敏感の彼方に

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【受験・勉強の暗記法・記憶術】効率よく覚えて忘れないコツ

 

 

センター試験を受けてから、何年の月日が流れたことでしょう。さらに高校受験ともなれば、その時の様子などは、もう記憶の片隅にわずかに残っている程度です。

 

それでも、受験勉強や普段の勉強の中で苦労したり工夫したりして若い頭に叩き込んだ膨大な知識というのは、そう簡単に色あせるものでもなく、意外に何年も何十年も頭の中に残っているものです。

 

また、受験勉強の中で身に付けた暗記法や記憶術というのは、社会人になってから資格の勉強をしたり、仕事で資料の内容を頭に叩き込んだりする際にも大いに役立ちますので、一生ものの宝と言えます。

 

そこで、当時のことを振り返りつつ、効率よく覚えられて、しかも覚えたことを忘れにくい暗記法・記憶術のコツをまとめてみたいと思います

 

中学生や高校生のみならず、大学生や社会人の勉強の参考になれば幸いです。

 

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はじめに

記憶のメカニズムを考えると、何かを暗記しようとする際には、

  • 覚える
  • 繰り返す
  • 確認する

という3つの段階を経ることによって、記憶が定着していくものと考えられます。

 

そこで以下では、これら3つの段階それぞれについて、効率的に覚えられて忘れにくくするための「工夫」を順に述べていきたいと思います。

 

「覚える」

 記憶や暗記というのは、ただ単に覚えるだけでは意味がなく、覚えた情報を自在に頭の中から呼び出して使用できてこそ、初めて「記憶・暗記できた」と言えます。つまり、思い出しやすい状態で情報を蓄積していくことが大切です。

 

■ 工夫1「図や絵にする」:[理科][社会]向き

たとえば、中学校の理科で登場する「物質(水)の状態変化」を文字で表すと、以下のようにダラダラと長ったらしい文章になります。

「状態変化」とは、加熱や冷却による温度の変化に伴って、物質の姿(状態)が固体⇔液体⇔気体と変化することです。物質によっては、固体⇔気体と変化するものもあります。状態変化では、物質そのものが別の物質に変化したり、なくなったりはしないので、加熱や冷却によって元の温度に戻れば、状態も元に戻ります。

 

これでは記憶に残りにくいので、以下のようなお馴染みの図にしてしまいます。こうすることで、すんなりと頭に入り、あとで取り出しやすくもなります。さらに、沸点や融点の情報を分かりやすく付け加えることもできます。

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このように、色や形、位置(地形など)、変化するものは、図や絵にすると頭に入りやすく、思い出すときもイメージしやすくなります。すでに図や絵にまとまっている場合でも、改めて自分で描いてみることで、さらに記憶効果がアップします。

 

■ 工夫2「自分で考える」:[数学]向き

自分で理解したことや気付いたことは忘れにくいため、新しいことを学ぶ際には、学んだことを自分で試したり、自分なりに考え直したりするようにします。

 

たとえば、教科書や参考書の例題は、黙読して終わりではなく、解き方を隠して自分でもう一度ノートに解くように心掛けます。その際に「なるほど!」という気付きがあれば、すんなりと知識が定着します。

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■ 工夫3「五感を使う」:[理科][社会][英語]向き

勉強に使う感覚は「視覚」が中心ですが、これに併せて、手で書きながら記憶したり、身体を動かしながら記憶したり、というように、2つ以上の感覚器官を同時にはたらかせると、脳がこれに反応して、記憶が定着しやすくなります。

 

たとえば、英語は、音読して耳からも情報が入るようにしたり、社会の暗記項目であれば、替え歌にして覚えやすくしたりします。理科や社会であれば、赤シートで覚えた後に音読してみると、視覚と聴覚の相乗効果で記憶が早まります。

 

■ 工夫4「分類・整理する」:[国語][理科][社会][英語]向き

教科書や板書の内容をそのままやみくもに覚えようとするのではなく、特徴や性質などに従って自分なりにもう一度まとめ直した後に暗記に移ると、定着率が3倍も高くなる、という実験結果もあります。

 

たとえば、英語であれば、人称や単複、現在形や過去形などを表形式にまとめ直して、その表を日々眺めるようにした方が、記憶の効率がグッと高くなります。

 

分類や整理を心掛けると、以下のよう効果が得られます。

全体像(全体の流れ)を把握しやすくなる

 バラバラの知識・情報がつながって、覚えやすくなる

 特徴(共通点、相違点など)をつかみやすくなり、記憶の混乱が起こりにくい

 

 

 

「繰り返す」

覚えた記憶の定着が不十分であれば、何日か後には、覚えたことを忘れてしまいます。人の記憶は、短期記憶長期記憶に分かれており、記憶を定着させるには、短期記憶を長期記憶に移行させる必要があります。そのためには、何度も何度も繰り返して学習するしかありません。

 

■ 工夫1「違う方法でやり直す」:[全教科向き

初めに覚えた時と異なる方法で覚え直すと、理解が深まるだけでなく、新鮮味を持たせて集中力を維持することにも役立ちます。

 

  • 英単語などを覚える単純な作業も、その「覚える順番」を変えることにより、集中力が高くなるほか、定着度のムラを抑えることもできます。
  • 新しい公式や文法、理論などを覚えたら、それらを使って実際に問題を解いてみることで、記憶の定着が図られます。
  • 基礎問題が解けるようになったら、問題のレベルを少しずつ上げていくことで、学習した内容の理解が深まり、それに応じて記憶も定着していきます。
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■ 工夫2「声に出して説明する」:[全教科向き

最初に図や絵で覚えたり、分類・整理して覚えたものは、「イメージ」として記憶に残っているものであり、何となく覚えた気になってしまっているだけの知識もあります。

 

このように「イメージ」で覚えたものは、声に出して誰かに説明したり、ノートに説明を書いてみたりすることで、しっかりとした記憶の定着へと移行します。確実に記憶できたものであれば、説明も難なくできるはずです。

 

このような「説明」の仕方として、「要約」と「敷衍(ふえん)」の2つがあります。

  • 要約】: 「~とは、つまり・・です」という方法で、学習した内容を簡潔に説明することにより、全体像の暗記具合をチェックできます。
  • 敷衍】: 「~を詳しく説明すると・・・です」という方法で、中身を詳しく説明することにより、1つひとつの知識の特徴、相違点、類似点などの暗記具合をチェックできます。

 

■ 工夫3「すでに定着した知識とつなぎ合わせる」:[全教科向き

英語や数学は、前に習ったことをベースとして次の単元に入っていくケースが多いため、このような場合は、前の単元を復習してから次の単元の公式や文法に取り組むと、それらを覚えやすくなります。

 

また、覚えたての英単語や文法、英語構文を使って英文を作成してみると、それぞれを深く理解できるだけでなく、記憶の定着にも役立ちます。

 

また、理科や社会であれば、覚えた知識同士(たとえば、年号など)を時系列や、原因と結果、共通点と相違点などで組み合わせて整理することにより、単独で知識を覚える場合よりも、連想ゲームのように知識を思い出しやすくなります。

 

「確認する」

短期記憶を長期記憶に移行させた後には、それらがしっかりと記憶に残っているかを確認する作業によって、最終的な記憶の定着が図られます。覚えっぱなしではなく、客観的に確認する作業が必要となります。

 

■ 工夫1「記述式で確認する」:[全教科向き

学習した内容を実際に書き出してみるなど、目に見える形で「再生」することによって、覚えた箇所や忘れてしまった箇所を明確に分け、忘れてしまった箇所を次の学習ポイントにします。

 

その際、○×式や選択式では、記憶が曖昧でも答えられてしまうため、役に立ちません。しっかりと記述式で確認作業を進めます。

 

 

おまけ

以上のような「どのようの覚えるか」の前に、「何を覚えるか」が明確になっていなければ、暗記のパフォーマンスを存分に発揮させることはできません。記憶すべき重要ポイントを的確にピックアップし、すでに覚えたところや覚えなくても良いところは、必ず除外するようにします。

 

また、記憶は睡眠中に整理されると言われていますので、暗記科目に関しては、寝る前に一通り目を通すような学習パターンにすると、記憶の定着がしやすくなります。

 

まとめ

暗記する際の「覚える」「繰り返す」「確認する」という3つの段階について、それぞれのパフォーマンスを高める工夫をまとめてみました。

 

記憶すべきポイントをしっかりと定めて、五感をフルに活用しながら知識を取り込んでいき、あとは何度も何度も繰り返すことで、頭に情報が定着していきます。近道などありません。どれだけ繰り返せたかが、記憶の程度に結び付きます。

 

ただし、覚え方や覚えるまでの時間・繰り返し数などは、個人差が大きく、人それぞれに合った良い方法があるはずですから、早い時期に色んな方法を試してみて、自分に合った方法にどれだけ早く出会えるかも重要なことですね。

 

以上、中学生や高校生のみならず、大学生や社会人の勉強の参考になれば幸いです。


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