Amazon(アマゾン)の宅配ロッカーサービスが、ついに日本でもスタートです 🚀。
海外では、かなり前から普及していましたが、日本には「コンビニ」という最強の荷物受け取り場所があり、ロッカーサービスは提供されてきませんでした。しかし、人手不足の影響などもあり、コンビニ店員の受け渡し業務や宅配ドライバーの再配達の手間を減らすため、ようやく日本でも、ロッカーサービスが提供されることになりました。
コンビニや駅に設置された専用ロッカーで、人手を介さずにアマゾンの商品を受け取れます。また、これとは別に、飲食店や小売店に設置された専用カウンターでは、ロッカーに入らない大型の荷物などを対面式で受け取れます。
サービス概要
新たに始まったサービスの概要を見てみましょう。
サービス名称
ロッカーで荷物を受け取れるサービスを「Amazon Hub ロッカー」、カウンターで荷物を受け取れるサービスを「Amazon Hub カウンター」と言います。
サービスの利用方法
とても簡単です。追加料金なしで利用できます。
- いつも通り、アマゾンでお買い物
- 「お届け先住所の選択」画面で、ロッカーまたはカウンターを選択(※)
- 「荷物到着」メールの受け取り
- ロッカーまたはカウンターに足を運ぶ
- メール記載のバーコードをロッカーまたはカウンターでスキャン
- 荷物受け取り
※ ロッカーやカウンターは、同画面中の「受取スポットを探す」から最寄りを探します。あらかじめ、アドレス帳に登録しておくことも可能です。
ロッカー・カウンターの設置場所
以下に、設置場所の一覧があります。2020年以降、全国に順次展開されていきます。
注意事項
- 荷物保管期間は、ロッカーで3日、カウンターで14日です(ロッカーやカウンターを利用できない日は含まれません)。保管期間を過ぎると、注文は自動的にキャンセルとなります。
- 出品者が発送する商品、一部の危険物、重量・サイズが大きい商品、Prime Now や Amazonフレッシュなどの商品は、サービス対象外です。
宅配・置き配・ロッカー・カウンターの使い分け
これまでのコンビニ店頭受け取りは、店員の受け渡し業務が頻発する上、ユーザ側もレジに並んで順番を待つ必要があり、どちらにとってもストレスのたまるものでした。
それが、今回のロッカー・カウンターサービスの登場により、コンビニ店員は荷物受け渡し業務から解放されますし、客側はスムーズな荷物の受け取りが可能になります。この利便性から、従来のコンビニ店頭受け渡しサービスは、徐々になくなっていくでしょう。
その結果、アマゾンの配送サービスは、最も基本的な「宅配」、顧客が指定した場所(玄関、車庫 etc.)に置く「置き配」、そして今回の「ロッカー」「カウンター」に集約されていくと考えられます。
それぞれ、どのような場面で使用することになるでしょうか?
宅配
外出の機会が少ない場合
置き配
外出の機会は少ないけれど、配達指定時間を気にしたり、再配達の手配をしたり、宅配業者の配送員とやり取りしたりするのが面倒・億劫な場合
ロッカー
「置き配」では荷物の心配があったり、配送員がいちいち自宅に来るのがイヤだったり、家族に内緒の荷物(誕生日プレゼントなど)を受け取りたかったりする場合で、外出の機会がそれなりにある場合
カウンター
ロッカーの保管期間(3日)以内に荷物を受け取れなかったり、ロッカーに入らない荷物を受け取ったりする場合
まとめ
ようやく日本でも始まった「Amazon ロッカーサービス」および「Amazon カウンターサービス」について、それぞれのサービスの概要を俯瞰するとともに、従来の「宅配」「置き配」との使い分けを考えてみました。
最近は、個人情報の特定を嫌って、あえて外出先で荷物を受け取る人が増えているように、物流・配送の世界というのは、人々の考え方や社会の在り方によって日々変化していく類のものです。今後も、どのような方向に成長していくのか、注目です。