敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

日米決算とコロナ・オミクロン襲来で前月比-45万円【11月投資実績】

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長期の積立投資を基本に、株やETFや仮想通貨で少し遊びながら、余裕資金で楽しく投資を行っています。その結果を毎月、簡単に記録していきます。投資に費やす時間を最小限に抑え、本業を疎かにしないように心掛けています。

 

【投資の基本姿勢】

  1. 手取り所得の25%前後を計画的に蓄える(基本は長期投資)。
  2. 少なくとも半年分の生活費は確保しておく(それ以外が運用資金)。
  3. 損してもよい額の3倍までを運用の目安とする(最大で1/3ぐらい損する可能性)。

 

外国株(マネックス証券)

2021年2月から、マネックス証券で米国および中国の個別株の取引を開始しました。現在のアクティブ運用の主戦場は、米国市場および中国市場となっています。

 

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決算シーズンを迎えた米国株は、11月初旬は好調に推移していたものの、IPOから日の浅い中小型株の中に、決算ミスや成長鈍化によって株価を大きく下げる銘柄が出てきて、ポートフォリオ全体を押し下げる要因となりました。特に、Marqeta(MQ)、Legal Zoom(LZ)、Invitae(NVTA)、D-Local(DLO)あたりが大きなマイナス要因です。

 

また、下旬には、コロナの新たな変異株「オミクロン」の出現により、世界同時株安が発生して、これもポートフォリオに大きな打撃となりました。この1ヵ月の米国市場は、ナスダックやS&P500がほぼ±0%で収まった一方、ダウは-4%、ラッセル(中小型)は-7%の下落となり、オミクロン株の脅威を見せつけられました。

 

決算ミスした銘柄を売却していった結果、11月末時点の保有は、AFRM・TSLA・U・CPRX・ZI・RPRX・GLBE・PFE・MU・ZIM・SQM・DDOG・TSM・DAL・CCL・PATH の16銘柄まで絞り込まれました。今後も好調が予想される半導体(MU・TSM)、クリーンエネルギー(SQM)、対オミクロン株のワクチン・経口薬を提供するファイザー(PFE)のほか、底値まで達した航空レジャー(DAL・CCL)の復活にも期待しています。

 

10月に引き続き、無駄な取引は極力抑えることができましたので、この点については、今後も普通に継続していけそうです。また、好決算でホールドしている銘柄についても、日々のチャートを確認しながら、資金の出し入れを柔軟に行っていくつもりです。

 

中国(香港)株は、10月に買い入れた「永達汽車服務(3669)」のほか、過去に相性の良かった「完美医療(1830)」「火岩控股(1909)」も追加で購入しましたが、地合いが今ひとつなのと、やはりオミクロン株の影響を受けて、今のところ3銘柄ともマイナスです。

 

米国ETF(楽天証券)

2021年2月から、取り扱い銘柄数を考慮して、米中個別株はマネックス証券に、米国ETFは楽天証券に集約しました。

 

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FRBのテーパリング(金融引き締め)が始まる一方、インフレの懸念は残っているため、インフレ → 金利上昇を想定して TMV(米20年債ベア)・DPST(地銀ブル)・DRN(リートブル)・GUSH(オイルブル) を保有していましたが、オミクロン株の襲来で景気の先行きが一気に不透明となった結果、株価下落 → 金利下落とオイル下落が重なり、含み益が8月の水準まで減ってしまいました。

 

これに加えて、強めのインフレ懸念からの利上げ前倒し観測により、短期金利上昇 → 長期金利下落 → イールドフラットニングによる金融株の低迷、というマイナス要因まで重なってしまいました。

 

11月末時点では、TMV・DPST・GUSHのほか、オミクロンショックの下落時に買い入れた SPXL(S&P500ブル)・SOXL(半導体ブル)を保有しています。TMV については、もう少しポジションを減らして様子を見守ろうと思っています。

 

日本株(楽天証券)

2020年の12月に、SBIネオモバイル証券に登録して、日本の個別株の売買を始めましたが、現在は楽天証券に移って、単元株の取引を行っています。

 

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決算シーズンに入ったので、業績好調と思われるセクターや銘柄の中から、さらに上方修正が発表されそうな銘柄を選別して、決算またぎを実行してみました。その結果、業績の伸びは予想通りになることがほとんどだったものの、上方修正はあまり入らず、決算翌日には株価を大きく下げる、ということをいくつか経験しました。あえて自分で試してみることで、決算またぎの難しさを実感できました。今後はやらないと思います。

 

さらに、オミクロンショックが重なった結果、日経平均が1ヵ月で-5%となったこともあり、ポートフォリオも大赤字となってしまいました。

 

11月末時点では、「ENECHANGE」「オリックス」の2銘柄を保有しています。11月は、一部の資金でデイトレ気味に取引してみましたが、本業が忙しくて時間がないことと、勝っても負けても、メンタル面での本業への影響が大きすぎるため、やはり自分には向いていません。ファンダメンタルズを重視しつつ1週間~1ヵ月単位のモメンタム投資を行うのが理想です。

 

暗号資産(DMM)

イーサリアム(ETH)のアップデートや ETF 上場の可能性に魅力を感じ、ダメもとで始めてみることにしました。ビットコイン(BTC)よりも利用価値があり、リップル(XRP)より安定してそうな点も、イーサリアム選択の理由です。

 

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11月は大きく波打ったものの、最終的には10月末の水準を超えて、まもなく9バガーに到達しそうです。 昨年12月に購入してから、よく成長してくれました。

 

暗号資産については、今のところ何の後ろ盾もないため、ボラティリティが非常に高くなってしまいますが、少しずつ不況時のゴールドの役割を担うようになっていくのではないか、という見立てもありますので、半永久的にグリップするつもりです(税率の高い「雑所得」から外れることも期待してます)。

 

エンジェル投資(ファンディーノ:FUNDINNO)

国内シェア No.1 の株式投資型クラウドファンディングです。いわゆる「エンジェル投資」で、将来性のあるビジネスを応援して成長を楽しみながら、IPO や M&A などイグジットした際のリターンに期待する投資です。

 

現在、「株式会社DEFアニバーサリー」「ダブル技研株式会社」「リンクトラスト・ペイ株式会社」「ユニクス株式会社」「メディギア・インターナショナル株式会社」「LIVER株式会社」の6社に出資しています。

 

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いずれの案件も、およそ5年後のイグジットを想定しており、それまでは損益ゼロで記載します。財務状況やマイルストーンもさることながら、そのサービスや技術が本当に必要とされているのかどうか、それを伝える経営陣のパッション、なども大きな判断基準になります。自分自身の「目利き」力を試すのに丁度良いプラットフォームです。

 

ソーシャル融資(クラウドクレジット:CROWD CREDIT)

いろんな国のローンに投資する、いわゆる「マイクロファイナンス」です。1~3年単位の貸付で、年率10%前後の利息が付きます。

 

「キルギスマイクロファイナンス事業者支援」「メキシコ女性起業家支援」「アフリカ未電化地域支援」「東欧金融事業者支援」「欧州フィンテック事業者支援」「ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド」といったファンドに出資しています。

 

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貸し倒れや為替のリスクが少なからずあり(依然、コロナ禍の最中でもあるため)、元本が保証されるわけでもありませんが、お金を必要とする人や事業に投資する社会的意義を考慮して、試験的に出資しています。償還されるまでは損益ゼロで記載します。

 

クラウドクレジットは、出資時と償還時の為替差が損益に大きく影響するため、ファンドの内容もさることながら、1~2年後の為替状況を加味する必要があります。為替ヘッジまたは円建てを基本に、たまに高利回り案件で外貨建ての冒険をするのが楽しいですね。外貨建てなのに低利回りでは、リスクに見合いません。

 

一部のファンドから償還が始まっており、今後も楽しみです。

 

積立投資信託(楽天証券)

eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「全世界株式インデックス」の4銘柄の合計です。

 

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11月末までは好調に推移していたのに、最後のオミクロンショックで、終わってみれば先月から含み益が目減りしてしまっています。まぁ、仕方がないですね。

 

いずれも、世界の安定と秩序がそれなりに保たれているうちは、長い目で見て上昇し続ける銘柄だと思います。今後、積立とは別に、割安感が出たタイミングで買い増す予定もあります。

 

ロボ積立(テオ:THEO)

ご存知のロボアドバイザーです。手数料は安くないですが、アセットリバランスが自動化されており、時間を掛ける必要のない点が非サラリーマン(フリーランス等)向きです。投資に時間を割きたくない「時は金なり」的な人にはおススメでしょう。ボクは、新生銀行の各種手数料が安くなる「ゴールドステージ」狙いのために毎月1万円ずつ積み立てています。人工知能(AI)の将来性にも期待しています。

 

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10月が絶好調だったことと、11月最後のオミクロンショックで、結局は前月比マイナスです。

 

確定拠出年金 iDeCo(楽天証券)

外国株式「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「たわらノーロード 先進国株式」に60%、国内株式「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」「たわらノーロード 日経225」に10%、国内外株式「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」に10%、外国債券「たわらノーロード 先進国債券」「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」に10%、国内債券「たわらノーロード 国内債券」に10% を設定しています。

 

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米国や先進国の株式中心のポートフォリオを組んでいますので、オミクロンショックのような世界同時株安が発生すると、当然含み益も目減りします。高いリターンを得ようと思ったら、これぐらいのリスクは仕方ないですね。

 

小規模企業共済

現時点の評価額は分かりませんが、中小機構の「加入シミュレーション」のページで、月額掛金と納付月数とを用いて評価額の目安を計算してみました。

 

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最終的にどれだけの利益が得られるのかは分かりませんが、この共済は全額、所得控除の対象ですから、単利計算で10%程度の利息がつくのと同じです。しかも、一定期間以上(確か20年以上)積み立てれば、元本が保証されます。なので、この小規模企業共済と iDeCo は、老後の大切なお金になります。 

 

複利換算だと全体で年利2~3%といったところでしょう。

 

外貨預金(新生銀行)

2020年の1月(コロナ前)から、豪ドルの定期預金を積み立てています。

 

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オーストラリアは、コロナウイルス感染症(新型肺炎)の押さえ込みに成功した稀有な国の1つであり、2020年11月から本格的な豪ドル/円の上昇が始まりました。その後、コロナワクチンの接種が進んで鉄鉱石などの資源需要が回復し、さらに豪ドル高が進みました。

 

10月は鉄鉱石の価格が上昇するとともに景況感が好転して6%以上も伸びましたが、11月に入ると、オーストラリア中銀が利上げ観測を後退させたことに加え、鉄鉱石価格の下落やオミクロンショックが重なり、含み益は大きく目減りしています。

 

豪ドルは、リスクオン/オフ時の値動きが比較的はっきりしていて扱いやすく、日本円に対する保険的意味合いにもなるため、貴重な資源国通貨として今後も末永くホールドしておきたいところです。

 

 

 

まとめ

以上、2021年11月分の運用状況をまとめてみました。

 

全体としては、前月比 -45万円という結果です。大きなマイナス要因は、米国個別株、米国ETF、日本株です。米国個別株のマイナス(決算ミス)は IPO投資の宿命でもあるため仕方ないとして、それ以外は比較的落ち着いて取引できるようになってきました。

 

米国ETFは、インフレ・金利上昇に執着し過ぎたことが反省点です。オミクロンの影響は仕方のないこととして、その他は、割りとチャートに素直に取引できています。

 

今月も課題は日本株です。決算またぎやデイトレは論外ですね。今後は、基本的に上昇銘柄(グロース)を狙い、①好決算(財務良好)、②低PER(or PSR)、③出来高十分、④押し目 or 新値、といった条件が揃った銘柄を選定して、ガチャガチャせずに落ち着いてモメンタム投資を実行していきたいところです。

 

12月は、オミクロンの詳細が少しずつ明らかになっていくため、またしてもボラティリティが高くなりそうです。ある程度の現金を確保しつつ、丁寧・慎重に取引していきましょう。

 

投資に関しては、依然として素人ですから、何の参考にもならないと思います。運用状況を自分で把握するためにまとめたものですが、面白いので公開してみようと思いました。可能であれば、何十年後かに現役を引退するまで、内容を更新していきたいところです。

 

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