敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

【夢を諦めて幸せを追いかける生き方】自分に合った夢を見る3つの方法

 

 

ネットや SNS の発達は、ボクたちにこの上ない「不条理」を突き付けます。

ネット SNS 不条理 不合理 皮肉

 

格差や貧困の拡大

FAANG(Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Google)と呼ばれる大企業は、ネットワークが発達し、地球上に広く張り巡らされた結果として、世界中からお金を吸い上げる仕組みを構築可能となりました。

 

また、昨今の進歩が目覚ましい人工知能(AI:Artificial Intelligence)技術は、アルゴリズムやチップ性能の向上もさることながら、ネットや SNS 上の膨大なビッグデータを学習することで、大きく成長しています。

 

このようにネットワークや SNS の恩恵を受けられる人たちは経済的に豊かになり続ける一方、恩恵を受けられない人たちはジリ貧状態となり、格差や貧困が如実に拡がっています。

 

ネット上に転がる「夢」「夢」「夢」

一方、スマホやタブレットを起動して、ネットや SNS の海に漕ぎ出せば、「アフィリエイトで年収1億円」「仮想通貨で臨時収入1億円」といった夢のような話にすぐ出会います。「釣り」もたくさん含まれていることでしょうが、それでもついつい、ヨダレが垂れてきますね。

 

また、「サラリーマンはオワコン」「社畜は馬鹿」などと、頼んでもないのにわざわざ煽ってくる人たちにも出会います。そういう方々はだいたい起業家やフリーランサーだったりするのですが、彼/彼女たちがそれぞれの立場で高みの見物ができるのは、たまたま持ち合わせていた「行動力」「運」の結果でしかないのに、それを知ってか知らずか、ネット上で一生懸命「あおり運転」をしています。

 

ネットや SNS がもたらす「不条理」

ネットや SNS の発達のせいで、もはや埋め合わせることができないほどの格差が拡がってしまったというのに、一方でネットや SNS 上には、たまたま格差上位になれたに過ぎない人々の、夢のような話がたくさん転がっています。

 

これを「不条理」と呼ばずして、何と呼べばよいのでしょう。

 

夢と現実の乖離

ただ、ちょっと立ち止まって考えてみたのですが、このような「不条理」を不条理と考えてしまうのは、自分の中で「夢」と「現実」が離れすぎてしまった結果なんじゃないかとも思うわけです。

 

そして、「夢」と「現実」が離れすぎてしまうのは、「夢」との付き合い方が悪いからなんじゃないかと思うわけです。

 

そこで、これからの時代に、正しく「夢をあきらめて幸せを追いかける生き方」として、3つの方法を提案したいと思います。

 

ネットや SNS の断捨離

ネット SNS 断捨離 ゴミ

ネットや SNS は玉石混交で、有用な情報もそれなりにありますが、9割以上はどうでもよいゴミ情報ですし、情報に刺激を求める昨今の風潮から、情報を提供する側もかなり「盛った」話題を提供しがちです。平たく言えば、「ウソ」ばかりです。

そのような情報に振り回されたり、それらに触発されて、自分の中の夢を必要以上に過大に膨らませたりするのは、人生の無駄でしかありません。

 

要らないものは捨てますよね? ネットや SNS も、不要なら断捨離すれば良いのです。

 

過大な夢を諦めるカウンセリング

「婚活」という言葉を世に送り出した中央大学教授で社会学者の山田昌弘氏の著書『希望格差社会』に、以下のようなくだりがあります。

自分の能力に比べて過大な夢をもっているために、職業に就けない人々への対策をとらなければならない。

そのため、過大な期待をクールダウンさせる「職業カウンセリング」をシステム化する必要がある。

(中略)

それゆえ、カウンセリングなどを導入して、自分の能力といままでしてきた努力と期待との調整を行い、納得して諦めさせて転進させることが必要である。

これは、フリーターに対してだけでなく、学校教育での導入が望まれる。

アメリカでは、学校教育から職業レベルまで、カウンセリングやコンサルティング制度が充実しているので、「努力をなるべく無駄にしないように」過大な期待を諦めさせ、能力にあった職に就くように誘導している。

その効果もあって、ニューエコノミーによる職の二極化が生じても、夢見るフリーターの大量発生といった問題が起きないのだ。

 

この本が出版された 2007年当時は、時代と合っていないような違和感を覚えましたが、いま読み返してみると、すごくしっくりくるのです。

 

小学校では、相変わらず「将来の夢」という作文があるのかどうかは知りませんが、高校や大学に進んで「社会人」という現実が目の前に近づいてきたなら、過大になり過ぎた「夢」や「期待」をカウンセリングやコンサルティングの力で一旦リセットするのが、今の時代は確かに有効かもしれません。

 

「夢」が必ず「幸せ」に結び付くわけでもなく、「夢」と「幸せ」は別の場所にあることを、経験者などから伝えてもらうのも良いですね。

 

「夢」コミュニティへの参加

最後は、「夢」コミュニティへの参加です。これが一番現実的かもしれません。

 

「夢」コミュニティというのは、オンラインサロンなど、ちょっとした「夢」を見させてくれるコミュニティのことです。

 

たとえば、以下の記事でも触れていますが、お笑いコンビ・キングコング西野亮廣さんが運営している日本最大のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」では、西野さんの抜群の行動力の下、面白そうな企画やプロジェクトが日々展開されています。サロン会員になれば、さまざまな企画やプロジェクトに参加できるようになります。

 

大きな夢を実現するには、「行動力」と「運」がどうしても必要ですが、ボクらのような一般人は、あまり持ち合わせていないものです。

 

そこで、「行動力」と「運」を持つ人に先陣を切ってもらい、それを後ろから支えたり参加したりすることで、「夢」をおすそ分けしてもらうわけです。実際、インフルエンサーと呼ばれる人たちを中心に、ネット上でさまざまなコミュニティが次々と形成されています。コミュニティ参加者は、無理に背伸びすることなく、自分に合った夢を見ることができるわけです。

 

ただし、お金儲けだけが目当てのコミュニティもたくさんありますので、どのコミュニティに参加するかは、じっくりと吟味したいところです。

 

 

 

さいごに

ボク自身は、若い頃に描いていた大きな夢からは少し遠のいてしまいましたが、その夢とは別のところで、上の3つの方法を少しずつ組み合わせながら、日々いろんな幸せに出会えています。今なら、「夢と幸せは別の場所にある」と断言できますし、「幸せとは、自分でそう思い込むもの」と確信しています。

 

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