長期の積立投資(iDeCo など)を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。
【投資の基本姿勢】
- 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
- 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
- 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。
外国株・ETF(楽天証券)
2021年2月から米国株および中国株のアクティブ運用を開始しました。
2月は、トランプ大統領当選時の熱狂もすっかり冷め、逆に、カナダやメキシコ、中国に対する高関税「ディール」、ウクライナ戦争終結に向けた「ディール」、USAID職員の大量解雇「ディール」など、世界中がトランプ新政権に振り回されました。特に、高関税の影響で景気不安が持ち上がり、米株価はジリ貧状態となっています。
結果的に、ダウ平均株価指数が前月比-1.5%、S&P500指数が前月比-1.5%、ナスダック総合指数が前月比-4%程度と、特に先月まで好調だったテック・グロース系(特に中小型株)が大きくやられました。これに対して為替は、米国の景気不安で金利が下落する一方、日銀が「利上げ」方向であることから、最終的には前月末比で -3% 程度のドル円水準となっています。
このような地合いの中、ボクのポートフォリオ(PF)は円ベースで-2% と、辛うじて指数を超えることができました。PF にはテック・グロース系が多く、ナスダックが下落する際には指数以上に大きくやられるのが常ですが(しかも円高!)、今回は
- APP・PLTR などの急騰銘柄をピーク前後で一部利確済み
- TMF・YINN の上昇の波に乗れた
- PLTR・PRCH・ARISなどで好決算の連発
のおかげで、ほとんど損失を被ることなく2月を終えることができました。全体としても、無駄なトレードや決算チャレンジをほぼ行わず、規律をしっかりと守ることができました。
2月末時点では、個別株は RPRX・PLTR・COIN・APP・PRCH・ARIS・SMR・VIST の8銘柄、ETFは TMF・YINN の2銘柄を保有しています。
基本的には、上昇傾向(かつ好決算)の銘柄(または、上昇の可能性が高いバリュー銘柄)を購入し、トレンドに従って規律を守ることで無駄なトレードを減らし、機会損失や手数料のロスを抑えられるように心掛けています。米国株は、値動きが大きいため、無謀な決算チャレンジや損切りの遅れによって、資金がすぐに目減りしてしまいます。この2点は、特に注意したいポイントです。
中国(香港)株は、2021年12月にすべて売却して以来、現在はノーポジションです。
日本株・ETF(楽天証券)
楽天証券で単元株の取引を行っています。トレード方法は、数日~数ヵ月の短中期で上昇銘柄のトレンドに乗る、いわゆる「モメンタム投資」が基本ですが、デイトレも行います。成長を見込んで長期保有する場合もあります。
日本株は、トランプ大統領の関税に対する懸念と円高の影響がジワリと広がり、2月最終日に大きく下落。日経平均が前月比-6%、TOPIXが前月比-4%、グロース250が辛うじて前月比±0% という有り様です。このような地合いの中、ボクのポートフォリオ(PF)は前月比+2%と、先月に続いて指数を超えることができました。
モメンタム投資は、「Schoo」が好決算で +20% となり、決算後に参入した「技術承継機構」が伸びた以外は、主力の「霞ヶ関キャピタル」の軟調をはじめ、横ばいから下落がほとんどでした。これを補ってくれたのがデイトレです。
2024年11月に本格始動したデイトレは、12勝3敗3休 と、4ヵ月連続で日本株の含み益に貢献してくれています。これまでの反省点であった早すぎるナンピンもかなり改善され、一日当たりの利益も増えています。あとは、トレードの時間をもっと短くして効率を高めることが引き続き課題です。
デイトレについては、さらに実験を繰り返して勝ちパターンがより明確になってきた段階で、このブログに手法をまとめていこうと考えています。
2月末時点では、「霞ヶ関キャピタル」「技術承継機構」「モダリス」「HEARTSEED」「タイミー」「農業総合研究所」「Schoo」「助川電気工業」「NOTE」「ブリーチ」の10銘柄を保有しています。
暗号資産(DMM)
イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。
リスク回避としてゴールドとともに買われる一方、グロース株のように上昇したり、各国の政策の影響を受けたり、非常に予測しづらい資産の1つです。
トランプ相場が12月半ばにピークアウトしてからは、景気不安による債権への資金移動の影響などもあって、ビットコインなどとともに下落の真っ最中です。
暗号資産については、今のところ後ろ盾に乏しく、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。
エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)
国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。
出資した6社のうち2社は事業の継続が困難となり清算されてしまったため、現在は「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「LIVER株式会社」の4社に出資しています。
今月も特に動きはありません。
いずれの案件も、2025年ごろのイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。
ソーシャル融資(バンカーズ:Bankers)
いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。
「アフリカ未電化地域支援」「欧州フィンテック事業者支援」に出資しています。
貸し倒れや為替(外貨建ての場合)のリスクが少なからずあり、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に融資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。
この融資は、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。
ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、為替リスクに加えてカントリーリスクも考慮しなければならず、かなり難易度の高い投資ですね。現在運用中の2ファンドが元本割れの可能性もあり、最終的には含み損益 ±0あたりで着地しそうです。
積立投資信託(楽天証券)
eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」「楽天レバレッジ NASDAQ100」の5銘柄の合計です。
現金が必要になったことと、米株のバリュエーションがすでにかなり高くなっていること、トランプの政策の先行きが短期的にかなり不透明なことから、月初に全額出金しました。ただし、積み立ては今まで通り続けていきます。
世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、いずれも長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後も、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定もあります。
ロボ積立(テオ:THEO)
ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。
こちらも、月初にいったん全額出金した後、淡々と積み立てを継続中です(累計の含み益もいったんリセットしました)。
確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)
外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に 50%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に 30%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に 10%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に 5%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に 5% を設定しています。
老後の大切な資産になります。
2024年12月の含み益をピークに、主に円高ドル安の影響から、含み益がジワジワと減少傾向です。指数には逆らえません。いずれにしろ、淡々と積み立てていくだけです。
小規模企業共済
現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。
最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、(所得により)10~50%程度もの節税効果があります。しかも、一定期間以上(20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。
複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。
しかも、一定の積立期間を経過すると、積立額の8割以上の金額を低利で借りることができるため、これを別の資産運用に利用することもでき、かなりお得な制度です。
まとめ
以上、2025年2月分の運用状況をまとめてみました。
全体としては、前月比-50万円という結果です。iDeCo のマイナスの影響が一番大きく、それ以外は、日本株のデイトレで何とか相殺できた形です。
米国が自国第一主義へと舵を切ったことで、当初想像した以上に世界が混乱していますね。トランプ大統領やイーロン・マスクが次に何を言い出すのか、非常に予想が難しく、リスク資産への投資はしばらく停滞するかもしれません。幸い、デイトレが好調で、デイトレ資金の10~20%の利益を3ヵ月連続で出せています。今のように不安定な世情では、デイトレを上手く利用していきたいところです。
トランプの稚拙な「ディール」で世界の平和・安定や民主主義が振り出しに戻ってしまうことがありませんように 👐 ついでに、景気後退もありませんように。
投資に関しては、依然として素人ですから、大して参考にならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。