敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

敏感な相手には態度で示し、鈍感な人には言葉で示す【HSP の子育て術】

 

 

状況がわずかに変化したり、他人の態度が少し変わったりしただけでも、それがストレスとなって心身に影響を及ぼすため、それ以上前に進めなくなることがあります。

 

そんな自分を「HSP」と自認しているわけですが、HSP は、5~6人に1人存在すると言われているため、兄弟姉妹の中でも、HSP だったり HSP じゃなかったりします。

 

HSP(Highly Sensitive Person)とは、病名のことではなく、感受性が生まれつき強く、ちょっとした環境の変化や他人の気持ちにとても敏感なため、五感の強い刺激や他人とのコミュニケーションに圧倒され、すぐに疲れてしまうタイプの人を表す心理学用語(参考記事:[HSP の新学期]繊細で感じやすいムスメの心は嵐が吹き荒れる)。

 

家族の中の HSP と非HSP

3人兄弟の中では、自分だけがおそらく HSP です。

 

そんな HSP には、「他人の気持ちが手に取るように分かる」という気質がありますが、実際のところは、目の前の相手の心と自分の心が渾然一体となって、どれが本当の自分の気持ちなのか分からなくなることが多々あります。人の気持ちが分かるのは便利なようで、実はかなり苦痛だったりします。ただ「自分」を見失うばかりです。

 

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このような気質は、親子という身近な関係の中にも姿を現します。

 

両親は、かなりの苦労をして3兄弟を育ててくれましたが、HSP であるボクの中には、両親の心も同居しており、両親の視点でボクを含む3兄弟を遠巻きに眺めている「自分」も存在していたため、両親の苦労を自分事として主観的に把握しているつもりです。なので、両親になるべく苦労や迷惑をかけないことが、いつしかボクの美徳となりました。

 

ただ、両親は、苦労している様子をおくびにも出さなかったので、HSP でなければ、それを額面通りに受け取ってしまい、両親に対する感謝や労りの気持ちがあまり湧かないのかもしれません。兄弟と接していて、そのように感じることがあります。

 

兄弟とはいえ異なる人生を歩んできましたので、それぞれに考え方やスタンスも当然異なります。ですから、一概に HSP であるか否かだけが分岐点とも限らないのですが、両親が苦労していた場面やその時の気持ちなどをボクが克明に記憶している一方、兄弟はそうでもなかったりしますので、HSP であるか否かが、やはり大きく影響しているのではないかと考えます

 

「苦労や迷惑をかけない」というのは、あくまでもボク自身の美徳であり、親にしてみれば、苦労や迷惑をかけてくれる子の方が存外可愛かったりしますので、どちらが良い・悪いというものではなく、「HSP の自分」と「非HSP の兄弟」では、両親に対する思いがこんなにも違う、という事実がそこにあるだけです。

 

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やっぱり子どもも HSP

そして、こんなに頼りない自分も、気が付いたら3人の子の父となっていました。

 

家族が増えるのは嬉しい反面、自分の心の中に同居する人数もそれだけ増えるため、心の中は常に嵐が吹き荒れている状況です。家族の困りごとは、すべてそのまま自分自身の困りごとになるため、心が休まることはありません。ただ、それを受け止めてあげることが自分の唯一の甲斐性と思って、何とかごまかしながら日々を送っています。

 

その3人の子どもの中にも、HSP と思われる子が1人います。

www.overthesensitivity.com

 

上にも書いたように、HSP は単なる気質なので、それに良いも悪いもありませんが、やはり HSP 同士だと、何となく気脈を通じる場面が多々あります。家族の中で、HSP の自分とその子だけが気付いていることが少なくありません。

 

【HSP 流】子育て術

ひと昔前、「鈍感力」という言葉が流行りましたが、それとは逆に「敏感力」を手にしてしまった子には、自分と同じ苦労が待ち構えていると思えば思うほど、同情や憐情の気持ちが湧いてきます。まぁ、HSP と言っても、その形態やレベルはさまざまですので、その子なりの人生を獲得してくれると思っていますけどね。

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普段の生活では、HSP だろうが非HSP だろうが、特に何の分け隔てもなく、子どもたちと接しています。ただ、1つだけ心掛けていることがあります。

 

それは、鈍感な子(非HSP)にはなるべく言葉で示し、敏感な子(HSP)にはなるべく態度で示す、ということです。

 

鈍感な子(非HSP)には言葉で示す

何度も書きますが、HSP というのは単なる気質なので、それに該当するかどうかは運でしかなく、特に何の意味もありません。

 

ただ、「鈍感力」という素晴らしい能力を手にしている人(非HSP)は、HSP から見て、やはり「気付き」が少ないことも事実でしょう(だからこそ、何の躊躇もなく人の輪に入っていくことができたり、後先考えずに突き進んでいくことができたり、正直、うらやましく思います)。

 

そんな非HSP は、自分の兄弟がそうであるように、やはり「言葉」でもって状況や気持ちをはっきり伝えてあげないと、理解できているようで実は理解できていないことが多々あるんじゃないかと思います。

 

なので、非HSP の子どもには、なるべく言葉で言いたいことを伝えるようにしています。

 

親の苦労に関しても、たとえばツマのことについては、「お母さんには、こんな苦労もあるんだぜ」というようなことを、しつこくならないように、それとなく、でもはっきりと、伝えるようにしています(マジメ過ぎても響きませんので、適当に冗談を交えたり、適度なサジ加減でね)。なお、自分のことは、アホらしいので語りません。

 

すると、「そうなのかー」という表情をする時がありますので、「やっぱり気付いていなかったか。シメシメ。」などと、1人で勝ち誇った気分に浸ります(アホです)。

 

敏感な子(HSP)には態度で示す

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「幸せなら態度で示そうよ ♪」という童謡がありますが、これは、HSP が作った歌なんじゃないかと秘かに思っています。

 

HSP は、環境や気持ちの変化など、明確な「言葉」になっていないことも、多くを感じ取ることができます(だから、幸せも態度で示せば十分に伝わります)。

 

逆に、すでに感じ取っているであろうことを改めて言語化するのは、同じことを2度にわたって聞かされることと同じなので、鬱陶しく感じられるでしょう。

 

なので、HSP の子どもには、直接的な言葉ではなく、なるべく態度で言いたいことを伝えるようにしています。

 

HSP の子は、非HSPの子が親とやり取りしている内容や姿も敏感に感じ取っていますので、そのようなやり取りを通しても、親の言いたいことが間接的に、でも十分に伝わっていると思います。

 

もちろん、HSP といえども、すべてを感じ取れるわけではありませんので、抜け落ちていそうな部分は、言葉で補うことも忘れません。

 

仕事などでも同じ

以上のことは、家族や親子以外の関係にも当てはまります。

 

職場にも取引先にも、「1言えば 10 分かる人」って必ず何人かはいますよね。そういう人は、往々にして HSP である確率が高いと思います。ですので、改めて言葉で伝えなくても、態度さえ示しておけば、阿吽(あ・うん)の呼吸で仕事が進んでいきます。

 

一方、仕事で関わる大部分の人は、「1言って1~2分かる人」つまり非HSP ですから、態度で伝わることも少なからずあるとは言え、やはり言葉での伝言が基本であり確実です。

 

このように、同僚や部下の特性や気質を考慮して、それぞれに応じた接し方をすれば、これまで上手くいかなかったことも、意外にスムーズに回り始めるかもしれません。

 

 

 

さいごに

親子ともども HSP だと(そのことを意識していると)、互いに相手が内面化されているような感覚を覚え、何となくヘンな気持ちになってきます。でも、HSP 同士でしか分かり合えないこともたくさんあるんだろうと感じています。

 

HSP は、他人の気持ちを察するのが得意なケースが多いため、周囲の人たちの特性や気質を考え、それぞれの気持ちを汲み取って、それぞれに応じた接し方をしたり、人間関係の潤滑油になってみたり、そんな役割もあるんじゃないかと思います。

 

潤滑油だとすれば、摩耗粉などの不純物が蓄積して劣化しますから、定期的な保守や交換が必要になってきますけどね。

 

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