敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

人生ダイエット/情報や行動を断捨離してスマートに生きるHSPの疲れ対策

 

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注)上のイラストの男性は、この記事の筆者(寝ずジロー)とは似ても似つきません  (*'▽')。

 

さてさて、今さら説明するまでもありませんが、HSP(Highly Sensitive Person)とは、

繊細で、ちょっとしたことにもすぐ動揺してしまい、何となく生きづらいと感じている人を表す心理学用語です。病名ではなく、感受性が生まれつき強くて、ちょっとした環境の変化や他人の気持ちにとても敏感なため、五感の強い刺激や他人とのコミュニケーションに圧倒され、すぐに疲れてしまうタイプの人を表します。

 

およそ5~6人に1人が該当すると言われていますが、現代のように価値観が多様化し、社会のあちらこちらで格差や分断が生じている世の中では、上に書いたような気質から、HSPは益々生きづらさを感じやすくなっているはずです。それに呼応するかのように、関連する書籍も数多く出回るようになってきました。

 

一方、新型コロナウイルス(新型肺炎)covid-19 の影響によって、外出が自粛されたり、人と人との距離(ソーシャルディスタンス)が離れたりしたため、五感の強い刺激を受ける機会が減りました。これは、HSPにとってはある意味、朗報と言えます(もちろん、コロナの流行を喜んでいるわけではありません)。

 

そこで、この機会に、HSPの生活をより快適にする方法をまとめてみました。

 

HSPは、非HSPよりも環境から受け取る情報が圧倒的に多く、それらを逐一咀嚼して行動に移そうとするのですが、これに対して処理能力が追い付かず、それで疲れて自滅してしまうパターンがほとんどです。そうならないようにするには、(1)情報の遮断(2)情報のまとめ(3)行動の定型化、に効果ありと考えられますので、その観点で綴ってみます。

 

健康的な食事

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テレビ・書籍・ネットいずれを問わず、健康に関する情報があふれかえっていますね。特に、「健康を維持するために何を食べるべきか?」といった類の情報です。

 

確かに、将来的には、高齢者人口の増加に対して医療リソースの不足が心配されるとともに、財源不足によって健康福祉の質の低下が懸念されることから、今後ますます、健康の重要度は増していくと考えられます。健康であることが1つの財産になるわけです。平均寿命が延びても、いわゆる「健康寿命」が延びなければ、その差分である不幸な期間が長くなるだけです。この「健康寿命」を如何に延ばすかが、幸せに直結するのです。

 

そして、その健康の維持には、日々の食事の積み重ねが大きく影響します。生活習慣病や認知症などを予防するには、健康的な食事をどれだけ継続できるかが鍵になります(もちろん、適度な運動やストレス回避なども重要な因子です)。

 

そのために「良い」とされる食材や栄養素、サプリ、料理方法などの情報は、各種メディアを通じて無数に提供されており、今後も増殖し続ける一方でしょう。それが商品の広告宣伝を兼ねていることから、永遠になくなることはありません。

 

HSPにとって、このように無限に増殖し続ける情報は、脅威以外の何物でもありません。とは言え、それらを完全に無視するわけにもいかないのです。

 

そんなことを日々考えながら、いろんな情報に接してきた結果として、1つの結論に達しました。それは、すごく単純なことで、(1)野菜や果物を多めに(2)添加物も含めて(3)とにかく色んな食材を口にする、という結論です。根拠は・・・はっきり言ってありません。エンジニアとして明確な根拠を示せないのは残念ですが、HSP的な嗅覚から、健康情報をこの3つのルールに集約してしまいました。

 

もちろん、加工肉やでんぷん質、アルコール類、炭水化物などのように、摂り過ぎが良くないことが分かってきている食材は控え目にしていますし、牛肉や豚肉よりも鶏肉や魚介類を多めに食べるようにしていますが、それ以外は、上記3つのルールが基本です。納豆やナッツ類が身体に良いと聞きつけて、そればかりを食べる人もいますが、その偏りが健康に良いとも思えませんので、やはり「いろんな食材を口にする」です。

 

一日に食べる食材の種類は、少なくても30種類、多い日は50種類を超えると思います。「とにかく色んなモノを口にする」というルールで、健康に関する情報の摂り過ぎを抑えられ、無用なストレスにさようなら、です。

 

投資・積立

投資も健康と同じで、人生の自己防衛のためには、必要不可欠なものになりつつあります。本当は、最後まで国に面倒を見てもらいたいのですが、そうも言ってられないご時世です。

 

ただし、投資についても健康と同じで、洪水のように押し寄せる情報に流されないように注意しないと、すぐに溺れてしまいます。FX やデイトレードに手を出すのも悪くはありませんが、それで本業が疎かになってしまっては意味がありません。毎日、目が$マークになるまでお金のことを考えていては本末転倒です。本業を確保した上で、人生の保険として投資を最短の時間で行うのが、もっとも健康的だと思います。

 

その意味では、やっぱり投資信託や共済の積立が素人に最適な方法でしょうね。ただし、HSS型HSPのボクにとって、投信・共済積立だけでは、刺激が少なくて物足りなく感じてしまうんですよね。そこで、一部のお金を外貨預金や株式投資などの「遊び」に回して、刺激を受けつつ、投資生活を楽しんでいます。詳しくは、以下の記事にまとめています。

www.overthesensitivity.com

 

読書

ボクにとっては読書も、人生を乗り切るための重要な情報源です。動画全盛の現代ですが、動画は冗長かつクドい内容のものが多く、あまり馴染めません。活字世代から見て、10分の動画は、要約すると50文字程度になってしまうこともあり、長く感じることが多々あります。小説についても、HSPにとっては、活字から場面を想像するくらいが丁度良いですね。動画の視覚的・聴覚的情報は、HSPには多すぎて、どうしても思考の妨げになってしまいます。

 

とは言え、書籍にしても、一部の出版社や編集者を筆頭に、今は「たくさん売れること」を最優先にして、人気作家や有名人の同じような内容の書籍を次々に発売する傾向なんかもあり、注意が必要です。同じ道をグルグル回り続けるのは、かなり苦痛です。

 

特にビジネス書(ハウツー本)については、短時間かつ低コストで書籍を選んで読む方法を以下のようにまとめています。これで、書籍からの過剰な情報にもさようなら、です。

 

ファッション

Apple の共同創業者であるスティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたことは有名ですし、過去には、こんな本もよく売れていました。

フランス人は10着しか服を持たない
 

 

身だしなみやオシャレを楽しむのは良いことですし、見た目が仕事の成否に影響することも往々にしてあります。ただし、服装の選択肢が増えてしまっては、コーディネートに時間が掛かったり、収納があふれてしまったり、とマイナスの影響が出てきます。ジョブズほどの徹底ぶりもどうかとは思いますが、やはり選択肢は絞って、その中でオシャレを楽しむ方がスマートです。時間にも空間にも余裕が生まれ、結果的に、心にも余裕が生まれます。

 

本当に必要な服だけを購入し、購入したアイテムと同じ数だけ、古くなった服は処分するようにしています。少し高めの服を購入すれば、愛着が湧いて大切に使用するため、結果的に、ファストファッションの服を次々に買い漁るのと同程度かそれ以下のコストで抑えられます。

 

男女ではデザインの流行なども異なるでしょうが、ボクの場合は、10年以上前に買った服がいくつも、まだ現役で生き残っています。ベルトなんて、20年以上前に買ったものを使っています。逆に新鮮味があって、革の風合いも増し、すごく気に入ってます。

 

10年前や20年前に買ったものを今の流行の中でも身に付けておかしくないのなら、その当時の自分には素晴らしい先見性があったことの証明になりますので、そんな過去の自分を肯定的に振り返れるのも、良いところです。

 

掃除

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これもHSPの性分だと思いますが、部屋が散らかっていたり汚れたりしていると、情報過多で思考が分散してしまい、心が落ち着きません。とは言え、非HSPには理解しにくいことでもあるため、整理整頓や掃除を強要するのは酷です。なので、日ごろの片付けや掃除はパートナー任せにせず、細かな点に気付いてしまうボクが担当しています。

 

でも、毎日のように家中隅々まで掃除する時間なんてありません。

 

そこで割り切って、たとえばバスルームの汚れに気付いたら、その汚れを含めて少し重点的に掃除し、本格的な掃除は1~2週間ごとにまとめて行う、などの「ちょこまか掃除」を取り入れています。キッチン周り、トイレ、リビング、寝室、玄関・ベランダ・庭なども同様です。

 

こまめに掃除しておくと、とりあえず表面的にはきれいになるため、情報過多の地獄からは抜け出せます。また、本格的に掃除する際にも、手間が省けて、とても便利です。

 

視覚情報が全体の90%以上を占めると言われていますので、見た目を美しく、モノを少なく整理しておくことで情報量が抑えられ、HSPの思考が妨げられず、疲れも少なくなります。

 

 

 

まとめ

まだまだほかにもありそうですが、衣食住を中心に、お金や読書のことも含め、日々の生活の中でどのように情報や行動を断捨離して疲れを抑えるか、という観点でまとめてみました。

 

モノ・情報・多様な価値観があふれかえる現代社会は、HSPにとっては間違いなく情報過多であり、情報入力を自ら積極的に管理しないと、知らず知らずのうちにストレスが溜まって疲弊してしまいます。HSPに限らず、現代社会を生きるすべての人に当てはまることかもしれませんね。

 

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