敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

【Google自動ペナルティ】検索アクセス PV 低迷時のチェック項目と解除

 

 

以前、このブログの検索アクセス・PV数が大きく減ったことがあります。その時は、おそらく Google の「自動ペナルティ」を受けているんだろう、という結論に達し、ジタバタしても仕方がないので、「果報は寝て待つ」ことにして、何も考えずに淡々と記事をアップしてきました。

 

あれから1カ月ほど経過し、そろそろ春も終わりに近づいているため、春眠を終えてチョコチョコといじってみたのですが、それでも状況は変わりませんね。

 

結論は「やはり自動ペナルティ的なものだろう」ということなんですが、今後のためにも、今回のペナルティ(っぽいもの)を受けて確認した事項や検討した事項をまとめておきたいと思います。同じような苦境に立たされている方の参考になれば幸いです。

 

検索流入急落の状況と期間

ブログ開設から5カ月ほど過ぎたある日、それは突然やってきました。

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それまで毎日数十件の検索流入を稼いでくれていた記事のアクセス・PV がいきなりゼロ近くまで落ちました。それも、1つや2つの記事ではありません。競合の少ない一部の記事を除いて軒並みです。

 

開設当初から、SNS などに頼らず検索流入頼みで記事を書いてきたため、このような検索流入の落ち込みは、とてつもなく大きな打撃となります。ブログ全体としては、検索流入が8割~9割減という有り様です。

 

とは言え、このブログで生計を立てているわけではありませんので、「リライトのやり過ぎ」あたりを原因とする「自動ペナルティ(Google アルゴリズムの影響)」と考え、とりあえず放っておくことにしました。それが上述の「果報は寝て待て」作戦です。

 

その後、1カ月寝ていても状況が全く変わらないので、以下のような項目をチェックしてみました。

 

【チェック1】Google Search Console(サチコ)の確認

まず、Google 検索によるサイトのパフォーマンスをモニタリングできるツール「Search Console(通称:サチコ)」をチェックしました。

 

「メッセージ」と「手動による対策」

「メッセージ」や「検索トラフィック > 手動による対策」を覗いてみて何か新しい連絡があれば、「手動ペナルティ」ということになり、記載された警告内容に対処しないとペナルティが解除されないわけですが、何もありませんでした。

 

そもそも、検索にヒットしないわけではなく、ただ単に順位が下がっただけなので、「手動ペナルティ」ということはありません。

 

「サイトへのリンク」

「検索トラフィック > サイトへのリンク」を覗いてみました。

 

この中の「リンク数の最も多いリンク元」を確認して、見たことも聞いたこともないような URL からのリンクが数千~数万単位であったとしたら、それがスパムリンクと Google に判定されて検索順位が落ちることもあるらしいのですが、そのようなスパムリンクは特にありませんでした。

 

「HTML の改善」

「検索での見え方 > HTML の改善」を覗くと、「重複するメタデータ(descriptions)」、「短いメタデータ(descriptions)」、「タイトルタグの重複」の部分の色が変わっており、異常を示していました。

 

これらのうち、「短いメタデータ」は、文字をほとんど含まない記事(ページ)が1つだけあり、それに対する改善要求ですが、これが影響するとも思えないので放置。「タイトルタグの重複」についても、特に重複のない2つの記事(ページ)が挙げられていましたが、数日経ったら勝手に消えていたので、関係なさそうです。

 

「重複するメタデータ」については、ディスクリプション(記事の概要 = 検索結果のスニペット)の酷似する記事が4つあり、それに対する改善要求でした。いろいろ調べた結果、この程度のことが検索に影響するとも思えないのですが、念のため修正しました。

 

「インデックス ステータス」と「サイトマップ」

「Google インデックス > インデックス ステータス」および「クロール > サイトマップ」を確認して、記事をアップしているのにこれらのグラフが右肩下がりになっているようであれば、何らかの異常が考えられるのですが、特に異常はありませんでした。

 

「クロールエラー」と「クロールの統計情報」

「クロール > クロールエラー」および「クロール >  クロールの統計情報」を確認して、アクセス・PV が激変した日の前後で大きな変化があれば、何らかの異常が考えられるのですが、特に異常はありませんでした。

 

というわけで、サチコでざっと確認できる範囲では、特に疑わしい点はありません

 

【チェック2】SEO 対策

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ブログ開設からこれまで、さまざまな先駆者のサイトやブログを参考にして、自分なりの SEO 対策を施してきました。ただ、闇雲に対策し過ぎて、おかしくなっている部分もあるんじゃないかと思い、改めて Google の『検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド』をチェックしてみました。

 

このスタートガイドは、2017年12月13日に大きく改訂されており、もう一度見ておいて損はないとの思いもあったからです。

 

かなりのボリュームで読むのに苦労するのですが、朱色の文字でたまに出てくる「避けるべき方法」をざっと眺めて、これらに抵触することはなさそうでした。

 

【チェック3】記事の質

文字数やキーワード、見出し階層など

ペナルティというわけではありませんが、文字数が少なすぎたり、見出しの階層構造が適当すぎたりすると、「低品質の記事」と判定されて、検索順位が下がる傾向にあるようです(今回のアクセス減少は、ある日突然いきなり急落したため、これが関係するとは思えないのですが・・・)。

 

もちろん文字数の少ない記事もありますし、あまり考えすぎると書きたいことが書けなくなってしまうため、これらのルールをそれほど厳密に守っているわけではありませんが、だいたいどの記事も 2000 ~ 5000 文字ぐらいはありますし、見出しも自然な感じで使用していますので、あまり関係ないでしょう。キーワードを無理やり詰め込んでいることもないと思います。

 

内部リンク

「共起語」を内部リンクにしたら検索順位が劇的にアップする、という割りと古い記事を見掛けて、ブログ開設3カ月目あたりに施策したことがあります。

www.suzukikenichi.com

 

ちょっと面白そうだったので、変化があるのかないのか、実験的に一部の記事で試してみたのです。結果は、特に効果がなかったのですが、逆に「SEO 対策のし過ぎ」と見られる可能性があるんじゃないかと思い、ほぼすべて元に戻しました。

 

ただ、これをやったのが開設3カ月目、アクセスの急落が5カ月目ですから、あまり関係ないとは思います。

 

 

 

広告の貼り方

アクセス急落の数日前に、アドセンスの広告の一部を、それまでの「テキスト/イメージ広告」から、上のような「リンク広告」に差し替えました。ボタンのようにシンプルで、ガチャガチャしていなくて見栄えが良いと思ったからです。

 

数十の記事で一気に実行しましたが、調べてみても、特にこのようなやり方で検索流入が激減するということは無さそうです。

 

広告の数にしても、無闇にベタベタ貼り付けているわけではなく、割りと自然な感じに、読む際の邪魔にならないように貼っているつもりですので、問題ないと思います。

 

記事のリライト

アクセス急落の数日前に、検索流入で頑張ってくれていない記事のタイトルを中心に、見出しや本文もいくつか見直しました。

 

タイトルや本文をいじり過ぎるとペナルティを受けるらしいのですが、それは、ごく短時間の間にたくさんの変更を加えたり、同じ部分を何度も頻繁に書き換えたりした場合のようです。そこまでイジり過ぎていることはなく、あくまでも「普通の SEO 対策」のつもりです。

 

ただ、定量的な基準がはっきりしないため、これが原因である可能性は残りますね。

 

記事の分割

文字数が1万を超える記事が1つあり、ページネーション(分割)しました。

www.overthesensitivity.com

 

SEO 対策として「読者ファーストの記事を!」とよく言われるので、(特にスマホの読者に)読みやすくするつもりで分割したのです。アクセス急落の2日前です。

 

でも、少し調べてみて、分割は「PV 稼ぎ」と見なされる可能性がある、という情報を見掛けました。最初からページネーションしていれば問題ないのでしょうが、あとから分割するのは、確かに「PV 稼ぎ」に見えなくもないです。

 

なので、また合体して1つの記事に戻しました。その結果、この記事に関しては、検索順位が少しずつ戻ってきています。

 

分割してから2日後にアクセスが減少したため、これが原因かもと、かなり疑いました。でも、たった1つの記事を分割しただけで(しかも、読者ファーストのつもりですよ!)、ブログ全体の検索流入が8割~9割減なんてことあるのかなぁ、と疑問には感じます。真相はよく分かりませんが、とにかく元に戻しました。

 

ページの表示速度

Google は、検索結果の表示をスピード重視に移行しており、モバイル検索でも、ページ速度が検索ランキングに反映されるようになっています。

 

表示速度が遅いと、Google の評価が下がる上、訪問者はすぐに離脱してしまいますし、当然コンバージョン率も低空飛行を続けます。何一つ良いことがありません。

 

そこで、Google Analytics(アナリティスク)の「行動 > サイトの速度 > ページ速度」にて、アクセス急落前後に変化があるか否かを確認してみたのですが、特に大きな変化はなく、各ページの平均読み込み速度は数秒程度です。

 

念のため、同じく Google 提供の PageSpeed Insights でこのブログの表示速度を確認してみたところ、モバイルで 82点(「Good」評価)、パソコンでも 72点(「Medium」評価)なので、ほぼ問題のないレベルでしょう。

 

【チェック4】「グーグルハネムーン」と「エイジングフィルタ」

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ググれば関連サイトがたくさん出てきますので、ここでは詳しく書きませんが、検索流入によるアクセス・PV が低下する原因として、「グーグルハネムーン」「エイジングフィルタ」が影響している可能性もあります。

 

グーグルハネムーン

「グーグルハネムーン」は、新規サイトの「お試し期間」のようなもので、順位を一時的に上げ、それに対する検索ユーザの反応を見ることで、そのサイトの品質を判定するために行われていると言われています(Google から正式に発表されているわけではありません)。

 

そして、今回のアクセス急落を「グーグルハネムーンの終了」と考えるかどうかですが、その可能性はかなり低そうです。

 

いろんな関連情報を見ていると、グーグルハネムーンは、サイト開設からほどなく急激にアクセスが上昇し、数日から 10 日ほどで元に戻るようです。今回のアクセス急落の現象は、これとまったく異なります。

 

エイジングフィルタ

「エイジングフィルタ」についても、Google の正式な公表があるわけではありませんので、確かな原因とは断定できませんが、これをかなり疑っています。

 

数百 PV がいきなり1~2桁に下落したり、新たに投稿してインデックスされた記事のタイトルそのものやタイトルのキーワード単位で検索しても上位に表示されなかったり、といった症状が、このフィルタの現象にすごく似ているからです。

 

 

いずれにしろ、もし「エイジングフィルタ」の影響なら、早くても数週間、遅いと3カ月~半年も回復に時間が掛かるらしいですね。もし半年も掛かるようなら、モチベーションを維持できるかどうか、自信がありません。

 

ただし、「エイジングフィルタ」の場合は、フィルタから抜けて順位が圏外から戻ってくると、以前よりも上位表示されやすくなる傾向があるらしいので、そのあたりは楽しみな部分でもあります。

 

【チェック5】ナマズ

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Google アップデートの影響などで検索順位が日々どのように変化しているかを確認できる便利なツールがあります。namaz.jp です。

 

アクセスが急落した日の前後を見てみると、全体的に変動幅は大きいものの、その日だけ特別に大きな変動があったわけではなく、アップデートなどの影響はなさそうです。

 

まとめ - ペナルティ解除を待つ日々

以上、いろんな可能性を探ってみたところ、はっきりしたことは分からないものの、「リライト」「記事分割」「エイジングフィルタ」の影響が考えられます。特に、「エイジングフィルタ」の可能性が高そうです。そうなると、とにかく「待つ」しかありません。

 

自動ペナルティにしろエイジングフィルタにしろ、アクセス数(PV 数)が回復するまで、あとどれだけ寝ていれば良いのか分かりません。ひょっとしたら明日にも順位が復帰するかもしれませんし、二度と復帰することはないのかもしれません。

 

が、分からないことをアレコレ考えていても仕方ないので、引き続き淡々と記事を書いて投稿していきましょう!(たまに、スマートニュースに載ったりしてますので、モチベーションはなんとかなるかな)。アクセスが戻った暁には、現在の 10~20 倍もの検索流入になることでしょう(と、期待)。アクセスが戻らなければ、淡々と別のブログに記事を引っ越しするだけです。

 

 

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