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「塾なし高校受験」のその後➰高校入学後の課題とメリット・デメリット

 

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半年ほど前の 2020年3月初旬、まだ今ほどの騒ぎにはなっていなかったものの、すでに新型コロナウイルス(新型肺炎)が日本に上陸して拡がり始めていたころ、ムスメAは、高校受験の最後となる SG高校(偏差値 65 前後)の入試を受けていました。

 

そして、模試以外は一度も塾を利用することなく、自らの力が合格の扉をこじ開け、この SG高校に入学する運びとなりました。

 

その後、コロナによる3ヵ月の休校期間を経て、6月から本格的に高校生活がスタートとなりました。授業や部活、定期テストや模試と、実に慌ただしい2ヵ月間を乗り切って、ようやく夏休みにたどり着いた、という感じです。

 

そんなムスメAの様子や学校での成績などをまとめておきます。塾なしで高校に入学した場合、高校での勉強に慣れるまでは思った以上に苦労が多い印象もあります。同じように塾なしで受験をお考えの方の参考になれば幸いです。

 

結局、偏差値70 になった高校生活

ムスメAの第1志望の高校は、偏差値70のS高校でした。

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しかし、第1志望は残念ながら不合格となり、第2志望の SG高校(普通科)に進むことになりました。この SG高校には、ムスメAが進学した普通科以外に、偏差値70の専門学科もあります。当然のことながら、従来はそれぞれ別々のカリキュラムとなっていました。

 

ところが、普通科には、ムスメAと同じように偏差値70前後の第1志望に落ちた生徒が集まってきており、専門学科の生徒たちと実力差があまりないことや、高校間の競争で進学実績等のノルマが年々厳しくなっていることなどを理由に、今年から、普通科と専門学科のカリキュラムがほぼ統一されることになりました。定期テストの問題も共通となり、平均点や順位などの成績も統合されることになりました。

 

というわけで、幸か不幸か、結局は偏差値70の高校生活を送ることになったのです。高いレベルで勉強に打ち込めるのは良いのですが、当然その分、学習のスピードや内容も高度になり、なかなか大変な1学期を過ごすことになりました。

 

コロナ自粛下の休校期間(4~5月):塾なしのメリット

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晴れて入学となったものの、コロナ禍による休校措置で、2ヵ月間は自宅で勉強です。

 

公立高校なので、私立高校のようなオンライン授業の環境は整備が間に合わず、紙の課題を中心に、Google Classroom で課題をダウンロードしたり提出したり、といった状況でした。

 

そんな中でも、配布された課題に対して自分で計画を立て、ペースメーカなしでもほぼ遅れることなく着々と課題をこなせていけたのは、塾なし高校受験で培った「自主性」の賜物です。やはり自分で計画を立てるという行為は、「やらされてる感」が無くなり、すべてを自分事として捉えられるようになるため、かなり重要ですね。スマホやゲームに溺れることもありませんでした。

 

ただし、やはり高校になると、特に数学と理科の内容は難しく、自習で理解して問題を解けるまでにはなかなか至りません。なので、数学は分からない問題を聞きにくれば教えてやり、物理については、第1章(等速度運動~等加速度運動)をひと通り講義することになりました。この点は、ボク自身の家庭教師や塾講師のアルバイト経験が活かせて良かったです。

 

授業の進度と不慣れな勉強に四苦八苦:塾なしのデメリット

部活は、中学校に引き続きバスケットボール部に所属。中学校で主将や副将を務めていた子も何人かおり、部全体の雰囲気がやる気に満ちているのは良いのですが、それはそれで練習や筋トレもハードワークとなり、なかなか大変です。

 

そして、6月から始まった授業も、一応は休校期間の自主学習部分も授業の中で振り返りはありましたが、かなりの駆け足でグイグイ進んでいきます。2ヵ月間の遅れを取り戻そうと相当なハイペースだったため、ついていくのに必死の様子でした。

 

また、中学校で学習の習慣がある程度身に付いているとは言え、高校は内容もスピードも高度です。本来なら、4~5月の2ヵ月ぐらいを掛けて慣れていくところ、それらをすっ飛ばしていきなりのハイペースですから、塾などで勉強のコツを教えてもらったり、先取り学習で助走期間を設けたり、という環境がないと、結構厳しくなります。

 

今年はコロナの影響がかなり大きかったとは言え、塾なしで高校に入り、入学後も塾に頼らない場合は、ペースをつかむまでにそれなりの苦労があろうことを覚悟しておいた方が良いと思います。学校の先生も、ほとんどの生徒が通塾しているという認識があるようで、あまり躊躇なく授業を進めていきます。実際、ムスメAに聞いた限りでは、全体の8割以上が塾通いしているようです。

 

定期テストの結果と1学期の成績

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授業と部活で余裕のない生活を送りながらも、授業の内容は一応すべて理解できたようです。そして、何とか時間を捻出して、高校最初の定期テストに臨むことができました。

 

結果は、英語と社会で平均を超え、数学が平均、国語と理科が平均以下、全教科でほぼ平均点、ということになりました。その他の副教科については、あまり力を入れず、普段の授業と前日の1~2時間ほどの勉強で臨みましたが、すべて平均以上でした。

 

成績(通知表)も、テストの結果に準じたものとなり、5段階中、主要教科で「4」と「3」が半々、副教科はすべて「4」という結果になりました。不慣れな勉強に苦労する姿を見ていたので、平均より少し上ぐらいの結果となって、まずは良かったじゃん!と思いました(本人は、納得していないようですけどね)。

 

ムスメAは今のところ、国公立大学の薬学部への進学を第1希望に掲げていますが、この成績のままでは相当厳しいと言わざるを得ません。それは本人も分かっていますので、こちらからは敢えて何も言いません。本人の「もっと上へ」という気持ちがあるかないか、それしかありませんからね。ちなみに、石原さとみさん主演のドラマ『アンサング・シンデレラ~病院薬剤師の処方箋』は、毎回楽しみに視聴しています。

 

夏休みの目標

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定期テストの結果を分析した結果、国語(特に、古文)と、数学・理科の単純な計算間違いさえ克服できれば、すべてで平均を超えられることが分かり、そのように本人も認識していますので、弱点さえ分かれば、あとはそれを潰していくだけです。

 

特に、計算のケアレスミスについては、本人からの聞き取りも行って、以下のようなアドバイスを贈りました。

 

【計算中の対策】
  • 計算過程をしっかりと書く
  • 解法模索と計算を分ける(考えがまとまってから計算へ)
【計算後の対策】
  • 検算&見直し
  • 直感と合うか確認する(極端におかしな数値や桁数がないか?)
  • 計算ミスを記録して、ミスのパターンを認識する

 

 

 

今後の見通し

割りと辛口の高校生活スタートとなりましたが、本人の努力もあって、何とか平均を維持することができたのは、間違いなく今後の追い風になります。まずは全教科で平均を目標とし、一歩ずつ慌てずに進めば良いでしょう。追いかける立場ほど、楽なことはありません。本人のモチベーションは思った以上に高そうですし、高校の勉強にも随分となれてきた様子なので、今後が楽しみです。

 

「どう転んでも、その転んだ先には正解がある」というポジティブ思考を信じて高校受験に臨み、今はその信念を事実へと塗り替えている時期です。転んだ先を「正解」にできるかどうかは、自分自身の考え方と行動次第ですからね。

 

 

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