女子が結婚相手に求める条件。
古いものでは、「3高」なんてのがありましたね。
つまり、3つの高いものです(汗)。
- 高身長
- 高学歴
- 高収入
今ではあまり取り上げられることもなくなりましたが、女子の心の中には、いつの時代にも多かれ少なかれ存在している条件でしょう。
そして、そんな「3高」以外にどんな結婚条件があるのか調べてみると、「3平」「3強」「3温」「3生」などなどが出てきました。
これらに共通しているのは、条件が3つであることと、「高」「平(平均的)」「強(強さ)」「温(温かさ)」「生(生きる力)」というように、どちらかと言えばポジティブな「理想」のようなものが求められていることです(面倒なので、それぞれの意味については割愛します)。
これらに対して、少し趣きが異なるのが「4低」です。
条件が4つですし、「低」というネガティブな響きのものが求められる点で、ほかの条件にはないインパクトがありますね。
4低とは何か?
「4低」とは、4つの低いものです(大汗)。
- 低姿勢
- 低依存
- 低リスク
- 低燃費
それぞれ、以下の意味で使われているようです。
- 「低姿勢」=威張らない
- 「低依存」=家事や育児を女性に丸投げしない
- 「低リスク」=リストラや心変わりの心配がない
- 「低燃費」=ぜいたく(浪費)をしない
改めて眺めていると、何だかスゴイものを突き付けられているような気がしてきます。一言でいうなら、
ってことですかね? しかも、「結婚条件」なわけですから、結婚前にこれを突き付けられるんですよね。なかなか厳しいものがあります。
でも、現代の女子がそう思うのは、生い立ちの中で、母親の父親に対する「ルサンチマン」を見てきたからではないでしょうか? あるいは、ルサンチマンを母親から知らず知らず吹き込まれてきたのかもしれません。
バブル崩壊前後まで、多くの家庭では、父親から母親に向かって、
「地味に威張らず淡々と家のことをやりなさい!」
という言葉(言葉にならない圧力)が浴びせられていたんでしょう。
そして、時代の流れとともに・・・
地味に威張らず淡々と家のことをやりなさい!
地味に威張らず淡々と家のことをやりなさい!
地味に威張らず淡々と家のことをやりなさい!
地味に威張らず淡々と家のことをやりなさい!
地味に威張らず淡々と家のことをやりなさい!
反転(女 → 男)
地味に威張らず淡々と家のこともやりなさい!
地味に威張らず淡々と家のこともやりなさい!
地味に威張らず淡々と家のこともやりなさい!
地味に威張らず淡々と家のこともやりなさい!
地味に威張らず淡々と家のこともやりなさい!
地味に威張らず淡々と家のこともやりなさい!
というように、現代の女子は、自分の親世代を反面教師として、昔とは正反対の男子像を求めているだけのような気もします。
さらに、4低をジーッと眺めてみました。
すると、男女間ではない別の関係の中に、同じようなものが見えてきました。
4低の本質は「子どもっぽい男子イヤ!」という拒否感
では、「4低」を順番に違う言い方で表してみます。
低姿勢 ⇒「文句いわない!」
・・・・・・・ん?
低依存 ⇒「片づけなさい!」
・・・むむ?
低リスク ⇒ 「危ないでしょ!」
ギクっ!
低燃費 ⇒「それは、高い!」
ッ!※¶*¥&?!!!
あぁそうだそうだ、子どものときに親から言われたフレーズだ。
こうやって置き換えてみると、女子が男子に対して「4低」を求めるということは、「子どものような男子はイヤ!」という拒絶感の意思表示のような気がします。
男子が「男子力(肉体的な強さや甲斐性)」を提供できていた時代(「男子力」がせめてもの武器であった時代)には、それが免罪符となって、男子の「子どもっぽさ」が許されていました(「3高」も、その時代には(相対的に)男子力と考えられていた)。
しかし、「男子力」への期待が薄らいだ(化けの皮が剥がれた)今、「子どもっぽさ」が許されなくなってきたんじゃないでしょうかね。
一方、こんな見方もできるかもしれません。
子どもとは、「不確実な未来」と言えますよね。現時点では手が掛かるものの、将来的に何らかの利益をもたらしてくれるかもしれない。逆に、何ももたらしてくれないかもしれない。不確実性のかたまりです。
今の先行き不透明な時代に、不確実性の象徴のような「子どもっぽさ」が忌避され、従順で安定したパートナーが求められている、ということ。これは、当然といえば当然の流れですね。
「子どもっぽさ」に対する忌避と寛容

「4低男子」は女子が男子に求める条件ですが、その一因として「子どもっぽさ = 不確実な未来」に対する忌避があるのなら、別の心配も出てきます。
ボクら男子が「子どもっぽい」と怒られるのは、何とかガマンするとします(滝汗)。
でも、生まれてくる子どもの「子どもっぽさ」まで、その流れの中で忌避されてしまうことはないでしょうか。
最近気になるのが、子どもに大人のような振る舞いを求める風潮です。
おとなしく。
ゆっくりと。
安全に。
適度に。
従順に。
お利口に。
邪魔せず。
勉強もして。
何かにつけて、「不確実な未来」どころか、「不確実な現在」まで忌避されてしまっているような感じがします。これでは、「子どもっぽさ」に対する寛容がますます無くなってしまいますよね。
「4低男子」と少子化問題
人口減少の主要因である少子化の原因としては、結婚・出産の減少・高齢化、価値の多様化、育児に対する漠然とした不安(金銭面など)、長時間労働、育児環境の不備などなど、いろんな要素が絡み合っています。
その1つとして、バブル崩壊後の「失われた 20 年」に、「不確実なもの」が徹底して忌避されてきた影響もあるのではないかと思っています(・・・結局、「失われた 30 年」になりそうな気配もありますが・・・)。
バブルに踊らされて苦しんだり、そのような状況を遠巻きながらに観察してきた人々が、バブルのような不確実性を遠ざけようとするのは、当然といえば当然です。
そして、その「不確実性」を体現している「子どもっぽさ」や「子どもそのもの」も同じように忌避され、それが「4低」に結び付いている、ということはないでしょうか。真相は分かりません。
「4低」時代におけるイクメンの役割
でも、大人には大人の、子どもには子どもの役割がありますので、やっぱり子どもは、子どもらしくあるのが一番だと思うわけです。
そして、見方を変えると、このあたりに現代の男子(イクメン)の出番がありそうです。つまり、子どもに「子どもっぽさ」を取り戻してあげるのです。
父親は、超絶バカになって、母親が抱えきれない子どもの「子どもっぽさ」を引き出してやるのが、今の時代のオヤジらしさの1つかな、と思います。
でも、四六時中「バカ」では、母親から見て子どもが1人増えた状態になってしまっていますので、悲惨な結果になります。
ボクら男子は、少なくとも女子(ツマ)の前では、子どもっぽさをなるべく抑えましょうね(ナイアガラの滝汗)。
おまけ ~ 男子が女子に求める「3光」

女子が男子に求める結婚条件ばかりがクローズアップされるのもアレなんで、反発必至ながら、男子が女子に求める結婚条件を勝手気ままに書き連ねておきます。
「男子に光を!」
はい、簡単なことです。男子を立てて欲しい、ということです。
別に、心底立てて欲しいなどとは言いません。そのようなフリで十分なんです。
男子たるもの、おだてられれば出来ないことなどありません。自尊心をくすぐられて、「もう勘弁して」というぐらいにまでくすぐられれば、空の彼方まで飛んでいきます。要するに、バカですね。
「父母に光を!」
簡単なことです。いざ結婚となったら、旦那の父母を立てて欲しい、ということです。
別に、心底立てて欲しいなどとは言いません。そのようなフリで十分なんです。
男子たるもの、自分のルーツが傷つけられると、それを自分の痛みのように感じます。義父母を立ててもらうということは、自尊心をくすぐってもらうということです。自尊心をくすぐられて、「もう勘弁して」というぐらいにまでくすぐられれば、果てしない宇宙の彼方まで飛んでいきます。要するに、バカなんです。
「自分に光を!」
これも、簡単なことです。自分自身を立てて欲しい、ということです。
女子が自分自身を立てるということは、「女子」を磨く、ということです。別に、家事を上手くだの裁縫を上手くだの、昔ながらの「女子力」を磨いて欲しいということではありません。
女子の「オス化」がちょっとした社会現象になっていますが、別にいいんです。見えないところで「オス」になってくれれば。せめて、見えるところでは、メスのフリでお願いします。
どれだけ「男女平等」が進んでも、女子には女子の、男子には男子の「らしさ」ってものがあると思いますから。もちろん、第3の性、第4の性、第5の性・・・にも、それぞれの「らしさ」があると思いますよ。