敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

[戦争と平和]忘れ得ぬ体験談や写真の記録アーカイブスまとめ

 

今の日本、平和です。

ただ、それは、自らの記憶の中で戦争と平和とを比較して感じることではありません。戦時中の様子は知る由もありません。想像するしかありません。

 

戦争と平和を比べたくて、これまで新聞の読者投稿欄などで、戦争経験者の声を何百何千と読んできました。地名が書いてある場合は、世界地図を眺めつつ、当時の状況を想像したりします。

 

戦争の証言そのものに興味があることは勿論、戦後わずか 70 年ほどしか経っていないのに、同じ国の人間が経験することにこれほども差があるのか・・・という感覚を通して、現在の豊かさを噛みしめたり自分の甘さを捉えなおしたり、いろんな側面について客観的な視点を持つためのきっかけとしています。

 

人間は、ついつい主観的になってしまいますからね。

 

2017年終盤の今も、米国と北朝鮮間の非難の応酬が激化しています。

 

戦争は、人間(というか動物)の本質という見方もありますが、だからこそ、人間の智恵と学びで回避しなければなりませんし、回避できるものだと思います。

 

でも、人間はすぐに忘れてしまいますから、戦争の記録や記憶がとても重要な役割を果たします。

 

戦争の確かな記憶を頼りにできるのは、終戦時に 15 歳以上だった人と考えると、もはや人口の3%ほどに減少してきています(2017年現在)。

 

そんな戦争体験の風化への危機感が高まる中、戦争証言の動画や資料をデジタルアーカイブに残して、誰もがいつでもアクセスできるようにする取り組みがあちらこちらで活発になってきています。

 

残念ながら、いつの日か、「戦前生まれの最後の一人が死去」というニュースが流れる日が来ますが、それまでに人間の智恵や学びの基本となる資料が整備されることは、非常に意義深いことです。

 

そこで、戦争の記録や記憶として体験談や写真などを閲覧できるアーカイブスを知り得る範囲でまとめておきます。それぐらいしか出来ることがありませんので。

 

NHK「戦争証言アーカイブス」

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NHKの「戦争証言アーカイブス」は、この種のアーカイブの先駆けであり、戦争のあらゆる面を最大限に網羅したものとなっています。

 

これまでに 1,100 人以上の証言が公開され、現在も毎月、新しい証言が加えられています。証言時間は、短くて5分ほど、長くて3時間近いものまであります。

 

所属・組織から検索できますし、地図からも検索できますし、年表からも検索できます。

 

南の島々やリゾート地へ出掛ける際には、わずか 70 年ほど前にそこで何があったのかを知っておいて、もちろん損などないですし、旅の思い出をより色濃いものにしてくれるはずです。

 

Yahoo! JAPAN「未来に残す 戦争の記憶」

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Yahoo! JAPAN の「未来に残す 戦争の記憶」は、「戦争を知る」で空襲の記録や軍事郵便の特集を試み、「未来へつなぐ」で各地の資料館を紹介し、「みんなの思い」でユーザの投稿を募集・発表しています。

 

独自のデジタルアーカイブを整備して、タイトル通り「未来に残る」ページを作ろうとしています。

 

地方のテレビ局や地方紙とも連携して、地方に埋もれた戦争の記録を掘り起こし、それらを提供するためのプラットフォームを構築する動きもあります。

 

みんなの戦争証言アーカイブス

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みんなの戦争証言アーカイブスは、主にテレビに携わる方々が運営されています(ジャーナリストの堀潤さんもメンバーの1人です)。

 

戦争体験者一人ひとりの証言動画(YouTube)、概要、地図、略歴などがセットになって提供されています(田原総一朗さんや赤木春恵さんなど、著名人の証言も含まれています)。

 

ここで公開されているものは著作権フリーなため、学校や地域の授業や学習会で自由に利用できます。

 

1945

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1945 は、3年前に開設されたボランティアによる戦争証言アーカイブであり、戦争体験者一人ひとりの証言動画(YouTube)が中心となっています。

 

ショップ「1945 WEB SHOP」が併設されており、Tシャツやバッグの販売で得られた利益が 1945 の活動資金として充当されるようです。

 

BRIDGE FOR PEACE

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BRIDGE FOR PEACE は、フィリピンの戦争犠牲者と元日本兵の方々の体験を聞き取り、ビデオメッセージによって両者を結ぶ活動から始まった団体であり、戦争体験者のメッセージ記録とワークショップを通して、戦争体験者の生身の声(歴史の一部)に触れ、過去の戦争を単なる教科書上の出来事としてではなく、少しでも自分のこととして考えるきっかけ作りをしています。

 

読売新聞「検証 戦争責任」

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読売新聞の「検証 戦争責任」は、満州事変~太平洋戦争に至る過程での政治家や軍事指導者の判断を多角的に分析した資料です。

豊富な写真を中心に、当時の時代背景が細かく描写されています。

 

ヒロシマ・ナガサキ・沖縄戦デジタルアーカイブ

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首都大学東京を中心に開発された「多次元デジタルアーカイブ」たちです。

 

戦争体験者のさまざまな証言や写真などを、現在の地図情報(Google Earth)と重ねあわせ、デジタル地球儀上に重層表示したものです。

 

当時の各地上空を自由に移動しながら、戦争の実相をより深く知ることができるような仕組みとなっています。

 

広島平和記念資料館「平和データベース」

広島平和記念資料館の「平和データベース」は、被爆資料(被爆した衣服や生活用品)、写真、絵、本、雑誌、美術品、音声、動画、被爆者証言ビデオなど、被爆に関する総合的なデータベースです。

 

特に、被爆者証言ビデオには、被爆者 300 人以上の証言が収録されており、お名前、年齢、地図、爆心地からの距離などで検索できます。

 

朝日新聞「ナガサキノート」

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朝日新聞の「ナガサキノート」は、朝日新聞長崎版の連載「ナガサキノート」に基づく証言集です。

 

1945年8月9~10日、爆心地数キロ圏内にいた約 150 人について、証言から推測される足取りを地図上に再現しています。人の形をクリックすると、その人の証言がテキスト情報として表示されます。

 

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