敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

やらせ?「スカッとジャパン」嫌いで苦手な人がイライラせずに見る方法

 

 

検索でこちらに来られた方、お気持ち大変よく分かります。

あの「スカッとジャパン」が好きじゃないんですよね? ムカッとするんですよね? だから、このブログにたどり着いたんですよね?

 

ボクも同じ立場なんですが、ただ「キライ!」で終わってしまうのもアレなんで、ちょっと深掘りしてみたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

「痛快TV スカッとジャパン」とは?

月曜の夜8時からフジテレビで放送されている「痛快TV スカッとジャパン」。

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身近にいる意地悪で自分勝手な人たちを、ナイスアイデアや機転のきいたとんちで、あるいは手の込んだ頭脳作戦で撃退した、本当にあった「スカッとする話」をショートドラマ化。今回もスカッとするストーリーばかりを厳選してお届けする。

フジテレビより引用

 

子どもたちが毎週欠かさず見ているため、何となく眺める時があります。ムスメAは、「もう飽きた」と言いながら、テレビで流れているとつい見てしまうようです。

 

ボクは、はっきり言って苦手です。何年も前から放送され続けているのは視聴率が取れているからなんでしょうが、毎回同じようなパターンで、よくそれだけ視聴率を稼げるものだと感心してしまいます。

 

そこで、なぜそんなにも嫌いで苦手で不愉快に感じるのかを自己分析してみた結果、5つの理由が出てきました。みなさんも、当てはまる理由があるんじゃないでしょうか。

 

以下では、その理由を紹介するとともに、「スカジャパ」以外のフジテレビの番組を取り上げつつ、嫌いで苦手な人でもイライラせずに安心して見られる方法を考えてみます。

 

スカッとジャパンが嫌いで苦手で不愉快な理由

[1]一般人が一般人を「成敗」する構図

日本人は(と言うか、人類は)、勧善懲悪が大好きですよね。「善いことは善い、悪いことは懲らしめられる」という認識が社会全体で予め共有されることで、悪事がはびこることが避けられ、人々は安心して暮らせるんでしょう。

 

そんな「勧善懲悪」の日本代表といえば、こちら(↓)でしょう。江戸時代の水戸藩主である徳川光圀公が、「助さん」「格さん」というお馴染みの配下を伴って全国を漫遊し、各地で巨悪を成敗していくという痛快時代劇ドラマです。

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 水戸黄門を安心して見ていられるのは、(おそらく)良識も常識も分別も兼ね備える「お上」が、その絶対的な力によって巨悪を成敗してくれるという、これまた日本人の好きそうな構図があるからです。成敗する側は、あくまでも「良識の塊である」という暗黙の了解があります(良識があれば成敗しても良いのか、という問題は残ります)。

 

一方のスカッとジャパンは、一般人が一般人を「成敗」する構図です。「成敗」って、人を裁いて、処罰して、懲らしめることです。いくら理不尽な相手とは言え、そんな構図がテレビで普通に流されている現実に、かなり不安を覚えます。

 

[2]現実に近すぎる設定

水戸黄門以外にも、ウルトラマン、仮面ライダー、アンパンマン、プリキュア、半沢直樹などなど、勧善懲悪をベースとしたドラマやアニメは無数に存在します。それだけ、勧善懲悪は人々に支持されている、ということなのでしょう。

 

水戸黄門や仮面ライダーなどは、自分から遠い世界の話、自分に関係のない話について、「悪いことをすると懲らしめられるんだな」と納得して終われる気持ちよさがあります。水戸黄門は、江戸時代が舞台であり、現在と時間が大きくかけ離れていますし、仮面ライダーなどは、ヒーローも現実にいなければ、ショッカーも現実にいません。架空の話だから楽しめる面が大いにあります。

 

一方のスカジャパは、現実に近いんですよね。近すぎるんです。

 

大人であれば、「ちょっと大袈裟だけど、あるある!」と思いながら、最終的に「悪」が成敗されるのを見て留飲を下げます。架空の話と納得して見られれば良いと思います。

 

でも、現実の社会の一端しか知らない子どもは、設定自体が現実にかなり近いため、現実のものとして捉えてしまわないか、大いに不安です。実際、小学生のムスメSは、この番組を見てから、「接客の仕事は絶対イヤ!」と言うようになりました。人間不信を不必要に煽ってしまっているように感じます(じゃぁ、見なければ良いのですが・・・)。

 

水戸黄門やヒーローものでは、「架空」の「巨悪」が成敗されます。一方、スカッとジャパンでは、「現実」に近い「小悪」が成敗されます。放送されている事例が、巨悪なのか、小悪なのか、微悪なのか、よく分かりませんし、微悪なら成敗されてよいのかも分かりません。

 

[3]早すぎる解決

ほとんどの事例は、理不尽な人間が傍若無人に振る舞って周りの人に迷惑をかける場面に9割の時間を費やし、視聴者のイライラが最高潮に達したところで、鉄槌が下され、巨悪が反省する、という流れです。

 

これでは、解決が早すぎますし、単純に過ぎますよね。そういう子供だましっぽいところがこの番組の良さなんでしょうが、あまりに単純すぎて、逆にイライラが募ってきます。

 

巨悪がなぜ巨悪にならなければならなかったのか、その生い立ちや背景にこそ興味がありますし、よっぽど面白いドラマになりそうです(それはそれで、番組の趣旨が変わってしまいますけどね)。

 

[4]ほぼ全員スカッと

問題が解決すると、出演者の方々はほぼ全員が「スカッと」ボタンを押して、「全員スカッと」が実現します。「それが番組の流れだ」と言われればそれまでなんですが、「巨悪」が「成敗」されたことを「有名人(インフルエンサー)」ほぼ全員が忖度含みで承認する、という番組全体の構図によって、見ているボクの心のモヤモヤやイライラは最高潮に達します。

 

テレビを見ている子どもたちの横でボクは、「成敗されるほど悪いことかなー?」「そんなに簡単に引き下がるかなー?」「そんなに簡単に改心するかなー?」「全員がスカッとするほどのことかなー?」とブツブツつぶやいていますが、それが子どもたちに聞こえているかどうかは分かりません。

 

[5]ヤラセ?作り話?と思えてしまう

上に書いたように、問題の発生から解決に至るまで、ほぼすべてのケースで同じようなパターンをたどります。そのような番組構成から、「やらせ感」「作り話感」がプンプン臭ってくるんですよね。

 

所詮はテレビ番組ですから、脚本家が用意した台本に従って役者が演技し、カメラで撮影した映像を編集し、そうやって番組は作られます。そういう意味では「作り話」と言って間違いありません。

 

ただし、脚本家が作る台本は、あくまでも視聴者から投稿されたエピソードに基づいています。番組の公式サイトにも、以下のような記載があります。

投稿にあたってのご注意

  • 投稿いただく内容は、必ず、投稿者ご本人が見たり、聞いたりした体験談、つまりオリジナルのものに限ってください。

 

このような応募規約がある以上、多くの投稿者はオリジナルの体験談を投稿することになるのでしょうが、それが実話に基づくか否かまで、番組側で検証することはないでしょう。ということは、賞金(3万 or 1万)欲しさに応募者が体験談を「作り込む」ことも大いに考えられるわけです。

 

また、同じサイトに以下のような注意書きもあります。

投稿された内容は、番組側の判断により、一部加工・修正・変更・追加・削除等を行ったうえで利用させていただく場合があります。

 

つまり、

  1. 投稿者による作り話
  2. 番組側での修正・変更
  3. 編集上の修正・変更

という3つの「作り話」の要素が内在していることになります。これらを踏まえると、テレビ画面の中で繰り広げられているドラマを「本当にあった話」と言い切ってしまって大丈夫なのか、かなり微妙な位置付けに感じられます。

 

 

 

「スカジャパ」以前のフジテレビの番組

上に書いたように、ボクは「スカッとジャパン」という番組が少し苦手で不愉快で嫌いなわけですが、そのようにネガティブにばかり捉えていても仕方ありませんので、少し視点を変えてみることにしました。

 

それは、この番組が「フジテレビ」で放送されている、という視点です。

 

フジテレビといえば昔から、良くも悪くも時代の先端を走って未来を先取りしているイメージがあり、そのような DNA を今も受け継いでいると思います。そして、その先取りした未来とは逆方向へと、実際の未来は進む傾向にある気がするのです。

 

記憶に新しいところでは、2017年の「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお) 」事件がありました。1990 年前後の放送当時は社会問題になることもなく、たくさんの笑いを巻き起こしましたが、30年経った現在は、当時のまま受け入れられるはずがありません。

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「ほもおだ」から少し時代が下って、「ダウンタウンのごっつええ感じ」という番組もありましたね。毎週欠かさず見ていました。その笑いのセンスに、衝撃を受けました。

 

ですが、当時の放送を思い起こしてみると、現在の社会では大きな問題になったり、とても受け入れられそうになかったりする内容が多々あります。

 

たとえば、「キャシィ塚本」の暴力や食材の扱い方、「MR. BATER」の人種差別、「AHO AHO MAN」の下着汚れ、「おかんとマー君」の数々の「殺すぞっ!」発言、その他、コント中で見られる数々の暴力行為やセクハラ行為、セクハラ発言などです。

 

「スカッとジャパン」をイライラせずに安心して見る方法

良くも悪くも先見の明があるフジテレビというのは、未来に問題となるであろう内容を番組に盛り込む DNA を持っているのかもしれません。あるいは、放送内容と逆の方向に未来を進ませる見えない力があるのかもしれません。

 

もしそうなら、「スカッとジャパン」で放送されている内容も、20~30年後には社会に受け入れられない状況になっているのかもしれません。つまり、現代の風潮とも考えられる「一般人が一般人を成敗する」という構図なんて、将来的には受け入れられないかもしれない、ということです。

 

あとがき

そう考えながら、毎週月曜日の夜8時に聞こえてくる不快なやり取りやナレーションをポジティブに受け入れようとする、今日この頃です。

 

親になると子どもの見ている番組がなぜ不快に思えてくるのかは、未だに謎ですが。

 

 

 

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