敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

在宅リモートの達人!が実践する自己管理と家事・育児と家族対応のコツ

 

在宅 リモート テレ ワーク 管理 家事 育児 家族

 

 

2020年は、新型コロナウイルス(新型肺炎)の流行をきっかけとして、社会の在り方が大きく変わった年と、後世に伝えられることでしょう。各個人が望むと望まざるとに関わらず、新たな感染症の出現は、社会に大きな変化をもたらします。

 

少し前までは、人工知能(AI)の進歩によって仕事が奪われるだの、格差が拡大するだのと騒いでいた我々人類ですが、それが新種のウイルスに取って代わられようとは、人類の誰一人として予想だにしていなかったことでしょう。脅威であったはずの AI が、ウイルスに対峙する人類の味方として再認識される流れなんかも出てきそうです。

 

ウイルスとの共存が導く「リモート化」

ウイルスが人間同士を遠ざける期間が長引くことで、それが新常態(ニューノーマル)となって、人手を介さない(つまり、ウイルスを媒介しない)社会が加速度的に進んでいく可能性大です。それもこれも、インターネットという強力な触媒が存在するからです。具体的には、キャッシュレス決済、情報システムのクラウド化、ネット通販、そして何より、リモートワーク(≒ テレワーク/在宅ワーク)などが急速に進むのでしょう。

 

米ハーバード大学の研究者によるシミュレーションによれば、現在の医療体制では、新型コロナウイルスの流行が 2022年まで続く可能性があるとのことです。

 

一方、ワクチンや治療薬の開発を進める研究プロジェクトが世界中で数十~百前後も進んでおり、中には臨床研究段階にまで進んでいるものもあります。インフルエンザ治療薬である「アビガン」、エボラ出血熱の治療薬として開発が進められている「レムデシビル」、関節リウマチなどの治療薬が、新型コロナウイルスによる肺炎の重症化を抑える薬の候補として挙がっています。重症化を防ぐことができれば、医療への負担が軽くなり、医療崩壊を阻止してウイルスと共存できる体制に一歩近づきます。

 

これとは別に、緊急事態宣言やロックダウン、外出自粛の影響によって傷んだ経済をどう立て直すかも、各国政府の悩みの種です。世界中が人命第一で動いているものと信じていますが、一方、沈んだ経済をいかに早く持ち直せるかが国家間の競争にもなるため、米国のトランプ大統領などは、経済活動再開の指針を早々に発表していますし、欧州各国も段階的に自粛を解除する時期に入ってきています。日本の一歩先を進んでいますね。

 

いずれにしろ、自粛したままでは国の経済も人々のメンタルもズタズタにやられてしまうため、医療体制がある程度整った段階でそろりそろりと経済活動を再開し、クラスタが再発したり感染者が再び増えたりするようなことがあればまた自粛し、ということを繰り返しながら、ウイルスと上手く付き合っていくことになるんだろうと思います。

 

今回のコロナ騒動で、「感染拡大 → 自粛すれば収束する」という意識とともに、そのための法令や体制がある程度確立したことで、次に同じような事態が起こった場合には、今回以上に対応が迅速かつ強力になるはずです。ここ20年ほどで新種のコロナウイルス(SARSやMARSを含む)が次々に出現していることを考えると、今後も、森林開発などによる未知のウイルスとの遭遇が十分に考えられます。そのたびに世界規模で自粛の流れになり、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つこと、つまり上に書いたように「リモート」であること、が1つの常識として定着していくでしょう。

 

というわけで、人生の大部分を占める「労働」のリモート化も、1つの大きな流れです。そして、リモートワークを導入すると、「仕事の采配・部下の管理が上手いマネージャ」と「仕事をサクサク進められる社員」がキラリ✨と輝くため、それを目の当たりにしてしまった企業は、リモートワークで成果が出せる人材を積極的に採用したくなるはずです。ふわふわした「コミュニケーション能力」よりも、結果を出せる能力が求められます。なんとも味気ない世の中ですが、それがポスト・コロナの行き着く1つの答えだと思っています。

 

在宅リモートワークの達人

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航空機関連の開発、ハード/ソフトの技術コンサルティングや技術動向の調査、プランニング、知財関連、翻訳などの仕事に十数年の経験を重ねてきたフリーランサーがいます。いわゆる営業活動は、一度もしたことがありません。仕事の成果が次の仕事につながります。

 

普段は、自宅作業を中心に、知人の事務所を借りたり、取引先オフィスの一部を間借りしたり、カフェ(ネットカフェ含む)、コワーキングスペース、シェアオフィスなども活用したりします。ただし、今はこういう状況ですので、自宅に閉じこもって仕事をしています。自宅では、休校になった子どもたちが、庭のウッドデッキに机を出して青空の下、木々や草花に囲まれて勉強している姿があまりにも眩しく映るため、仲間に入れてもらったりしています。

 

長女が誕生する前から、知人や友人がカッコいいオフィスや最新設備のそろった事業所で活躍する姿を尻目に、黙々とひとりでリモートワークする環境と体制を確立し、合計3人の子育てを経て長女が高校に入学した現在、新種ウイルスの流行でリモートワークに改めて注目が集まる中、「いよいよ自分の時代がやってきた」などと皮肉交じりにほくそ笑んでいます。

 

十数年もの間リモートで働いてきたため、今さら何も変わることなどありません。ウイルスの流行前後で、働き方も仕事の進め方も仕事量も収入も、一切変わりありません。リモート化により社会全体の生産性が低下して捌き切れない仕事が増えた影響か、取引先からの引き合いは逆に増え続けています。

 

もちろん、家族との関係も至って良好です。普段から家にいることを家族全員が認識していますので、休校や休業になったからといって、家族間の関係性には何も変化が生じません。というか、後述するように、家族間の関係性に配慮した振る舞いを普段から心がける習慣が身に付いているからです。

 

・・・とまぁ、これ、要はボクのことなんですが、「自分の時代がやってきた」なんていう勘違いはさておき、社会に還元できるノウハウなりハウツーなりがそこそこあるかもね、などと考えることはあります。

 

在宅でリモートワークをする場合の懸案は、大きく次の3つに分けられます。

  • 仕事そのものの進め方
  • 自己管理(カッコよく言うなら、「セルフマネジメント」)
  • 家事・育児などの家庭運営(単身者にはあまり関係ないかも)

 

これらのうち、「仕事の進め方」については、業種や業態によって大きく異なるでしょうし、使用するツールにも依ると思いますので、ここでは取り上げません。在宅の場合は、仕事そのものよりも、その土台となる自己管理と家庭運営の成否が仕事の成果にも直結すると考えますので、そのあたりについて、バチバチと書き殴ってみたいと思います。

 

起床から作業開始まで

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起床から仕事を開始するまでの準備が、その日の成果、ひいてはリモートワーク全体の成否を決定づけると言っても過言ではありません。この準備ルーチンを確立して成果が出るようになったら、後戻りしようなどと決して思わなくなります。試してみてください。

 

まずは、毎日同じ時間に起きます。

 

朝型の人、夜型の人、それぞれ向き不向きがあるでしょうから、起きる時間は何時でも構いませんが、その時間はできる限り固定します(休日はあえて少しダラダラします)。前日の就寝時間が遅くなっても、起床時間は死守します。在宅なので、昼寝は自由です。睡眠不足があっても、短時間の昼寝でカバーできてしまいますので、心配ありません。それよりも、同じ時間に起きる習慣が大切です。

 

ボクは、超朝型です。一番の理由は、子どもが小さかった頃、落ち着いて仕事ができる時間を確保しようと考えたときに、育児に関わりつつスッキリとした頭で作業をできるのは早朝しかない、という結論に至ったからです。今はその必要がなくなりましたが、すっかり習慣となってしまい、4時前後に起床しています。乳幼児の子育て中の方には絶賛おススメです。

 

夜遅くまでダラダラするよりも、早寝早起きで仕事をする方が楽しく、それでお金も稼げるわけですから、正直いまは、夜遅くまで起きている理由が見つかりません(酒席は別!)。このあたりの感覚は、サラリーマンとフリーランサーとで大きく異なると思いますので、興味ある方は、フリーになる道もあることを意識してみてください。向き不向きもあるので、一概におススメするものではありません。

 

朝起きたら、洗顔、着替え、食事、歯磨きを欠かさずこなした後、決まった時間に仕事を開始します。大切なのは、出勤する場合とまったく同じ手順を踏むことです。そのように身支度を整えることで、スイッチが入って、働く精神状態がオンになります。なので、メイクが必要な方は、それもお忘れなく。

 

間違っても、起きた瞬間に、洗顔も着替えも食事も歯磨きもせず、ベッドの上でいきなり仕事を開始することだけはやめましょう。それでパフォーマンスを出せる人もいるでしょうが、ちょっと特殊なタイプであり、長続きしないと思いますし、家族や子どもがいる家庭では、嫌われる可能性大の行為です。

 

出勤する(という感覚)

家の中に、自分だけの職場を確保します。ベッドの上では、気持ちがオンに切り替わりません。ダイニングは、ツマ(パートナー)に煙たがられます。リビングは、子どもに邪魔されます。やっぱり、小さくても良いので、仕事専用の空間が必要です。

 

まずは、デスク、照明、文房具、コンピュータなどの必要機材をそろえます。あと、五感の中で、自分が大切にしたいと考え、自分を仕事に誘ってくれそうな感覚を利用します。たとえば、視覚であれば、家族や大切な人の写真を置いてみます。嗅覚であれば、お気に入りのアロマを炊いてみます。聴覚であれば、お気に入りの音楽を流します。味覚であれば、好きな食べ物や飲み物を用意します。触覚であれば、ぬいぐるみを用意します。そうやって、その空間が「仕事空間」であることを脳に認識させるのです。これで、またひとつ、仕事のスイッチがオンになります。

 

たとえ部屋の片隅にでも、そのような空間を構築できればグッド。壁で仕切られていればベター。ドアに鍵がついていればベストです。

 

そして、毎日、その空間に「出勤する」という感覚を持つことが大切です。その空間は、自分だけの神聖なる職場です。何人たりとも侵すことのできない空間です。

 

通勤が在宅に切り替わった人の中には、通勤が実は優れた息抜きであり、仕事のON/OFFスイッチの役割を果てしていることに気付かれた方もたくさんいるでしょう。読書や動画、ニュースチェック、音楽、語学学習、車やバイクの運転などがスイッチの役目を果たしていたはずです。そんな方は、自宅であっても、始業前に同じ行動を取り入れてみれば、擬似「通勤」感が得られるかもしれません。半強制的に自分を「だます」作法も必要です。

 

姿勢

デスクや椅子のサイズ・形状は、自分の健康を守るとともに仕事効率を大きく左右する要素ですので、ちゃんとしたものを用意したいところです。また、目の疲れを最小限に抑えるモニタの位置や角度、背骨を傷めない正しい姿勢が必須です。

 

雑用が減り、会議も座ったまま完結してしまうため、オフィスにいる時とは比べ物にならないほど、座る時間が長くなります。そうすると、思った以上に早く、筋肉の衰えや肩・背中の痛みを感じたり、ひどくなれば糖尿病や大腸癌などの原因にもなってしまいます。一日一日の小さな積み重ねも、積もり積もれば絶大な影響を及ぼします。

 

スタンディングデスクを購入せずとも、たまに本棚やラックの上にパソコンを置いて作業すれば良いのです。また、後述するように、家事や育児を面倒と思うのではなく、身体を動かす良いきっかけとして有効に利用する手もあります。パートナーの喜ぶ顔が目に浮かびますね。

 

時間計画・時間管理

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必要に応じて、To Do リストを作成します。終業後に翌日の計画を書き残しておくようにしても良いですし、始業前にその日の計画を書き出して確認するようにしても良いでしょう。ボク自身は、終業後に翌日の To Do リストを頭の中で確認したら、それで仕事スイッチがオフになります。また、翌日の始業前に To Do リストを頭の中で反芻します。そういう習慣が身に付いているため、特に書き出すことはしません。

 

自分の体質と仕事の優先度を比較してスケジューリングすることも大事ですね。たとえば、朝型人間なら、午前10時ごろまでが高パフォーマンスを発揮できる時間でしょうから、その時間帯に重要な仕事を処理します。夜型人間なら、午後6時前後が高パフォーマンスの時間帯になるんでしょうかね。身体に聞いてみてください。

 

始業時間と終業時間を決めることはもちろん、ランチタイムのほか、短時間の休憩を意識的に挟むようにするのが良いと思います。オフィスで働く場合は、会議室への移動や同僚との雑談など、ちょっとした息抜きが自然に入ってくるのですが、在宅であれば、意識して設けない限り、仕事に没頭し過ぎてしまいます。仕事中毒にならないように、1時間に10分前後、画面から離れる時間を作っています。

 

休憩時間の息抜き

1時間に10分前後の休憩時間には、家族やペットと他愛のない会話をしたり、散歩したり、おやつを食べたり、雑誌を眺めたり、積読の本を消化したり、動画を見たり、領収書の整理をしたり、なるべく本業とは関係のないことに意識を向けます。

 

軽く投資もしているので、コロナ禍でジェットコースターのように上下する値動きを見たり、次はどうなるんだろうと予想したりしているだけで面白く、息抜きになります(急降下した場合には、ほんの少し息詰まりますが・・・(*'▽') )。3月16日前後の底値で買った株が50%近くも値上がりしており、驚きます。長い目で見て成長しそうな分野に投資する長期投資や積立しかやりませんので、短期で売り払う気はサラサラありませんけどね。上にも書いたように、今後は自粛と解除の繰り返しが予想され、それに合わせて株価も上下するでしょうから、まだまだ楽しめそうです。

 

休憩時間にやるべきことを決めておいて、休憩を半ば強制するやり方もあります。そう思いついてから、毎日ではありませんが、Google Earth でグレートジャーニーを決行しています。南米最南端のウシュアイアという町を出発して、航空写真やストリートビューで道路をたどりながら、最近やっとエクアドルに入国しました。毎日少しずつ進んで、最終的には南アフリカの喜望峰まで行きたいですね。

 

途中、気になる地名や建物を見つけたら、立ち寄ってみたり、検索して調べてみたりします。若いころに旅した南米各地の思い出がよみがえりますし、仕事の合間に世界旅行ができて意外に楽しめます。ポツンと一軒家なんて、世界中にいくらでも存在します。

 

世界の隅々まで人工物が存在し、人類の痕跡や人々の生活があります。地球の大きさと自分の小ささとを対比でき、仕事上の悩みなんてどうでもよくなります。「この小さな町でも、コロナ騒動が起こっているのかな?」といった想像も膨らみます。

 

あと、在宅ワークの醍醐味として欠かせないのが、アレです。そう、お昼寝です。余程いそぎの仕事でもない限りは、積極的に取るようにしています。13時から15時の間に、椅子に座ったまま、あるいは軽く横になって、10~15分ほど仮眠します。どんなに寝不足でも、ちょっとした仮眠で劇的にパフォーマンスが向上しますので、お昼寝を組み込まない手はありません。

 

中毒(依存症)との闘い

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仕事中毒もさることながら、仕事の妨害となる中毒(依存症)も心配になりますよね。スマホ、ネットサーフィン、動画、ゲーム、アルコール、たばこ、短期投資、ドラッグ、などなど、仕事を邪魔するやっかいものは、在宅ワークの一番の障害とも言えます。

 

米国では、在宅ワーカーの3人に1人が、仕事中にお酒を飲んでいる、という報告もあるようですね。ボクも飲むことは大好きですが、十数年のリモートワークの間、仕事中にアルコールを摂取したことは一度もありません。それだけは自慢です。ビールの1本や2本飲んだところで、仕事は普通にできると思いますが、それでもやりません。依存症に苦しむ事例を身近に見てきたこともありますし、依存性のあるものは、最初の一歩を踏み出すかどうかが大きな分岐点だと分かっていますので、そこは死守します。

 

フリーランスであることも、依存症回避に寄与していると思います。何かに依存する時間を仕事に当てれば、すべてが収入に結び付きます。その点、サラリー制はハードルが1つ下がってしまうことになりますね。リモートワークを推進する企業は、この点からも、成果報酬の比率を高めるなどの工夫が必要かと思われます。

 

以上のように、依存症に関しては、明確な対策を持てていない状況です。一般的なことばかりになりますが、依存症対策に役立ちそうな仕組みや心構えを列挙しておきます。

  • 就業時間と仕事量のバランスを調整して、ストレス少なく、一日の仕事を終えられるような計画と時間管理を徹底する(働く時間は長すぎても短すぎてもダメ)。
  • 仕事を頑張った後のビールは最高!(仕事の後には、ご褒美が待っている)。
  • 子どもが見ている(子どもを依存症に導くのは、親かもしれません)。

 

精神的な安らぎ

在宅で孤独に仕事を続ける場合の精神の削られ方というのは、言葉ではなかなか言い表せませんが、自身で感じている以上であることは確かです。たまに外出すると、金魚のように口をパクパクして空気を吸いたくなりますし、太陽をやたら眩しく感じたりします。空が青く、遠くに山々や大海原が見え、地上を3次元の物体や生き物が動き回っているのを見ると、涙が出そうになることもあります。少し大袈裟ですが、この状態はすでに病んでいます。「自分は精神を削られている」ということをいつも客観的に認識しておいて損はないと思います。

 

あと、コロナ関連の暗いニュースばかり追いかけるのはやめましょう。どんなに賢い専門家であれ、あくまでも「予測」を語っているに過ぎず、それが当たるかどうかなんて誰にも分かりません。そんな未来に一喜一憂するのではなく、騒動が終息した後に自分自身が花開くため、今はその準備期間だと思っています。

 

コロナ騒動を戦争に例える向きもありますね。それぐらい、いまは悲惨な状況かもしれません。丁度良い機会なので、戦争を経験した人々の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか(↓)。戦時中の困難や不都合に耳を傾ければきっと、「まだまだ大丈夫!」と思えます。

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みんな、エライ!

計画を立てたからといって、それに縛られ過ぎるのも問題です。自分の能力に見合ったゆるふわな計画を立てて、それをゲームのようにクリアしていく喜びを噛みしめましょう。そして、そんな自分をヨシヨシと褒めてあげましょう。

 

単身者であれ家族同居であれ、誰もが、息詰まりそうなこの状況を必死になって乗り越えようとしています。孤独や寂寥感、はたまた家族との距離の近さにウンザリすることもありますが、みんなエライんです。お互いに感謝と慈しみの心を忘れずに。

 

家事

普段は出勤する人が、毎日、家にいる。しかも、「仕事をしている人間が一番エライ!」といわんばかりの態度でもって、王様気取りで自宅空間を支配している。これ、同居者にとってはものすごくストレスが溜まります。

 

経験的に、仕事はもちろん大変ですが、それと同等かそれ以上に、家事も大変です。ゼロからプラスを生み出す料理のような家事は、創造性もあって楽しめますが、マイナスをゼロに戻すだけの掃除・洗濯・食器洗い・風呂洗いなどは、ただの苦痛でしかありません。そんな単調な仕事でも毎日繰り返せることの方が、よほど尊い行いです。

 

そんな思いもあり、自分は王様でも何でもなく、自宅空間を利用させてもらっている一介の居候に過ぎないのだから、日々の家事労働に貢献するのは当然と考えています。なので、専業主婦のツマだけに家事を任せず、自分も積極的に関わるようにしています。上にも書いたように、仕事中に座ってばかりでは、病気になってもおかしくありません。家事は、身体を動かすきっかけにもなりますし、家庭を良い雰囲気に保つことが、在宅ワーカーの仕事の成果にも直結することは、経験上ヒシヒシと感じる点です。

 

ボクは、HSP の気が強いため、細かな部分に割りとすぐ気が付きます。たとえば、部屋の隅っこのホコリなどは、結構気になります。一方のツマは、大らかな(大雑把な・・・(*'▽') )人です。これは気質の違いなので、自分の気質を相手に求めるのは酷な話です。だったら、気付いた方がホコリを掃除すれば良いだけのことです。ちょこまかと片手間に掃除をしておくと、本格的な掃除の負担がグッと軽くなる利点もあります。

HSP とは、病名のことではなく、感受性が生まれつき強く、ちょっとした環境の変化や他人の気持ちにとても敏感なため、五感の強い刺激や他人とのコミュニケーションに圧倒され、すぐに疲れてしまうタイプの人を表す心理学用語です。

 

周りを見渡してみても、仕事ができるリモートワーカーやフリーランサーは、家事力もかなり高い、という共通点があります。企業の採用担当者様。リモートワークで成果が出せる人材を採用したいなら、その人の家事力が良い指標になるかもしれませんよ。

 

育児

子どもは、荒れ狂う世の中の状況など理解してくれません。「どうして分かってくれないの?」と嘆いてばかりいても何も解決しないので、親が動くしかありません。

 

乳幼児には間違いなく仕事の邪魔をされます。そこから逃れる1つの方法が、上に書いたような「超早起き」です。子どもと一緒に就寝して、午前3時に起床すれば、朝食前に4時間ほど時間を確保できます。この時間を目いっぱい仕事に注ぎ込めば、日中はかなり余裕を持って過ごせます。若いうちは、日中の仮眠で疲れも残さずに済みます。

 

あとは同居者とよく話し合って、育児の分担を決めるしかありません。自分が仕事中心、パートナーが家事・育児中心であっても、絶対に気を抜かず、自分も家事・育児に積極的に関わり、パートナーに労いの言葉を掛けます。大人たちがお互いを思いやる心を、子どもたちはしっかりと見ていますよ。

 

小学生にもなれば、「時間割制」がかなり有効になってきます。以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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休校になった子どもたちは、かなりの確率で時間感覚が吹き飛んでしまいますが、時間割制を導入することで、規則正しい生活を維持できます。また、1日24時間の時間感覚もさることながら、一日一日の積み重ねである曜日感覚も大切だな、と感じています。学校が無くなった今、「今日は何曜日?」と問いかけてみて、答えられない子どもが意外に増えているんじゃないかと思います。曜日感覚が失われると、中期的な計画や物事の捉え方ができなくなってしまう恐れがあります。また、学校再開時のメンタル面も心配です。

 

そんな曜日感覚を取り戻す方法として、テレビを活用しています。Youtubeなどの動画とは異なり、テレビは、だいたいの番組が1週間単位で放送枠が決まっていますので、テレビを視れば曜日がすぐに分かります。あと、週末にあえて夜更かし&朝寝坊させることで、1週間という時間感覚を身体で感じられるようにもしています。

 

中学生や高校生は、学校や塾のオンライン講義を活用できる場合もあれば、通塾せずに、学校から持ち帰ったプリントなどを自宅でこなすだけの場合もあるでしょう。この両者は、教育格差がものすごく広がりそうで、社会的に大きな課題ですね。我が家は後者ですが、セルフマネジメントの観点から、自分の部屋で集中して勉強する「自学」の習慣を身に付けるのに丁度よい、ぐらいに考えています。

 

何の偶然か、塾なしで中学受験と高校受験を終えたばかりで、何かに強制されなくても机に向かう自主性を身に付けられましたので、今はそれをしっかりと応用できています。将来的にリモートワークが当たり前になるなら、自主性は結構大事かな、と。

 

 

 

さいごに

まるで世紀末のように恐怖をあおる人もいますが、政府やリスク管理の専門家は、最悪の事態を想定してリスク管理するのが仕事ですから、当然、最悪の事態を口にします。未来は誰にも分かりませんが、今回のコロナ騒動もいつかは必ず終息します。ただし、「リモート化」など、社会の変化は進んでいくんじゃないかと思っています。

 

自分が感染して重症化するか否かは運命なので、その点は覚悟しつつ、少なくとも自分が他人にうつすことだけはないように、心掛けたいですね。あと、リモートで働けるのは、それを支えるインフラや飲食や公共機関の方々が「通勤」することで環境を整えてくれているからであり、その方面への感謝は決して忘れません。

 

在宅リモートワークは、あらゆる感染症から遠ざかる1つの手段ですが、視点を変えると、免疫をなかなか獲得できない弱い存在でもあるんですよね。何十年後かぶりに外出した際に、未感染のウイルスが一気に襲い掛かってくる、などという夢を見ます。

 

おまけ

緊急事態の自粛が長引いて、お店も公共機関も利用できないまま、家に閉じこもる状況が長引くと、都会にいる意味がなくなるため、これを機に地方移住が進むかもしれませんね。

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