敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

世界的インフレと景気後退不安の中、前月比+20万円【8月投資実績】

 

 

 

長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。

 

【投資の基本姿勢】

  1. 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
  2. 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
  3. 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。

 

外国株・ETF(マネックス証券)

2021年2月から、マネックス証券で米国株および中国株の取引を開始しました。現在のアクティブ運用の主戦場は、米国市場および中国市場となっています。

 

 

8月は、多くの企業がQ2決算を迎える中、7月中旬から続くベアマーケットラリーが継続して、中旬までは株価が上昇し続けました。しかし、S&P500 が 200日移動平均線にタッチすると、株価はいったん調整入り。その後、下旬のジャクソンホール(J.H.)会議でFRB(FED)パウエル議長がインフレ退治の強い決意を表明すると、利上げとそれに伴う景気後退懸念が一気に加速して、長期金利が上昇、株価は急落しました。

 

終わってみれば、ダウ平均株価指数とS&P500指数が-4%、ナスダック総合指数が-4.5%という結果です。これに対して、ボクのポートフォリオ(PF)は、ドル円の上昇分を含めて +1% となりました。

 

ハイテク銘柄については、J.H.会議前にポジションを落としてリスク回避できました。一方、景気やインフレ(金利)の影響をあまり受けないと考えられるバイオ銘柄は保有し続けてみましたが、こういう局面では耐えられず、10%前後の含み損です。これに対して、SOXS・TECS・TMV・TZA 等のベア指数をリスクヘッジとして購入しておいたため、バイオのマイナスを何とか相殺できました。

 

現在、インフレは頭打ち感もありますが、FRBがインフレとの徹底抗戦の姿勢を示したため、物価が少し下落したとしても、雇用が少し悪化したとしても、利上げ圧力(≒ 株価下落圧力)はそう簡単に緩むことがなさそうです。11月の中間選挙に向けて、株価反転があるかどうかに注目が集まります。

 

8月末時点では、個別株は ABCL・HRMY・MRVI・SURF・NU・LAC・XMTR の7銘柄、ETFは TMV・SOXS・TECS・TZA の4銘柄を保有しています。

 

基本的には、上昇傾向(かつ好決算)の銘柄(または、上昇の可能性が高いバリュー銘柄)を購入し、トレンドに従って規律を守ることで無駄なトレードを減らし、機会損失や手数料のロスを抑えられるように心掛けています。

 

中国(香港)株は、昨年12月に売却してしまったので、現在はノーポジションです。

 

日本株・ETF(楽天証券)

楽天証券で単元株の取引を行っています。トレード方法は、数日~数週間の短中期で上昇銘柄のトレンドに乗る、いわゆる「モメンタム投資」が基本ですが、デイトレも行います。

 

 

日経平均が+1%、マザーズが+3%という状況の中、ボクのポートフォリオは、ほぼ±0% という結果に終わってしまいました。中旬の日経平均の上昇に乗れず、「MSOL」「ENECHANGE」あたりに固執してしまったことが原因です。利確/損切りの設定がまだまだ甘いですね。

 

一方、「SREHD」「Jリース」「ダブルスタンダード」「シンバイオ製薬」など、決算またぎは上手くいきました。再現性はあまり高くないものの、銘柄選定には慣れてきましたので、今後も遊びの範囲内で楽しみたいところです。

 

また、8月後半のようなベア相場では、手持ちキャッシュを多くして、デイトレの回数を増やしました。こちらも慣れてきましたので、本業を圧迫しないように時間を制限しつつ、また、大きな損失を被らないように注意して、続けていこうと思います。

 

8月末時点では、「Wスコープ」「ENECHANGE」「シンバイオ製薬」「エッジテクノロジー」「ステムリム」の5銘柄を保有しています。

 

暗号資産(DMM)

イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。

 

 

米国株に連動するような動きを見せ、終わってみれば、月初比わずかにマイナスです。

 

暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。

 

エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)

国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。

 

現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。

 

 

いずれの案件も、2025年ごろのイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。

 

ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)

いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。

 

「キルギスマイクロファイナンス事業者支援」「メキシコ中小企業金融事業者」「アフリカ未電化地域支援」「欧州フィンテック事業者支援」「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」「コロンビアフィンテック事業者ファンド」といったファンドに出資しています。

 

 

貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。

 

クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。

 

今月は、「メキシコ女性起業家支援」の償還がありました。新型コロナの発生直後に出資したもので、円安の恩恵(+25%)が大きく、約1年半で +35% の利益となりました。

 

積立投資信託(楽天証券)

eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」「楽天レバレッジ NASDAQ100」の5銘柄の合計です。

 

 

今月は、積み立ててきた「楽天レバレッジ NASDAQ100」が中旬にプラ転したところで、いったん全部売却したため、積立額が大きく減っています。ベアマーケットが続きそうなので、このあたりで一旦リセットです。

 

いずれも、世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後も、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定です。

 

ロボ積立(テオ:THEO)

ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。ボクは、新生銀行の各種手数料が安くなる「ゴールドステージ」狙いのために毎月1万円ずつ積み立てています。人工知能(AI)の将来性にも期待しています。

 

 

過去最高の含み益を順調に更新しています(エライっ!)。ベアマーケットでも含み益を増やし続けるのがロボアドバイザーの特徴です。資産を減らすことなく、コツコツと増やしていきたい人に向いていそうです(手数料はそれなりに高いです)。

 

確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)

外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に60%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10% を設定しています。

 


米国や先進国の株式中心のポートフォリオを組んでいます。米国市場はマイナスでしたが、こちらはプラスで着地です。長期投資なので、淡々と積み立てていくだけです。

 

小規模企業共済

現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。

 


最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。 

 

複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。

 

外貨預金(新生銀行)

2020年の1月(コロナ前)から、豪ドルの定期預金(3年)を積み立てています。

 

 

利上げを順調に続けているオーストラリアですが、世界的なインフレ傾向で資源価格も高止まりし、豪ドル/円が上昇して、過去最高の含み益を更新です。

 

豪ドルは、リスクオン/オフ時の値動きが比較的はっきりしていて扱いやすく、日本円に対する保険的意味合いにもなるため、貴重な資源国通貨として今後も末永くホールドしておきたいところです。

 

 

 

まとめ

以上、2022年8月分の運用状況をまとめてみました。

 

全体としては、前月比 +20万円という結果です。日米株のアクティブ運用はほぼ±0%でしたが、eMAXISの積立や iDeCo、豪ドルの定期預金のおかげで、辛うじてプラスを確保することができました。

 

9月は、アノマリー的に一年を通じて最も株価(S&P500)が下落しやすい上、FRBのタカ派姿勢により、かなり厳しい相場が予想されます。米国株は引き続き、ベア指数を中心として、ベアの中でも上昇しそうなセクターを見出せるかどうかが鍵です。バイオについても、利確/損切りを柔軟に対応したいところです。

 

日本株についても、米国市場の追従でベア相場が予想されるため、常にキャッシュを多めに確保しつつ、デイトレでプラスを稼いでいきたいところです。

 

投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。

 

 関連記事 

 

- 敏感の彼方に -