毎年、夏が近づくと、土用の丑の日前後に行われる「足つけ神事」が楽しみです。
20 度以下の湧き水に膝まで浸かりながら、ロウソクを献灯して、無病息災を祈願します。その水の冷たいこと! 頭のてっぺんまで激震が走ります。
この神事は、「御手洗(みたらし)祭」という京都・下鴨神社の祭事です。
2019 年は、7月19日(金)~7月28日(日)の日程で行われます。時間は、基本的には朝5時30分から夜9時までなのですが、毎年、初日は朝9時開始となっております。
以前訪れた際の様子を以下にまとめておきますので、興味ある方はぜひ一度参加してみてください。うだるような暑さをウソのように忘れますよ。
下鴨神社と御手洗(みたらし)祭について
下鴨神社は、奈良時代の前から続く大きなお社で、ユネスコの世界遺産にも登録されており、正式には「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と呼びます。
京都の中でも有数の観光地であり、加茂川と高野川に挟またこのパワースポットでは、清らかな水や空気をいつでも身近に感じられます。


そんな下鴨さんで毎年、土用の丑の日前後に行われるのが御手洗(みたらし)祭です。
「足つけ神事」とも言われ、境内の御手洗池に足を浸して歩きながらロウソクを献灯し、罪やけがれを祓って無病息災を祈るお祭りです。
駐車場や屋台・食事について
平日はそれほど混むこともないため、車でも問題ありませんが、土日祝日は混雑が予想されるため、公共交通機関を利用する方がストレスなさそうです。
普段、大型バス駐車場として利用されている場所(下の地図)が一般車用に開放されるため、平日の17 時前であれば、十分に空きがあります(全体で100台以上は停められそうな広さです)。
駐車料金は、最初の1時間が 500円で、その後 30 分ごとに 200円です(21時まで)。
(画像引用 : 下鴨神社より)
屋台について、駐車場の警備員さんに聞いてみたところ、土日はたくさん出るらしいのですが、平日は境内に少しだけです。
以前訪れた時は、鳥居をくぐってスグのところに、冷やしうどん、豆餅(出町ふたば)、鯖寿司、和菓子、甘酒などのお店(テント)が出ていました。
鳥居の手前の「さるや」という休憩処でも、かき氷や和菓子などを味わえます。
ロウソクを持って、御手洗池に入ろう!
早速、御手洗池へと向かいました。
この池には、御手洗祭の期間中しか入れませんので、とても貴重な体験となります。また、朝の5時半(!)から夜の9時まで入れますので、早朝の静かな時間帯、夜の幻想的な時間帯など、自分の好きな時間にお参りできます(空いているのは、早朝や昼間です)。
靴を入れるビニール袋をもらって、祈願のお供え料1人 300円を支払うと、ロウソクがもらえます。さぁ、池に入ります!


ここで注意したいのは、水の深さです。
一番深いところでは、大人の膝あたりまで濡れますので、そのつもりで服装を選んできてくださいね。身長1mに満たない幼児の場合は、股下まで水がきていました。水着のお子さんも何人か見掛けました。
※ 池の手前に簡易の「女子更衣室」が設けられており、そこで、服を替えたり直したりしている方をたくさん見掛けました。
水はかなり冷たいです!(入れば慣れます)。こけると悲惨です。片手はロウソクでふさがっていますので、もう片方を空けておくため、荷物はリュックや肩掛けなどをオススメします。

池を出たら、足を拭いて、すぐ横の「神水授与所」で神様の水(湧き水)をいただけます。水筒やペットボトルを持参すると、それに入れてもらうこともできます。
足の形をした「足形祈祷木」

残念ながら一緒に来られなかった人は、「足形祈祷木」に名前を書いて、参拝者と同じように、水に入れてあげることもできます。


左の写真のような水槽に足形を入れておくと、右の写真のように、御手洗池に移し替えてくれます。これで、来られなかった人も池に入ったことになります。
最後は「かんむし封じの石」と「水みくじ」
順路に従って進むと、「かんむし封じの石」に出会います。

下鴨神社の御手洗川で採れる黒石は、厄除の神石として、特に子どもの「かんむし封じ」に効果があるとされています。今年いただいた石は、来年取り替えにきます。それを毎年繰り返します。
小さな子どもが、「自分のかんむしを封じるための石」を自ら選んでいる姿を見ると、思わず笑いがこみ上げてきます。
そして最後は、「水みくじ」のお楽しみです。

おみくじをもらって、水につけると・・・不思議なことに、文字が浮かび上がってきます(少々読みにくいですが・・・)。
子どもたちは、大吉や中吉をいただいて、大満足の御手洗祭となりました。
夕暮れ時。冷たい湧き水で冷やされた足。境内を通り抜ける清らかな風。そして、和菓子などで満たされたお腹!
皆が健康で過ごせるように祈りつつ、心も身体もさっぱりして、神社を後にしました。
どうぞ、みたらし団子もお忘れなく!