昨日、総勢7名で、今シーズン初のスキー・スノーボードを楽しんできました。
場所は、滋賀県の奥伊吹スキー場です。
午前中は快晴で気温も高く、着込みすぎて汗ばむほどのコンディションでしたが、午後からは一転して雪。しかも、15時以降は本降りとなって視界が真っ白になり、気温も低めでファミリには少々厳しい状況となりました。山の天気はホント移ろいやすいですね。
それでも、朝9時から夕方16時ごろまで、大人も子どもも目一杯、それぞれのスタイルでスキーとスノボを満喫しました。
ボクは、幼いころから自然好きの父親がスキーに連れて行ってくれたおかげで、スキー歴が 30 年を超えています(若い頃は、スノボにもはまりましたね)。
学生時代には借金してカナダまで滑りに行きましたし、就職してからは信州を中心に東北まで遠征したり、岐阜県や滋賀県のスキー場をあっちへ行ったりこっちへ行ったり。たまにムチャして骨を折ってみたり(1カ月お休み)。長くやっていると、楽しいことも辛いことも色々と経験できますね。
そんな割りとアクティブなスキー人生も、結婚して子どもが生まれると、自分でも不思議なくらい大人しくなったもんです。今では、子どもと一緒にキッズゲレンデでソリ遊びやカマクラ作りに夢中になりながら、ついでにスキーやスノボを教えてあげています。
自分はこれまでに目一杯スキーやスノボを楽しんできたので、子どもたちも好きになれば続ければよいし、そうでもなければ別にイヤイヤ続けることでもないし、まぁそんな感じで接しています。
家族では、1シーズンに数回、滋賀県のスキー場を中心に出掛けています。まだ幼い子どもがいるので、移動に何時間も掛かるような場所では、移動だけで子どもは疲れてしまいますし、退屈もしますよね。自宅から1時間、長くても2時間以内で行けて、しかもファミリで十分に楽しめるスキー場が理想です。
そこで、これまでに子連れ・日帰りで行った関西のスキー場のうち、良かったところをいくつか簡単に紹介したいと思います(自宅と移動時間の関係上、結果的にすべて滋賀県のスキー場となりましたが・・・)。
奥伊吹スキー場
昨日も訪れたこちらのスキー場は、ボクは知らなかったのですが、ウェザーニュースの全国スキー場人気ランキング(2016-2017)で1位に輝いた人気ぶりです。全国の数あるスキー場の中で「1位」ですよ。すごいと思いません?
ランキングの詳細は分かりませんが、京阪神や名古屋から比較的近いのに、時期によってはパウダースノーを楽しめ、初心者から上級者まで幅広く楽しめるコースが豊富にそろっており、ファミリ(キッズ)ゲレンデも充実している上に、ここ数年で新しく更新されているきれいな設備がさらにスキーヤーやスノーボーダーを惹きつけるのでしょう。
京都からなら、名神高速の「米原IC」まで 40~50分、そこから一般道でスキー場まで 30分で行けてしまいます。名古屋方面からなら、これより 10分前後短い時間で行けます。
駐車場やリフトも便利になりました。昔は、スキー人口が多かったこともあり、到着時間が少し遅くなると、駐車場からゲレンデまでかなりの距離を歩かされましたし、リフトの待ち時間が1時間なんてのもザラでした。また、お昼ごはんの席を確保するのも必死だった記憶があります。
昨日は比較的お客さんが多かったと思いますが、それでもゲレンデまで比較的近い駐車場に停めることができましたし、リフトの待ち時間も長くて 15分程度でした。お昼も、カフェやフードコートが充実しており、少し待てば席を確保できました。昔に比べると、ほぼストレスなく利用できます。
数年前、3月下旬の春先の平日に訪れた際は、お客さんがほとんどおらず、自分たちだけのプライベートゲレンデのようになっていました。スキー場まるごと貸し切り状態。すごいことです。
☑ 注意点
スキー場の入口ゲート手前から、道路がそこそこ急で蛇行しており、積雪時や路面凍結時は、ノーマルタイヤではまず無理です。昨日も何台か動けなくなっている車を見掛けましたが、このスキー場にノーマルタイヤで向かうのは自殺行為です。朝の時点で積雪がなくても、帰りには数十cmの積雪になっている場合もあります。最低限、冬用タイヤ(スタッドレス)、可能であれば四駆、チェーンがあればさらに安心です。ボクの場合はこれまで、「スタッドレス+四駆」で困ったことはありません。
びわ湖バレイスキー場
びわ湖バレイスキー場は、京阪神のスキーヤー・スノーボーダーなら一度は聞いたことがあるか訪れたことのあるスキー場ではないかと思います。
ボクたち家族も、ここ数年で一番多く利用しているスキー場です。
その魅力は、何といっても「近さ」です。名神「京都東IC」から西大津バイパス、湖西道路を通って、30~40分ほどで着いてしまいます(ただし、シーズン中の湖西道路は、午前の北行きと午後の南行きがスキー客の影響で必ずと言ってよいほど渋滞し、30分~1時間ほどロスする場合もあります。朝は早めに出掛け、帰りは早めに切り上げるのがおススメです)。
若者向けという印象がありますが、ファミリでも十分に楽しめます。
到着時間が遅くて駐車場が下の方になっても、巡回バスがひっきりなしに走り回っていますので、ストレスなくゴンドラ乗り場まで行けます(中途半端に近い駐車場になると、巡回バスに乗れず徒歩のため、逆に時間が掛かるかもしれません。運ですね)。
☑ 注意点
- このスキー場は、標高1,200mほどの蓬莱山にあり、冬場に吹き付ける猛烈な強風が一番の悩みです。今日も、朝から 20mの強風で営業中止になっていますね。気温自体はさほど低くなくても、強風の影響で体感気温はグッと下がります。しっかりとした防寒対策が必要です。風の影響でリフトも揺れるため、小さな子どもは怖く感じるかもしれません。
- 京阪神に近いため、最近は外国人の姿も目立ちます。そして、特にアジア系に多いのですが、素人のスキーヤーが結構ムチャな滑り方をしている場合もあります。ボクも、これまでに何度か突っ込まれ、あやうく大怪我しそうになったことがあります。小さなお子さんは、気を付けてあげてください。
- ノーマルタイヤの車を少なからず見掛けます。大抵は問題ないのですが、積雪や凍結があると、駐車場付近は蛇行する急な坂道のため、大変なことになります。やはり、冬用タイヤやチェーンの装着・携行が無難です。
箱館山スキー場
こちらのスキー場も、びわ湖バレイスキー場と同様に、山麓の駐車場に車を停めて、ゴンドラで一気に山を登ったところに広がるスキー場です。
1本1本のコースはそれほど長くはありませんが、コースの幅が広く、初心者にも滑りやすいスキー場だと思います(山の裏手には比較的長いコースもあるため、中級者以上だって楽しめます)。
コースの脇に広大な雪原や丘陵が広がっており、単純に雪遊びをしたり、ちょっとした冒険をしたり、カマクラを作ったりするのにもってこいです。ファミリ向けという印象の強いスキー場ですね。
そんなスキー場なので、子どもがもっと幼かったころには何度も通いましたが、ネックは、京阪神から少し遠いこと。名神「京都東IC」からは、びわ湖バレイまでの距離の丁度2倍ありますので、30分~1時間ほど余計に時間が掛かります。
ただ、時間が掛かるということは、お客さんの数も必然的に少なく、びわ湖バレイよりも広々とした環境でスキーやスノボを楽しむことができます。外国人に突っ込まれる確率も低くなるわけです。のんびりしたい人に向いているかもしれません。
☑ 注意点
駐車場の一部が未舗装のため、雪や雨の日に行くと、車のボディも車内もドロンコになる可能性大です。また、遅い時間に行くと、駐車場の奥の方しか空いておらず、ゴンドラ乗り場まで少々歩くことになります。ムスコNが2~3歳のころ、転んで泥だらけになった時は、こちらが泣けてきました。
朽木スキー場
朽木スキー場は、ボクの中では「穴場」的なスキー場です。
設備があまり新しくない上に、積雪が少なめです(今シーズンも、まだ25cmしか積もっておらず、未だオープン準備中です)。たとえ積雪があっても、雪質にはあまり期待できません。
これまで、自分がスキーに行こうと思ったタイミングと積雪のタイミングが合った時に、3~4度行った程度のスキー場です。このように控え目な魅力で小規模なスキー場なのに行きたくなるのは、それなりの理由があるからです。
- 京都市内からなら比較的近い(国道367号を使って約1時間)
- 駐車場のすぐ横がゲレンデ(忘れ物などがあってもスグに車に戻れる)
- お客さんが少ない(かなり広々と滑れます)
- 温泉に寄って帰れる
スキー場のすぐ近くに「グリーンパーク 想い出の森」というアウトドア施設があり、その中に「くつき温泉 てんくう」があります。スキー・スノボの後の温泉ほど、ぜいたくなものはありませんよね。
☑ 注意点
国道からスキー場に至る山道は、そこそこの傾斜で蛇行しています。積雪は稀ですが、降雪時や路面凍結時には、かなり難しい道になります。スキー場のホームページに書かれているように、チェーンや冬用タイヤは是非とも準備しておきたいところです。また、上にも書きましたが、積雪が少ないため、シーズン中でも営業していない場合が少なからずあります。ホームページのチェックをお忘れなく。
まとめ
以上、スキー歴 30 余年のオヤジの独断と偏見で、関西(というか、滋賀県)の子連れ・日帰りスキー場(スノーパーク)を4つ紹介しました。
それぞれのスキー場に特徴がありますので、行く人のレベルや好み、メンバー構成(家族、カップル etc.)などに応じて使い分ければ良いのかなと思います。
いずれにしろ、目的地が雪の多い山であることを自覚して、車の事故とスキー・スノボ中の事故にはくれぐれもご注意ください。冬の山をナメると痛い目に遭います。事故があっては、せっかくの楽しみも台無しになってしまいますからね。どうぞご安全に。
※ なお、上に書いた内容は、2018年1月現在のものです。最新情報については、各スキー場などへお問い合わせの上、ご確認くださいね。