敏感の彼方に

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《結婚と夫の家事》普通に働きながらカジる旦那の自己分析 by カジメン

 

 

以前、「男の育児」について、結構な筆圧で長々と書き記した。

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今回は、少し短めに「男の家事」について書いてみようと思う。

 

ボクは、育児もそうなんだが、家事についても割りと苦にせずサッサとやってしまう。普通に働きながら。自慢でもなんでもなく、何故そのような行動になってしまうのかを考えてみたくて、自問自答することにした。以下に書く内容が、これから結婚しようというたった1人の誰かにでも、幾ばくかの参考になれば嬉しい。

 

はじめに

結婚してから相当の月日が流れたが、結婚前には、まさか自分がこれほど家事を(育児も)担うことになるとは思っていなかった。結婚前に数年ほど一人暮らしをしていたので、必要最小限のことはやっていたが、結婚してみて思うのは、「一人暮らしの家事なんて、『家事』と呼ぶほどのことではない」ということ。それぐらい、元々は他人であるパートナーを納得させつつ、子どもも含めた家族の安寧をつかさどる「家事」ってのは、大変なことだ。

 

もちろん、結婚当初はそれなりに葛藤や困難、妥協なんかもあったが、気が付いたら、家事を普通にこなすようになっていた。炊事、皿洗い、洗濯、掃除、買い物、家計管理・・・なんでも平気である。こわいことには、これらが習慣にもなってしまっており、家事がなくなると何となく淋しい。

 

ツマMに「やって欲しい」と言われたわけでもないし、仕事が殺人的に忙しい時などは、家事をすべてツマMに投げるので、上手くバランスが取れているような気もする。

 

何故そのようになった(なってしまった)のかは、自分の生い立ちや性格・資質、現在の環境などが関係していると思うので、順番に自己分析してみたい

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ボクの生い立ち

典型的な核家族(両親+3兄弟)である。

 

共働きなのに祖父母が近くに住んでいないため、両親の負担はかなり大きかったと思う。母親には夜勤もあったので、必然的に父親が家事を補ったり、ボクら子どもが家事を手伝うことも少なからずあった。

 

父親は決して器用な人間ではないが、手を抜くということがなく、やるべき家事を必死に、でも楽しみつつ、やっていた記憶がある。

 

そんな父親の背中を見てきたことが、今の自分に大きく影響していることは間違いない。「イクメン」や「カジメン」の子どもは、やはり高い確率で「イクメン」や「カジメン」になるんじゃないかと思う。

 

 

ボクの性格・資質

次に、ボクの「カジメンぶり」に関係すると思われる性格・資質について書いてみる。

■ 几帳面

基本的に、使ったモノは、元の場所に戻さないと気が済まない。また、モノがあまりにも雑然としている状況は、ストレスを感じてしまう。

 

このあたりの性格は、人によって程度が異なるため、必ずと言ってよいほど、夫婦間の揉め事の原因になると思う。どこまでが許せて、どこからが許せないかを話し合って、歩み寄るしかないと思う。

 

■ やることが多いほどやる気が出る

これはちょっとヘンな性格なのだが、仕事でも何でも、やることが多ければ多いほど、自分の中の炎がメラメラと燃え上がるのが分かる。

 

もちろん、調子が悪いときには凹むこともあるが、基本的に、ゲーム感覚で何かをこなしていくのが好きなのかもしれない。

 

■ 人に任せるのが苦手

仕事でもそうだが、人にあれこれと指示するよりは、その間に自分で身体を動かして処理してしまう方が性に合っている(大きなプロジェクトなどではそうもいかない)。

 

ただし、人に任せられないという性格は、相手のことを信用していないと受け取られることもあるため(決してそうではないのだが)、なかなかやっかいものだ。ツマMはすでに慣れてしまっているようだが、自分では良くない性格だと思っている。

 

■ 自分も当事者でありたい

家事や育児というのは、短期的な視点で見ると面倒な疲れる仕事でしかないのだが、長い視点で見ると、その時々にしか経験できない貴重なイベントという側面もある(特に、育児がそう)。そういうイベントの枠外ではなく、自分自身もイベントに深く関わっていたいという思いがある。

 

これのメリットとして、イベントに関われば関わるほど愛着が湧き、ますますイベントが好きになる可能性がある。

 

たとえば、掃除というイベントを頑張れば、家がいつもキレイに保たれて、その家に自然と愛着が湧いてくる。愛着が湧いてくると、もっと家をキレイにしてやろうと思うようになり、好循環が生まれる。

 

育児も同じだ。最初は大変でも、関われば関わるほど愛着が湧いてくる。

 

■ 甲斐性を楽しみたい

【甲斐性】かい‐しょう

物事をやり遂げようとする気力、根性。また、働きがあって頼もしい気性。多く、経済的な生活能力をいう。

― デジタル大辞泉

 

 みんなが皆そうではないが、男というのは基本的に、頼りにされるのが好きな性分を持っていると思う。ボクも、漏れなくそういう性分を持っている。

 

甲斐性には、「誰かを助けてやりたい」「その結果、褒めて欲しい」という2つの側面があって、その2つがセットになっているように思う。理想的には、「褒めて欲しい」なんて甘えは消えてなくなれば良いのだが、人間だからなかなかそうもいかない。

 

家事が誰かの助けになり喜びになる、ということを自分自身が楽しむのである。

 

■ 全体を最適化したい

自分がしたいことだけをするのは「部分最適化」である(それが、全体最適につながる場合もある)。これに対して、全体の最適化につながることを最初からやろうとするのが「全体最適化」である(全体最適化というのは結果論だから、単なる「思い込み」という話もある)。

 

部分最適が好きか、全体最適が好きかは、好みとしか言いようがない。それぞれの性格や考えとしか言えないような気もする。

 

どちらが良いとも言えないし、「全体最適化」というのは、好むと好まざるとに関わらず「自分」を押し殺している面があるため、結構つらい時がある。性格だから仕方ない。

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ボクの環境

最後は、環境だ。

 

いくら「家事をしたい」と思っていても、時間がなければ物理的にやりようがない。毎晩遅くまで働いて(飲まずに)帰ってくる旦那に対して、「家事やってよ」というのは、少々酷な話である(逆もまた真なり)。

 

ボク自身、以前は残業が150時間に及ぶ月が続いていたり、休みなどなかったりで、かなり疲弊していたが、今は仕事に奪われる時間が比較的少ない。

 

また、子どもたちもある程度大きくなったので、育児に要していた時間がまるまる空くようになり、プライベートに使ったり、家事に時間を回したりできるようになった。

 

人間、時間に余裕が生まれると、気持ちにも余裕が生まれてくる。

 

 

まとめ

以上、自己分析によって、「カジメン」につながっていそうな要素を洗い出してみた。

 

一言で自分を表すなら、「几帳面な欲張りオヤジ」といったところだ。そして、几帳面で欲張りで余裕がある夫(男)を上手くおだてれば、家事をやるかもしれない、ということになる。

 

そんなボク個人の経験として、男(夫)が家事をするかどうかは、「生い立ち」「性格・資質」「環境」といった要素が互いに複雑に絡み合いながら大きく影響するのではないかと思っている。

 

当たり前のことだが、上に書いたことがすべてではない。あくまでも「ボク」という一例について自己分析しただけに過ぎないが、これから結婚しようというたった1人の誰かにでも、何かの参考になれば嬉しい。これも「甲斐性」みたいなもの。

 

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