さてさて、塾なしで偏差値70の公立高校に挑戦する中3のムスメAの学習スケジュールや勉強の様子、学校や模試の成績などを、受験当日まで実況中継しているわけですが、今回は「I書房の模試の結果」がテーマです。
I書房の模試を受験
去る10/6(日)に、I書房の模試を受けました。これまで、Z会のVテスト(自宅受験)は何度も受けてきましたが、会場受験の本格的な模試は、これが初めてです。夏休みまでは部活を優先して、勉強は学校の宿題を中心にZ会で補完する程度でした。部活を引退してから本格的な受験勉強を開始し、およそ2ヵ月ほどが経過した時点での、今回の模試ということになります。
I書房の模試は、公立普通科レベルを中心とした模試であって、現時点の実力を推し量りつつ場慣れするのに丁度良い模試です。都道府県や市町村単位で行われる学力テスト(実力テスト)に近いイメージです。受験生になって初めての模試ですから、まずは雰囲気に慣れるのが一番の目的となります。
とは言え、受験人数が3千人を超える大規模な模試ですから、それだけたくさんの成績データも集まるわけです。順位や合格判定なども、今後の学習方針を検討する上で、かなり良い指標となることでしょう。
I書房模試の結果
それでは早速、模試の結果です。
受験人数は 3,640人で、5教科での順位は 355位、偏差値は 63.3 という結果でした。
今回の試験結果に、現時点の内申点を加味した公立高校の合格判定は、以下の通りです。
公立第1志望 : S高校(専門科)
「C」判定
ちなみに、B判定には5科目で+5点前後、A判定には+25点前後が必要です。
公立第2志望 : M高校(専門科)
「B」判定
ちなみに、A判定には+15点前後が必要です。
公立第3志望 : S高校(普通科)
「B」判定
ちなみに、A判定には+5点前後が必要です。
私立高校は、内申点が関係しないため、純粋に試験結果だけの判定として、第1志望の KS高校が「C」判定(B判定までは偏差値で+2、A判定までは+5が必要)、第2志望のR高校が「E」判定(C判定までは偏差値で+5、B判定までは+7が必要)、という結果でした。
模試の総評
公立の第1志望であるS高校(専門科)は、C判定、つまり「ボーダーゾーンで合格は五分五分」という微妙な結果となりました "(-""-)" 。問題の難易度とムスメAの実力を照らし合わせてみると、今回は、国語と英語であまり実力を出せていません。これが本番の怖さですね。それを自らの体験として実感できたことは、大きな収穫です。
この結果の捉え方としては、楽観論と悲観論の両方が可能です。楽観論としては、受験勉強を本格的に開始して2ヵ月でコツコツと山を登り、受験本番までは倍の4ヵ月残っている、という見方です。上昇気流に乗っていますので、伸びしろは十分にあります。
悲観論としては、実力の差が割りとはっきり見え、ライバルたちも着実に実力を伸ばしていく残り4ヵ月で、追いつくのは容易いことではない、という見方です。今回の模試は、公立普通科レベルを中心に据えているため、比較的簡単な問題も含まれますが、偏差値 70前後の高校を目指す生徒たちは、そのような問題をほぼ確実に正解します。また、少し難しくて見慣れない問題も、その豊かな発想力で解いてきます。「地頭の違い」と言ってしまえばそれまでですが、あと4ヵ月でその差を少しでも埋められるかどうか。
まぁ、成績が良すぎれば油断しますし、悪すぎればモチベーションが低下したり、志望校を再考する必要があったりしますが、今回の結果を都合よく捉えるなら、楽観的にも悲観的にもなり得る「丁度良い結果」だった、とも言えます。
ムスメAは結果を見て、これまで以上に闘志の炎が燃え盛っているようなので、親としても精一杯、後押ししてやろうと思います。一番よくないのは、途中で諦めて実力を出し切れぬまま終わってしまうことです。そのような後悔に襲われることのないように、最終的な志望校の決定までは、とにかく前へ前へと進めるように環境を整えてあげるのが大切でしょう。青春って、いいもんですね。応援しているこちらが、前へ前へ引っ張られているような感覚に陥ることもままあります。
今後の学習方針
間違った箇所の見直しは、当然もう終わっています。当日は間違った問題も、落ち着いた状態で改めて向き合ってみると、容易に解けてしまうことが往々にしてあります。なぜ間違えたのか、その理由(や当日の心理状態)をしっかりと把握して、同じような問題では二度と間違えないようにと心に刻み込みます。
数学・理科
数学と理科に関しては、基本レベルの実力が十分についていることを確認できましたので、引き続き、第1志望校や同様レベルの高校の過去問で実力を深めつつ、全国47都道府県の普通科共通問題で、知識の幅を広げたり、基本を確認したりすることとしましょう。
社会
社会に関しては、一番好きで得意な教科なので、特に心配はしていません。
国語・英語
国語と英語は、漢字や文法、品詞、語の並べ替えなど、ちょこまかした間違いが目立ちますが、志望校の傾向としては、このような問題はあまり出題されず、内容の正誤を問う問題や著者の意見を読み取る問題など、いわゆる「長文読解」が基本となります。
国語は古文を得点源とし、現代文として出題される論説文(説明文)を構造的に解いていけるよう、訓練あるのみです。
ムスメAに確認してみたところ、中学校では、古文の文法などを体系的に学習しておらず、それでは得点源にするのも難しいでしょうから、(いまさらですが💦)簡単におさらいできるワークを購入することにしました。「24時間」と書いてありますが、実際にはその半分以下の時間でサクッと基本を押さえることができます。
英語に関しては、 超長文をどれだけ速く読めるようになるかが合否の分かれ目です。速く読んで意味を理解できてしまえば、文章の内容自体は、国語の論説文とは比較にならないほど簡単です。問題に慣れていけば、まだまだスピードアップは可能でしょう。
これもムスメAに確認してみたところ、中学校では、英作文の時間がほとんどないようです。目指す高校の入試で英作文や単語並べ替えの問題はほとんど出ませんが、長文読解の練習にもなるため、文法や英作文の基本を簡単に振り返ってみることにしました。こちらも、上の古典と同様に、「24時間」の半分以下の時間で終わってしまいます。
国語と英語の過去問
国語と英語については、過去問の取り組み方も工夫します。具体的には、合格を目指す高校と同レベルの高校の過去問を入手して、設問を解かずに、文章だけをどんどん読み進めます。それを何度も繰り返すことで、速読力をアップします。そうやって、入試本番の超長文に少しずつ慣れていきます。
英語の長文は、声に出して速読(音速読) → 全文の意味を確認 → 目で速読 → 分からなかった箇所の意味を再確認、ということを繰り返します。音速読は、英語ネイティブになったつもりでカッコよく読むようにすれば効果大です(恥ずかしい人は、部屋のドアを閉めて行いましょう (^_-)-☆)。
国語の古文も、英語とまったく同じです。
国語の現代文(論説文・説明文)については、音速読や目で速読することは同じですが、「テーマ設定」「主張」「理由」「具体例」「結論」「まとめ」などを意識して読むようにします。「テーマ」「主張」「結論」あたりに大事なことが書かれている場合が多く、設問を解いたり要約したり、自分の意見を作文したりする際の材料となるからです。
どの教科も、簡単な勉強は1つとしてありませんが、自分の今の実力をしっかりと認めて、自分に足りていない知識やテクニックを一歩ずつ着実に埋めていけば、必ず明るい未来が待っています ✨。ゆけっ! ムスメっ❕
つづく
次は、本番まで残り100日あまりとなった時点の、学習計画の微修正や追加、模試・単発講座の予定スケジュールなどをまとめます。