長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。
【投資の基本姿勢】
- 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
- 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
- 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。
外国株・ETF(楽天証券)
2021年2月から米国株および中国株のアクティブ運用を開始しました。
5月は、一般的に「Sell in May」と言われるように株価が下落しやすい月ですが、4月下旬に押し目が形成されたことと、引き続きインフレの鈍化で利下げ期待が維持されたことから、テックやグロースを中心に上昇が見られました。
結果的に、ダウ平均株価指数が+2%、S&P500指数が+5%、ナスダック総合指数が+7%と、いずれも上昇して5月を終えました。これに対して為替は、財務省による為替介入への警戒から上旬には大きく円高に振れましたが、その後はジワジワと再びドル高が進行。最終的には前月末とほぼ同じ水準に戻っています。
このような地合いの中、ボクのポートフォリオ(PF)は円ベースで+5% と、ナスダックには及ばないものの、指数並みの結果を残すことはできました。主力の COIN・VIST・APP・MU が上下しながらも伸びてくれた結果です。一方、ZI・LI・OKTA などの決算チャレンジに失敗したことと、IOT・FCEL などを安易に買いにいって失敗したことは、反省すべきマイナス点です。無駄なトレードが多くなってしまいました。
5月末時点では、個別株は SBSW ・DAL・BE・ELF・SBLK・COIN・APP・HIMS・RSI・MU・VISTの11銘柄、ETFは EDV の1銘柄を保有しています。ELF や HIMS は良いところで購入できたので、主力になることを期待したいところです。
基本的には、上昇傾向(かつ好決算)の銘柄(または、上昇の可能性が高いバリュー銘柄)を購入し、トレンドに従って規律を守ることで無駄なトレードを減らし、機会損失や手数料のロスを抑えられるように心掛けています。
中国(香港)株は、2021年12月にすべて売却して以来、現在はノーポジションです。
日本株・ETF(楽天証券)
楽天証券で単元株の取引を行っています。トレード方法は、数日~数ヵ月の短中期で上昇銘柄のトレンドに乗る、いわゆる「モメンタム投資」が基本ですが、デイトレも行います。成長を見込んで長期保有する場合もあります。
日経平均とTOPIXがほぼ横ばい、グロース250が-5%という渋めの地合の中、ボクのポートフォリオ(PF)は+5% と、指数を上回ることができました。今年は、4月を除くすべての月で指数を上回っています。
プラスの要因は、2023年6月に買った「霞ヶ関キャピタル」の株価が回復したこと、2023年10月に買った「M&A総合研究所」を月初に利確できたこと、上昇を見越して決算チャレンジした「住信SBIネット銀行」「YUTORI」がヒットしたこと、などです。
一方、月の半ばには、モメンタム投資で購入した銘柄を持ちすぎて大きめのマイナスを刻んでしまいました。地合を意識しつつ、より厳格な PF 管理が必要です。
なお、運用額が大幅に増えたのは、「小規模企業共済」の貸付制度を利用して資金調達したためです。この貸付制度は、年利が1.5%で担保・保証人は不要の上、何度でも借り換えができる便利な制度です。今回、初めて利用してみました。
5月末時点では、「霞ヶ関キャピタル」「住信SBIネット銀行」「ライフネット生命」「三菱重工業」「SRE」「monoAI technology」「YUTORI」「日本ピラー工業」の8銘柄を保有しています。
暗号資産(DMM)
イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。
リスク回避としてゴールドとともに買われたり、非常に予測しづらい資産の1つです。
今月は、イーサリアムの現物投資型上場投資信託(ETF)の申請がなされたことで期待が一気に膨らみ、史上最高値に到達。2020年12月に買ってから3年半越しでテンバガー目前です。当然、含み益も過去最高です。
暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。
エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)
国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。
出資した6社のうち2社は事業の継続が困難となり清算されてしまったため、現在は「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「LIVER株式会社」の4社に出資しています。
今月も特に動きはありません。
いずれの案件も、2025年ごろのイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。
ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)
いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。
「アフリカ未電化地域支援」「欧州フィンテック事業者支援」に出資しています。
貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。
クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。
ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、為替リスクに加えてカントリーリスクも考慮しなければならず、かなり難易度の高い投資ですね。現在運用中の2ファンドが元本割れの可能性もあり、最終的には含み損益 ±0あたりで着地しそうです。
積立投資信託(楽天証券)
eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」「楽天レバレッジ NASDAQ100」「たわらノーロード先進国債券〈為替ヘッジあり〉」の6銘柄の合計です。
「小規模企業共済」の貸付制度で調達した資金の一部で「たわらノーロード先進国債券〈為替ヘッジあり〉」を多めに購入しました。インフレが鈍化して、利下げの可能性が徐々に高まっていくと思われることから、夏にかけてタイミングを見計らい、全体的にさらに増やしていきたいところです。
世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、いずれも長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定もあります。
ロボ積立(テオ:THEO)
ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。
4月末にいったん全額出金した後、淡々と積み立てを続けています。
確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)
外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に 50%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に 30%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に 10%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に 5%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に 5% を設定しています。
老後の大切な資産になります。
先進国や米国の株式がポートフォリオの中心になっているため、含み益が過去最高を更新です。いずれにしろ、淡々と積み立てていくだけです。
小規模企業共済
現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。
最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、(所得により)10~50%程度もの節税効果があります。しかも、一定期間以上(20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。
複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。
しかも、一定の積立期間を経過すると、積立額の8割以上の金額を低利で借りることができるため、これを別の資産運用に利用することもでき、かなりお得な制度です。
まとめ
以上、2024年5月分の運用状況をまとめてみました。
全体としては、前月比+95万円という結果です。
4月に-100万円を刻みましたが、好調な米国株と暗号資産(イーサリアム)のおかげで、ほぼ同額を取り戻すことができました。一方、「小規模企業共済」の貸付制度で資金調達したことから、気が大きくなって、米国株も日本株も無駄なトレードが増えてしまいました。この点はしっかりと反省して、次に生かしましょう。
日本を除く先進国(特に米国)のインフレも収まりつつあり、アノマリー的にも6・7月は株価が上昇しやすいため、細心の注意を払いつつも、運用を楽しんでいきたいです。
投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。