敏感の彼方に

HSPエンジニアがお送りする、前のめりブローグ

感染症の自粛要請・リモート化で売り上げが伸びている商品・業界リスト

 

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新型コロナウイルス(新型肺炎)の感染拡大の影響で、大企業を中心にリモートワーク(在宅ワーク)の導入が進む中、2020年4月6日に発令された「緊急事態宣言」に基づく自粛要請の強化によって、いわゆる「巣ごもり」需要が急激に延びています。

 

ワクチンや治療薬が開発されるまでは、部分的に解除されながらも自粛が続くでしょうし、ここ20年で新種のコロナウイルス(SARS、MARS、etc.)が次々に出現していることを考えると、現在の消費動向がこれからのスタンダードになるのかもしれません。

 

今後の投資や就活などの参考として、皮肉にもウイルス感染症が追い風となって売り上げや業績が伸びている商品や業界を拾い集めてみました。

 

[医薬]

伸びて当たり前の分野。人工呼吸器や防護服、医療用手袋・マスクなどは、当面の需要のほか、将来的な感染症対策としての備蓄需要もあり。ワクチンや治療薬の開発は競争激化。

 

[オンライン診療]

通院によるウイルス感染のリスクを減らすため、オンライン診療や電話診療が初診から可能になりました。医療機関に診療システムを提供するのは、「メドレー」や「MICIN(マイシン)」といった企業。その他、「just answer(ジャストアンサー)」「AskDoctors(アスクドクターズ)」「ask365(アスク365)」「first call(ファーストコール)」など、ネット経由で医師に相談できるサイトもあります。

 

[動画配信サービス]

NETFLIX や Disney+ など、動画配信サービスの会員数や売上高が爆発的に伸びています。都市部を中心に図書館も閉鎖されてしまったので、もはや数少ない娯楽の頼みの綱。

 

[オンライン/ウェブサービス]

ZOOM などのウェブ会議サービスは、リモートワークのみならず、「ZOOM飲み」「ZOOM帰省」という言葉が生まれるほどに、必須アイテムとなっています。その他、月額課金制の各種ウェブサービスも、暇つぶしにはもってこい。社会不安が増大する時期は、占いやスピリチュアル系なんかも強い。

 

[ネット通販 + 宅配・デリバリー]

もはや完全なインフラ。特に高齢者や有病者の強い味方。宅配の伸びとともに、宅配ボックスや宅配バッグの需要も急増中。

 

[ゲーム]

Nintendo Switch を中心に、ゲームも巣ごもりの必須アイテムとして爆上げ中。「あつまれ どうぶつの森」や、PS4 の「バイオハザード RE:3」などが大きな記録を打ち立てることになりそうです。

 

[パソコン/タブレット/ウェブカメラ/ヘッドセット/Wi-Fi 機器]

これがないと、在宅ワークができません。仕事需要だけではなく、休校が長引く場合は、オンライン学習のため、子どもを持つ全家庭への配布も視野に入ってきそう。

 

[家具類]

在宅ワークの広がりで、仕事用のデスクやチェアの需要が急増。自宅で掃除や DIY をする時間が増えたため、収納グッズや日曜大工関連も。

 

[キッチン用品]

特に、火を使わない電気調理鍋(ヘルシオ ホットクック etc.)や、ホットプレート、圧力鍋、たこ焼き器などが前年の数倍に伸びています。お菓子作りの材料やキットなんかも。巣ごもり用のインスタント食品、冷凍食品、レトルト、缶詰も。パスタ需要も堅調。粉もん(小麦粉+ドライイースト、お好み焼き粉、たこ焼き粉、チヂミ粉、ホットケーキミックス)。納豆やビタミン剤(免疫up 目的)。料理する機会が増えると、当然キッチンペーパーも需要が伸びますね。

 

[学習教材]

自宅学習を強いられる子どもたちに親が買い与えるドリルや通信教材。図書館が機能しなくなると、児童書や絵本の需要も回帰。大人も、ポストコロナを見据える人たちが、資格や語学の勉強に向かっています。

 

[自転車関連]

ラッシュアワーの通勤電車は、3密(密集、密室、密接)そのもの。これを回避する強い味方が「自転車」です。今後は、自転車通勤の利点がさらに見直されることに。

 

[トレーニング器具]

家に引きこもってばかりだと、今度は生活習慣病が気になってきますね。病気予防やストレス解消のため、バランスボールやペダル運動器といったトレーニング器具が注目の的。

 

[衛生用品]

マスク(ついでに、布マスクを手作りするための手芸用品)、使い捨て手袋、除菌シート、消毒液、アルコール、ハンドソープ、洗剤など。シャチハタが 2016年に発売した手洗い練習スタンプ「おててポン」は、子どもの手洗い需要が猛烈な追い風に。

 

[リラクゼーション関連]

外出自粛の要請を受け、旅行にも行けなくなった人々の間で、「日本の名湯」「旅の宿」などの温泉地シリーズ入浴剤の需要が伸びています。アロマなども含むリラクゼーション関連は、ストレス解消需要が継続する見込み。

 

[電力・ガス]

在宅時間が長くなり、電気・ガスの使用量も必然的に増加。一方、人々の移動が大幅に減少 → 飛行機や車の燃料需要激減 → 原油価格下落ということで、供給面でも収益プラス。

 

[保険]

社会不安の増大に加え、在宅ワークの増加により、オンライン契約が伸びているらしい。

 

[婚活市場]

東日本大震災の際にも、大きな恐怖や不安から、互いに寄り添って助け合える家族の価値が再認識され、多くのカップルが結婚しました。今回は、自粛の影響で婚活自体を一時中断する人たちがいる一方、婚活アプリを利用して一足飛びにプロポーズまで至る人たちもいます。自粛が長引く中、遠隔プロポーズで安心を得た人たちの声が広まって、婚活市場がさらに熱くなる可能性も。

 

[キャバクラ]

自粛が強化されればされるほど、逆に増す「羽伸ばし」需要。自宅にいながら、ZOOM や LINE や Skype を使って、遠隔地にいる女性スタッフのリモート接客を受けられるオンラインキャバクラサービス「ズムキャバ!」「スマキャバ(SmaCaba)」などがスタート。スマホ上での領収書発行も可能で、接待需要にも対応しています。キャバ嬢側には、相応のコミュニケーション力が求められるため、たとえば学生なら、比較的安全・安心に収入を得つつ、就活の練習にもなったり。

 

[アダルト関連]

「FANZA」「X-city」といった AV配信サイトが会員数を増やしています。アマゾンも、990円で AVを5万本見放題にする「H-NEXT」を開始。サブスクリプション(定額制)の定着。この分野から、新たな VR・AR 技術のイノベーションもありそう。

 

[弁護士・司法書士・行政書士・税理士]

補助金申請や税務相談、債務整理、はたまた倒産の手続きなど、皮肉にも「コロナ需要」が増えています。また、在宅勤務の拡大で DV や虐待も増えており、収束後には「コロナ離婚」の手続き需要も。

 

[銅] 

意外なのがこちら。ウイルスは、プラスチックやステンレス上では数日間も生き延びるのに、銅の上では4時間前後で死滅することが確認されています。この銅の殺菌作用を利用し、プラスチック樹脂の粉末と銅粉を混ぜて成形する技術を持つ第一精工舎などが、つり革や手すりの提供を開始しています。

 

 

 

金融機関や証券会社も含めて、全国民に配られる10万円の争奪戦が繰り広げられようとしています。

 

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