去年のクリスマスに、「ニンテンドークラッシックミニ」を幼稚園児のムスコNにプレゼントしました。
「少し早いかな」とも思ったのですが、自分自身の興味もあり、「時間を決めてやらせれば大丈夫だろう」という結論に至りました。
そして、クリスマスの朝。プレゼントに気付いたムスコNは、朝食をとるのも忘れるほど、早速ゲームにドはまりしていました。
あまりに楽しそうなので、それから数日は自由にやらせていたのですが、さすがに、放っておけば一日中でもゲームをやっていそうなハマり方に少し恐怖を覚えて、対策を考えることにしました。
※ 高校生の甥がゲーム依存症を疑われて心療内科に通っていることも気掛かりでした。
「ゲーム依存症(ゲーム中毒)」「ネット依存症(ネット中)」という言葉が生まれるほど、その依存性・中毒性の影響は大きいわけで、そのような依存・中毒状態にならないための「防止策」を講じることが重要なんだと思います(子どもに限らず、大人のボクも、「スマホ依存」に注意しなければなりません)。
ネットやゲームの依存・中毒防止策としてよく言われるのが、以下のような点です。
- 低年齢では、ゲーム機を本人の所有にしない
- リビングでしか利用させない
- ゲームの時間を決めて守らせる
この3点は、ムスコNも(たぶん)理解して守っています。
ところで、「依存・中毒」と書くと、ゲームは悪いことばかりのような印象になってしまいますが、3つ目の「時間を決めて」というのは、ゲームのメリットと考えられなくもありません。
ムスコNの様子を見ていると、たとえば「ゲームは1時間」と決めた場合、最初のうちはチラチラ時計を見ながらだったのが、慣れてくると体内時計が作動するのか、時計を見なくても1時間が肌感覚で分かるようになったみたいです。また、「決めた時間にゲームを終える」ことの繰り返しが良い習慣となって、時間の使い方が上手くなったように感じます。ゲームも、付き合い方次第で良い面はたくさんあると思います。
話を戻しまして・・・
「ゲームの時間を決める」というルールを設けた場合、「ゲームをやらない時間」が必然的に生まれるわけで、そこを埋めてあげるのが親の役目になってきます。
自分が子どもの頃は、今ほど面白いゲームはありませんでしたので、友達や兄弟と何かをして遊ぶのが基本でした。その中で、昆虫や小動物を捕まえたり、探検・冒険したり、新しい遊びを考えたり・・・さまざまな工夫をしました。そういった経験が、人生の節目節目で大いに役立ってきたと思います。
ボクもゲームは好きですが、ゲームの残念なところは、子どもの「ヒマな時間」を容易に奪い去ってしまう点です。「ヒマな時間」というのは、何か新しいことを生み出すために無くてはならない時間です。子どもには、「ヒマをゲームで埋める」習慣ではなく、「ヒマを楽しむ」習慣を身に付けて欲しいわけです。
そんなこんなで、この1年は、暇な時間に夢中になれそうなことをムスコNとともに模索した年でした。
そこで、この1年の間にムスコNが夢中になってやったことを簡単にまとめておきたいと思います。子どものゲーム依存が心配な方にとって、何かの参考になれば幸いです。
1.外遊び・スポーツ
子ども(特に男の子)は、エネルギーの塊ですから、外遊びに連れ出したり、運動をやらせたりするのが一番です。親の良い運動にもなります。
ムスコNを連れて公園に何度も通い、滑り台やブランコ、鉄棒などを目一杯やらせました。また、近所の子たちも一緒になって、サッカーやフリスビー(ドッチビー)なども散々やりました。
そんな中で、ムスコNが特に夢中になっていたのが、砂遊びです。
砂遊びには無限の可能性があります。オブジェを作ったり、泥ダンゴを作ったり、ひたすら穴を掘ったり・・・。
こちらも見ているだけではつまらないので、砂場全体を使って、七大陸最高峰や世界三大河川、三大瀑布を一緒に作りました。ムスコNは、狂いそうなほど興奮していました。
スポーツとしては、山登り、プール、スキーやスケートに頑張って連れて行きましたね。親の趣味に付き合ってもらったようなものですが、子どもは、身体を動かせれば何だって楽しいのです!
2.冒険・探検
子どもでも大人でも、「怖いもの見たさ」ってありますよね。日常とは違う「異世界」は、ちょっと怖いけども、だからこそ見てみたい、という気持ち。
冒険・探検と言うのはちょっと大袈裟かもしれませんが、「異世界」という意味で今年最も良い経験となったのは、オーストラリア・ケアンズに旅行したことです。
体力的にも経済的にも、なかなか大変な旅となりましたが、子どもたちは日常と全く異なる世界にどっぷり浸って、毎日が興奮の連続でした。少しでも、記憶に残ってくれれば嬉しいものです。
最近、Google の CM で流れている「千仏鍾乳洞」の探検もいいですね。子どもよりも、ボクの方が行ってみたいと思っています(北九州か・・・遠いなぁ)。
3.自転車
6歳になる少し前、自転車の補助輪を外すことに成功して、いわゆる「たまなし」自転車となったムスコN。スピードもぐんぐん上がって、行動範囲がグンと広がりました。
それまでは母親の自転車に乗せられていたのが、自分でどこまでも走っていけるようになったわけですからね。そりゃ夢中になります。暇さえあれば、自転車に乗って近所を走り回っています。
子どもたちに「たまなし」の乗り方を教えるのはボクの役目なのですが、ムスコNの成功をもって、その仕事もなくなりました。嬉しいような淋しいような。
4.動物の飼育
ボクは、子どもの頃に、ハムスター、犬、小鳥、ヤドカリ、亀、金魚、熱帯魚などなど、いろんな動物を飼っていました。動物を飼うということは、自分よりも基本的に弱いものをお世話することですから、子どもなりに必死になりますし、夢中にもなります。
そして、つい先日、ムスコNの姉であるムスメSのたっての希望により、文鳥を飼うことになりました。名前は、その見た目から「おもち」です。
文鳥のお世話は、基本的にムスメSが担っているのですが、最初はビビっていたムスコNも次第に慣れ、今では、暇があればケージから出して運動させてあげています。
憧れの動物を飼えて一番喜んでいるのはムスメSですが、一番癒されているのは、秘かにボクではないかと思っています。
この文鳥、とってもお利口さんで大人しく、ケージに入っている間は、たまにエサを食べたり、水浴びしたりする程度で、あとは止まり木の上でジーっとしています(たまに昼寝もしています)。そして、ケージから出してあげると、喜んで「ピッピ!」と鳴きながら遊び相手になってくれます。
その健気な姿が愛おしく、動物がこんなにも癒し系であることを、子どもの頃には感じたことがありませんでした。
5.カードゲーム・将棋
トランプや UNO も面白いのですが、ムスコNが一番はまっているのが、「花札」です。何故そんなにはまっているのか謎ですが、割りと単純で、対戦型カードゲームの「昔版」みたいなところが良いのかもしれません。
年配者には「博打」のイメージがあるため、幼稚園児が花札をやっていると聞くと、ビックリする人もいるかもしれませんが、今はそんなイメージないですよね。点数計算がムスコNの良い勉強となります。
将棋もいいですね。
今年、将棋界には、旋風を巻き起こした藤井聡太四段や、 史上初の「永世七冠」を達成した羽生善治棋聖など、たくさんの話題があって、わが家でも盛り上がりました。
ムスコNは、幼児にしては頑張るのですが、どこまで頑張れるのか見てみたいので、ギリギリの攻防になるように手加減します。
そして、せめぎ合いの中、ムスコNは形勢が悪くなると、ボクがトイレで中座しているすきに、盤面を反転させてボクの形勢を悪くしたり、「あっ、空からバナナが降ってきた!」と言って、ボクが上を見ている(フリをしている)すきに、駒を好きなように動かしたりします。
そうやって、「とにかく勝ちたい!」気持ちを引き出してやるのも、たまには大事なことと思っています。
6.絵本
絵本に関しては、 長女が1~2歳のころからボクがはまってしまい、これまでに計 5,000冊ほど読み聞かせしてきました。
こういうことも習慣になるため、今ではムスコNも、自分で自転車をこいで図書館に行くのをすごく楽しみにしています。そして、図書館では、面白そうな絵本や図鑑を夢中になって探し、「これ借りる~」と言いながら持ってきます。
絵本との関わりについては、こちらの過去記事に詳しく書いています。
7.ゲームロボット
最後は、今年のクリスマスにプレゼントした「ゲームロボット50」という玩具です。
この「ゲームロボット」シリーズは、かなり昔から人気があるようです。ボクは知らなかったのですが、ツマMが偶然おもちゃ屋さんで出会い、ピンときてクリスマスプレゼントにすることにしたそうです。箱には、「2013 日本おもちゃ大賞」と書かれています。
そして、クリスマスの朝。このゲームロボットをいじり始めたムスコNの興奮度は、1年前の「ニンテンドークラッシックミニ」の時を超えていましたね。「サンタさん、ありがとーっ!!!」と、何度も雄叫びを上げていました。
脳を刺激するいわゆる知育系の玩具であり、「音感」「記憶力」「判断力」「推理力」「瞬発力」「計算力」「運だめし」という7つのカテゴリに分かれた 50種類のゲームをこれ一台で楽しめるようになっています。
ちょっとしたスマホゲームが 50種類入っているようなものです。複数人で遊べるゲームも入っており、大人も思った以上に楽しめます。
操作は至って簡単ですが、盤面の光と音だけで遊ぶゲーム機ですから、TVゲームのように見た目だけでは遊び方が分からず、最初は補助が必要ですが、そのうち勝手に一人で遊ぶようになりました。
あまりに没頭しているため、これはこれで、依存症・中毒にならないか心配になります・・・。経過観察中です。
まとめ
ゲームには良い面もたくさんありますが、小さな子供がやり過ぎると、依存症・中毒の危険性がありますので、そうならないための我が家なりの予防策を7つ挙げてみました。参考になったでしょうか?
これら以外にも、スポーツ観戦したり、ドライブに出かけたり、何でもいいから子どもと深く関わることで、「ゲームをやらない時間」を積極的に作ってきた1年です。
色んな経験を通して、自分なりの「ヒマの楽しみ方」を身に付けてもらいたいものです。