さで保持し続けた日米株の下落も、マイナスの大きな要因です。

 

日米とも、モメンタム投資についてはかなり慣れてきましたが、利益の取り逃しはまだまだ課題です。思い込みを排除して、月単位で利益を出せるようになりたいですね。

 

米国経済はまだリセッションの懸念が残っていますし、インフレも一般的にはしつこく長引くため、まだまだ予断を許さない状況が続きます。引き続き、経済指標の発表イベントなどでボラティリティの高い相場が続くと思われますが、慎重に、欲を出し過ぎることのないように、楽しく取引していきます。

 

投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。

 

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